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目次
仕事や買い物などで外出している間に災害が起きたら、家で留守番している猫は、自分で身を守らなければなりません。
家具の転倒や脱走、停電など、飼い主さんがそばにいないからこそ心配なことがあります。
大切なのは、猫だけでも安全を確保しやすいように住まいを整えておくことです。
この記事では、猫と暮らす愛玩動物飼養管理士が留守番中の愛猫を守るためにできる防災対策を紹介します。
猫の留守番中に災害が起きると何が危険?

猫だけで留守番しているときに災害が起きると、家具の転倒やガラスの破損でケガをするおそれがあります。
また、脱走にも注意が必要ですし、停電・断水によって室温や水を確保できなくなる可能性も考えておきましょう。
家具や家電の転倒・落下でケガをする
地震では、本棚やテレビ、食器棚などが倒れたり、棚の上の物が落下したりすることがあります。
キャットタワーも、設置方法によっては倒れる可能性があるため、定期的にぐらつきなどのチェックをしましょう。
特に注意したいのは、猫がいつも寝ている場所や通り道です。
猫の目線までしゃがみ、「ここに家具が倒れたらどうなるか」「上から物が落ちないか」を確認してみましょう。
パニックになって窓や玄関から脱走する
普段は落ち着いている猫でも、大きな揺れや音に驚くと、思いがけない行動を取ることがあります。
地震で窓ガラスが割れたり網戸が外れたりすると、その隙間から外へ飛び出すことも考えられます。
救助や安否確認のために玄関が開いた際に脱走する可能性もあるため、「うちの子は外へ出ない」と考えず、日頃から対策しておくことが大切です。
停電・断水で水や室温を確保できなくなる
停電すると、エアコンや暖房、自動給水器などが使えなくなります。
特に夏は室温が上昇しやすく、猫が熱中症になる危険もあります。
また、断水したり、水の器が地震で倒れたりすると、水を飲めなくなることもあります。
「数時間の留守番だから大丈夫」ではなく、予定より長く帰宅できない場合まで考えて備えておきましょう。
災害時に留守番中の猫を守る住まいの防災対策

飼い主さんが不在のときは、愛猫を安全な場所へ移動させることができません。
そのため、災害が起きても猫自身が危険を避けやすい住環境を整えておくことが重要です。
家具・家電を固定し、落下物を減らす
本棚や食器棚など背の高い家具は、転倒防止器具などで固定します。
テレビや大型家電も、揺れで移動したり倒れたりしないよう対策しておきましょう。
また、棚の上には重い物や割れ物を置かず、食器棚には扉が開かないようストッパーを取り付けると安全です。
猫のベッドや食事場所、水飲み場、トイレの周辺に倒れそうな物がないかを確認してください。
窓や家具のガラスの飛散を防ぐ
窓や食器棚のガラスが割れると、床に散らばった破片で猫が肉球を傷つけるおそれがあります。
また、窓が大きく破損すると、そこから脱走する可能性もあるため注意が必要です。
窓やガラス扉には飛散防止フィルムを貼るなどして、もし割れてしまっても破片が広がりにくい対策をしておきましょう。
猫の安全な隠れ家を用意する
猫は怖いことがあると、狭く暗い場所に隠れようとする習性があります。
転倒・移動するおそれのない家具の下や猫用ハウス、キャリーなど、安全に逃げ込める場所を複数用意しておきましょう。
上から物が落ちたり家具自体が倒れたりする場所では安全とはいえません。
「猫が隠れられるか」だけでなく、「地震が起きても安全か」という視点で確認しておきましょう。
猫の移動経路をふさがない
家具が倒れると、猫が普段使っている通路がふさがれることがあります。
室内のドアが閉まり、一室に閉じ込められる可能性も考えられます。
閉じ込められた部屋の温度が上がると、熱中症が心配です。
廊下やドア付近に背の高い家具を置かない、通路に物を積み上げないなど、猫が安全な場所へ移動できる経路を確保しておきましょう。
窓や玄関の脱走防止対策をする
網戸だけでは、パニックになった猫の飛び出しを防げない場合があります。
窓には補助ロックや脱走防止柵を設置し、玄関にも飛び出しを防ぐ仕切りがあると安心です。
玄関の換気と脱走対策を両立したい場合は、ペットの引っかきに強い玄関ドア用の折戸式網戸のような住宅設備もあります。
金属製の通風パネルを使用しており、一般的な網戸より破られにくい仕様になっています。
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災害で猫のもとへ帰宅できない場合に備えること

大規模な災害では、停電や断水の可能性が高く、交通機関が止まり、すぐに帰宅できないこともあります。
猫だけで長時間過ごす可能性を考え、水やフード、トイレなどを余裕を持って準備しておきましょう。
飲み水は複数の場所に用意する
水入れが一つだけでは、地震で倒れたり落下物で近づけなくなったりすると、猫が水を飲めなくなる可能性があります。
猫にとって、水分不足は体調不良に直結しやすいです。
家の中の複数箇所に水を用意し、1つが使えなくても別の場所で飲めるようにしておきましょう。
自動給水器を使っている場合も、停電に備えて普通の水入れを併用すると安心です。
フード・トイレを多めに用意する
帰宅できない場合に備えて、留守番中はいつもより少し多めにごはんを用意しておくと安心です。
犬は一気食いをすることが多いですが、猫は比較的ちょこちょこ食べをする傾向があります。
それでも、食べ過ぎによる吐き戻しが心配な場合には、電池式の自動給餌機で分割して与えるのもおすすめです。
また、留守番が多い家庭では、トイレの数を多めに用意しておくと安心です。
停電を想定して暑さ・寒さ対策をする
夏は直射日光を避けられる場所をつくり、遮光カーテンなどで室温の上昇を抑えます。
冬は、毛布やドーム型ベッドなど、電気を使わなくても暖を取れる場所を用意しておきましょう。
猫が自分で快適な場所を選べるよう、複数の部屋や場所を移動できる環境にしておくことも大切です。
キャリーと防災用品はすぐ使える場所に置く
帰宅後すぐに避難が必要になる場合もあります。
キャリーが押し入れの奥にあると、準備に時間がかかります。
キャリーはすぐ取り出せる場所に置き、普段から扉を開けてベッドや隠れ家として使わせておくとよいでしょう。
日頃から慣れていれば、避難時のストレス軽減にもつながります。
災害時に留守番中の猫を助けてもらうための備え

どれだけ準備していても、留守中に火災や建物の損傷などが起きれば人の助けが必要です。
自分が帰宅できない場合に備え、飼い主さん以外にも猫を助けられる人を決めておきましょう。
近くに住む家族や知人に相談しておく
自宅から離れた場所へ出かける場合、近所に住む家族や友人の方が、早く猫の様子を確認できることがあります。
「もし帰れなかったら猫を見てもらえる?」と普段から相談しておきましょう。
ペットを飼っている近所の人と、お互いに災害時に助け合う方法を決めておくのも一案です。
合鍵の預け方を決めておく
助けてくれる人がいても、自宅に入れなければ猫のお世話ができません。
信頼できる家族や知人に合鍵を預けるなど、緊急時に入室できる方法を決めておきましょう。
ただし、防犯上のリスクもあるため、誰にどのように預けるかは慎重に検討してください。
猫の情報と緊急連絡先を共有する
猫の名前・頭数・隠れやすい場所・いつものフード・キャリーの保管場所などをメモにまとめておきましょう。
持病や投薬がある場合は、かかりつけ動物病院の連絡先や薬の情報も必要です。
怖がり、人に近寄らないなど、その猫ならではの性格も共有しておくと対応しやすくなります。
留守番中の災害による猫の脱走・行方不明への備え

災害後に帰宅しても、猫がいつもの場所にいるとは限りません。
室内に隠れている場合もあれば、外へ逃げてしまっている可能性もあります。
いざというときに慌てないよう、日頃から準備しておきましょう。
猫が隠れそうな場所を把握しておく
怖いことがあると、猫はベッドの下や家具の裏、押し入れなどに隠れることがあります。
普段から愛猫がどこに隠れるのかを把握しておきましょう。
災害後に姿が見えなくても、すぐに脱走したと決めつけず、まず室内を確認します。
マイクロチップや迷子札で身元が分かるようにする
万一脱走した場合に備え、迷子札やマイクロチップなどで身元が分かるようにしておきましょう。
マイクロチップを装着していても、登録されている電話番号や住所が古いままでは連絡が取れません。
住所や電話番号を変更した際は、登録情報も忘れず更新してください。
最近の猫の写真を保存しておく
猫を探すときには、毛色や柄、体格などが分かる写真が役立ちます。
顔のアップだけでなく、全身や背中、しっぽなど、特徴が分かる写真も撮っておきましょう。
ご自身のスマートフォンに保存するだけでなく、家族と共有したり、印刷して防災用品と一緒に保管したりしておくと安心です。
写真は定期的に新しいものへ更新しましょう。
猫の留守番中の災害に関するよくある質問(FAQ)

猫と暮らす方が疑問に思うことをまとめました。
Q. 災害で猫のもとに帰宅できない場合はどうすればいい?
地震や大雨などで帰宅が困難な場合は、慌てず、まずはご自身の安全確保を優先してください。
そして、自宅近くに頼れる人がいれば、猫のお世話をお願いしましょう。
そのためには、事前に合鍵を渡しておくなどの準備が必要になります。
頼れる人がいない場合には、出かける際にフードや水を多めに用意しておくと良いでしょう。
Q. 災害に備えて、留守番中の猫はケージに入れておくべき?
ケージ本体の転倒防止をしたうえで、フード・水・トイレを備えたケージに愛猫を入れて出かけると、ケガや脱走を防げて安全です。
ただ、狭いケージに長時間入れたままにすると、自由に移動できず、ストレスや運動不足につながるおそれがあります。
健康な成猫であれば、ケージに入れずに留守番させる方が安全な場合もあります。
愛猫の年齢や体調を考慮して決めましょう。
【まとめ】猫の安全は留守番中の災害まで考えておこう

災害時に愛猫を守るには、フードや水、キャリーを備えるだけでなく、普段過ごしている住まいそのものを安全にしておくことが重要です。
「家具を固定する・ガラスや脱走への対策をする・安全な隠れ場所や移動経路を確保する」など、できることから始めてみましょう。
さらに、長時間帰宅できない場合に備えて水やフードを多めに用意しておき、近所の人にお世話を依頼しておくと安心です。
「自分が家にいないとき」を想像しながら、愛猫ができるだけ安全に過ごせる環境を整えてみましょう。



