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「ひとり暮らしの狭い部屋でも、猫は飼えるかな?」
「猫をもう一頭飼いたいけれど、部屋の広さは足りるかな?」
部屋の狭さが気がかりで、猫を迎え入れたくてもなかなか一歩が踏み出せない方も多いのではないでしょうか?
今回は、狭い部屋でも猫が快適に過ごすための工夫について解説していきます。
狭い部屋で猫を飼う際のおすすめのアイテムもご紹介してますので、ぜひご覧くださいね。
狭い部屋でも猫を飼うことは可能?
結論からお伝えすると、1R(ワンルーム)や1K(居室+キッチン)のような狭い部屋でも、猫を飼うことは十分可能です。
猫にとって大切なのは、部屋の広さよりも「高さ」。
いかに「高さを活かした環境づくり」ができるかどうかがポイントになってきます。
ロフトのある物件ならば、猫が好きな「高いところ」に居場所が増えるので、猫も喜んでくれるでしょう。
加えて、高さだけでなく「長さ」のある間取りだとさらに良いです。
たとえば同じ面積の部屋でも、正方形よりも長方形の形状の方が、猫が走れる直線距離が伸びるので運動量を増やせます。
ちなみに、部屋数に対する猫の飼育頭数の上限の目安は「部屋数-1頭」といわれています。
多頭飼いを検討されている方は参考にしてみてください。
猫の多頭飼いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
<関連記事>
【猫の多頭飼い】先住猫との相性は?|もう1匹迎えるための飼い主の心構えや環境づくり
狭い部屋でも猫が過ごしやすい環境づくりのコツ
猫にとって快適な“高さを活かした”部屋づくりのコツを5つご紹介します。
①猫が運動しやすいよう整理整頓を心がける
まず猫を飼う基本として、猫が思い切り遊べるように「部屋は常にキレイな状態を保つ」ことを心がけましょう。
これは部屋の“広い”“狭い”に関係なく重要なことではありますが、特に狭い部屋の場合、気を抜くとすぐにモノが溢れて散らかりやすいのが難点です。
整理整頓をして、片づけやすい部屋づくりを意識しましょう。
猫がケガをしないために、小さく誤飲しやすいものや紐状のものは撤去し、ケーブルなどの配線は保護カバーを付けるなど、安全対策は必ず行ってください。
②上下運動ができるアイテムを用意する
野生時代の猫は木の上から獲物を狙ったり、外敵から身を隠したりと「高いところ」で生活することが多く、その頃の名残りで猫は高いところが大好きです。
そのため、猫を飼うときには「床面積の広さ」よりも「上下の高さ」を重視してあげましょう。
キャットタワーやキャットステップなど、上下運動できるアイテムを設置してあげれば、部屋が狭くても快適に過ごせます。
この記事の後半では、狭い部屋でも取り付けやすいキャットステップやキャットタワーをご紹介します。
③猫がひとり(一匹)になれるスペースをつくる
猫にとって「ひとりになって身を隠せる場所」はとても重要です。
この隠れ場所のことを「エスケープゾーン(※)」ともいいます。
(※)参照:建築知識 2023年5月号「猫のための間取り」
野生時代に穴ぐらや木の洞(うろ)などを寝床にしていた名残りから、狭くて暗い場所は、猫にとって最も安心できる心の拠(よ)り所です。
多頭飼いのご家庭でも、猫それぞれに隠れることのできる場所をつくってあげることで、ストレス軽減になります。
「ひとり(一匹)になれるスペース」は、特別な場所である必要はなく、押し入れの一角や棚の上、適度な大きさのダンボールの中などで十分です。
猫に「狭くて暗い場所」をつくってあげる工夫については、下記の記事で詳しく解説しています。
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④家の中を自由に移動できるようにする
ベランダ(バルコニー)、キッチンなど「絶対に入ってはいけない」と決めたスペース以外は、猫が自由に部屋と部屋を行き来できる工夫をしてあげましょう。
猫にとって、縄張りの巡回(ニャルソック)は大事な習性です。
- 自分の縄張り(テリトリー)内を自由に移動できること
- 窓から外の景色を眺められること
これらのポイントを押さえてあげることで、猫のストレス発散にもつながります。
猫の移動に便利なのが、出入口の扉につける「ペットドア」です。
飼い主さんが猫に合わせて都度ドアの開け閉めをする必要はなく、猫が自分自身で自由に部屋を出入りできます。
おすすめのペットドアについては、下記の記事でご紹介しています。
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⑤猫と飼い主のコミュニケーションを大切にする
狭い部屋で猫を飼う際には、飼い主さんが猫と一緒に遊んであげることもとても大切です。
①~④で解説した環境づくりをすれば狭い部屋での飼育も可能になりますが、広い家での飼育に比べるとどうしても運動不足になりがち……。
飼い主さんが積極的に猫と遊んであげることで、運動不足やストレスの解消につながります。
猫の運動不足の解消については、下記の記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてみてくださいね。
<関連記事>
【猫の運動不足】年齢や猫種別の適切な運動量とは?|運動不足解消のおもちゃやグッズもご紹介!
狭い部屋でも設置しやすいキャットタワーなどのアイテム
ここからは、狭い部屋におすすめな猫用アイテムを6つご紹介します。
※表示価格は2024年1月現在のものです。
アイテム①家具と兼用するキャットウォーク
画像引用:【公式】LOWYA(ロウヤ) 家具・インテリアのオンライン通販
本棚にキャットウォークが組み込まれた収納家具です。
収納棚でありながら、猫の上下運動ができる多機能さが魅力。
家具と猫のためのアイテムを兼用することで省スペース化を実現しています。
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アイテム②賃貸でも簡単に取り付けられるキャットステップ
画像引用:Amazon.co.jp: キャットステップ白(単)【アニマコレ(animacolle)】キャットロードプラス
壁面を最大限に活用したキャットステップです。
取り付けも簡単で、DIYが苦手な方でも安心。
取り外した跡は画びょうの穴程度の小さなダメージで済むので、補修がしやすく賃貸住宅でも設置可能なアイテムです。
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アイテム③突っ張り式のキャットタワー
天井と床に突っ張ってネジ止めするタイプのキャットタワーです。
奥行きサイズがコンパクトなので、部屋の中のちょっと空いたスペースに設置可能。
棚板5枚とハンモック1台がセットになっており、45度刻みで回転させてお好みの位置に固定できます。
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アイテム④省スペースでもバリバリ爪が研げる
おしゃれな木目調のウォール型爪とぎです。
壁面に沿わせて設置するタイプで、猫が立ったまま背伸びをして爪をとげます。
カラーは「ティーブラウン」「ダルブラウン」「ミルベージュ」の3種類で、インテリアのイメージに合わせてお選びいただけます。
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アイテム⑤窓に設置する吸盤猫用ベッド
画像引用:Amazon.co.jp: K&H WINDOW BED KITTY SILL GREY/ウィンドウベッド
ネジ式吸盤で窓に取り付けるタイプの猫用ベッドです。
キャットステップと同様、窓面を利用するので部屋のスペースに干渉することなく、猫の居場所をつくってあげられます。
窓から外の景色を楽しめるので、好奇心旺盛な猫に喜んでもらえるでしょう。
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アイテム⑥飼い主さんと一緒に遊ぶおもちゃ
画像引用:【猫ハピ】猫 噛む おもちゃ
猫とのコミュニケーションや運動不足解消におすすめなネズミのおもちゃです。
筆者が「最近買って良かった」と思ったアイテムのひとつでもあります。
我が家では特にオス猫に大ウケで、ぽいっと投げてあげると犬のようにダッシュで追いかけ、飼い主のところまで咥えて持ってきて「もっと投げて!」と言わんばかりにスリスリしてきます。
ひとり遊びのときにはドリブルしたり、両手でネズミをつかんで後ろ脚で「けりけり」したり。
噛むことでデンタルケアもできる優れもので、大きさも程よく、誤飲の心配がない点もうれしいポイントです。
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まとめ:高さを活かしたレイアウトで、猫が居心地良く過ごせる部屋づくりを
猫にとっては身体を思う存分動かすことができれば、狭い部屋でも快適に暮らしていけます。
大切なのは「高さを活かしてアイテムをレイアウトすること」です。
- 壁面を最大限に利用する
- 省スペースで上下運動できるアイテムを活用する
- 猫がひとり(一匹)になれる場所をつくる
- たくさん遊んであげる
この4つを意識した部屋づくりで、猫と飼い主さんそれぞれが快適に過ごせる環境を整えて狭さを克服しましょう!
この記事を書いたペットとの暮らしの専門家