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ボーダー・コリーの性格を徹底解説!賢さから飼い方、しつけのコツまで詳しく紹介

目次
    犬種の中でも頭がよい犬として有名な「ボーダー・コリー」。明るく飼い主さんに忠実な性格をしていますが、知能の高さと運動量の多さから飼育しにくい犬と紹介されることもあります。ボーダー・コリーの特徴を理解し、十分に準備をしてから飼育することが大切です。

    本記事では、ボーダー・コリーの基本情報から性格の特徴、飼い方やしつけのコツまでを徹底解説します。ボーダー・コリーを家族に迎えたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

    ボーダー・コリーとは?まずは基本情報をチェック



    ボーダー・コリーの性格を知る前に、まずは外見的な特徴や歴史をみていきましょう。
    • 大きさ・外見の特徴
    • 被毛・毛色の特徴
    • ボーダー・コリーの歴史
    それぞれの項目を詳しく解説します。

    大きさ・外見の特徴

    ボーダー・コリーの体高(地面から背中までの高さ)は53cm前後、体重は約14~22kgです。体高よりも体長(胸からお尻の先までの長さ)がやや長く、スマートな体型です。バランスがよく、優雅な印象を与えます。

    ボーダー・コリーの耳の形は、立ち耳または半立ち耳がよくみられます。目はやや離れ気味でおでこが広いのが特徴です。垂れたしっぽの被毛は、ボリュームがあります。凛々しい顔立ちと、美しい立ち姿で根強い人気がある犬種です。

    被毛・毛色の特徴

    ボーダー・コリーは、ダブルコートの被毛です。長い被毛を持つ「ラフコート」と、短い被毛の「スムースコート」の2種類にわけられており、どちらもボリュームのある毛量が特徴です。日本でよくみられるのは、ラフコートのボーダー・コリーです。

    ボーダー・コリーは、毛色のバリエーションが豊富にあることでも知られています。毛色の種類の一例は下記のとおりです。
    • ブラック&ホワイト
    • グレー&ブラック
    • トライカラー
    • ブルーマール
    定番のカラーは、ホワイトにもう一色組み合わせた毛色です。ブラック&ホワイトは、日本でもよくみかける毛色といえます。

    一方、ブルーマールは、ブラック・グレー・ブルーが大理石の模様のように混じっている毛色です。比較的珍しく、美しい見た目から人気があります。

    ボーダー・コリーの歴史

    ボーダー・コリーの祖先は、8世紀後半から11世紀に、バイキングによってイギリスに持ち込まれたトナカイ用の牧畜犬とされています。イギリスの土着犬やラフ・コリーとの交配を何度か繰り返し、1906年頃に今のボーダー・コリーの姿になりました。

    ボーダー・コリーは、作業犬としての能力に注目されており、国外で知られる機会がほとんどありませんでした。そのため、イギリスで正式に犬種登録されたのは1976年と遅めの公認となりました。アメリカンケネルクラブでは、1980年代に公認されています。

    現在では、ボーダー・コリーは、アジリティやディスク競技などのドッグスポーツで優秀な成績を残すことが多く、世界中で人気のある犬種です。

    ボーダー・コリーの性格を解説



    ボーダー・コリーは、飼い主さんに対して非常に忠誠心の高い犬種です。信頼した相手には一途で、指示もよくきいてくれるでしょう。

    また、ボーダー・コリーは賢い犬種としても有名です。洞察力に優れていて、自ら状況を判断して動くことができます。攻撃性はなく、うまく信頼関係が築ければよいパートナーとなるでしょう。

    ただし、ボーダー・コリーは、警戒心が強く神経質な一面もあります。牧羊犬として活躍していた歴史から、家畜を守るために警戒心が強いと考えられます。ボーダー・コリーを飼育する際には、小さい頃からしっかりと社会化としつけをしておくことが大切です。

    オスとメスの性格の違い

    ボーダー・コリーは、オスとメスでやや性格が異なる可能性があります。

    オスはメスよりもやんちゃな一面があるとされています。運動量も多く、毎日運動時間をしっかりと確保する必要があります。また、オスの場合は警戒心が強い犬が多いため、しっかりとしたしつけが重要です。ドッグスポーツなどで愛犬と一緒に運動を楽しみたい人には、オスがぴったりといえます。

    一方、メスのボーダー・コリーは、オスよりも落ち着いており、優しい性格が多いと言われています。ほかの人や動物にも友好的に接することができるため、多頭飼育や子供がいる家庭にも向いているでしょう。

    ボーダー・コリーは「性格が悪い」「凶暴化する」って本当?

    ボーダー・コリーは「性格が悪い」「凶暴化する」と言われることがあるようです。実際は、正しく飼育していれば、性格が悪くなったり凶暴化したりすることはほとんどありません。

    ボーダー・コリーが性格が悪い・凶暴化すると言われるのは、運動不足やコミュニケーション不足によるストレスが原因で、問題行動を起こしてしまうからだと考えられます。

    ボーダー・コリーは牧羊犬として働いてきた歴史があることから、十分な運動量を確保する必要があります。運動不足になるとストレスがたまり、部屋の中で暴れたり飼い主さんを噛んだりと問題行動につながるケースは少なくありません。愛犬に十分な運動をさせていないと、「部屋で暴れて性格が悪い」「飼い主を噛む凶暴な犬だ」と思い込みやすくなるでしょう。

    ボーダー・コリーの特性をしっかり理解し、日々の運動やコミュニケーションの時間を確保することが大切です。

    ボーダー・コリーが飼いにくいと言われることがある理由とは?



    ボーダー・コリーは、犬の飼育初心者には「飼いにくい犬種」と言われることがあります。ここからは、飼いにくいと言われる原因を3つ紹介します。
    • 豊富な運動量を確保する必要がある
    • 高い知能を持ち、しつけが難しい
    • 動く物に反応しやすく散歩に苦労する
    詳しくみていきましょう。

    豊富な運動量を確保する必要がある

    ボーダー・コリーは、牧羊犬として活躍していた歴史が長く、運動量が多い犬種です。散歩は1日2回、1回1時間以上を目安に毎日行く必要があります。また、散歩だけではなく、自由に走り回れる時間も作らなければなりません。

    毎日適切な運動量を確保できない場合、愛犬のストレスがたまる原因となります。ボーダー・コリーはストレスがたまると、問題行動を起こす可能性があります。愛犬のために、十分な運動時間を確保できない家庭では、飼育は難しいでしょう。

    高い知能を持ち、しつけが難しい

    ボーダー・コリーは知能が高く、しつけが難しい点も飼いにくいと言われる理由の1つです。ボーダー・コリーは、周りの環境や飼い主さんの様子などから、次にどう行動すればよいか瞬時に判断できる力があります。

    たとえば、散歩に行きたいと感じた愛犬が、飼い主さんの衣服を噛んで催促した場合、愛犬の要望通りに行動してしまうと「飼い主さんの衣服を噛むと、散歩に行ける」と勘違いする恐れがあります。一度成功をすると、何度もその行動を繰り返すケースが多く、頭がよいからこそ、しつけが大変なこともあるでしょう。

    そのため、犬のしつけに慣れていない飼い主さんには、ボーダー・コリーのしつけは難しい可能性があります。

    動く物に反応しやすく散歩に苦労する

    ボーダー・コリーは、牧羊犬として活躍していた頃の名残から、動くものを追いかけるという本能があります。

    ボーダー・コリーの困りごととして挙げられるのが、「車追い」です。車追いとは、文字の通り、走っている車やバイクなどを追いかける行動です。車追いは早めにやめさせないと、愛犬が車と接触したり、飼い主さんが愛犬に引きずられてケガをしたりする恐れがあります。

    動く物に反応するのは本能的な行動なので、やめさせるのには根気が必要です。時間をかけて根気強く愛犬のしつけができない人は、ボーダー・コリーを飼うのに向いていないでしょう。

    ボーダー・コリーの性格に合った飼い方としつけのポイント


    ボーダー・コリーを飼育する際には、ボーダー・コリーの性格に合わせた飼い方やしつけ方法を知っておくことが大切です。

    ここからは、ボーダー・コリーの飼育のポイントを4つ紹介します。
    • 毎日の運動量を確保する
    • 子犬の頃からしっかりとしつける
    • 熱中症を予防する
    • 定期的に被毛を手入れする
    これから、ボーダー・コリーのお迎えを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

    毎日の運動量を確保する

    ボーダー・コリーは、上記でも説明したとおり、多くの運動量を必要とする犬種です。そのため、毎日計2時間の散歩は欠かすことができません。

    ボーダー・コリーに必要な運動量を確保するには、毎日散歩に行くだけでなく、ボール遊びや引っ張りっこなど、愛犬が自由に遊べる時間を作ることも大切です。家の中でも愛犬が遊べるように、室内の滑り止め対策をしておくことをおすすめします。

    「CAT & DOG フローリング」(プレイリーホームズ)
    表面にTSVコート塗装を施した滑りにくい無垢フローリングです。無垢ならではの温かみと柔らかさを損なわずに、ペットの足腰の負担を軽減。水分や汚れが浸透しにくくなっており、掃除も簡単にできるのが魅力です。

    「ワンLOVEコート」(COLOR)
    現在使用している床を、適度にグリップの効いた滑りにくい床に変えるフロアコーティングです。傷や汚れだけでなく、水、熱、薬品にも高い耐久性があります。耐久年数の目安は約30年。一度のコーティングで効果が持続するため、コスパのよい滑り止め対策といえます。

    子犬の頃からしっかりとしつける

    ボーダー・コリーを飼育するには、子犬の頃からしっかりとしつけることが不可欠です。

    頭がよいボーダー・コリーは、飼い主さんの頼りなさを見抜きます。弱気な態度だったり、甘やかす頻度が高かったりすると、愛犬が「飼い主さんより自分が偉い」と勘違いし、指示をきかなくなる可能性が高いでしょう。子犬の頃から、しっかりしつけて信頼関係を築くことが大切です。

    また、ボーダー・コリーは、社会化も大事です。社会化とは、犬が人間社会で生きていく上で、さまざまな刺激や社会のルールを学ぶことを指します。

    生後3週~14週までが社会化期と呼ばれ、警戒心が薄く社会化に適している期間とされています。ボーダー・コリーには、神経質な一面もあるため、社会化期で多くの刺激に慣れさせておきましょう。

    熱中症を予防する

    ボーダー・コリーはもともと寒い地域で暮らしていた犬種なので毛量が多く、暑さに弱い犬種です。そのため、夏場は室温に注意しましょう。

    ボーダー・コリーの夏場の適温は、約25度前後です。エアコンを使用して、適温になるように調整してみてください。

    また、散歩のときの熱中症対策も必須です。犬は体が地面に近いため、人間よりも暑さを感じやすいとされています。とくに夏の散歩は、気温の低い早朝や深夜に散歩することをおすすめします。

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    定期的に被毛を手入れする

    ボーダー・コリーはダブルコートの被毛なので、抜け毛が多いのが特徴です。ラフコートの場合は被毛が絡まり毛玉ができやすいため、定期的な手入れが重要です。ブラッシングは、週3回を目安に行い、抜け毛を除去しましょう。

    また、ボーダー・コリーの被毛を清潔に保つには、シャンプーも不可欠です。1ヵ月に1回を目安にシャンプーをして、汚れや抜け毛を除去する必要があります。シャンプー後に濡れたまま放置すると、雑菌が繁殖する原因となります。シャンプー後はドライヤーを使用して、しっかり乾かしましょう。

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    ボーダー・コリーの性格を理解しよう



    ボーダー・コリーは知能が高く愛情深い一方で、神経質な一面も持ち合わせています。その性格を正しく理解し、子犬の頃からしっかりとしつけをすることで、ボーダー・コリーとより良い関係を築くことができるでしょう。

    また、ボーダー・コリーは、運動量が多いのも特徴です。本記事で紹介した建材を使用して、室内でも愛犬が運動しやすいように工夫してみてください。

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    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家

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