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猫が春にストレスを感じる理由とは?様子がおかしい原因とサイン、対策を解説

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目次
    この記事を書いた人
    安美 サヨリ
    猫2匹と暮らす二級建築士。
    (キジトラ/男の子)(キジシロ/女の子)

    春になると、愛猫の様子が「なんだかいつもと違う」と感じることはありませんか?

    • 元気がない
    • 落ち着きがない
    • 急に鳴いたり隠れたりする

    春は猫にとってストレスを感じやすい季節です。

    本記事では、春特有の猫のストレスの理由やそのサイン、家庭でできる対策方法まで詳しく解説します。

    春に猫がストレスを感じやすい理由とは?主な5つの要因

    春に猫がストレスを感じやすい理由とは?主な5つの要因

    春は、猫にとってストレス要因が重なりやすい季節です。

    ここでは、飼い主さんにぜひ知っておいていただきたい、春特有のストレスにつながる5つの主な要因について解説します。

    急な気温差と気圧の変化

    猫は人間と同様に、気温や気圧の急激な変化によって体調を崩すことがあります。

    特に春は寒暖差や気圧の変動が激しく、朝晩と日中の気温差が10℃以上になる日も珍しくありません。

    このような環境では、体温調整を担う自律神経がうまく働かず、バランスを崩しやすくなるのです。

    たとえば、以下のような変化が挙げられます。

    • いつもより長く寝ている
    • 動きが鈍い
    • 食欲にムラがある

    気圧が急激に下がる日は、なんとなく落ち着かなかったり、ソワソワしたりする猫もいます。

    発情期によるホルモンバランスの乱れ

    春は猫の発情期と重なるため、ホルモンバランスが乱れて、行動や感情が不安定になりやすい時期です。

    猫の発情期は日照時間の影響を受けており、日が長くなる春(2月から4月頃)にピークを迎えます。

    避妊や去勢手術を受けていない猫は、ホルモンの変化によって普段とは異なる行動を見せるようになるのです。

    たとえば、以下のような行動が挙げられます。

    発情期の猫の行動
    オス猫
    • 大きな声で鳴き続ける
    • 壁や家具に尿を吹きつける(スプレー行動)
    • 飼い主さんやほかの猫への攻撃性が増す

    など

    メス猫
    • 独特の甲高い声を出す
    • 床に体をこすりつける
    • 外に出ようとする

    など

    避妊・去勢済みの猫であっても、窓の外にいる発情中の猫の声やニオイに反応して、ソワソワと落ち着かなくなるケースもあります。

    春の引っ越しシーズンや新生活による環境の変化

    春の引っ越しシーズンや新生活による環境の変化

    春は飼い主さんの生活環境が変わりやすく、その変化が猫にとって大きなストレスになる可能性があります。

    猫は「縄張り」と「日常のルーティン」を大切にする生き物です。

    3月から4月は、人にとって新生活のシーズンですが、それに伴う環境の変化は猫にとって「いつもと同じ日常」が崩れることを意味します。

    たとえば、引っ越しによって住居が変わると、猫は知らないニオイや見慣れない空間に強い不安を感じます。

    また、就職や転勤、進学など飼い主さんの生活リズムが変わることも、猫にとってはストレス要因となるでしょう。

    野良猫や鳥・虫など外からの刺激の増加

    野良猫や鳥・虫など外からの刺激の増加

    暖かくなると外で活動する動物や虫が増え、窓越しに見える刺激によって、猫が興奮したり不安を感じたりしやすくなります。

    野良猫は発情期を迎えて活発に動き回り、縄張り争いも激しくなるため、窓の外は猫にとって「気になる刺激」であふれる状態になります。

    完全室内飼いの猫であっても、窓越しに外の猫と目が合ったり、鳴き声やニオイを感じ取ったりするだけで、強い興奮やストレスを感じるおそれがあるのです。

    ノミやダニなどのアレルゲンによるストレス

    春は気温の上昇とともにノミやダニが活発に活動し始める季節です。

    これらの寄生虫が猫に付くと、強いかゆみを引き起こし、猫はひんぱんに体をかいたり噛んだりするようになります。

    かゆみによる不快感は持続的なストレスとなり、猫の行動や性格にも影響を与えるケースがあります。

    かきすぎによって皮膚が傷つき、炎症や脱毛を起こすこともあるため注意が必要です。

    加えて、春は花粉の飛散量が増える季節でもあり、花粉に対してアレルギー反応を示す猫もいます。

    くしゃみや目のかゆみ、皮膚のかゆみといった症状が出る場合は、花粉アレルギーの可能性が考えられるでしょう。

    予防薬の定期的な投与や、こまめなブラッシング、室内の清潔保持などが寄生虫やアレルゲンによるストレスを予防する効果的な方法です。

    猫がストレスを感じたときの主な症状

    猫がストレスを感じたときの主な症状

    猫がストレスを感じると、体調面と行動面の両方にさまざまな変化が現れます。

    主な変化は、以下のとおりです。

    • 食欲低下・嘔吐・下痢などの体調不良
    • 過剰なグルーミングや毛づくろいの変化
    • 鳴き声の変化・頻度の増加
    • 隠れる・怒りっぽいなどの行動変化
    • 粗相・マーキングなどの問題行動

    猫は言葉で不調を伝えられません。

    日頃から愛猫の様子を観察し、いつもと違うサインを見つけてあげましょう。

    猫のストレスサインについては、下記で詳しく解説しています。

    病院を受診すべき境界線と判断基準

    病院を受診すべき境界線と判断基準

    猫のストレスによる症状のなかには、様子を見ていれば落ち着くものもありますが、早めに動物病院を受診すべきケースもあります。

    たとえば、次のような症状です。

    • 24時間以上、食欲不振が続く
    • 複数回の嘔吐や下痢が見られる
    • 普段と明らかに違う行動が続く
    • 急激な体重減少が見られる
    • 排泄物の頻度や量、色に変化が見られる

    これらの症状がある場合は早めに病院を受診し、かかりつけ医の指示を仰ぎましょう。

    猫が春を快適に過ごすためのストレス対策6選

    猫が春を快適に過ごすためのストレス対策6選

    春特有のストレス要因から愛猫を守るためには、飼い主さんが環境を整え、適切なケアをおこなうことが大切です。

    ここからは、今日から実践できる6つの対策をご紹介します。

    快適な室内環境を整える|温度・湿度管理

    快適な室内環境を整える|温度・湿度管理

    春の寒暖差から猫を守るために、室内の温度と湿度を適切に管理してあげましょう。

    猫にとって快適な室温は21~28℃、湿度は40~60%が目安とされています。

    春は日中と朝晩の気温差が大きいため、エアコンや暖房器具を活用して室温を一定に保つ工夫が必要です。

    特に飼い主さんが外出中の留守番時は、室温が極端に変化しないよう注意しましょう。

    加湿器や除湿機を併用すると、湿度管理もしやすくなります。

    猫が自分で居心地の良い場所を選べるよう、部屋の中に温度差のある居場所を複数用意するのも効果的です。

    暑いときに涼めるひんやりマットやフローリングのスペース、寒いときに暖を取れる毛布やドーム型ベッドなど、選択肢を与えることで猫自身が体温調節しやすくなります。

    新築やリフォームをお考えの方は、猫にやさしい住宅設備の導入も検討されてみてはいかがでしょうか?

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    猫のパーソナルスペースを確保する|隠れ家など

    ストレスを感じた猫が安心して逃げ込める「隠れ家」を用意しておくと、心の安定につながります。

    猫はストレスや不安を感じると、狭くて暗い場所に身を隠して落ち着こうとする習性があります。

    これは野生時代に外敵から身を守っていた本能の名残です。体がすっぽり入り、外から見えない空間を家の中に確保してあげましょう。

    具体的には、次のようなアイテムや場所が挙げられます。

    • ダンボール箱に入り口用の穴を開けたもの
    • キャットタワーに付属しているボックス型のスペース
    • クローゼットや押し入れの一角

    など

    また、猫は高い場所にいると安心感を得やすい動物です。

    キャットタワーの上段や、棚の上に毛布を敷いたスペースなど「高くて隠れられる場所」を用意するとより効果的です。

    猫が隠れているときは無理に構わず、そっとしておきましょう。

    窓からの刺激を遮断する|カーテンや目隠しなど

    窓からの刺激を遮断する|カーテンや目隠しなど

    窓の外の野良猫や鳥、虫などに興奮してしまう猫には、視覚的な刺激を遮る工夫が有効です。

    春になると外で活動する動物が増えますが、特に野良猫が見える場合、室内の猫は縄張りを侵されたように感じて強いストレスを受けてしまいます。

    対策としては、窓の下半分(猫の目線から外が見えない高さ)に目隠しシートを貼る方法がおすすめです。

    また、レースカーテンを常に閉めておくだけでも、外の刺激を和らげることができます。

    内窓(二重窓)を設置すると防音効果も得られるため、外の猫の鳴き声や鳥の声を軽減でき、聴覚からの刺激も抑えられます。

    ただし、外を見ること自体がストレス発散になっている猫もいるため、愛猫の反応を見ながら判断しましょう。

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    ノミやダニの予防薬の定期投与をおこなう

    春を迎える前から、ノミやダニの予防薬を定期的に投与しておけば、寄生虫によるストレスを防げます。

    予防薬にはスポットタイプ(首の後ろに垂らすもの)や内服薬などがあり、月に1回の投与で効果が持続するものが一般的です。

    どのタイプが愛猫に適しているか、投与の頻度やタイミングについては、動物病院で相談して決めましょう。

    猫用ベッドやお気に入りの毛布などを定期的に洗濯・掃除することも、ノミやダニの繁殖予防につながります。

    避妊・去勢手術をおこなう

    発情期によるストレスを根本的に解決するには、避妊・去勢手術が最も効果的です。

    発情に伴うストレス行動を大幅に軽減できるほか、将来的な生殖器系の病気のリスクを下げる効果も期待できます。

    手術の適齢期は、初めての発情を迎える前の生後6ヶ月前後が理想的とされています。

    ただし、成猫になってからでも手術は可能なので、まだ手術をしていない場合は獣医師に相談してみましょう。

    遊びとスキンシップで安心感を与える

    遊びとスキンシップで安心感を与える

    毎日の遊びと適切なスキンシップは、猫のストレス発散と心の安定に大きく役立ちます。

    猫は本来、狩りをして生きる動物です。

    室内飼いの猫は狩りの機会がないため、遊びを通じて狩猟本能を満たしてあげると、ストレス発散につながります。

    1日5〜15分程度、猫じゃらしやおもちゃを使って「獲物を狙う→追いかける→捕まえる」という一連の動きを再現する遊びを取り入れましょう。

    また、スキンシップは猫に安心感を与える大切なコミュニケーションですが、猫の気分に合わせることが重要です。

    不安がっているときは優しく声をかけ、そばにいてあげるだけで落ち着く猫もいます。

    反対に、イライラしている様子のときは無理に触ろうとせず、そっと距離を置いて見守りましょう。

    構いすぎるとかえってストレスになる可能性もあるため、猫のペースを尊重することが大切です。

    まとめ:春特有のストレスを知って、猫と快適な新生活を

    春は気温差や発情期、環境の変化など、猫にとってストレス要因が重なりやすい季節です。

    愛猫の様子がいつもと違うと感じたら、まずは春特有の原因が影響している可能性を考えてみてください。

    食欲の低下や過剰な毛づくろい、隠れて出てこない……などの変化は、猫からの「ストレスを感じている」というサインかもしれません。

    必要なケアや環境づくり、健康管理を意識しましょう。

    小さな変化も見逃さず、無理なく安心できる暮らしを整えて、愛猫との快適な新生活を迎えましょう。

    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家
    安美 サヨリ
    猫2匹と暮らす二級建築士。
    (キジトラ/男の子)(キジシロ/女の子)