目次
「ジャックラッセルテリアはなぜ抜け毛が多いの?」
「ジャックラッセルテリアの抜け毛対策はある?」
ジャックラッセルテリアの抜け毛に関する悩みを抱えている飼い主さんは多いのではないでしょうか。
ジャックラッセルテリアは小型犬で、被毛も長くありませんが、抜け毛が多いのが特徴です。抜け毛をできる限り少なくするためには、日々のお手入れが欠かせません。
そこで今回は、ジャックラッセルテリアの被毛のお手入れ方法を紹介します。
被毛の種類別におすすめのブラシも紹介しますので、ジャックラッセルテリアの抜け毛に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
ジャックラッセルテリアはなぜ抜け毛が多いの?
ジャックラッセルテリアは、ダブルコートの被毛を持つため、抜け毛が多い犬種です。
ダブルコートは、皮膚を保護するオーバーコートと、体温調節の役割があるアンダーコートの2種類の被毛から構成されています。
アンダーコートは、気温が高くなると通気性のよい被毛に生え変わり、気温が低くなると、気密性の高い被毛に生え変わるのが特徴です。そのため、ダブルコートの犬種は、春から夏と秋から冬にかけての年2回換毛期があります。
ジャックラッセルテリアの被毛は3つの種類がありますが、どの被毛でも抜け毛はあると考えてよいでしょう。
ジャックラッセルテリアの被毛の種類
ジャックラッセルテリアの被毛は、毛の長さや毛質によって以下の3種類に分けられます。
- スムースコート
- ラフコート
- ブロークンコート
スムースコートは、最も被毛が短いのが特徴です。被毛の長さは数mm~1cm程度ですっきりとした見た目をしています。毛質は硬めで、3種類の被毛のなかで抜け毛が最も多いとされています。
ラフコートは、一番被毛が長いタイプです。毛量が多く、ウェーブががったような毛質が特徴です。一見すると硬そうにみえる被毛ですが、触るとふわっとした手触りをしています。
ブロークンコートは、スムースコートとラフコートの中間の被毛です。長毛と短毛どちらの被毛も持ち合わせています。長い毛と短い毛が生えている場所は犬によって異なり、個性が現れやすい被毛といえます。
【被毛の種類別】ジャックラッセルテリアのお手入れ方法
ここからは、ジャックラッセルテリアの被毛のお手入れ方法を、被毛の種類別に紹介します。
- スムースコート
- ラフコート
- ブロークンコート
被毛の種類別におすすめのブラシも紹介しますので、これからお手入れ用品を揃える方は、ぜひ参考にしてみてください。
スムースコート
スムースコートは、3種類の被毛のなかで一番抜け毛が多いとされています。被毛は1本1本が硬く、布製品に刺さるようにして抜け毛が付着しやすいでしょう。抜け毛が部屋中に散らばらないようにするためには、毎日ブラッシングすることが大切です。
ブラッシングには、ゴム製のブラシと豚毛ブラシを準備しましょう。まずはゴム製のブラシで、撫でるように体をブラッシングして抜け毛を除去します。仕上げに豚毛ブラシを被毛に沿うように使用し、ツヤを出していきます。
スムースコートはとくに脇腹や首元、お尻周り、足先がよく抜けるため、重点的にブラッシングを行いましょう。
スムースコートのジャックラッセルテリアにおすすめのブラシを2つ紹介します。
手に装着して使用できるラバーブラシです。独自形状の突起を採用しており、ムダ毛を効率よく除去できます。やわらかい素材でできており、犬の肌を傷つけにくい仕様です。手ごろなサイズ感のブラシを探している方におすすめです。
やわらかい豚毛を使用したブラシです。豚毛ブラシは、ほこりや汚れを除去して被毛のツヤ出しに適しています。毛質がやわらかいので皮膚に優しいのも魅力。ブラッシングの仕上げにぴったりな商品です。
スムースコートの場合、被毛のカットは必要ありません。しかし、定期的なシャンプーは不可欠です。
シャンプーの頻度は、月に1回程度が目安です。定期的にシャンプーすると、余分な被毛を除去できるため、抜け毛予防につながります。
シャンプーはやりすぎると、皮膚の保護に必要な皮脂まで取り除いてしまうため、多くても3週間に1度程度にしておきましょう。
自宅でシャンプーをする場合、愛犬が嫌がる可能性があります。以下の記事では、愛犬をお風呂に慣らすコツを紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
➤お風呂嫌いな愛犬を自宅でシャンプーする方法!慣らす方法やコツを詳しく解説
ラフコート
ラフコートは、スムースコートに比べると抜け毛は少ない傾向です。しかし、被毛が長いため、定期的にブラッシングしないと毛玉になる可能性があります。
ブラッシングを怠ると毛玉ができ、抜け毛や皮膚病の原因となります。ラフコートの場合も、ブラッシングは毎日行いましょう。
ラフコートのブラッシングには、スリッカーブラシとコームを使用します。
スリッカーブラシは、抜け毛や毛玉を取り除く役割があります。スリッカーブラシを使用するときは、強く皮膚に当てすぎるとケガをする可能性があるため、注意しましょう。
スリッカーブラシの使用に慣れていない方には、ピンブラシがおすすめです。ピンブラシは、ブラシの先端が丸くなっているので、犬がケガをしにくい構造をしています。
ブラッシングの仕上げには、コームを使用して被毛の流れを整えましょう。
ラフコートのブラッシングにおすすめのピンブラシを紹介します。
「ペットライブラリー Wetbrush スモールブリード ディタングラー」
もつれや絡まりを引っかかることなく取り除けるピンブラシです。持ち手には人間工学に基づいて開発されたグリップを採用。掴み心地がよくブラッシングしやすい仕様です。愛犬の皮膚を傷つけにくいブラシを探している方におすすめです。
ラフコートの場合、顔周りや足先などの被毛が伸びてくるためトリミングが必要です。トリミングは、ハサミでカットする方法もありますが、プラッキングを行う場合もあります。
プラッキングとは、トリミングナイフを使用して古い被毛を抜くトリミング方法です。プラッキングをすることで毛の生え変わりを促進し、艶のある被毛になります。
ただし、プラッキングは、子犬の頃から慣れさせていないと嫌がる可能性が高いと考えられます。プラッキングに慣れていない犬は、ハサミやバリカンで毛を整えてもらいましょう。
ブロークンコート
ブロークンコートは、3種類の被毛のなかで一番毛量が多いのが特徴です。スムースコートほど抜け毛は多くありませんが、ブロークンコートも抜け毛が多いとされています。
ブロークンコートは、所々ラフコートのような長い被毛が生えています。そのため、ブロークンコートのジャックラッセルテリアでも、1日1回ブラッシングが必要です。
ブロークンコートのブラッシングは、ラフコートと同様にスリッカーブラシとコームを使用しましょう。
スリッカーブラシで抜け毛や毛玉を取り除き、仕上げにコームで毛の流れを整えます。ただし、短い被毛が多い犬はゴム製のブラシを使用した方が抜け毛を除去しやすくなります。愛犬の被毛に合わせてブラシを選んでみてください。
ここではブロークンコートのジャックラッセルテリアにおすすめのブラシを2つ紹介します。
粗目と細目の2種類が1つになったコームです。細目部分は、抜け毛取りに適しています。粗目部分は被毛を整えるのにぴったりです。コームの先端は丸型加工。犬の皮膚にもやさしい仕様です。
「ペティオ アドメイト ペット用 プロフェッショナルスリッカーブラシM」
ピン先がなめらかなスリッカーブラシです。ピン先が丸いため、肌にやさしく毛をしっかりかき出すことができます。ピンには国産のステンレスを採用。皮膚を傷つけにくいスリッカーブラシを探している方におすすめです。
ブロークンコートのジャックラッセルテリアも定期的なトリミングが必要な場合があります。顔周りや足周りの長い毛が多い犬は、日々のお手入れを楽にするために、月に1回程度トリミングに行くことをおすすめします。
短い毛が多い犬はトリミングの必要はありません。しかし、定期的なシャンプーは必要です。月に1回程度は、自宅でシャンプーしましょう。
室内の抜け毛対策
ジャックラッセルテリアの被毛を日々お手入れしていても、室内に抜け毛が落ちてしまうことは避けられません。そのため、室内でもなるべく抜け毛が多くならないように対策することが大切です。
ここでは、室内の抜け毛対策を4つ紹介します。
- こまめに掃除機をかける
- 布製品にはコロコロテープを使用する
- 空気清浄機を利用する
- 洋服を着せる
それぞれの抜け毛対策を詳しくみていきましょう。
こまめに掃除機をかける
ジャックラッセルテリアの抜け毛対策には、こまめに掃除機をかけることが効果的です。とくに換毛期には1日掃除機をかけないだけで、抜け毛が部屋中に散らばると考えられます。そのため、1日1回を目安に掃除機をかけることをおすすめします。
抜け毛は部屋の隅にたまりやすいため、四隅から掃除機をかけていきます。部屋の中央に向かって掃除機をかけていくと、効率よく掃除ができます。
また、掃除機が終わったら、吸った毛はすぐに捨てましょう。吸った毛をそのまま放置すると、掃除機の排気が犬臭くなる原因になるため注意が必要です。
以下の記事では、ペットがいる家庭におすすめの掃除機を紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
布製品にはコロコロテープを使用する
ジャックラッセルテリアの被毛は、ほかの犬種に比べると硬く、布製品に刺さることがあります。刺さった抜け毛は、掃除機ではとり切れない可能性があるので、コロコロテープを使用して掃除しましょう。
コロコロテープ以外にも、ペットの抜け毛専用の掃除用品やゴム手袋の使用もおすすめです。ゴム手袋は、掃除したい部分をこするだけで摩擦によって抜け毛を除去できます。
以下の記事では、布製品に付いた抜け毛の掃除方法を詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
➤【犬の毛】カーペットのお掃除方法から掃除が楽になる秘策まで徹底解説!
空気清浄機を利用する
集塵フィルター搭載の空気清浄機であれば、空気中に漂う犬の抜け毛を除去できます。
集塵フィルターとは、空気中のほこりや花粉などを吸引し、空気の汚れを取り除くフィルターです。集塵フィルターはほこりや花粉だけでなく、犬の抜け毛やフケなども除去できます。
空気清浄機は電源を入れておくだけで、抜け毛軽減につながります。掃除にあまり手間をかけられない方におすすめです。
洋服を着せる
愛犬に洋服を着せるのも、抜け毛対策の1つです。洋服を使用すると、愛犬の抜け毛が部屋に落ちるのを予防できます。
洋服は愛犬の体に合ったものを選びましょう。体よりも小さい服は、犬が体を動かしにくくなり、服を嫌がるようになる可能性があります。そのため、服選びの際には、サイズをしっかり確認することが大切です。
また、服は愛犬に長期間着せないようにしましょう。服を長期間着せたままにすると、犬の皮膚が蒸れて雑菌が繁殖し、皮膚トラブルになる可能性があります。定期的に服を交換し、清潔に保つ必要があります。
ジャックラッセルテリアの抜け毛対策には日々のお手入れが大切!
ジャックラッセルテリアはダブルコートの被毛を持ち、比較的抜け毛が多い犬種です。
被毛には、スムースコート・ラフコート・ブロークンコートと3つのタイプがあります。どの被毛でも抜け毛はあるため、毎日のブラッシングが必要です。
また、被毛のお手入れだけでなく、室内の抜け毛対策も大切です。とくに換毛期は掃除機やコロコロテープを使用して、こまめに掃除しましょう。
こちらの記事では、抜け毛が多い理由や抜け毛の掃除方法などを解説しています。ぜひこちらの記事もチェックしてみてください。
➤愛犬の抜け毛が多いのはなぜ?犬種による違いや抜け毛対策、掃除方法を解説
この記事を書いたペットとの暮らしの専門家