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チワプーの性格は甘えん坊?活発?特徴やしつけのポイントを詳しく解説!

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    さかもとはるか
    愛玩動物飼養管理士2級、JKC 公認トリマーライセンスC級を取得。
    チワワとトイプードルの魅力を受け継いでいるミックス犬、「チワプー」。

    チワワのような大きな瞳、トイプードルのようなふわふわとした被毛を持ち、可愛らしい見た目で人気の高い犬種です。

    チワプーは明るく社交的な性格をしていますが、警戒心が強い一面もあるため、飼育する際には適切なしつけをする必要があります。

    この記事では、チワプーの特徴や性格、飼う際のポイント、しつけのコツなどを詳しく解説します。

    チワプーを家族に迎えたいと考えている人や、飼育のポイントを知りたい人はぜひ参考にしてください。

    チワプーの基本情報

    チワプーの基本情報
    まずは、チワプーの基本情報を見ていきましょう。

    チワプーとは?

    チワプーは、チワワとトイ・プードルを親犬にもつミックス犬(ハーフ犬)です。

    それぞれの犬種の特徴を受け継ぎ、小型で愛らしい見た目と賢さを兼ね備えています。

    同じチワプーでも、両親のどちらの特徴を受け継ぐかによって、容姿や性格はさまざまです。

    2種類の犬種の遺伝子を持つため、片耳だけ立っていたり、成長するにつれてチワワまたはプードル寄りの外見になったりと、純血種ではみられない特徴があります。

    体の大きさと外見的特徴

    チワプーの平均的な大きさは、体高(地面から背中までの高さ)約23~27cm、体重約2~3kgで、チワワよりもやや大きくなる犬が多いでしょう。

    外見的特徴は犬によって異なります。

    チワワの大きな瞳と、トイプードルの巻き毛が遺伝する場合が多いとされています。

    プードルのように耳が垂れていたり、チワワのように被毛が短毛だったりと、犬によって特徴が異なる点も、チワプーの魅力といえるでしょう。

    被毛や毛色

    チワプーの被毛は、シングルコートの犬が多いとされています。

    トイプードルはシングルコートですが、チワワはシングルコートとダブルコートの両方のタイプが存在します。

    そのため、親犬のチワワがダブルコートの場合、ダブルコートの被毛を持つチワプーが生まれる可能性もあるでしょう。

    毛質は、プードルのような巻き毛を受け継ぐ犬が多いようです。

    チワプーの毛色には、ブラウン・ブラック・クリーム・アプリコットなどさまざまな種類があります。

    黒と茶色の2種類の毛色があるブラックタンや、ベースの毛色に黒や茶色が混ざるブリンドルの毛色を持つチワプーもおり、毛色の豊富なバリエーションも楽しめます。

    チワプーの性格とは?

    チワプーの性格とは?
    チワプーは、明るく好奇心旺盛なトイプードルの性格を受け継ぐ可能性が高いとされています。

    社交的で誰にでもフレンドリーに接することができる犬が多いでしょう。

    しかし、チワワの性格を受け継いでいる場合は、警戒心が強い一面も見られます。

    警戒吠えやほかの人や犬に対する攻撃性が出てくる可能性もあるため、子犬の頃から適切にしつけることが大切です。

    「チワワとトイプードル、どちらの性格に似るのか」育ててみなければわからない点は、ミックス犬であるチワプーの魅力の1つといえます。

    チワワとトイプードルは、ともに家族に対して愛情深い性質をもっているため、信頼関係を築くとよいパートナーになれるでしょう。

    オスとメスの性格の違いを比較

    チワプーは、オスとメスで性格がやや異なります。

    オスは、甘えん坊で人懐っこい性格が多いでしょう。

    遊びも大好きで、飼い主さんと一緒に過ごすことを好みます。

    ただし、メスよりも頑固な一面がみられることがあります。

    メスは、オスよりも落ち着きのある性格です。

    飼い主さんの指示をしっかりと聞き、しつけがしやすいのが特徴です。

    しかし、オスよりもやや神経質で、警戒心が強い一面が見られることがあります。

    チワプーは飼いやすい?飼育の難易度とポイント

    チワプーは飼いやすい?飼育の難易度とポイント
    チワプーのことを知り、「飼ってみたい!」と思った人もいるでしょう。

    チワプーは比較的しつけがしやすく、お手入れにも手間がかからないため、飼いやすい犬種といえます。

    しかし、チワプーと一緒に暮らすためには、その犬種に合わせた飼育方法を知っておくことが大切です。

    ここからは、チワプーの飼育のポイントをしつけ・お手入れ・運動量にわけて紹介します。

    しつけのしやすさと適切なしつけ方法

    チワプーは、トイプードルの頭のよさを受け継いでいる場合が多く、比較的しつけがしやすいとされています。

    信頼関係を築いた人の指示はしっかりと聞くことができるため、犬の飼育初心者の人でも飼いやすいでしょう。

    ただし、警戒心が強く、頑固な一面もあることから、子犬の頃から根気強くしつけていくことが不可欠です。

    とくに、警戒による吠えや攻撃性の対策には力を入れる必要があります。

    警戒心が強くなりすぎないように、小さい頃からさまざまな経験をさせて、社会化トレーニングを行いましょう。

    日常のケアやお手入れ

    チワプーの被毛は、トイプードルに似た場合、巻き毛になる可能性があります。

    巻き毛の場合は、定期的にブラッシングをしないと、毛玉ができやすいでしょう。

    チワワの被毛に似ている場合では、抜け毛が多いことが考えられます。

    そのため、2~3日に1回を目安にブラッシングをしましょう。

    また、被毛の特徴によっては定期的なカットも必要です。

    トイプードルに似た被毛を持つ場合、顔周りや足周りの毛が伸びやすいため、1~2ヵ月に1回、トリミングサロンでカットしてもらいましょう。

    運動量や散歩の必要性

    チワプーは1日2回、1回20分を目安に散歩に行く必要があります。

    チワプーは小型犬に分類されるため、運動量はそれほど多くありません。

    しかし、散歩は運動量を確保するだけでなく、愛犬のストレス発散や飼い主さんとのコミュニケーション手段でもあります。

    愛犬が穏やかに生活するためにも、毎日の散歩は不可欠といえるでしょう。

    必要な運動量は個体差があるため、愛犬の様子を見ながら散歩時間を調節してみてください。

    チワプーの性格による問題行動としつけのポイント

    チワプーの性格による問題行動としつけのポイント
    ここからは、チワプーの問題行動としつけのポイントを解説します。
    • 無駄吠えの原因と改善策
    • 警戒心が強い性格の対処法
    • ストレスなく留守番させるポイント
    それぞれのしつけのポイントを詳しく見ていきましょう。

    無駄吠えの原因と改善策

    チワプーは、警戒吠えや要求吠えなどが多いことがあります。

    警戒吠えは、チワワ特有の警戒心の強さが遺伝していることが原因です。

    知らない人や犬に対して恐怖心を感じており、「近寄るな」という意味で吠えていると考えられます。

    要求吠えとは、何かを要求することを目的に飼い主さんに吠えることです。

    吠えたときにおやつをもらえたり、散歩に行けたりなど、よい経験を積み重ねると無駄吠えが癖になることがあります。

    警戒吠えと要求吠えは、どちらも吠えている間に反応しないことが大切です。

    吠えているときに「ダメ」などと叱ると、ますます激しく吠える可能性が高いでしょう。

    吠えなくなったタイミングでよくほめることを繰り返すと、「吠えなくてもいい」と愛犬が学習し、徐々に無駄吠えの頻度が軽減します。

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    警戒心が強い性格の対処法

    チワプーは、警戒心が強い一面があります。

    チワプーがほかの人や犬と穏やかに接することができるようにするためには、社会化トレーニングが大切です。

    社会化とは、子犬の頃にさまざまな経験を通して、犬社会や人間社会のルールなどを学ぶことです。

    生後3週~12週までは社会化期と呼ばれ、さまざまな刺激を受け入れやすいとされています。

    子犬の頃から車の音を聞かせたり、知らない人と触れあったりなどの経験をすると、成犬になっても落ち着いた性格になる可能性が高くなります。

    警戒心の強さを少しでも改善するために、子犬の頃からさまざまな経験をさせましょう。

    ストレスなく留守番させるポイント

    チワプーは、飼い主さんのそばにいることを好み、寂しがり屋な性格をしています。

    そのため、留守番の際には、ストレスを感じて吠えたり家具などを破壊したりする可能性があります。

    チワプーにストレスなく留守番させるには、短時間から留守番の練習をすることが不可欠です。

    まずは、1分だけ飼い主さんが愛犬のそばから離れ、愛犬が大人しくできていればよくほめましょう。

    徐々に愛犬だけで過ごす時間を長くすると、最小限のストレスで留守番できるようになります。

    また、留守番の際には環境を整えることも大切です。

    愛犬が長く遊べるおもちゃを用意したり、留守番の前にしっかり運動させたりすると、留守番中に大人しく過ごせる可能性が高くなります。

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    チワプーの飼育に適した環境づくり

    チワプーの飼育に適した環境づくり
    ここからは、チワプーに適した環境づくりのポイントを解説します。
    • 寒さ対策をする
    • 滑り止め対策をする
    • 段差をなくす
    チワプーとの暮らしを考えている人は、ぜひ参考にしてください。

    寒さ対策をする

    チワプーは、シングルコートの被毛を持つ犬が多く、体も小さいことから寒さに弱い犬種です。

    そのため、冬場は室内の寒さ対策が必要です。

    室温は22度以上を目安に、エアコンなどで調節しましょう。

    室温が問題ない場合でも、愛犬の寒そうな様子が見られたら、毛布を用意したり洋服を着せたりと工夫してみてください。

    遠赤外線 ホッとヒーター ミニ」(マルカン)
    ペット用の遠赤外線ヒーターです。

    リバーシブルになっており、低温と高温を愛犬に合わせて選べます。

    水洗いが可能。

    金属チューブでコード全体を覆っており、愛犬のイタズラも予防できます。

    滑り止め対策をする

    チワプーは、小型犬に多い膝蓋骨脱臼になる可能性が高い犬種とされています。

    膝蓋骨脱臼は、足や腰に過度な負担がかかると発症します。

    発症すると最悪の場合、歩けなくなることもあるため注意が必要です。

    膝蓋骨脱臼を予防するには、飼育スペースの滑り止め対策が不可欠です。

    滑り止め対策には、以下のような方法があります。
    • 敷物を敷く
    • ペット用の床材に張り替える
    • フロアコーティングを活用する
    飼育スペースに合わせて、滑り止め対策を選びましょう。

    ボロン」(アドヴァングループ)
    ペットの健康に配慮したスウェーデン生まれの床材です。

    ほどよいグリップ感があるのが特徴。

    愛犬が走っても滑りにくい仕様です。

    耐水性・防汚性もあり、機能面に優れています。

    ベリティスフロアーわんにゃんSmile」(パナソニック ハウジングソリューションズ)
    滑りにくい防滑仕上げの床材です。

    SIAAの安全性基準に適合する抗菌・抗ウイルス加工を施してあるのが特徴。

    汚れにも強い塗装が施されており、いつでも清潔に使用できます。

    ワンラブフロアV」(大建工業)
    小型犬の歩きやすさに配慮したペット用のフローリングです。

    愛犬の足元にほどよいグリップ性があり、安定した歩行をサポート。

    傷や汚れもつきにくく、お手入れが簡単なのが魅力です。

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    段差をなくす

    チワプーの膝蓋骨脱臼を予防するには、段差をできる限りなくすことも大切です。

    飼育スペースにベッドやソファなどの大型家具がある場合は、スロープの設置がおすすめです。

    階段がある場合は、愛犬が自由に上り下りできないように、階段の下に柵を設置するとよいでしょう。

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    チワプーは明るく好奇心旺盛な性格!

    チワプーは明るく好奇心旺盛な性格!
    チワプーは、明るく社交的な一面と警戒心の強さを併せ持つ犬種です。

    しっかりと社会化トレーニングを行い、適切なしつけをすることでよきパートナーとして家族に迎えることができるでしょう。

    また、適度な運動やこまめなお手入れも大切です。

    チワプーの性格を理解し、快適に暮らせる環境を整えながら、愛犬との楽しい生活を送りましょう。

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    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家
    さかもとはるか
    愛玩動物飼養管理士2級、JKC 公認トリマーライセンスC級を取得。