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愛犬も愛猫もうれしい素敵な住まい探訪

目次
    愛犬・愛猫と人がストレスなく快適に暮らせる理想の住まいとは?
    機能性とデザイン性を兼ね備え、人もペットも安心・安全に過ごせる住まいを厳選してご紹介します。
    文・撮影/AMILIE編集部

    こだわりの室内設計で人も愛犬もワンランク上の暮らしを

    アーバンシステム株式会社



    ・専有面積/50.83㎡ 
    ・竣工年月/1995年11月
    ・工法、構造/RC造 
    ・間取り:1SLDK+DogSpace

    駅から徒歩15分。おだやかな坂道を上った先に、築29年のマンションの一室をリノベーションした物件がありました。名づけて「造形美と回遊動線の住まい」。

    高台にある見晴らしの良いこのマンションは、近所に大きい公園があり、すでに犬を飼育されている方もいらっしゃったそうです。『ご夫婦+愛犬の暮らし』をイメージして施工した一室は、空間を引き立てるため、美しい造形で心地よさや満足感を提供したいと考え、意匠性を持ちながら、仕上げモルタル材に防水性能や強度に優れたMORTEXを全体の壁やキッチンに使用。アクセントとして黒皮鉄仕上げのスイッチ、真鍮色のコンセントプレートなどを配しており、無骨ながらも重厚感ある雰囲気を作り出しています。

    滑りにくく傷がつきにくい床は、愛犬の足の負担軽減だけでなく、天然木の高級感と温かさをも与えています。また、2カ所ある愛犬のくつろぎスペースはメンテナンス性を考慮してタイル張りの床に。全体的に無機質素材と木質素材の組み合わせで構成されています。

    広いとはいえない床面積。それでも愛犬がストレスなく動き回れるようにと、くつろぎスペースのひとつを通路として施工し、回遊導線を作っています。

    異素材の組み合わせが織りなす造形美と、理想的な回遊導線。人も愛犬も快適な暮らしを徹底的に考えられた空間が広がっていました。

    Before→After


    築29年のマンションの一室が、リノベによって高級感のある美しい空間に(下)

    使用アイテム for Pets

    床タイル  | 「フォスキー内床タイプ300角/LIXIL」 
    空気清浄機  | 「エアイー/Panasonic」
    ドッグゲート  | 「extail」

     

    愛犬のための回遊ルート!




    回遊導線のための通路。ドッグゲートを閉めると、空気清浄機(天井)のある愛犬の居場所に。

    フローリング  | 「Live Natural for Dog ブラックウォルナット/朝日ウッドテック」


    ナノバブル  | 「Beauty Aqua」
    洗面ボウル  | 「FUCCA グレー/サンワカンパニー」


    小型犬ならラクラク洗える大きさの、シンプルでオシャレな洗面ボウル





    無機質と木質が融合された室内には、緑の植物がよく似合います。金属のプレートをスライドさせると現れるコンセントがオシャレ!


    アーバンシステム株式会社の齋藤さん(左)、日下部さん(右)。お二人自らがMORTEXで壁やキッチンの左官を担当!



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    デザインリフォーム+家具でナチュラルテイストな空間に

    株式会社エコプランニング


    ・延床面積/105㎡ 
    ・敷地面積/200㎡
    ・竣工年月/1985年7月 
    ・工法、構造/木造2階

    玄関前の足洗い場、広々としたドッグラン、愛犬のための居場所……。「トイプードルと暮らす」をイメージしてリノベーション、犬が喜ぶ要素を取り入れたこの家は、築39年というから驚きです。

    「当初は朽ちている部分も多かった」というLDKはしっかり補強したのち、ナチュラルテイストのデザインで統一。インテリアコーディネーターの資格を持つスタッフが選び抜いたこだわりの家具が室内に調和し、ずっとこの場にいたくなるような居心地の良い空間を作り出しています。収納も各部屋に完備。3畳のウォークインクローゼットは玄関と隣接しているので使い勝手が良さそうです。「愛犬だけでなく、人の暮らしやすさも考えないといけない」という思いが伝わります。

    家には、滑りにくい床をはじめとした愛犬のための工夫がたくさん。玄関とリビングを結ぶドアには愛犬専用のくぐり戸、そしてリビングの奥の壁には小さな出入り口が設けられており、隣の部屋とつながっています。これにより、愛犬が家全体を回遊できる仕組みになっています。また、ダイニングテーブルのそばには、階段下を利用した愛犬の居場所がありました。

    玄関裏手には、水栓付きサンルームと、20坪もあるドッグランが。人工芝を全面に敷いているので、愛犬だけでなく子どもにとっても思う存分楽しめる素敵な遊び場になることでしょう。

    Before→After




    ところどころ朽ちていたという家全体を丁寧にリノベ。白を基調とした室内全体とマッチしたインテリアが、柔らかで優しい雰囲気を醸し出しています。


    (左)リビングの壁に小さな出入り口をつけることにより、愛犬が家全体を回遊できる仕組みになっています。(右)小型・中型犬まで入ることが可能な愛犬の居場所。

    使用アイテム for Pets

    くぐり戸  | わんにゃんSmile 
    内装ドアくぐり戸対応/Panasonic

    くぐり戸はドアの端に配置しているので、愛犬がはさまれる心配はありません。

    水栓  | ペット用水栓シャワー付き水栓柱/LIXIL


    広いサンルームには水栓が完備。愛犬の足洗い場としてだけでなく、汚れたものをすぐに洗い流すことが可能。

    フローリング  | ベリティスフロアS滑り配慮仕様 わんにゃんSmile/Panasonic



    「飼い主さんの使い心地を考えた家づくりをしたい」という飯島代表(左)と、インテリアコーディネーターの資格を持つ深井さん(右)。



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    築42年の一戸建てを西海岸風の愛猫家住宅に

    (株)タクミ・タクミ一級建築設計事務所


    ・延床面積/159.55㎡ 
    ・敷地面積/101.01㎡
    ・竣工年月/1982年 
    ・工法、構造/木造2階

    玄関を入るとすぐ、2階まで続く造作キャットタワーが目に入ります。もともとは吹き抜けだった玄関ホール上部にウッドデッキを設置。ウッドデッキの端に穴を開けることで、猫が1階のキャットタワーから2階へ移動することができます。上下の回誘導線は、この家の一番のこだわり。猫の本能的な動きを制限したくないという思いで作ったそうです。

    愛猫家住宅にフルリノベした築42年の床は、無垢フローリングやクッションフロアなど、柔らかで比較的コストを抑えた素材が用いられています。猫と暮らしていると、爪で床が傷つくことは避けられません。この柔らかな床は猫の足を守るだけでなく、飼い主さんが「傷が多少ついても問題ない」とおおらかに捉えられるよう採用したそうです。

    対面キッチンの広々としたLDK。白い壁に明るい木目が爽やかなこの空間には、構造上必要な柱や筋交いが残っています。それを活用し、家のアクセントにしたり、柱に麻縄を巻いて爪とぎとして使ったりすることも可能です。リビングには家具を置けるスペースが要所に設けられており、キャットタワーや猫のための収納家具を置いてもらいたいと考えて作ったそうです。
    家中の断熱材の敷き替え、全ての窓を取り替えているので断熱性には問題ありません。愛猫がこの家で快適に暮らす姿が見えるようです。

    Before→After



    古いリビングと和室。2部屋の仕切りを無くして広々とした西海岸風のLDKに。キッチン前の猫のクロスがオシャレ!




    猫には欠かせない上下運動を、この造作キャットタワーで解消。2階ウッドデッキの出入り口からひょっこり顔を出す愛猫がかわいい。

    使用アイテム for Pets

    フローリング  プリオス 介護とペット EB特殊コーティング/イクタ


    家全体に滑りにくい床を採用。柔らかな床は犬だけでなく、猫の足にも優しくストレスもかかりにくい。

    フローリング  | アンティーク クッションフロア/サンゲツ
    猫柄クロス  | RE-53750/サンゲツ
    窓  |インプラス/LIXIL




    タクミ・タクミ一級建築事務所の営業・三村さん。「愛猫のつけたキズも、味と捉えられるような家を目指しました」


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    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家

    AMILIE編集部

    ペットは大切な家族の一員として、私たちと同じ住環境で暮らしています。ほんの少しペットの目線になることで人もわんちゃん・ねこちゃんも、ともに安心・安全・快適に暮らせる新しい住まいが見えてくるかもしれません。私たちの心をいつも豊かにしてくれるペットのためにも、家族みんなの笑顔があふれる住まいについて考えていくこと。それが、「愛犬家住宅・愛猫家住宅」。

    愛犬・愛猫と幸せに暮らす住まい工夫事例をお届けします。

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