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目次

長毛猫と暮らしていると、避けて通れないのが「毛玉」の問題です。
ふわふわでゴージャスな被毛は魅力的ですが、放っておくと毛玉ができやすく、体調に影響を与えることがあります。
皮膚炎や毛球症などの健康トラブルにつながる場合もあるため、毎日のこまめなケアがとても大切です。
本記事では、長毛猫に毛玉ができやすい理由から日常のケア方法まで詳しくご紹介します。
記事の後半には、おすすめのブラシや便利なケアグッズを紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
長毛猫に毛玉ができやすい理由とは?
長毛猫は、名前の通り毛が長く密に生えているため、とても毛玉ができやすいです。
猫は毛づくろい(グルーミング)を行いますが、長毛猫は被毛が長く量が多いので、自力のケアだけでは不十分になることが多くあります。
理由①毛質が柔らかいから
毛玉ができやすい理由として、長毛猫の特徴である柔らかくふんわりとした毛質が挙げられます。
この柔らかさが見た目の美しさを引き立てている一方で、毛が絡まりやすいというデメリットにもつながります。
摩擦が起きやすい脇の下や内股、お腹周り、首の後ろなどは毛が絡まりやすく、気づいた時には毛玉になってしまっていることも少なくありません。
また、柔らかい毛は一度絡まるとほぐすのが難しく、ブラシも引っかかりやすくなるため、毎日のブラッシングで毛のもつれを未然に防ぐことがとても重要です。
理由②毛量が多く密集しているから
長毛猫は被毛1本1本が長いだけでなく、毛量も非常に多くて密度が高いという特徴があります。
そのため、毛が絡みやすい上に湿気がたまって蒸れやすいです。
換毛期には抜け毛がさらに増え、毛の中に絡まって残ったままの毛が毛玉の原因となります。
特に下毛(アンダーコート)が豊富な猫種では、表面の毛だけブラッシングしても毛玉予防としては不十分です。
毛の根元からしっかりと毛をほぐすことができるブラシを使い、奥までしっかりケアしてあげましょう。
理由③グルーミングが不十分だから
猫は本来、毛づくろいを習慣的に行う動物ですが、長毛猫は被毛の長さと量がネックとなり、すべての箇所をきれいに整えるのが難しくなります。
特に背中やお尻のまわりなど体の後方部分は舌が届きにくく、毛玉ができやすいエリアです。
加齢や肥満に伴って柔軟性が失われると、さらに自力でのケアが難しくなります。
特に高齢猫はグルーミングをしなくなることが多いため、飼い主さんによるこまめなブラッシングと健康チェックが欠かせません。
毛玉を放置するリスク
長毛猫の毛玉を放置すると、さまざまな健康リスクが発生します。
主なトラブルとしては、「毛球症・皮膚炎・ストレスによる体調不良」が挙げられます。
見た目の問題だけでなく、猫の健康に直接関わるため、早めの対応が大切です。
リスク①毛球症の可能性
猫はグルーミングする際に自分の毛を飲み込みます。
通常は便と一緒に排出されたり吐き出されたりしますが、毛の量が多いと胃や腸に溜まり、「毛球症」という症状を引き起こす可能性があります。
毛球症になると、頻繁に吐き戻しをしたり便秘になったりし、最悪の場合は腸閉塞を起こすこともあるため注意が必要です。
こうしたリスクを減らすためにも、日々のブラッシングや毛玉対策フードの活用など、身体の外と中の両方からの毛玉予防がとても重要です。
リスク②皮膚トラブル
毛玉ができると、毛が皮膚を引っ張り続ける状態になり、猫にとって大きなストレスになります。
蒸れて湿疹ができたり、かゆみや赤みが発生したりすることもあります。
毛玉の下に皮膚炎が隠れていて、飼い主さんが気づかないうちに悪化しているケースも少なくありません。
また、毛玉がある部分を猫が気にして噛んだり引っかいたりすることで、さらに皮膚が傷つき、二次的な感染を引き起こすこともあります。
定期的なチェックとブラッシングで皮膚の健康を守りましょう。
リスク③ストレスによる体調不良
毛玉は、長毛猫にとって物理的にも心理的にもストレスの原因になります。
動くたびに毛が引っ張られるような違和感が続くと、猫は不快感を覚え、落ち着きがなくなったり隠れるようになったりすることもあります。
また、強いストレスは食欲低下や嘔吐、下痢などの体調不良を招く原因にもなりかねません。
さらに、毛玉によるストレスが慢性化すると、過剰な毛づくろいのせいでハゲを作ることもあります。
快適で安心できる生活環境を保つためにも、適切な毛玉ケアを心がけましょう。
毛玉予防の基本はブラッシング
毛玉予防において最も基本であり効果的な方法が「ブラッシング」です。
抜け毛を効率よく取り除くことができ、毛玉の発生を抑えられます。
こまめなブラッシングを習慣にして、清潔で快適な暮らしをサポートしましょう。
ブラッシングの効果
ブラッシングは、毛玉の予防以外にもたくさんのメリットがあります。
抜け毛を取り除くことで通気性が良くなり、皮膚トラブルを防ぐ効果が期待できます。
また、血行が促進されることで皮膚の新陳代謝が良くなると、より健康的でツヤのある被毛が育ちやすくなるでしょう。
ブラッシング中に体を触ることで、しこりやキズなどの異常にも早く気づけるようになります。
愛猫と飼い主さんがリラックスした状態で行うことで、お互いに心地良い時間になり、ストレスの軽減や信頼関係の構築にもつながります。
おすすめのブラッシング方法
長毛猫のブラッシングは、ただ毛をとかすだけでなく、毛の奥から優しくもつれを取ることがポイントです。
まずは表面をなでるように整えた後、毛の流れに沿って根元から丁寧にブラシをかけてください。
絡まりが強い部分は無理に引っ張らず、指やコームで少しずつほどいていきます。
その際、毛玉ができていないかを入念にチェックしましょう。
ブラッシングのタイミングは、猫がリラックスしている時がベストです。
毎日、短時間でも継続することで猫も慣れてくれますので、最初は1〜2分から始めて徐々に時間を伸ばしていきましょう。
毛玉予防におすすめのブラシの種類と選び方
長毛猫の毛玉ケアには、用途に応じたブラシを使い分けることがとても重要です。
毛の長さや毛質、猫の性格に合わせて、使いやすいブラシを選びましょう。
長毛猫のブラッシングに役立つ各ブラシの特徴と、おすすめの商品をご紹介します。
スリッカーブラシ
スリッカーブラシは、長毛猫のブラッシングにおいて最もよく使われる定番アイテムです。
細かくしなやかなワイヤーピンが特徴で、絡まった毛を無理なくほぐし、抜け毛をしっかり取り除くことができます。
毛量の多い猫種に向いており、毛玉予防をしながら毛並みを整えるのに適しています。
おすすめは「necoco 長毛種用 スリッカーブラシ」です。
猫の肌に優しいソフトな感触で被毛の奥までしっかり届き、人の手にもなじみやすい設計なので、毎日のケアにぴったりです。
コーム
コームは、スリッカーで全体を整えた後の「仕上げ用」として使われることが多いブラシです。
歯の幅が広い部分と細かい部分の2段構成になっているコームは、使い勝手が良く、人気があります。
毛玉ができやすい耳の後ろやお腹まわりなど、細部のケアにも最適です。
おすすめは「おウチ・クチュール スタンダードコーム」です。静電気が起きにくく、猫の毛を引っ張ることなくやさしく整えられます。
持ちやすさ・使いやすさ・お手入れのしやすさのバランスが取れたアイテムで、初めての方にもおすすめです。
ラバーブラシ
ラバーブラシはゴム素材でできており、猫の皮膚に負担をかけずにやさしくブラッシングできます。
スリッカーやコームと比較すると細かな毛を取る力は劣りますが、猫がリラックスしやすく、ブラッシングに慣れていない子や高齢猫に最適なブラシです。
「necoco やわらか ラバーブラシ」は、やわらかな素材で猫の敏感な肌にも安心して使える設計になっています。
軽くなでるだけで抜け毛を絡め取れるので、短時間でも効果的なケアが可能です。シャンプー時のマッサージにも使えます。
毛玉対策におすすめのケアグッズ
毛玉対策にはブラッシングが基本ですが、補助アイテムを取り入れることで、より効果的なケアが実現します。
忙しい飼い主さんやブラッシングが難しい愛猫には、日常生活に取り入れやすいケアグッズが強い味方になるでしょう。
毛玉ケアにおすすめのフードとスプレーをご紹介します。
毛玉ケア用フード
毛玉を体外に排出しやすくするためには、食物繊維が豊富に含まれた毛玉ケア用のキャットフードが効果的です。
「懐石 2つのごほうび 毛玉に配慮」は、毛玉が溜まりにくいように配慮された成分バランスになっており、普段のごはんを置き換えるだけで無理なく毛玉対策ができます。
2種類の食感が楽しめるので、グルメな猫にも嬉しい味わい。総合栄養食として栄養バランスが整っているため、毎日安心して与えられます。
日々の食事で無理なく毛玉予防ができる優秀なフードです。
ブラッシング用スプレー
毛が細く柔らかい長毛猫は、静電気や摩擦が原因で毛が絡まりやすくなります。
ブラッシング前に専用スプレーを使用することで、毛の滑りが良くなり、スムーズにブラシが通るようになります。
「コ・ペット ブラッシングスプレー 無香料 愛猫用」は猫の皮膚にやさしく、無香料タイプなので香りに敏感な子にも安心して使えます。
スプレー後はしっとりと毛がまとまりやすくなり、ブラッシング時の抜け毛の飛び散りも軽減できます。
愛猫の毛並みを美しく保ちたい方におすすめの1本です。
毛玉がひどい時の対処法
毛玉がすでに硬くなってしまい、ブラシでは取れない状態の場合、無理に引っ張って取ろうとすると猫の皮膚を傷つけてしまう危険があります。
そのような時は、ハサミで慎重にカットするか、動物病院またはトリマーさんなどの専門家に相談しましょう。
特に皮膚のすぐ近くにできた毛玉をカットする際は、誤って皮膚を傷つけてしまうリスクがあるため、自宅での処理は避けた方が無難です。
また、毛玉が頻繁にできるようであれば、フードの見直しや生活習慣の改善も検討しましょう。
毛玉ができにくい環境づくりこそが、もっとも安全な対処法です。
【まとめ】ブラッシングで長毛猫の毛玉を予防しよう!
長毛猫の毛玉問題は、見た目だけでなく健康にも大きく影響を及ぼします。
被毛の柔らかさや密度、自力でのグルーミングの難しさが原因となり、毛玉はすぐにできてしまいますが、毎日のブラッシングや適切なケア用品の活用によって予防することが可能です。
ブラッシングは、愛猫とのスキンシップの時間にもなります。
毛玉知らずの美しい毛並みと健康で快適な毎日をサポートするために、ぜひ楽しみながら毛玉ケアを行っていきましょう。
