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床暖房で愛犬と冬を暖かく過ごそう!使用方法とおすすめメーカーを紹介

目次

    床暖房は気流が発生せず、足元から効率よくお部屋を暖められる暖房器具です。火傷や火事の危険性が低減されるので、愛犬の留守番時も上手に使うことで安心して使用できます。

    犬は全身を毛で覆われていますが、子犬や老犬、短毛種などは冬の寒さ対策が必要です。床暖房を正しく使用すれば、こういった寒さ対策が上手にできるのです。

    この記事では、愛犬と過ごす空間に床暖房をおすすめする理由と、犬を飼っているお家におすすめの高性能な床暖房システムを紹介します。

    犬に寒さ対策が必要な理由とは?

    犬の体温は人より少し高い37.5℃~39℃ほどで、寒さにある程度耐性があります。ただ、犬も人間と同じように個体差があり、以下のような条件に当てはまる場合は、寒さ対策が必要になります。

    • 子犬(犬種によるが、誕生~12カ月程度)
    • 老犬(犬種によるが、7~10歳程度)
    • 超小型犬・小型犬(トイ・プードル、ヨークシャーテリア、シーズーなど)
    • 短毛種(スムースコートチワワ、パグ、イタリアングレーハウンドなど)
    • シングルコート(プードル、パピヨン、マルチーズ、ミニチュアピンシャーなど)
    • 子犬の時から室内飼いで育っている犬

    冬場に暖房器具のそばを離れなかったり、丸まって縮こまっていたりしたら、寒さを感じているかもしれません。そんな時には、ケージやサークルを玄関や廊下に置いているなら、冬の間だけでも暖かいリビングに移動してあげましょう。

    室内で育った犬が快適に過ごせる温度は25℃前後、成犬でもシングルコートで寒さに弱い犬種は冬場でも20~25℃くらいに設定してあげると良いでしょう。。

    愛犬と過ごす空間に床暖房をおすすめする4つの理由

    暖房器具には様々な種類がありますが、燃焼式のヒーターやストーブは愛犬の火傷や火事のリスクがあります。さらに、エアコンは気流が発生するため、空気の乾燥は避けられません。

    これらの問題をすべて解決できるのが床暖房です。ここでは、愛犬に床暖房をおすすめする4つの理由を紹介します。

    1.部屋全体を均等に暖められる

    床暖房は輻射熱で部屋全体を均一に暖められます。輻射熱とは熱の伝わり方のことで、物質を介さずに離れた場所に熱を伝える現象です。

    空気の対流で熱を循環させる暖房器具は、空気が当たる場所だけ暖まります。例えば、頭付近が22~24℃なら、足元は15~18℃と7℃前後の温度差が発生してしまうのです。エアコンやヒーターで犬の行動エリア(人間のひざ下あたり)を20~25℃に暖めるとなると、設定温度は27~32℃に設定しなければなりません。これだと人は暑さを感じてしまいます。

    床暖房なら壁や天井にも暖かさを伝えられるため、人間の頭部とつま先の温度はほぼ一緒です。犬も人間も快適に暮らせる環境を作れるのです。

    2.器具を置かなくてよい

    床暖房は必要な機材がすべて床下や壁裏に収まっているため、部屋を広く使えます。転倒による火傷や火事のリスクがないため、子犬から青年期のやんちゃな時期も、安心して使用できます。

    燃焼式のヒーターやストーブは置く場所を確保しなければならず、吹き出し口の近くは特に高温になるので危険です。エアコンの吹き出し口付近の温度は50℃前後、石油ファンヒーターは70℃前後になります。

    犬には被毛がありますが、長時間熱風に当たり続けると、気づかぬうちに火傷してしまうこともあります。犬の接触時間による熱傷リスクは、45℃で3時間以上、50~80℃で1~2分というデータがあるので、寒い冬でも熱風の吹き出し口付近に居続けるのは危険です。

    床暖房であればこのリスクはありませんし、床の表面温度が約25~30℃程度と体温より低いため、低温やけどの心配もありません。

    参考URL:日本床暖房工業会 Q&Aインデックス

    3.衛生面でのリスクを抑えられる

    床暖房では風が発生しないので犬の抜け毛が空気中に舞うことがなく、掃除の負担を減らせます。空気の汚れなども減らせます。

    寒さ対策にカーペットやマットを敷くと、抜け毛やホコリが舞い上がりますし、抜け毛はハウスダストやホコリも絡めて巻きあがるため、アレルギーや喘息のリスクにもなります。床暖房であればそういったリスクはありません。

    また、低い温度設定で部屋を暖められるため、エアコンやヒーターに比べ結露が発生しにくく、カビやダニの発生も抑えられます。

    4.体への負担を抑えられる

    床暖房を利用することで、愛犬の体への負担を抑えることができます。

    エアコンは室温を5℃上げると湿度が約10%低下します。それに対し、床暖房は輻射熱で部屋を暖めるため、湿度を一定に保つことができます。風も発生しないので、愛犬の肌や被毛が極端に乾燥することはありません。

    また、床暖房使用時は室温が18~20℃でも十分暖かさを感じます。輻射熱でゆるやかに体が温まるため、体に負担がかかりにくく、抵抗力や免疫力の低い子犬や老犬にも安心です。

    床暖房の種類

    床暖房には温水式と電気式の2つがあります。それぞれの特徴を解説します。

    温水式

    温水式は、床下にパイプやパネルを設置し、その中にお湯を循環させて暖めます。水をお湯にする熱源は電気、ガス、灯油の3種類です。お湯の温度が40~60℃になると、室温は18~20℃に保たれます。

    電気式に比べてパーツが少ないので床が厚くならず、電気代も抑えられます。ただ、水を使うので床の温度が上がるまでやや時間がかかります。

    電気式

    電気式は、床下に電熱線を張り巡らせて床を暖めます。ホットプレートをイメージするとわかりやすいかもしれません。熱源は、夜間に熱を蓄える蓄熱式や発熱体で床を暖めるPTCヒーター式があります。

    温水式と比較すると、床自体はすぐ暖かくなるのですが、部屋全体の温度が上昇するまでは同じように時間がかかります。ひと昔前は、温水式に比べて電気代が高いのがデメリットでしたが近年は技術開発が進み、センサーと連動した制御機能や床温度の上昇を防ぐ時等調整機能など、温水式との差は縮まりつつあります。

    電気式は電熱線がない箇所は温まらないため、熱のむらが出る可能性があります。

    愛犬と過ごす部屋におすすめの床暖房とは?

    ここでは、愛犬のいるご家庭に特におすすめしたい床暖房を2つ紹介します。どちらもリフォーム、新築工事に対応しており、工事日数は1~3日程度です。いつでも寒い冬を快適にできます。

    リンナイのガス温水床暖房「床ほっとE」

    参照:https://rinnai.jp/products/living/floor_heater/flh_lineup

    「床ほっとE」は、リンナイ独自開発の熱源機、断熱配管、REM温水マットで省エネを実現したガス温水式の床暖房です。

    放熱ロスを低減しているため、循環する温水温度は40℃程度。部屋全体がふっくら柔らかい暖かさに包まれ、愛犬も人間も同じ心地よさを感じることができます。

    床暖房は通常立ち上がりに1時間程度かかるところ、床ほっとEなら45分とかなりスピーディーです。

    ハイブリッド給湯・暖房システム「ECO ONE(エコワン)」と組み合わせた「床ほっとEハイブリッド」なら、給湯コストと床暖房コストをダブルで削減できます。

    ▶リンナイのガス温水床暖房「床ほっとE」はこちら


    大建工業の全空気式床ふく射冷暖房システム「ユカリラ」

    参照:https://www.mhiair.co.jp/contents/06-business/yukarela.html

    ユカリラは、パッケージエアコン(室外機+室内機)で冷温風を床下に送り込み、輻射パネルを通じて空気の温度を調整する床冷暖房システムです。

    省エネ大賞の製品・ビジネスモデル部門における「省エネルギーセンター会⾧賞(2020年)」を受賞しています。輻射熱で均一な温度環境を作りだせるので、愛犬も人も自然な涼しさ、暖かさを感じながら過ごせます。

    送風を循環させる通常の対流空調方式に比べ、暖房時は48%、冷房時は34%の省エネを実現しています。パッケージエアコンを使用しているため、低コストでメンテナンスも容易です。

    ▶大建工業の全空気式床ふく射冷暖房システム「ユカリラ」はこちら

    アマテルソーラー協会「ハイブリッドソーラーハウス」

    「ハイブリッドソーラーハウス」は、太陽熱で暖房、給湯などを行う住宅暖房システムです。

    昼間しか照らない太陽熱を貯蓄し、夜から朝まで全室暖房を可能にする「蓄熱床」がハイブリッドソーラーハウスの特徴です。屋根の太陽熱集熱器で熱を集め、蓄熱床によって夜から朝まで全室24時間暖房を可能にします。

    100年以上安心して使えるコンクリート蓄熱床は底部をしっかりした断熱材で保温され、コンクリートや底断熱材の厚さはコンピューターシミュレーションで決められています。

    風を利用しないので温風によるペットの抜け毛やホコリの飛散がないだけでなく、床の温度も25~26℃で低めなので安心です。太陽熱を主熱源としているので、床暖房を常に利用してもコストを大幅に抑えることができます。

    ▶アマテルソーラー協会「ハイブリッドソーラーハウス」はこちら

    愛犬に床暖房を使う時の注意点

    床暖房は安全性の高い暖房器具ですが、使い方を間違えると低温やけどや脱水などのリスクが生じます。

    ここでは、愛犬に床暖房を使用する際の注意点について解説しておきます。

    暖房器具を併用するときは温度に注意

    床暖房そのものは体温よりも低い温度で暖めるため、低温やけどの心配はありません。ただ、冬の寒さが厳しい地域は、複数の暖房器具を併用するシーンも多いでしょう。

    住宅の構造や床暖房敷設率、仕上げ材にもよりますが、床暖房使用時の床面は30℃前後になります。ストーブなど他の暖房器具と併用すると体感温度が上がり、熱中症に陥る可能性もあります。

    犬用ベッドやマットを用意しておく

    床暖房使用時は常に床が暖かい状態なので、犬が自分で体温調節できるよう、ソファや犬用ベッドを用意しておくのがよいです。

    床暖房のない部屋に移動できるよう、ペットドアを設置しても良いでしょう。燃焼式ではないので、ちょっとした逃げ場所さえあれば留守番中も安心です。

    まとめ

    床暖房は寒い冬も湿度を保ち、部屋を均一に暖められるなど、愛犬にもメリットの多い暖房器具です。足元からじんわり暖まり、乾燥ややけどの心配もありません。人も愛犬も快適な冬を過ごせます。

    ペットドアや犬用のベッドなどは、以下の記事で紹介しているので参考にしてください。

    ▶『犬の寝床はどんなものがいいの?おすすめのベッド・ドーム・マットを紹介』

    ▶『おすすめのペット用ドア5選!選び方、注意点も解説』

    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家

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