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「ジャックラッセルテリアは凶暴って本当?」
「ジャックラッセルテリアの飼育のポイントは?」
犬の飼育初心者には、飼育が難しいといわれている「ジャックラッセルテリア」。飼ってはいけない犬ランキングに登場することもあり、ジャックラッセルテリアにマイナスなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ジャックラッセルテリアが「凶暴」「うるさい」といわれる理由について解説します。
飼育のポイントや住まいの工夫についても紹介しますので、ジャックラッセルテリアと暮らしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ジャックラッセルテリアは凶暴でうるさいって本当?
ジャックラッセルテリアの性格や特徴
ジャックラッセルテリアは、キツネの狩猟のために飼育されていた歴史があり、狩猟本能がとても強い犬種です。
運動神経がよく、好奇心旺盛な性格をしており、外で思いっ切り走ることを好みます。小型犬のなかでは、一番運動量が必要な犬種といえます。
また、野生的な行動をとることが多く、動く車やほかの犬に反応し、飼い主さんのいうことを無視する場面もあるかもしれません。
しかし、信頼した人に対しては忠誠心が高く、きちんとしつけを行っていれば、攻撃的な素振りをみせたり、急に走り出したりなどの行動は、制御できるでしょう。
ジャックラッセルテリアが「凶暴」「うるさい」と言われる理由
ジャックラッセルテリアが「凶暴」「うるさい」といわれるのは、飼い主さんとの信頼関係をうまく築けていないのが原因と考えられます。
ジャックラッセルテリアはかしこく、忠誠心が非常に高い犬種です。そのため、しっかり信頼関係を築けている飼い主さんのいうことは、よく聞きます。
しかし、信頼関係が築けていないと、犬が「好きなように振舞ったらいい」と考え、問題行動を起こすようになる可能性があるでしょう。
また、ジャックラッセルテリアは、キツネをみつけたときに吠えていた習性が今も残っており、吠えやすいとされています。ジャックラッセルテリアの無駄吠えも、信頼関係が築けていたら制御できるようになるでしょう。
ジャックラッセルテリアの飼育は、しつけを正しく行い、信頼関係を築けていれば難しくないといえます。
ジャックラッセルテリアの飼育のポイント
ここからは、実際にジャックラッセルテリアを飼育するときのポイントを3つ紹介します。
- 信頼関係を築く
- 厳しく叱りすぎない
- 運動不足にならないようにする
それぞれのポイントについて詳しくみていきましょう。
信頼関係を築く
ジャックラッセルテリアと暮らすためには、信頼関係を築くことが大切です。
ジャックラッセルテリアは忠誠心が高く、信頼した相手の指示をよく聞きます。信頼関係が築けていない場合は、ジャックラッセルテリアが本能のまま行動してしまい、ほかの犬や人に攻撃したり、無駄吠えが増えたりなどの問題行動につながります。
ジャックラッセルテリアと信頼関係を築くには、毎日の世話を行い、愛犬との時間を作りましょう。散歩だけでなく、おもちゃで遊んだり、お座りや待てなどのコマンドを使ってコミュニケーションをとったりすることも必要です。
ただし、愛犬に信頼してもらうために、甘やかしすぎるのは避けましょう。常に甘やかしていると、愛犬は「何をしても飼い主さんは怒られない」と学び、いたずらをしたり噛んだりなどの問題行動を起こす可能性があります。愛犬がしてはいけないことをしたときには、きちんと注意することも不可欠です。
厳しく𠮟りすぎない
ジャックラッセルテリアをしつけする際には、厳しく叱りすぎないようにしましょう。
たとえば犬が家具を噛んでボロボロにしたとき、厳しい口調で長時間叱ったり、体罰を与えたりしても犬に恐怖心を与えるだけでしつけになりません。厳しすぎるしつけは、愛犬との信頼関係が崩れる原因となる可能性が高いでしょう。
犬がしてはいけないことをしたときは、「だめ」「いけない」などと低い声で一声叱ります。飼い主さんが注意したあとに問題行動をやめたら、よく褒めることが大切です。
運動不足にならないようにする
ジャックラッセルテリアは運動不足になるとストレスがたまり、問題行動を起こしやすくなります。そのため、日頃からジャックラッセルテリアが満足するまで十分に運動させることがポイントです。
毎日の散歩は、1日2回、1回60分以上を目安に行いましょう。また、ジャックラッセルテリアは狩猟本能が強いため、動くものを追いかける遊びを好みます。ボール遊びやフリスビーなど、散歩以外に体を動かす時間を作るとストレス発散になります。
以下の記事では、愛犬のストレス発散に効果的な遊びを紹介しています。ジャックラッセルテリアと遊ぶ方法がわからないという方は、ぜひチェックしてみてください。
ジャックラッセルテリアのための住まいの工夫
ジャックラッセルテリアが穏やかに暮らすためには、飼い主さんの接し方以外に、飼育環境を整えることも大切です。
ここでは、ジャックラッセルテリアと共に暮らしやすい住まいを作るポイントを紹介します。
- 警戒吠えを防止する
- 犬の飼育スペースを確保する
- ケージやクレートを設置する
- 犬にとって危険な物を置かない
- 犬が噛んでもよいおもちゃを準備する
それぞれのポイントでおすすめのグッズも紹介しますので、ジャックラッセルテリアとの暮らしを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
警戒吠えを防止する
ジャックラッセルテリアは、吠えやすい犬種として知られています。犬が吠える理由はさまざまですが、警戒吠えは飼育環境を整えることである程度予防できます。
警戒吠えの防止に効果的な方法は、窓にカーテンを取り付けることです。ジャックラッセルテリアは、窓の外を通る人や犬に向かって吠えることがよくあります。カーテンを取り付けて窓の外をみえなくすることで、警戒吠えはある程度抑えられるでしょう。
取り付けるカーテンは防音効果のある商品を選ぶと、犬が吠えたときにも外に吠え声が漏れにくくなります。吠え癖のある犬がいる場合は、防音効果のあるカーテンがおすすめです。
以下の記事では、防音対策について詳しく解説しています。おすすめの防音カーテンも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
➤【防音対策】留守番中の犬が吠える!ご近所の苦情トラブルを防ぐためにできること
犬の飼育スペースを確保する
愛犬が過ごすスペースを区切っておくと、問題行動の1つであるいたずらを防止できます。
たとえば、愛犬がキッチンに自由に出入りできる場合、床に落ちている食材を食べてしまったり、調理器具に触れてケガをしてしまったりなどの事故が起こる可能性があります。また、玄関では靴を破壊したり、家の柱を噛んだりなどのいたずらをすることもあるでしょう。
犬の飼育スペースを仕切りなどであらかじめ仕切っておくと、犬が自由に動ける範囲を決められるため、いたずらしにくい環境を作れます。誤飲事故やケガなどをする可能性が高いキッチンや玄関への行き来も自由にできないため、飼育スペースを区切ることは、愛犬を守ることにもつながります。
飼育スペースの仕切りにおすすめのアイテムを紹介します。
置くだけで仕切りになるペットゲートです。前後にスタンドフレームが付いており、しっかり自立します。ネットには強化メッシュ素材を採用。ひっかきにも強く、破壊されにくい仕様です。楽に設置できるゲートを探している方におすすめです。
ケージやクレートを設置する
犬が安心して過ごせる場所として、室内にはケージやクレートを用意することをおすすめします。
とくに警戒心の強い犬は、ケージやクレートが不可欠です。部屋に安心して過ごせる場所があると、不安を感じたときの逃げ場になり、警戒吠えが少なくなる可能性があります。
また、来客に興奮して吠えるジャックラッセルテリアは、ケージやクレートの中で待たせることで落ち着くことができます。
さらに、ケージやクレートは、無駄吠えを防止するだけでなく、留守番中のいたずら対策にも効果的です。飼い主さんがいない間は、ケージやクレートで過ごす習慣をつけると、家の柱や家具を噛むいたずらを防止できます。
以下の記事では、クレートのメリットや選び方のポイントを解説していますので、クレートの購入を検討中の方は、ぜひチェックしてみてください。
➤愛犬の寝床にクレートを活用してもOK?メリットと寝床に最適なクレートの選び方
ここからはジャックラッセルテリアにおすすめのケージ・クレートを2つ紹介します。
丈夫な材質で作られた頑丈なクレートです。上部と下部の接続には、ナット止め構造を採用。ペットの安全に配慮した作りが魅力です。中に入ったときに周りの様子がみえにくい作りになっており、ペットが安心して過ごすことができます。シンプルなクレートを探している方におすすめです。
仕切りドアでトイレスペースと居住スペースをわけられるケージです。トイレスペースにも外から開けられる扉が付いており、簡単にトイレ掃除ができます。脱着可能な屋根が付いているのもポイント。簡単に脱走できないケージを探している方におすすめです。
犬にとって危険な物を置かない
犬が噛むとケガをする物や誤飲しそうな物は、事前に犬の届かない所に移動しておきましょう。
たとえば、ネジや人間用のおもちゃ、ボタンなどの小さな部品は、犬が飲み込む可能性があります。また、木製の家具は犬にとっては噛み心地がよく、暇つぶしで噛む可能性が高いでしょう。
移動させることができない大きい家具は、仕切りを利用して愛犬が近づけないように工夫してみてください。
事前に危険な物を片付けておくことで、ジャックラッセルテリアのいたずらが減り、飼い主さんが叱る頻度も減っていきます。いたずらをしてから叱るよりも、いたずらできない環境を作るほうが、飼い主さんの負担も軽減できるでしょう。
以下の記事では、家具を噛む犬への対処法を具体的に紹介しています。室内でのいたずらを予防したい方は、ぜひチェックしてみてください。
➤家具の嚙み癖をなんとかしたい!犬が家具を噛む理由や対策を解説
犬が噛んでもよいおもちゃを用意する
家の壁や柱、家具など噛んではいけない物を噛んでいるときは、注意する必要があります。しかし、噛むという行動は犬の本能に近い行動なので、注意してもなかなかやめない可能性が高いでしょう。
ジャックラッセルテリアのいたずらを防止するには、噛んでもいいおもちゃを用意することをおすすめします。噛んでもいいおもちゃを与えることで、犬は噛むという本能を満たせて、ストレス発散につながります。
ジャックラッセルテリアの噛む力は小型犬にしては強いため、噛んでも破壊されにくい丈夫なおもちゃを選ぶことが大切です。ここではジャックラッセルテリアにおすすめのおもちゃを2つ紹介します。
噛むことで歯磨き効果も期待できるおもちゃです。天然のコットン素材を採用しており、安全に使用できます。棒状に編みこんだロープの先端に、ループが付いているのがポイント。引っ張ったり、投げたりとさまざまな遊び方ができます。丈夫なおもちゃを探している方におすすめです。
知育玩具としても使用できるおもちゃです。不規則な動きで犬を飽きさせません。天然ゴム100%でできており、噛んでも壊れにくいのが魅力です。フードやおやつを詰められる穴付き。一人遊びにも使用できるおもちゃを探している方におすすめです。
ジャックラッセルテリアと信頼関係をしっかり築こう
ジャックラッセルテリアは狩猟本能がとても強く、運動能力の高い犬種です。走ることや噛むことが大好きで、興奮しすぎると周りがみえなくなることがあります。
しかし、忠誠心が高い一面ももっており、信頼した飼い主さんにはとても従順です。ジャックラッセルテリアとしっかりと信頼関係を築けていると、吠えたりほかの人や犬に攻撃的になったりなどの問題行動は少なくなるでしょう。
ジャックラッセルテリアを室内で飼育する場合、いたずら対策だけでなく、抜け毛対策も同時に行う必要があります。以下の記事では、ジャックラッセルテリアのお手入れ方法や室内の抜け毛対策を紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
この記事を書いたペットとの暮らしの専門家