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【愛犬の脱走防止対策】室内・室外用のゲート&フェンスおすすめ8選

目次

    犬は好奇心旺盛な生き物なので、一度脱走した経験があると繰り返してしまう傾向にあります。愛犬が道路に飛び出すことや段差や隙間から通れないよう、脱走防止グッズを活用しましょう。

    この記事では、脱走防止を考えるポイントと、使い勝手の良いアイテムをまとめて紹介します。

    室内で愛犬の脱走を防止するポイントとは?

    室内の場合、愛犬と飼い主は同じ空間を共有して生活をしているので、愛犬の脱走防止対策用設備によって飼い主の移動生活が不便にならないよう注意しながら設置について考えると、愛犬の安全だけでなく飼い主の快適さも保つことができます。

    「飼い主の生活動線を考慮すること」と「設置場所や目的に適したものを選ぶこと」が設備選びのポイントです。

    脱走防止の目的は主に3つ

    脱走防止の目的を把握しておき、自身の目的に応じて対策を行いましょう。愛犬の脱走を防止する目的は、「進入禁止」「飛び出し防止」「転落防止」の3つです。以下のように、それぞれの目的ごとに対策を行いましょう。

    進入禁止 調理中だけキッチンに入れないようにする/畳を保護するために和室に入れないようにする
    飛び出し防止 掃き出し窓から庭やベランダに飛び出ないようにする/玄関ドアから道路に飛び出さないようにする
    転落防止 ベランダや手すりの間からすり抜けないようにする/階段や吹き抜けから落ちないようにする

    それぞれの目的に合わせ、愛犬が脱走しないようゲートやネットの幅・高さを考えます。

    ゲートの固定方法を選ぶ

    次にゲートの固定方法を選びましょう。室内用ゲートを固定する方法には、「ネジ止め」「突っ張り棒」「置き型」の3種類があります。

    転落防止用のネットは紐で結ぶなどして対応できますが、重さのあるゲートはそうはいきません。それぞれにメリット・デメリットがありますので、設置場所に適した仕様を選んでみましょう。

    ネジ止め しっかり固定できて安全/賃貸や壁がない場所では設置が難しい/両サイドに壁がないと設置が難しい
    突っ張り棒 壁に穴を開けずに設置できる/圧で壁に跡やキズが残る場合もある/両サイドに壁がないと設置が難しい
    置き型 移動できるので使い方のバリエーションが広がる/愛犬が体当たりしたとき動いてしまう可能性がある

    今現在の愛犬サイズでアイテムを選ぶ

    犬種にもよりますが、体高(地面から頭の上まで)の2倍程度は軽くジャンプできてしまう可能性もありますので、愛犬のサイズや身体能力を踏まえてアイテムを選んでみましょう。

    子犬のときからゲートやネットに近づかないようしつけていても、何かの拍子で飛び越えたり押してしまう場合があります。すり抜けが心配な小型犬や身体の細いわんちゃんの場合ゲートにネットを重ねて対策すると安心です。

    犬は良くも悪くも、飼い主さんをよく観察しています。設置した柵の高さが低いからと飼い主が跨いで通過していると、愛犬がそれを真似して飛び越えるおそれがあります。飼い主さんの通過が不便にならないよう、扉が勝手に戻るハンズフリーの開閉式のように「飼い主さんがスムーズに出入りできるかどうか」でアイテムを探してみると良いでしょう。

    愛犬の脱走防止におすすめの室内用ゲート5つ

    脱走防止の効果、愛犬の安全性、そして飼い主さんの使い勝手の良さなどを吟味し、おすすめの室内用ゲートを5つ紹介します。

    1.ラスカル「キティガード」

    キディガードは北欧スウェーデン製のベビーガードです。ロール式なので簡単に開け閉めができ、愛犬の脱走防止にも利用できます。

    通路や階段などにネジで固定するだけでよいのでスペースを取りません。シンプルでスタイリッシュなデザインなので、お部屋の雰囲気を壊すこともありません。

    固定部分の上部のつまみを回すことでロックができるので、愛犬が間違って脱走することもありません。別売りの専用取付キットを使用すれば、階段や手すりの柱に設置できるので場所を選ばず設置できます。

    タイプ ネジ固定
    取り付け幅 0~120㎝
    サイズ ゲート本体/収納部:6.5cm角×高さ90cm
    ゲート本体/ロール:幅9~120cm×高さ80cm
    ロール受け板:幅5×高さ84cm
    重量 2.16kg

    ▶ラスカル「キティガード」」はこちら

    2.横村製作所「エクステイル GrooveGate」

    横村製作所はデザインのよいペット用ケージやドッグゲートなどを製造しているメーカーです。「エクステイル」は、メタルフレームと透明アクリルパネルで構成されたおしゃれなアイテムです。

    グルーブゲートは、ステンレスとガラスでできた小型犬用の置き型クリアゲートです。ステンレスとガラスのシンプルなデザインが美しいです。

    ベースのステンレスの台の溝にアクリル板を差し込み、ネジを1か所留めるだけで設置ができます。クリアゲートなので、仕切られていても愛犬の様子がよく見えます。

    タイプ 置き型
    サイズ
    アクリル板:幅90×高さ45cm
    ベース部分:幅91×奥行15cm

    ▶横村製作所「エクステイル GrooveGate」はこちら

    3.リッチェル「階段の上でも使える木のバリアフリーゲート」

    柱や桟のある壁に、ネジでしっかりと固定するタイプです。足元に段差がなく、片側だけが手前に開く仕様なので、階段の上と下どちらにも安心して取り付けられます。

    愛犬が追いかけてきても、ドアは開けるととすぐ自動で閉まり、上下2カ所が施錠されます。ドアがすぐ閉まり施錠されることで、愛犬が飼い主さんを追ってきても通り抜けられにくいです。それだけでなく90度までドアを大きく開くと、そのままの開いた状態をキープできます。 任意でドアを開け放せることで、掃除の際やたくさんの荷物を移動させる際にも快適です。

    タイプ ネジ固定
    取り付け幅 74〜114cm
    サイズ 幅74〜114×奥行き7.5×高さ82.5cm
    重量 4.1kg

    ▶リッチェル「階段の上でも使える木のバリアフリーゲート」はこちら

    4.日本育児「ペットゲート おくだけとおせんぼL」

    超小型犬・小型犬用の、スリムに折りたためて持ち運びもできる脱走防止の置き型ゲートです。付属のセーフティプレートを愛犬がいる部屋側に向けて設置することで倒れにくくなります。

    素材がメッシュなので、元気な子犬が手足をはさむ心配もありません。視力や感覚が衰えた老犬にも安心の、ぶつかってもダメージが少ないソフトタイプです。床に接する部分にクッション性のある滑り止めが付いているので、床のキズ・や位置のズレを防止します。

    タイプ 置き型
    取り付け幅 140~180cm
    サイズ 約幅140~180×奥行き65×高さ60cm
    重量 約5.2kg

    ▶日本育児「ペットゲート おくだけとおせんぼL」はこちら

    5.石崎家具「木製 伸縮式ペットゲートDX(扉つき)」

    天然木を使ったシンプルなデザインの日本製置き型ゲートです。カラーはナチュラル、ホワイト、ブラウンの3色展開で、インテリアに馴染みやすいシンプルなデザインです。

    ゲート幅が123.5~171.2cmまで広く調節できる伸縮式で、住宅に合わせやすいところがおすすめポイントです。スムーズに出入りできる扉がついており、赤ちゃん向け製品の工場で作られているため愛犬が舐めてしまっても安心です。

    タイプ 置き型
    取り付け幅 123.5~171.2cm
    サイズ 幅123.5~171.2×奥行き42×高さ82㎝
    重量 約10kg

    ▶石崎家具「木製 伸縮式ペットゲートDX」はこちら

    室外で愛犬の脱走を防止するポイントとは?

    室内飼いであっても、庭で自由に運動できたら愛犬の良いストレス発散になります。リードにつなぐ方法もありますが、思いっきり走り回っている際に首や足に絡まってしまうと危険です。

    また愛犬が人に飛びかかったり、道路に飛び出したりすることがないように、愛犬の室外での脱走防止方法について解説します。

    庭や住宅の周りをフェンスで囲う

    愛犬を開放したいエリアに、飛び越えられない高さのフェンスを設置します。

    交通量の多い道路に接していると、通行人に吠えたり、バイクを追いかけたりして危険です。完全にはシャットアウトできませんが、ある程度目隠しになるフェンスを選んでみてみると愛犬に与える外部からの刺激を軽減できるでしょう。

    脱走防止用に扉付きフェンスを活用する

    住宅の周囲すべてで自由にさせてしまうと、飼い主の目が行き届かず、トラブルにつながる可能性があります。

    家の裏側まで行かないように、仕切りを目的としたフェンスも一緒に設置しましょう。小型犬なら置き型、体が大きく力もある中・大型犬は、扉付きフェンスがおすすめです。

    フェンスの素材を選ぶ

    フェンスは以下5つの素材が一般的です。自分の庭に合った質感・デザインを選んでみてください。

    アルミ形材 加工性と強度に優れているため、デザインのバリエーションが多い。
    アルミ鋳物 曲線的なデザインが特徴。強度は十分だが目隠しには向かない。
    スチール コストに優れている。目隠しや防風の役目にはならない。
    樹脂 木製に比べ雨や乾燥に強い。加工性が良いためデザインのバリエーションが多い
    木製 温かみのあるデザインが特徴。防腐剤やワックスなどメンテナンスが必要。

    室外に設置するフェンスについては、『犬を庭で放し飼いする時におすすめのフェンス5選!種類や注意点も』の記事で詳しく解説しています。

    愛犬の脱走防止におすすめの室外用フェンス3つ

    愛犬の脱走防止と、目隠し効果もあるおすすめの室外用フェンスを3つ紹介します。

    1.リクシル「フェンスAB フリーポールタイプ」

    風雨に強いアルミ形材フェンスです。ルーバー・スリット・格子タイプなど、目隠し効果のある4デザイン8タイプから選べます。

    外観だけではなく内観の見た目にも配慮されているので、敷地全体の統一感を大切にできます。愛犬の脱走を防ぐためにも、道路や隣家と敷地をしっかり分けたい方におすすめです。

    材質 アルミ形材
    規格幅 2000㎜
    規格高さ 600/800 /1000/1200㎜
    参考価格 30,500円(税込)※フェンスAB フリーポールタイプYL2型(アルミ形材色)W2000×H800mm(セット価格本体1枚+柱1本)

    ▶リクシル「フェンスAB フリーポールタイプ」はこちら

    2.三協アルミ「ガーデンスクリーン エルファード」

    アルミ形材のスリットタイプのフェンスです。継ぎ目がわかりにくい品のあるデザインで、見る角度によって適度に視線を抑える効果があります。スタイリッシュな外観に仕上げたいなら縦格子、敷地を広く見せたいなら横格子がおすすめです。

    高さが最大3,000mmまで対応しているシリーズなので、ジャンプ力のある大型のわんちゃんがいても安心度が高いです。

    材質 アルミ形材
    規格幅 1000/2000㎜
    規格高さ 1600/1800/2000 高尺タイプ:2550/3000mm※1型、M1 型、4 型、M4 型のみ高尺タイプ対応
    参考価格 1スパン74,700円(税込)~

    ▶三協アルミ「ガーデンスクリーン エルファード」はこちら

    3.タカショー「モクプラボード」

    柔らかい印象を与える木彫の樹脂系フェンスです。一見すると木材に見えますが、腐食に強いポリスチレンを使用しているので、天然木より断然長持ちします。

    板を一枚ずつ施工していくため、必要な場所に必要な枚数を使ってフェンスが設置できる点も応用度が高いです。アルミ形材に比べ低価格なので、コストと見た目を両立したい方におすすめです。

    材質 樹脂
    規格幅 標準ボード:90mm/140mm
    規格高さ 800/1000/1200/1500/1800㎜
    参考価格 23,300(税込)※W2000×H800㎜(ボード幅140×4枚+アルミ角材×1本)

    ▶タカショー「モクプラボード」はこちら

    まとめ:ゲート、フェンスの設置で愛犬が安心して過ごせる空間に

    普段は大人しく過ごしている愛犬でも嬉しさのあまり興奮しすぎたり、何かの拍子でパニックを起こしたりして、思わぬ場所から飛び出してしまうこともあります。

    犬種によっては階段の上り下りやジャンプが負担になるため、足腰を痛める前にゲートを設置して階段に立ち入らせないようにしておくと安心です。

    愛犬と仲良くずっと一緒にいられるように、ぜひ「愛犬の転落防止・飛び出し・脱走を予防する」という視点から室内・室外の環境を見直してみてください。

    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家

    勝部 千尋

    「書く・聴く・伝える」 執筆&犬猫お悩み相談『毛玉生活』運営 ライター/犬猫相談員 経歴 静岡県沼津市出身/京都芸術大学卒 大学卒業後、オーストラリアにワーキングホリデーと...

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