• 公開日時:
  • 更新日時:

【専門家監修】一人暮らしで猫を飼うときの注意点|費用・賃貸・もしもの備え

この記事は広告を含みます。
詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。

目次
    この記事を書いた人
    永楽陽子
    愛玩動物飼養管理士2級・行政書士・宅建士の資格保有者で、ペットと法律の知識が強み。(ミックス/男の子)

    一人暮らしでも、事前準備ともしもの備えをきちんとすれば、猫と暮らすことができます。

    仕事から帰ったとき、そばに猫がいてくれたら、毎日の疲れも少しやわらぎそうですよね。

    猫好きの方なら、「いつか猫と暮らしてみたい」と、一度は思ったことがあるかもしれません。

    しかし、猫との暮らしは「かわいい」だけでは続きません。

    この記事では、猫と暮らす行政書士が一人暮らしで猫を飼う前に知っておきたい注意点をわかりやすく解説します。

    一人暮らしでも猫は飼える?まず確認したい条件

    一人暮らしでも猫は飼える?まず確認したい条件

    一人暮らしでも、猫を飼うことはできます。

    ただし、猫が安心して暮らせる環境を整え、最後まで責任を持つ覚悟が大切です。

    ペット可かつ「猫可」の住まいであるか

    賃貸住宅で猫を飼う場合、まず確認したいのが契約内容です。

    「ペット可」と書かれていても、猫が飼えるとは限りません。

    すでに住んでいる部屋で猫を迎えたい場合も、管理会社などに確認しておきましょう。

    毎日のお世話と健康管理を続けられるか

    猫は比較的手がかからない動物と思われがちですが、毎日のお世話は欠かせません。

    食事・水の交換・トイレ掃除・ブラッシング・体調チェックなど、日々の小さな積み重ねが必要です。

    また、猫も年齢を重ねると病気になったり、通院が必要になったりします。

    忙しい日が続いても、猫のための時間とお金を確保できるかを考えておきましょう。

    急な入院や出張のときの頼り先があるか

    一人暮らしで特に考えておきたいのが、自分に何かあったときのことです。

    急な入院や出張、体調不良などで家に帰れなくなった場合、猫のお世話を誰に頼むのかを決めておく必要があります。

    近くに家族や友人がいれば安心ですが、頼れる人がいない場合は、ペットシッターや一時預かりサービスを調べておくとよいでしょう。

    一人暮らしで猫を飼うときの注意点

    一人暮らしで猫を飼うときの注意点

    一人暮らしの場合、家族と分担できないので、環境づくりや安全対策をしっかり考えておきましょう。

    毎日の留守番は環境づくりが大切

    健康な成猫であれば、仕事中に数時間の留守番をすることは可能です。

    ただし、安心して過ごせる環境を整えることが前提となります。

    新鮮な水・適量のフード・清潔なトイレ・安全な室温を保てるようにしておきましょう。

    特に夏は、命を守るためにエアコンをつけっぱなしにすることが必要です。

    外泊は早めにペットシッターを確保

    猫は環境の変化が苦手な子も多いため、ペットホテルよりも、自宅でお世話をしてもらう方が向いています。

    家族や友人に頼めない場合には、ペットシッターにお願いしましょう。

    外泊の予定がわかった段階で、早めに相談しておくことが、猫にとっても人にとっても安心です。

    高低差と安心できる場所を用意

    ワンルームや1Kでも猫と暮らすことはできます。

    猫は上下運動を好む動物です。キャットタワーやキャットステップなどで高低差を作ると、運動不足やストレスの軽減につながります。

    ベッドや箱など安心して過ごせる場所も用意しましょう。

    animacolle キャットステップ

    animacolle キャットステップは、石膏ボード壁にピンを差し込むだけで設置できます。

    工具不要で取り付けやすく、賃貸でも使いやすいです。

    AMILIEで商品を見る

    脱走・誤飲など室内事故の対策

    一人暮らしでは、家族と一緒に「窓を閉めた?」「危ないものは置いていない?」と確認し合うことができません。

    そのため、脱走や誤飲などの室内事故には特に注意が必要です。

    忙しいときほど、部屋の安全チェックを習慣にしておきましょう。

    猫専用脱走防止扉「にゃんがーど」

    猫専用脱走防止扉「にゃんがーど」は、玄関や部屋の出入口に設置できます。

    オーダーメイドで住まいに合わせやすく、床や壁を傷つけずに設置できるため、賃貸でも取り入れやすいです。

    AMILIEで商品を見る

    一人暮らしで猫を飼う前に知っておきたい費用

    一人暮らしで猫を飼う前に知っておきたい費用

    猫との暮らしには、毎月の費用だけでなく、最初にそろえるものや病気になったときの医療費もかかります。

    「思ったよりお金がかかる」と後悔しないよう、事前に全体像を知っておきましょう。

    生活用品|ケージ・トイレ・ベッドなど

    猫を迎えるときには、トイレ・食器・ベッド・爪とぎ・キャリーバッグなどが必要です。


    最低限の生活用品だけでも2〜5万円程度、ケージやキャットタワーまでそろえると5〜10万円程度を見込んでおきましょう。

    猫には好みがあり、せっかく買ったのに気に入らないということも珍しくありません。

    最初から高額なものをそろえすぎず、少しずつ整えていくのもよいでしょう。

    予防・健康|ワクチン・不妊去勢・ノミダニ駆除

    猫の健康を守るためには、病気になってからの治療だけでなく、予防も大切です。

    猫の3種混合ワクチンは約5,000円、去勢手術は2〜3万円、避妊手術は3万円〜が目安となります。

    ノミダニの予防・駆除薬は、年間で数千〜1万円前後かかることがあります。

    完全室内飼いであっても、動物病院で相談しながら必要な予防を行いましょう。

    不妊去勢手術は望まない繁殖を防ぐだけでなく、病気の予防や発情期のストレス軽減につながります。

    消耗品|フード・トイレ砂・ペットシート

    毎日の暮らしでは、フードやトイレ砂、ペットシートなどの消耗品が継続的に必要です。

    一つひとつは小さくても、積み重なると大きな出費になります。

    消耗品だけで月5千〜1万円程度を目安にしておくとよいでしょう。

    医療費|通院・入院・薬・療法食・保険

    猫が病気やけがをした場合、まとまった費用がかかります。

    アニコム損保の2025年調査では、猫の年間治療費は平均47,130円でした。

    特に高齢の猫は、継続的な通院や療法食が必要になることもあります。

    日頃から医療費として毎月3〜5千円程度を積み立てておくと、急な出費の不安を減らせます。

    ペット保険に加入するかどうかも、猫の年齢や家計に合わせて検討しておきましょう。

    出典:アニコム損害保険株式会社「2025最新版 ペットにかける年間支出調査」

    その他|光熱費・ペットシッター・おもちゃ

    猫と暮らすと、エアコンを使う時間が増えます。

    留守中も室温管理が必要になり、飼育に伴う光熱費は増加傾向にあるとされています。

    外泊時にはペットシッター代も必要です。1回45〜60分で3〜4千円が目安になります。

    おもちゃや爪とぎも、定期的な買い替えが必要です。

    一人暮らしの賃貸で猫を飼うときのトラブル

    一人暮らしの賃貸で猫を飼うときのトラブル

    賃貸住宅で猫を飼う場合、契約違反や近隣トラブル、退去時の費用負担が問題になりやすいです。

    猫を迎える前に、契約内容と住環境をしっかり確認しておきましょう。

    無断飼育は退去・違約金のリスクがある

    大前提として、猫可の賃貸物件でない部屋で、無断で猫を飼うことは避けましょう。

    「バレなければ大丈夫」と考えるのは危険です。契約違反となり、退去を求められたり、違約金や原状回復費用を請求されたりする可能性があります。

    すでに住んでいる部屋で猫を飼いたい場合は、必ず管理会社などに確認しましょう。

    ニオイ・鳴き声で近隣トラブルになることも

    猫可の物件であっても、ニオイや鳴き声が原因で近隣トラブルになることがあります。

    こまめに掃除し、清潔な環境を保ちましょう。

    また、発情期の鳴き声や夜中に走り回る音が問題になることもあります。

    防音マットを敷く・昼間に遊ぶ時間を確保する・不妊去勢手術を検討するなど、できる対策をしておくことが大切です。

    退去時の原状回復費用を契約前に確認する

    壁紙や床のキズ、ニオイなどで退去時の原状回復費用が高くなることがあります。

    契約前に、ペット飼育に関する内容を確認しておきましょう。

    一般的に、賃貸借契約書には、退去時の負担について書かれています。

    よくわからないまま契約すると、後から思わぬ請求に驚くこともあります。

    一人暮らしで猫を飼う場合のもしもの備え

    一人暮らしで猫を飼う場合のもしもの備え

    一人暮らしで猫と暮らす場合、自分に何かあったときの備えはとても重要です。

    考えたくないことほど、元気なうちに準備しておく必要があります。

    信頼できる引き取り手を決めておく

    まず考えたいのは、いざというときに愛猫を託せる相手です。

    家族や友人など、信頼できる人に相談しておきましょう。

    ただし、「猫が好きそうだから」という理由だけで決めるのは不十分です。

    相手の住まいがペット可か・家族の同意があるか・先住動物との相性はどうかなども確認が必要です。

    定期的な見守りをお願いできる相手がいると、さらに安心です。

    費用や飼育環境について事前に話し合う

    引き取り手を決めるときは、費用や飼育環境についても話し合っておきましょう。

    猫を託すことは、相手に時間的・経済的な負担をお願いすることでもあります。

    フード代や医療費、通院の手間などの負担について共有しておくことが大切です。

    口約束ではなく書面として残す

    親しい間柄でも、口約束だけでは不安が残ります。

    いざというときに「聞いていない」「そこまで引き受けるつもりではなかった」となると、猫の行き先が不安定になってしまいます。

    内容を明確にするためには、遺言書や契約書を作成しておくと安心です。

    高齢者の場合はより早めの備えが重要

    高齢の方が一人暮らしで猫を飼う場合は、より早めの備えが必要です。

    猫は20年近く生きることもあります。飼い主さんの年齢によっては、猫の方が長生きする可能性も考えておかなければなりません。

    引き取り手・見守り・費用・書面での備えを整えておくことで、猫との暮らしをより安心して続けやすくなります。

    【まとめ】一人暮らしで猫を飼うなら備えが大事

    【まとめ】一人暮らしで猫を飼うなら備えが大事

    一人暮らしでも、準備をすれば猫と幸せに暮らすことはできます。

    ただし、住まい・毎日のお世話・費用・留守中の対応、そして自分に何かあったときの備えまで考えておくことが大切です。

    猫との暮らしは、毎日にあたたかさをくれる一方で、長い責任を伴います。

    だからこそ、迎える前に少し立ち止まり、「この子が安心して暮らしていけるかどうか」を考えてみてください。

    今の準備と将来の備えが、飼い主さんと猫の穏やかな暮らしを守ってくれるでしょう。

    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家
    永楽陽子
    愛玩動物飼養管理士2級・行政書士・宅建士の資格保有者で、ペットと法律の知識が強み。(ミックス/男の子)