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ポメラニアンがよく吠える理由とは?吠えているときの対処法をケース別に解説

目次
    ポメラニアンは、ふわふわの毛並みと愛らしい見た目から、多くの人々に愛される犬種です。しかし、その一方で「よく吠える犬」というイメージを持つ人も少なくありません。

    実際にポメラニアンは、神経質な一面を持ち合わせており、ほかの犬種よりも吠えやすいとされています。愛犬の無駄吠えに悩む飼い主さんも多いのではないでしょうか。

    本記事では、ポメラニアンが吠える主な理由や、その状況ごとの対処法を詳しく解説します。

    ポメラニアンはほかの犬種よりも吠えやすい


    ポメラニアンは活発で好奇心旺盛な性格をしています。飼い主さんと遊ぶことが大好きで犬の飼育初心者でも飼育しやすいとされています。

    一方で、神経質で臆病な一面もあり、吠えやすいのが特徴です。見知らぬ人や物音に対して敏感に反応し、よく吠える犬種としても知られています。

    また、ポメラニアンは、「キャンキャン」と甲高い声で吠えます。声が低い犬に比べて、響きやすい声をしているため、うるさいと感じやすいでしょう。

    ポメラニアンを飼育する際には、無駄吠え対策が不可欠です。

    ポメラニアンが吠える理由とは?


    ポメラニアンが吠えているときには、以下のような理由が考えられます。
    • 要求吠え
    • 警戒吠え
    • 不安からの吠え
    • 何かを守るための吠え
    • 健康問題による吠え
    それぞれの理由について詳しくみていきましょう。

    要求吠え

    要求吠えは、ご飯や散歩などを飼い主さんに要求するときに吠えることを指します。やや高めの声で、飼い主さんを見ながら吠えているときは、要求吠えである可能性が高いでしょう。
    とくに子犬の時期は、甘えたような声で要求することが多くあります。

    警戒吠え

    警戒吠えとは、見知らぬ物音や人に対して、警戒心を感じ吠えることです。低めの声で吠え、「ウー」と唸ったり、歯をむき出しにしたりしながら吠えることもあります。

    ポメラニアンは、神経質で警戒心が強い一面があるため、ちょっとしたことでも吠えるケースが少なくありません。散歩中にほかの犬や人に向かって吠えたり、ドアの開閉音などに反応したりしているときは、警戒吠えと考えてよいでしょう。

    不安からの吠え

    飼い主さんがいない留守中に吠えるときは、不安や寂しさが原因の可能性があります。

    不安からの吠えの場合、「キャンキャン」と甲高い声で鳴くのが特徴的です。また、「クーン」と鼻をならすように鳴くこともあります。

    何かを守るための吠え

    ポメラニアンは、食べ物や飼い主さん、自分の寝床など何かを守りたいという気持ちから吠えることがあります。

    見知らぬ人が部屋に入ってきたり、ほかの犬が飼い主さんに近づこうとしたりしたときに鳴く場合は、相手を吠えて威嚇している可能性が高いでしょう。また、愛犬が何かを食べているときに飼い主さんが近づくと吠える場合、食べ物をとられないように守っていると考えられます。

    健康問題による吠え

    ポメラニアンがいつもと違う様子で吠えているときは、病気やケガによって体に痛みを感じているケースもあります。とくに高齢期のポメラニアンの場合は、病気やケガを患っている可能性が高いため、注意が必要です。

    愛犬が痛みを感じているときは、「キャンキャン」と高い声で吠えます。吠える以外にもいつもと様子が違うときは、動物病院を受診することをおすすめします。

    【ケース別】ポメラニアンが吠えているときの対処法


    ポメラニアンが吠える理由がわかったところで、「どう対処すればいいの?」とお困りの飼い主さんもいるでしょう。

    ここからは、ポメラニアンが吠えているときの対処法をケース別に解説します。
    • 飼い主さんに何か要求する吠え
    • 見知らぬ物音や人に対する吠え
    • 留守番中の吠え
    • 来客に対しての吠え
    愛犬の無駄吠えに困っている飼い主さんは、ぜひ参考にしてください。

    飼い主さんに何か要求する吠え

    「ごはんが欲しい」「遊んで」など飼い主さんに何かを要求して吠えるときは、反応しないことが大切です。

    たとえば遊んで欲しいと吠えているときは、愛犬のほうを見ずに声もかけないようにしましょう。また、ごはんが欲しいと訴えているときも同様に、愛犬に意識を向けないのがポイントです。

    ごはんを要求する吠えには、ごはんの時間をランダムにする方法も効果的です。いつも同じ時間帯にごはんをあげていると、ごはんの時間が近づくと愛犬が吠えることがあります。ごはんの時間帯をランダムにすると、吠える頻度も減ってくるでしょう。

    見知らぬ物音や人に対する吠え

    警戒や恐怖から吠えている場合、怖いものに慣れさせましょう。

    たとえば、インターホンで吠える愛犬は、インターホンの音を何度も聞かせて怖いものではないと認識させます。飼い主さん以外の人を怖がっている場合は、人からおやつをもらうなどのよい経験を積み重ねると恐怖心がなくなり、吠える回数が軽減する可能性があります。

    インターホンが怖い愛犬には、宅配ボックスの利用も検討してみてください。

    パナソニック ハウジングソリューションズ イーコンボライト
    電子錠タイプの宅配ボックスです。サイズはミドルとラージの2種類。高耐候性樹脂版による二重構造なので、軽量でどんな場所でも設置できます。届いた荷物はボックスに入れてもらえるため、突然のインターホンのストレスから解放されます。

    留守番中の吠え

    飼い主さんがいない間に吠える場合は、留守番をさせる前に吠えないように対策をしておく必要があります。

    たとえば、散歩に行って疲れているタイミングや、おもちゃに夢中になっているタイミングで外出すると、無駄吠えが軽減できる可能性があります。
    留守番中に長く遊べる飼育玩具などのおもちゃを与えておくのも効果的です。

    留守番中の吠えは、飼い主さんがすぐに対処するのは難しいといえます。そのため、吠えても近所迷惑にならないような対策も不可欠です。防音効果のある壁材や内窓などの利用を検討しておきましょう。

    エンデバーハウス パーフェクトバリア吸音パネル
    ペットの鳴き声が響くのを防げるパネルです。素材はポリエステル100%。接着剤を使用しておらず、愛犬にも優しい素材で作られています。DIY初心者でも簡単に設置できます。

    YKK AP マドリモ 内窓 プラマードU
    既存の窓の内側にあとから取り付けられる内窓です。外の騒音だけでなく、室内の音が漏れることもある程度予防できます。断熱・結露対策にも効果的。室内でよく吠える愛犬におすすめの建材です。

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    来客に対しての吠え

    来客に対して吠えるポメラニアンには、ハウストレーニングがおすすめです。

    ポメラニアンは警戒心が強く、来客時の不安から吠えることがよくあります。ケージやクレートなど愛犬が安心して過ごせる場所を作ると不安を軽減でき、来客に対しての吠えがおさまる可能性があります。

    来客があるとわかっているときはケージに誘導し、来客者が見えないようにケージをタオルで覆って目隠しをするとよいでしょう。

    ポメラニアンの無駄吠えを防ぐための環境作り


    ポメラニアンの吠えは、飼育環境を整えることで軽減できる可能性があります。ここでは、無駄吠えを予防するための環境作りのポイントを4つ紹介します。
    • 運動させる
    • ストレスの少ない室内環境を作る
    • 社会化をしっかり行う
    • 「お座り」「待て」などのコマンドを教える
    それぞれのポイントを詳しく解説します。

    運動させる

    ポメラニアンは運動不足になるとストレスがたまり、無駄吠えの原因となることがあります。

    ポメラニアンは比較的活発なので、毎日適度な運動が必要です。散歩は1日2回、1回30分を目安に行いましょう。また、散歩だけでなくボール遊びなどしっかり運動できる機会を作ることも大切です。

    ストレスの少ない室内環境を作る

    ポメラニアンは警戒心が強く、室内でも見知らぬ物音や人影に反応することがあります。そのため、愛犬がゆっくり過ごせる室内環境を用意することが不可欠です。

    たとえば、窓にうつる人影に反応してしまう場合、カーテンを設置し窓の外が見えないようにしましょう。物音が気になる愛犬の場合、外の音が聞こえないように防音効果のある壁材などの使用を検討してみてください。

    LIXIL リフォームシャッター
    既存の窓の上から後付けで設置できるシャッターです。室内から外がみえなくなるため、人影に反応して吠える犬におすすめです。また、防犯性アップにも効果があり、留守番中の愛犬を守ることもできます。

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    社会化をしっかり行う

    社会化とは、人間社会で暮らすためにさまざまなことを学ぶことを指します。生後1ヵ月~3ヵ月頃までは社会化期と呼ばれており、人間社会で暮らすためのさまざまな刺激に慣れやすい時期です。

    社会化期にさまざまな刺激に慣れた犬は、成長しても精神的に安定するとされています。しっかり社会化できた愛犬は、恐怖や不安を感じにくく、無駄吠えもしにくくなると考えられるでしょう。

    「お座り」「待て」などのコマンドを教える

    「お座り」や「待て」、「伏せ」などのコマンドは、興奮状態で吠えている愛犬を落ち着かせることができます。とくに「伏せ」は吠えることが難しい体制なので、吠え対策に効果的です。

    家の中だけでなく、どのような場面でも飼い主さんの指示どおりに動けるように練習しておきましょう。

    ポメラニアンが吠えるときに避けるべき行動


    ポメラニアンが吠えているときに、してはいけない行動を3つ紹介します。
    • 抱き上げてなだめる
    • 大声で叱る
    • おやつを与える
    愛犬の吠えに対して間違った行動をすると、吠えが悪化する可能性があります。無駄吠えには、以下の3つの行動をしないように気をつけましょう。

    抱き上げてなだめる

    吠えているポメラニアンを抱き上げると、愛犬が褒めてもらっていると勘違いします。とくに要求吠えの場合は、抱き上げてもらうことで「構ってもらえた」と思い込み、余計に吠えが酷くなると予想されます。

    無駄吠えへの対処は、愛犬に反応しないことが基本です。愛犬が吠えているときは、抱き上げることはもちろん、撫でたり声をかけたりするのも避けたほうがよいでしょう。

    大声で叱る

    吠えている愛犬を大声で叱ると余計に興奮してしまい、吠えが激しくなることがあります。また、犬によっては𠮟られていても、「声をかけてもらえた」と勘違いし、要求吠えがひどくなるケースも少なくありません。

    吠えているポメラニアンを叱ることは、逆効果です。吠えている理由にかかわらず、反応しないようにしましょう。

    おやつを与える

    「おやつを食べている間は大人しいから」と、吠えているポメラニアンにごほうびを与える飼い主さんもいます。しかし、吠えているときにおやつを与えると、「吠えるといいことがある」と愛犬が学習する可能性が高いでしょう。

    吠えるたびにおやつを与えていると、吠えがひどくなります。おやつは、愛犬が大人しく過ごせているときに与えることが大切です。

    ポメラニアンの無駄吠えには反応しないことが大切!


    ポメラニアンが吠える理由は、要求や警戒、不安、健康問題などさまざまです。無駄吠えを防ぐためには、その吠え方や状況によって適切な対処法を選ぶことが重要です。

    ポメラニアンと暮らす際には、愛犬に適度な運動を実施し、ストレスを少なくするなどの吠えにくい環境を用意しましょう。

    一方で、間違った対応をすると吠えが悪化する可能性があります。愛犬の行動を冷静に観察し、適切な方法で接することで、よりよい愛犬との関係を築いていきましょう。

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    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家

    AMILIE 愛犬・愛猫家とくらす住まいの専門家

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