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愛犬と雪道散歩や雪遊びする際の準備と注意点は?雪が好きな犬種、苦手な犬種と雪遊び後のお手入れも紹介

目次
    「犬は喜び庭かけまわり~、猫はこたつで丸くなる~」と童謡の歌詞にあるように、犬は雪の中楽しく遊ぶというイメージがありますよね。

    しかし室内飼いが主流となった今、愛犬が雪道散歩や雪遊びをしていいものか不安に思っている飼い主さんも多いのではないでしょうか。

    雪が降る地域にお住いの飼い主さんや愛犬と雪遊びを楽しみたいと思っている飼い主さんは、事前にできる準備や注意点を把握しておくことをおすすめします。

    この記事では、雪が好きな犬種・苦手な犬種の紹介と雪道散歩や雪遊びをする際の準備・注意点、雪遊び後の足のお手入れのことなどを詳しく紹介しています。

    雪が好きな犬種と苦手な犬種


    犬であれば雪が好きだと思いがちですが、雪が好きな犬もいれば苦手な犬もいるのです。

    我が家の愛犬は楽しく雪で遊べる子なのか、苦手で雪の日は散歩ができない子なのかを確認しておきましょう。

    雪が好きな犬種

    雪が好きな犬種は、寒い地域原産の上毛と下毛があるダブルコートの犬が多いと言えます。

    シベリアン・ハスキーやゴールデン・レトリーバー、セント・バーナード、秋田犬、柴犬などがあげられます。

    被毛が豊かで皮下脂肪が多く厳しい寒さに適応できる比較的大きい犬が寒さに強いと言えるでしょう。
    大きな犬が深い雪の中に埋もれることなくダイナミックにかけまわって遊んでいる様子が想像できますね。

    雪が苦手な犬種

    雪が苦手な犬種は、比較的暖かい地域原産の寒さに弱い小さい犬が多いと言えます。

    チワワなどの小型犬や大型犬であってもドーベルマンなどの下毛がないシングルコートの犬種は、体が冷えやすく寒さに弱いでしょう。

    トイ・プードルやフレンチ・ブルドッグ、ヨークシャー・テリア、ミニチュア・ピンシャー、パグなどがあげられます。

    また、子犬やシニア犬は体温調整が苦手なため、寒さに強い犬種であっても注意が必要です。

    愛犬の性格や環境に起因することも

    雪が好きか苦手かは、犬種に関わらず愛犬の性格や環境にも起因します。

    好奇心が強い性格の犬であれば雪の中遊ぶことを楽しむ傾向があり、臆病で変化を嫌う性格の犬であれば、雪を怖がる可能性があります。

    また、飼い主さんの趣味や生活環境に雪が関わる場合は、自然と犬も雪との関わりを好む傾向があると言えるでしょう。

    愛犬がもともと持っている資質に加えて、飼い主さんの性格や飼育環境、住んでいる地域などによって雪の好き嫌いが決まることもあり得るのです。

    愛犬と雪道散歩や雪遊びする際に準備すること


    愛犬と雪道散歩や雪遊びする際には、以下の点についての準備をすることで、安心安全に雪の降る季節を過ごすことができるでしょう。

    防寒対策

    雪道散歩や雪遊び中に体の中の熱が逃げてしまわないように、しっかりと防寒対策をしなければいけません。

    体が動きやすいストレッチ素材のもので、撥水加工された防寒着を着せることをおすすめします。

    首や足まで覆われている犬用のスノーウェアであれば、体に付着した雪が体温で溶けても濡れることはありません。
    寒さをしのぐだけでなく汚れや雪玉付着の予防にもなります。

    また、足元には肉球を雪の冷たさから保護するための防水加工が施された靴下やラバーシューズなど犬用のスノーシューズを履かせるのもおすすめです。
    肉球のしもやけだけでなく雪の下の石や小枝を踏んでケガをすることも防ぐことができるでしょう。

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    ウェアやシューズは、自宅の室内で履かせて慣れさせておくことをおすすめします。

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    雪玉対策

    特に長毛種の犬が気をつけたいのが被毛にできる雪玉です。

    雪の塊である雪玉が被毛にくっついてしまうと、ブラッシングしてもなかなか取ることができません。

    無理に取ろうとすると、被毛が抜けてしまったり皮膚を傷めてしまったりとトラブルを起こすことに。

    よって、雪道散歩や雪遊びの際には、雪玉が付着しないように四肢を包み込むタイプの撥水加工を施したウェアを着せることをおすすめします。

    ウェアでカバーできない部分の被毛には、毛玉防止スプレーを振りかけておくのもよいでしょう。

    また、足裏には肉球クリームを塗っておくと雪玉ができにくくなります。

    呼んだら来るようにしつけておく

    雪遊びで自由に走りまわっている愛犬を雪の中追いかけるのは大変です。

    愛犬に危険が迫っているときに雪で愛犬のもとに近づくのが難しい場合、呼んだらすぐに飼い主さんのもとへ来てくれたら危険が回避できる可能性が高まります。

    凍って滑りやすくなっている場所や雪が深い場所など危険な場所を回避できるよう、愛犬を呼んだらすぐに戻るよう普段からしつけをしておくことをおすすめします。

    雪対応のリードを用意

    雪道散歩や雪遊びする際には、リードも雪対応のリードにした方がよいでしょう。

    水が染み込んでしまう素材のリードは重くなってしまい、愛犬が動きにくさを感じてしまいます。

    なるべく軽くて水が染み込みにくい素材であること、雪の中でもすぐわかるようにピンクやオレンジといった目立つ色のものであることがおすすめです。

    雪遊びでノーリードにできない場所ではロングリードを使い、伸縮タイプの極細リードは飼い主さんも含め愛犬も絡まるとケガをする危険性があるため、控えた方が無難でしょう。

    愛犬と雪道散歩や雪遊びする際の注意点


    雪が降る季節の雪道散歩や雪遊びの際には、以下のことに注意が必要です。

    肉球のトラブル

    犬の肉球は冷たさに強いですが、雪道散歩や雪遊びをする際には肉球のしもやけや凍傷に注意する必要があります。

    また、路面凍結防止の融雪剤の成分である塩化カルシウムや塩化ナトリウムには皮膚に対する毒性があり、肉球が皮膚炎を起こす危険性があります。

    雪に埋もれた石や小枝で肉球をケガするトラブルもあるため、なるべく犬用のスノーシューズ防水靴下を履かせましょう。

    靴や靴下を嫌がる場合は雪のない場所に避難させ、休憩しながらこまめに肉球をチェックし、短時間で切り上げるなどの工夫をしながら遊ぶことをおすすめします。

    雪を食べさせないようにする

    散歩の途中や雪遊びの最中に愛犬が雪を食べることはよくありますが、お腹が冷えて下痢をする可能性があるため、食べさせないようにしましょう。

    また、道路には路面凍結防止の融雪剤が雪に解けていることがあり、成分である塩化カルシウムや塩化ナトリウムによって嘔吐や下痢を引き起こす危険性があるため注意が必要です。

    低体温症

    雪道散歩や雪遊びをしている最中に愛犬が震え出したら、低体温症になる可能性があるため、すぐに切り上げて暖かくしてあげてください。

    犬はもともと体温調整が苦手な動物なので、一度寒さで体温が下がってしまうとなかなかもとに戻らなくなってしまい、低体温症になることがあります。

    特に子犬やシニア犬、小型犬、短毛種の犬は注意しましょう。

    事故

    雪道散歩や雪遊びをする際には、雪で隠れた見えない部分の植物や木の枝、石、段差、側溝などに注意して事故を起こさないように気をつけましょう。

    また、屋根からの落雪やつららにも注意が必要です。

    雪遊びの大好きな犬は雪を見てとても興奮するので、飼い主さんから離れた場所に行ってしまうと、視界も悪くニオイも残りづらいため迷子になる可能性もあります。

    よって、事故によるケガをしないように飼い主さんが声掛けをして愛犬を落ち着かせることが大切です。

    せっかくの楽しい雪遊びが事故につながらないように事前に危険な場所のチェックをしておきましょう。

    近場で雪遊びをする際には、できれば見知った場所の障害物がない平地で遊ばせることをおすすめします。

    雪道散歩や雪遊び後の愛犬のお手入れとケア


    雪道散歩や雪遊び後には、しっかりと愛犬のお手入れをすることをおすすめします。

    雪玉をしっかり落とす

    愛犬の被毛に雪玉がついたままだと体を冷やす原因となるため、足元の雪玉も見落とさずにしっかりと除去することが大切です。

    被毛に絡みついた雪玉は無理やり取ろうとすると被毛を抜いてしまったり皮膚を傷めたりするため、注意しなければなりません。

    雪玉をしっかり落とすには、お湯で少しずつ溶かす方法があります。
    自宅などのお湯を用意できる場所に限られますが、愛犬に負担をかけずに雪玉を取り除くことができるでしょう。

    愛犬の体を洗ったり雪玉を取るには、屋外に洗い場があると便利です。
    底が深いシンクの「メグ(MEG)」シリーズであれば、水はねすることなく愛犬の毛玉をゆっくり取ることができるためおすすめです。

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    ふたつめは、お湯が用意できない場合、ドライヤーで雪玉を溶かしていく方法があります。

    愛犬がやけどしないようにドライヤーを当ててはタオルドライを繰り返し、雪玉を取り除いていきましょう。

    タオルで拭いてドライヤーで乾かす

    スノーウェアを脱がせたら、雪玉が付着していないか体のすみずみまでチェックしてから、大きなタオルで拭きましょう。

    その後、ドライヤーで被毛をきちんと乾かすことが大切です。
    雪道散歩や雪遊びの後は体が冷えているため、暖かい部屋で早めに乾かしてあげましょう。

    ドライヤーの熱は体を温める効果も期待できますよ。

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    肉球に保湿クリームを塗る

    雪の中でスノーシューズや靴下を履かせていたとしても、長時間寒さにさらされていたら肉球の血行が悪くなり、しもやけを発症する可能性があります。

    比較的冷たさに強い肉球ですが、肉球がしもやけになってしまうと赤くはれて痒みを伴うことも。

    患部を舐めたり噛んだりして余計悪化することもあるので、適切なケアをしなければなりません。

    しもやけによるひび割れを防ぐためには、濡れた箇所がないようにしっかりと乾かしてから、肉球だけでなく指の間まで犬用の保湿クリームをまんべんなく塗りましょう。

    肉球以外にもしっぽや耳の先など、しもやけになりやすいので注意が必要です。

    体調チェック

    雪道散歩や雪遊びは知らぬ間にケガをしていることが多いため、足指や肉球の間をやさしく広げて赤みや腫れがないかチェックしましょう。

    犬が嫌がる場合は異常がある可能性が高いため、傷や腫れがある場合は病院を受診することをおすすめします。

    また、雪道散歩や雪遊びをした後は、たとえ防寒着を着せていたとしても体は冷えてしまうので体調不良を起こすこともあります。

    愛犬の様子をしっかりと観察し、少しでも体調がおかしいと感じたら早めに獣医師さんに相談しましょう。

    まとめ


    愛犬が雪が好きか苦手かを見極めて、愛犬に合った雪対策を万全にしてあげましょう。

    雪が好きな愛犬であれば、雪の時期にしか体験できない思い出をたくさん作ることができるはず。

    一方、雪が苦手そうな愛犬には、雪道散歩や雪遊びを無理強いしないようにしましょう。

    そして雪道散歩や雪遊びの後は、暖かい室内で冷えた体を温めることが大切です。

    エコな冷暖房システム「ユカリラ」であれば、エアコンの風をダクトで床下に送ってふく射熱で室内を穏やかに温めるため、床近くで生活している愛犬も快適に過ごせます。

    また、既存の窓の内側に取り付けられる内窓「プラマードU」や既存の壁に塗布できる住宅用塗料「ガイナ」は、断熱性を高めて室内を快適な温度に保つことができるため、冬は底冷えのない暖かい空間で過ごすことができますよ。


     

    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家

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