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フレンチブルドッグに多い病気やケガとは?住まいのポイントも紹介

目次

    「フレンチブルドッグを飼育するときに気をつける病気は?」

    「病気やケガの予防方法はある?」

    「フレンチブルドッグが暮らすスペースを用意するときのポイントは?」

     

    フレンチブルドッグは、愛嬌のある見た目とフレンドリーな性格で人気の高い犬種です。フレンチブルドッグが長く健康的に暮らすためには、犬種特有の発症しやすい病気を知り、予防をすることが大切です。

     

    そこで今回は、

    • フレンチブルドッグがかかりやすい病気やケガ
    • 病気やケガの予防方法
    • 住まいのポイント

    など、フレンチブルドッグの病気やケガについて解説します。

    フレンチブルドッグがかかりやすい病気とケガ

    フレンチブルドッグは、以下のような病気・ケガになりやすいとされています。

     
    • 皮膚病
    • 短頭種気道症候群
    • 外耳炎
    • 熱中症
    • 椎間板ヘルニア
     

    それぞれの病気やケガの症状や、発症する原因を解説します。

    皮膚病

    フレンチブルドッグはほかの犬種よりも皮脂の分泌が多く、皮膚のバリア機能が弱い特徴があります。皮膚病は、皮膚に付着したホコリや皮脂を栄養にして細菌が増殖することで発症します。

     

    皮膚病の中でもフレンチブルドッグによくみられるのは、「膿皮症」です。

     

    膿皮症とは、皮膚の常在菌であるブドウ球菌が異常に増殖し、皮膚に炎症がみられる病気です。皮膚に発疹や赤みがみられ、痒みが伴うこともあります。

     

    皮膚病を防ぐためには、愛犬の体を清潔に保つことが大切です。

    短頭種気道症候群

    短頭種気道症候群とは、フレンチブルドッグやパグなど鼻が短い犬種が発症する病気です。短頭種は生まれつき気道が狭くなる形態異常を持っている犬が多く、慢性的に気道に負担がかかっています。

     

    短頭種気道症候群になると、鼻やのどが「ブーブー」「ガーガー」と鳴ったり、いびきがうるさかったりなどの症状があらわれます。病気が進行すると、失神・消化器異常・呼吸困難などの症状があらわれ、突然死することもあります。

     

    短頭種気道症候群は、完治することはありません。しかし、生活習慣の改善や内科・外科的治療によって症状を緩和させることができます。

    外耳炎

    外耳炎は、耳が垂れた犬種がなりやすい病気と思われていますが、立ち耳のフレンチブルドッグも発症しやすい病気の1つです。

     

    外耳炎とは、外耳道と呼ばれる耳の中の部位が炎症を引き起こす病気です。耳のケアを行わないことで、耳の中で細菌やマラセチアが増殖し、外耳炎を引き起こします。とくにフレンチブルドッグは、細菌のエサとなる皮脂の分泌が多いため、悪化しやすいといえるでしょう。

     

    外耳炎を発症すると、頭を振ったり、後ろ足で耳を掻いたりする様子が確認できます。外耳炎を治療せずに放置すると中耳炎、内耳炎と炎症が広がり、神経症状を引き起こす可能性がある怖い病気です。

    熱中症

    フレンチブルドッグのような鼻の短い犬種は気道が狭く、呼吸での体温調節が苦手です。そのため、ほかの犬種よりも暑い時期の熱中症には注意する必要があります。

     

    熱中症は気温の高い場所または湿度の高い場所に長時間いることで発症します。外に限らず、室温調整がうまくできていない室内でも熱中症になる可能性があるので注意しましょう。

     

    熱中症になると、「ガーガー」という激しい呼吸や元気消失、チアノーゼなどの症状がみられます。チアノーゼがみられたときには命の危険があるため、早急に動物病院の受診が必要です。

    椎間板ヘルニア

    椎間板ヘルニアとは、脊椎と脊椎の間にある椎間板と呼ばれる部位が、正常の位置から飛び出し、神経を圧迫する病気です。

     

    フレンチブルドッグは、生まれつき軟骨が変形しやすい「軟骨異栄養犬種」に分類されます。椎間板ヘルニアは、軟骨異栄養犬種に多い病気をされています。

     

    椎間板ヘルニアは、強い痛みを伴う症状が特徴です。軽度であれば、痛みのある部位をかばうような様子がみられますが、重度になると足のしびれを感じ、歩行できなくなるケースも多くあります。

    フレンチブルドッグの病気やケガを予防する方法

    ここからは、フレンチブルドッグによくある病気やケガを予防する方法を3つ紹介します。

     
    • 皮膚を清潔に保つ
    • 暑さ対策を行う
    • 激しい運動は避ける

    皮膚を清潔に保つ

    フレンチブルドッグは皮脂の分泌が多く、皮膚病を発症しやすいため、皮膚を清潔に保つことが大切です。過剰に分泌された皮脂を取り除くことで、細菌の増殖を防ぐことができます。

     

    とくにフレンチブルドッグの顔周りのシワは、汚れがたまりやすい部分です。定期的にウェットシートなどで拭き取ることをおすすめします。

     

    また、体全体を清潔に保つために、月に1回程度のシャンプーも必要です。シャンプーを自宅でする際には、皮脂を落とすことができる低刺激な犬用シャンプーを選びましょう。

     

    「ワンクスクリエーション プロフェム スキンケア シャンプー」

    敏感肌の犬用に開発されたシャンプーです。無香料・無着色・弱酸性なので、極度に敏感な肌でもトラブルが起こりにくいのが魅力です。豊富な潤いを与えることもできるため、乾燥肌による痒みなどの症状も緩和することができます。

     

    「キリカン洋行 ノルバサン シャンプー」

    皮膚のベタつきや臭いが気になる犬におすすめのシャンプーです。ブドウ球菌などの細菌に効果がある殺菌成分が入っているのが特徴。犬の肌にも優しい低刺激タイプなので、敏感肌や乾燥肌の犬にも使用できます。コンディショナーの成分も入っており、コンディショナーなしでふわふわの仕上がりになります。

    暑さ対策を行う

    フレンチブルドッグは、呼吸で体温調節するのが難しく、熱中症になりやすい犬種です。そのため、夏場は暑さ対策をすることが大切です。

     

    夏場は、室内の気温と湿度を犬が過ごしやすいように調節する必要があります。室温はできる限り20~23度を保てるように、エアコンなどを使用して調節しましょう。

     

    こちらの記事では、住まいの暑さ対策について解説しています。愛犬を熱中症から守りたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

     

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    夏の散歩の時間帯にも注意が必要です。昼間は太陽の照り返しが強く、地面の近くの温度は非常に高温になります。高温の場所で長時間過ごすと熱中症のリスクが高くなるため、日中のお散歩は控えましょう。夏のお散歩は、早朝または日が沈んで涼しくなってから行くことを推奨します。

     

    暑さ対策におすすめのグッズを2つ紹介します。

     

    「リッチェル お散歩 ハンディシャワー」

    ペットボトルに取り付けるだけで、外出先での水分補給に使える商品です。受け皿が付いているので、水を入れる容器を用意する必要がないのがポイント。受け皿の向きを変えれば、シャワーとしても使えるため、おしっこ跡を洗い流すこともできます。暑い時期の熱中症対策に便利な商品です。

     

    「貝沼産業 冷感 パイルマット」

    接触冷感生地を使用して作られたマットです。専用保冷ジェルが付いているのが特徴。冷凍しても固くなりにくい仕様のため、扱いやすいのがメリットです。エアコンと併用するとひんやり感が持続するので、部屋の中でも暑さ対策におすすめの商品です。

    激しい運動は避ける

    フレンチブルドッグは、遺伝的に気道が狭い犬がいます。気道が狭い犬が激しい運動をすると、気道に負荷がかかり、呼吸困難になる可能性があります。そのため、おもちゃなどで遊ぶときには、興奮させすぎないように注意しましょう。

     

    また、激しい運動は、犬の関節にも負担がかかります。フレンチブルドッグは椎間板ヘルニアを発症しやすい犬種のため、関節に負担がかかるほどの激しい運動は避けた方がよいでしょう。

    フレンチブルドッグ向けの住まいのポイントは?

    フレンチブルドッグと一緒に生活するときには、安全に生活できるような部屋作りをする必要があります。フレンチブルドッグと暮らす住まいのポイントは、以下の通りです。

     
    • ケージやサークルを用意する
    • イタズラされそうな物は置かない
    • 背の高いソファやベッドにはステップを付ける
    • 玄関に仕切りを設置する
     

    それぞれのポイントを解説しますので、部屋作りの参考にしてみてください。

    ケージやサークルを用意する

    フレンチブルドッグと暮らす際には、ケージやサークルを用意して、愛犬が安心して休める場所を作りましょう。

     

    フレンチブルドッグは、寂しがり屋の性格をしているため、小さい頃からケージで過ごす練習をすることが大切です。ケージで過ごすことに慣れておくと、飼い主がいないときでも落ち着いて過ごせるようになります。

     

    ケージやサークルは、愛犬が自由に動ける程度の大きさが必要です。とくに留守番が長時間になる場合には、トイレも設置できるような大きさのケージやサークルを用意することをおすすめします。

    イタズラされそうな物は置かない

    フレンチブルドッグは、遊び好きの性格をしており、飼い主が目を離したすきにイタズラをする可能性があります。とくに子犬の頃は、してもよいことと悪いことの判断ができないため、部屋の中で気になったものは何でも噛んでしまうでしょう。

     

    電気コードは、愛犬が噛んで事故につながる可能性が高いので、犬の飼育スペースには設置しないことが重要です。また観葉植物は、噛んで誤飲するケースがあります。観葉植物の中には、犬が飲み込むと毒になる種類もあるため注意が必要です。

     

    こちらの記事では、愛犬の家具を噛むいたずらを防ぐ方法を紹介しています。ぜひチェックしてみてください。

     

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    背の高いソファやベッドにはステップを付ける

    高い家具から飛び降りると、犬の足や腰に負担がかかります。フレンチブルドッグのなかには、飛び降りることでヘルニアを発症するケースもあります。愛犬の負担を減らすためにも、背の高いソファやベッドにはステップを設置した方がよいでしょう。

     

    最近では、ペット用のステップやスロープが販売されています。こちらの記事では、おすすめの犬用ステップとスロープを紹介していますので、設置を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

     

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    玄関に仕切りを設置する

    フレンチブルドッグを飼育する際には、玄関に犬用の仕切りを設置することをおすすめします。

     

    フレンチブルドッグは興奮のスイッチが入りやすい性格をしているため、来客に興奮して吠えたり飛びついたりする可能性があります。興奮がエスカレートすると、噛みついてしまうこともあるので、愛犬が落ち着くまで人に近寄らせないようにすることが大切です。

     

    宅急便などの急な来客のときには、興奮している愛犬をケージなどに誘導することは難しいでしょう。玄関に仕切りを設置すると、愛犬がトラブルを起こすことを防げます。

     

    こちらの記事では、犬用のおすすめのゲートやフェンスを紹介しています。ぜひチェックしてみてください。

     

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    フレンチブルドッグが暮らしやすい住まいを準備しましょう

    フレンチブルドッグは皮脂の分泌が多いため、皮膚病や外耳炎などの病気になりやすい犬種です。また、短頭種の犬種特有に「短頭種気道症候群」と呼ばれる病気にもなりやすいため、激しい運動は控えなければなりません。

     

    フレンチブルドッグが生活するスペースには、犬が噛んでしまうと困る物は置かないようにしましょう。高いソファやベッドがある場合には、犬用のステップを設置すると足腰への負担が軽減でき、椎間板ヘルニアの発症リスクを下げることができます。

     

    フレンチブルドッグの性格や特徴は、以下の記事で紹介しています。フレンチブルドッグを家族に迎え入れたいと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。

     

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    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家

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