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目次
犬の足裏の毛は、正しい手順を守れば初心者でもバリカンでカットできます。
力加減や刃の当て方を誤ると、ケガにつながるおそれもあるためカットのポイントを知っておくことが大切です。
足裏のカットに挑戦したいけれど、愛犬を傷つけそうで不安という方も多いのではないでしょうか。
本記事では、トリマー資格を持つ筆者が安全なカット方法からバリカンの選び方、嫌がるときの対処法まで解説します。
犬の足裏の毛をカットする理由と頻度

まずは、犬の足裏の毛をカットする理由と、適切なカット頻度の目安を確認しましょう。
フローリングでの滑りや転倒を防ぐ
足裏の毛を短く保つと、フローリングでの滑りや転倒を防ぐことにつながります。
犬の肉球には、本来すべり止めとしての役割があります。
しかし、足裏の毛が伸びると肉球が隠れてしまい、踏ん張る力を十分に発揮できません。
定期的に足裏の毛を刈り込んでおけば、肉球が床に密着し、安定して歩きやすくなります。
肉球周辺の蒸れや汚れを防ぐ
肉球周辺の毛を定期的にカットすると、蒸れや汚れを防げます。
散歩のときに足裏の毛が伸びていると、土や泥などの汚れが毛に絡みつき、皮膚トラブルやニオイの原因になってしまう場合があります。
定期的に足裏をカットしておくと、汚れが付着しにくく、お手入れも簡単になるでしょう。
カットは月に1〜2回程度の頻度が目安
犬の足裏の毛は、月に1〜2回程度のカットがおすすめです。
肉球から毛がはみ出してきたタイミングが、カットが必要な時期の目安です。
毛の伸び方には個体差があるため、愛犬の様子を見ながら頻度を調整してみてください。
犬の足裏用バリカンの選び方とおすすめアイテム

ここでは、はじめてバリカンを使う人向けに、刃の長さと音・振動の面から選び方を紹介します。
刃が短く小回りが利くバリカンを選ぶ
刃が短く、小回りが利くバリカンを選ぶと、足裏のケアを安全に進めやすくなります。
犬の足裏は凹凸が多く、面積も狭いため、幅の広い刃では細かい部分までカットできません。
刃幅が2cm以下の部分用バリカンであれば、肉球の間に生えた細かな毛まできれいに処理しやすくなるでしょう。
犬の足裏カットにおすすめの小回りが利くバリカンを紹介します。

刃先の幅が8mmと狭く、肉球の間や足裏の細かい部分まで丁寧にカットしやすいバリカンです。
本体はおよそ130gの軽量設計で、長時間の使用でも手への負担を抑えられるのがポイント。
USB充電式のコードレスタイプのため、自宅で気軽に使用できる一台です。
静音・低振動タイプを選ぶ
静音・低振動タイプのバリカンを選ぶと、愛犬の負担を抑えながらケアを進められます。
犬は聴覚がすぐれているため、バリカンの強いモーター音に恐怖を感じる場合があります。
また、足先は敏感な部分なので、バリカンの振動に驚く犬も多いでしょう。
とくに警戒心の強い犬や、はじめてバリカンを使う場合は、静音性を重視した製品を選んでみてください。
ここでは、静音・低振動タイプのおすすめ商品を紹介します。

静音・低振動設計のため、ペットを怖がらせにくく、はじめての使用にもおすすめのバリカンです。
本体の重さはおよそ101gと軽量で、充電時間2時間でフル充電後は約2.5時間使用可能。
セラミック製の可動刃を採用しており、肌を傷つけにくい設計も魅力です。
犬の足裏をバリカンで安全にカットするやり方とコツ

犬の足裏カットは、正しい手順を守れば初心者でも進められます。
ここでは、準備から仕上げまでの4つのステップを紹介します。
ステップ①必要な道具と作業スペースを準備する
足裏カットをはじめる前に、道具と作業スペースを整えておきましょう。
道具を事前にそろえておくと、カットの途中で中断せずに済みます。
事前に用意しておきたい道具は、以下のとおりです。
- 足裏用バリカン
- 犬用のおやつ
- 滑りにくいマットやバスタオル
滑りにくいタオルやマットを敷くと、犬も飼い主さんも安定した姿勢を保てます。
足裏カットをするスペースは、愛犬が落ち着ける静かな場所を選びましょう。
ステップ②犬の足先をしっかり持つ
足先をしっかり持つことは、安全にカットを進めるために不可欠です。
犬が急に動いてケガをするのを防ぐため、関節の自然な曲がり方に沿って足先をやさしく握ります。
強く握りすぎると犬が嫌がって暴れる原因になるため、力加減には十分注意してください。
親指と人差し指で肉球を軽く押し広げると、毛が根元から立ち上がりスムーズにカットしやすくなります。
ステップ③バリカンの刃を水平に当てて肉球の間の毛を刈る
肉球の間の毛は、バリカンの刃を水平に当ててカットします。
刃を肉球に対して寝かせるように当てると、皮膚を傷つけにくくなります。
小さい肉球(爪側)から大きい肉球に向かって、一定方向にゆっくりとバリカンを動かしましょう。
カット中は、刃を肉球に強く押し当てたり、肉球の間に深く刃を入れたりするとケガにつながるため、注意してください。
ステップ④肉球のきわにはみ出した毛を処理する
仕上げに、肉球のきわにはみ出した毛を整えましょう。
肉球の輪郭がはっきりと出るよう、バリカンを内側から外側に向かって軽く滑らせます。
きわの毛を整えると、肉球の輪郭がはっきりとし、滑り止め効果も高くなります。
犬が足裏のバリカンを嫌がる・暴れるときの対処法

ここでは、嫌がる犬への3つの対処法を見ていきましょう。
足先を触られることやバリカンの音・振動に少しずつ慣れさせる
足裏のバリカンを嫌がる犬には、段階的に慣らすことが大切です。
慣らす手順は以下のとおりです。
- 足先や肉球を触ってご褒美を与える
- 離れた場所でバリカンの音を聞かせる
- バリカンの持ち手部分を体に当てて振動に慣らす
まずは、足先や肉球を触ってご褒美を与え、触れられることに慣らしましょう。
バリカンを体に当ててもパニックにならないところまで慣らしてから、足裏カットを始めてみてください。
一度に全部終わらせずに複数回にわける
足裏のカットは、1回で終わらせようとせず複数回にわけて進めるのがポイントです。
4本の足を1日で終わらせようとすると、犬も飼い主さんも集中力が切れ、ケガのリスクが高まります。
また、嫌がる愛犬のすべての足を無理にカットするとストレスを感じ、次回からより強く抵抗するケースも少なくありません。
愛犬に負担をかけないためにも、今日は前足の1本だけ、明日はもう1本というように、数日にわけて少しずつ進めましょう。
難しい場合はプロに任せる
愛犬が暴れてしまい、飼い主さんだけでは対処できない場合は、無理をせずトリミングサロンや動物病院を頼りましょう。
プロのトリマーは保定の技術が高く、愛犬に負担をかけず短時間で足裏のケアを完了できます。
爪切りや足裏バリカンのみの単品メニューを用意しているサロンも多いため、日頃のケアとして利用してみてください。
犬の足裏のバリカンと併用したい室内の滑り対策

足裏の毛を短くしても、フローリング自体が滑る素材の場合、十分な転倒対策にはなりません。
室内での滑り対策には、マットや床材の活用もあわせて検討しましょう。
ここでは、室内の滑り止め対策を2つ紹介します。
滑りにくいマットを活用する
犬が過ごす場所やよく走る場所には、滑り止め効果のあるマットを敷きましょう。
滑りにくいマットは犬の関節や腰などの負担をやわらげ、転倒のリスクを抑えられます。
部分的に取り外して丸洗いできるタイプを選べば、汚れた場所だけを手入れでき、衛生管理も簡単です。
犬の足腰に優しい床材への変更を検討する
将来的な足腰の健康やシニア期を見据えて、ペット対応の床材へ変更する方法もおすすめです。
防滑仕上げの床材に変更すると、歩行時の負担を軽減できます。
床材を変更すると、以下のようなメリットがあります。
- マットのようなズレやめくれの心配がない
- 爪が引っかかりにくい
- 汚れに強い加工が施された製品も多く、お手入れしやすい
愛犬との暮らしにおすすめの床材を紹介します。

「ベリティスフロアー わんにゃんSmile」は、防滑仕上げによって小型犬の転倒や足腰への負担に配慮した床材です。
汚れに強い塗装が施されており、吐き戻しや粗相もサッと拭き取るだけできれいになります。
抗菌・抗ウイルス加工も施されているため、清潔な状態を保てる点も魅力です。
犬の足裏バリカンに関するよくある質問

ここでは、犬の足裏バリカンに関してよくある質問に回答します。
Q. 犬の足裏はハサミでカットしてもいい?
ハサミでのカットは、犬が急に動いたときにケガをさせてしまうおそれがあるため、おすすめできません。
とくに足裏は敏感な部位で愛犬が動きやすいため、ハサミの刃先が肉球に当たる事故も珍しくありません。
安全に配慮した設計のバリカンであれば、刃が直接皮膚に触れにくく、初心者でも扱いやすいでしょう。
Q. 誤って肉球を傷つけてしまった場合はどうすればいい?
まずは、傷口を清潔な状態に保つことが大切です。
出血している場合は、清潔なガーゼやタオルで、傷口を優しく押さえて止血します。
出血が止まらない場合や傷が深い場合は、自己判断で様子を見ず、早めに動物病院を受診してください。
初心者でも安全に犬の足裏をバリカンでケアしよう

正しい手順で少しずつ進めれば、初心者でも愛犬の足裏を清潔で安全な状態に保ちやすくなります。
フローリングでの滑りや転倒、肉球周辺の蒸れを防ぐためにも、毛が肉球からはみ出してきたら、こまめにカットしましょう。
バリカンは刃の幅が短く、振動や音が小さいものを選ぶと、初心者でも扱いやすくなります。
嫌がる場合は無理をせず、プロの力も借りながら愛犬にあったペースでお手入れを続けてみてください。

