目次
たしかに毎日掃除機をかければ、表面上のゴミは吸い取れているように見えますが、カーペットの繊維にからまっている犬の毛は簡単には吸い取れないのです。
室内犬がいる飼い主さんからは、「掃除してもすぐに犬の毛が落ちている」「換毛期にはカーペットは毛でいっぱいになる」などの声を耳にします。
愛犬家にとって、カーペットの犬の毛掃除は避けられない困りごとです。
この記事では、愛犬の毛によるカーペットの掃除方法や掃除自体が楽になる提案を解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
—【結論】---
◇カーペットに掃除機をかける前に下準備をする- 犬用ブラシ+霧吹き併用でカーペットにからまった毛を取り除く
- コロコロクリーナーを使って表面の毛を取る
- ゴム手袋でカーペットを優しくなでる
◇下準備後に掃除機をかける
◇提案
- 犬の毛がつきにくい特殊加工のカーペットを使用する
- 脱カーペット!フローリングにコーティング剤を使用する
掃除機の前に下準備!カーペットにからまった犬の毛を取る掃除グッズ
- 犬用ブラシ+霧吹き
- コロコロクリーナー
- ゴム手袋
どんなグッズを使って、どのような手順で犬の毛を取り除くか説明していきます。
犬用ブラシ+霧吹き
愛犬のいる家庭であれば、犬用ブラシは最低1本はあると思います。この、犬用ブラシを使ってカーペットにからまっている犬の毛を取り除くことができるのです。
使い方は、水の入った霧吹きを少量カーペットに吹きかけブラッシングするだけ。
霧吹きを併用することで、静電気が起きるのを軽減し犬の毛が集まりやすくなるのです。
このとき、霧吹きで水を大量にかけてしまうとカーペットがぬれ過ぎてしまい、乾燥するまでに時間がかかってしまうので注意しましょう。
霧吹きがない場合は、水で湿らせたキッチンペーパーやタオルなどでカーペットを軽くぬらすことで代用できます。
コロコロクリーナー
粘着テープがカーペット表面のゴミや犬の毛を吸着します。上記のブラシで取り除いた後に行うと効果的です。
また、カーペットだけでなく飼い主さんの服などに付着した犬の毛も取り除くことができます。
使い方は簡単。ロール状になっている粘着テープをコロコロするだけです。
ゴム手袋
現在、使い捨て手袋が主流ではありますが、炊事や掃除などで使われるゴム手袋でカーペットについた犬の毛を集めることが可能です。使い方は、ゴム手袋を手に装着してカーペットを優しくなでるだけ!
ゴムの摩擦力でカーペットについた犬の毛を集めやすくなります。
ゴム手袋は100均ショップなどで購入可能です。
ゴム製のラバーブラシがある場合は、ゴム手袋の代用になります。
注意点として、ゴム手袋でカーペットをなでる際、強すぎるとカーペットをいためてしまうので、表面を優しくなでることを心がけてください。
犬の毛|カーペット掃除の基本は掃除機で吸う
- 吸込仕事率とダストピックアップ率とは
- ロボット掃除機で犬の毛は取れる?
一般的な掃除機であれば、犬の毛を吸い取ることは可能ですが、毎日使用すれば毛がつまり吸引力は低下します。
犬の毛を吸引できる掃除機の目安として、吸込仕事率を参考にしましょう。
おすすめの掃除機はこちら▶▶▶
ペットのいる家用の掃除機6選【毛が絡む悩みからサヨナラ】
吸込仕事率とダストピックアップ率とは
吸込仕事率という言葉をご存知でしょうか。
吸引仕事率ともいわれますが、掃除機の吸引力を示す目安として利用されている値のことです。
吸込仕事率は、単位がW(ワット)の数値で表示されます。
数値が大きくなるほど、吸引力が優れていることを意味します。
現在販売されている掃除機のほとんどが、吸込仕事率を提示し、実際には家電量販店の商品説明欄や製品カタログに記載されています。
また、海外製の掃除機に表示されているダストピックアップ率とは、床面に一定量のゴミを撒き、そのゴミを定められた条件で吸い込んだ場合、ゴミをどれだけの量吸い取れたかパーセントで示した値になります。
参考サイト:現代家電の基礎用語「第22回吸込仕事率とは」
犬の毛を吸い取る日本製の掃除機では、吸込仕事率300W以上が望ましいようです。
新しく購入する際は、販売スタッフにカーペットについた犬の毛を取り除くパワーのある掃除機を探していると伝えるとアドバイスがもらえるかもしれません。
ロボット掃除機で犬の毛は取れる?
掃除の手間を省くという視点では、ロボット掃除機は助かります。
毎日、飼い主さんが掃除機をかける手間を軽減してくれるでしょう。
自動で掃除をしてくれるロボット掃除機ですが、ブラシ部分に犬の毛がからまった場合、飼い主さん自身が取り除く必要があります。
また、お使いのカーペットの段差をロボット掃除機が乗り越えられるか、愛犬がロボット掃除機の存在を怖がらないかなどの問題も確認しておくと安心です。
ロボット掃除機についてはこちら▶▶▶
ペットと暮らす家庭におすすめのロボット掃除機4選!
集合住宅での騒音防止対策でカーペット使用の方におすすめ
集合住宅にお住まいであれば、下層階への騒音防止対策としてカーペットを使用しているご家庭もあるでしょう。
カーペットを使用する前提であれば、犬の毛がカーペットにからみにくい特殊加工のカーペットがおすすめです。
特殊加工のカーペットの良さは、犬の毛がからみにくいので掃除が楽なところ。
カーペットの種類は、ラグ・ジョイントマットなどがあります。
子犬や老犬など、尿漏れなどのそそうがある場合は、取り外しが可能で水洗いができるジョイントマットを使用してみてはいかがでしょうか。
犬用カーペットについてはこちら▶▶▶
犬用カーペット6選!カーペットが必要な理由と選び方も
愛犬の足腰を守るためにカーペット使用の方におすすめ
- 脱カーペット!フローリングにコーティング剤を使用して掃除が楽になる
- プロにお任せ!フローリングのコーティングを業者に依頼
愛犬の足腰を守るためだけにカーペットを使用しているご家庭に朗報です。
フローリングにひと手間加えるだけで、脱カーペットができ、面倒な犬の毛がついたカーペット掃除から解放されるでしょう。
脱カーペット!フローリングにコーティング剤を使用して掃除が楽になる
毎日の掃除が楽になるフロアコーティングをご存知でしょうか?
床コーティング剤 AJパーフェクトコートセット プレミアム18〜20畳用、容量500ml。
付属のマイクロファイバーモップを薄く塗って伸ばします。
気温25℃・湿度50%の条件下、約3時間で施工完了し自宅のフローリングをコーティング可能。
ナノコンポジット技術によるガラスの薄い膜が、フローリングや壁・家具などの表面をコーティングしてキズや汚れから守ります。
塗るだけで床の滑りを防ぎ、キズ・汚れからも守り、愛犬の足腰の負担を軽減します。
また、人にも優しく幼少からご高齢の方にも安心安全です。
メンテナンスがほぼ不要で、長期間効果が持続します。
フロアーコーティングすることでカーペットを敷かず、前述したカーペットの掃除もする必要がないので日々の掃除が楽になるでしょう。
フロアーコーティングについてはこちら▶▶▶
愛犬にフローリングワックスが必要な理由は?おすすめ商品4選も紹介
プロにお任せ!フローリングのコーティングを業者に依頼
飼い主さんご自身でも可能ですが、塗布の技術がないと塗りや仕上がりにムラが生じる可能性があります。
費用は発生しますが、満足した仕上がりを希望する場合はプロに依頼してみてはいかがでしょうか。
AMILIE(アミリエ)は、ペット愛好家がペットと幸せに暮らす家を探せるサイトです。
これから住まいを探そうとしている方、住まいを建てようとしている方、リフォームしようとしている方、将来ペット向けに住まいを検討している方に役立つ情報をお届けします。
ペット愛好家の方は無料でご利用いただけます。ペットと暮らすための工夫が盛りだくさんのおうちをご覧いただけます。
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換毛期とは?犬の毛のしくみについて
- ダブルコート・シングルコートについて
- 正しい時期に換毛期を迎える|適切な外気浴や毎日の散歩の必要性
- ダニやカビの温床!ペットの毛を放置すると危険
そもそも、なぜ犬の毛は抜けるのでしょうか?
ここでは、犬の毛のしくみや換毛期についてお伝えします。
換毛とは、「毛が生えかわること」です。
換毛期がある犬は年2回、約1ヶ月かけて古い毛が抜け新しい毛に生えかわります。
春~7月頃:保温効果の高いふわふわした冬毛が抜け落ちる
秋~11月頃:密度の薄い夏毛が抜け落ちる
次に、毛の種類について簡単に説明します。
ダブルコート・シングルコートについて
ダブルコートとは、上毛(オーバーコート)と下毛(アンダーコート)を意味します。
換毛期があるのは、ダブルコートの犬種です。
上毛だけを持つシングルコートの犬種は、明確な換毛期はありません。
年間を通して生えかわります。
日本でほどよく飼育されている犬種
【ダブルコート】
ダックスフンド
ポメラニアン
チワワ
柴犬
秋田犬
フレンチブルドッグ
ゴールデンレトリーバー
ラブラドールレトリーバー
【シングルコート】
マルチーズ
プードル
ヨークシャー・テリア
ミニチュア・ピンシャー
イタリアン・グレーハウンド
正しい時期に換毛期を迎える|適切な外気浴や毎日の散歩の必要性
室内温度を一定に保たれている室内で飼育されている犬は、日照時間の不足や気温の変化のない生活などの影響から、ダブルコートの犬種でも換毛期間のズレや換毛そのものがないこともあるようです。
換毛が起こらないと、残暑の季節に保温効果の高い冬毛が残ってしまったり、逆に寒い時期に冬毛が生えてこなかったりと犬の体温調整が崩れてしまう可能性が……。
室内にこもってばかりいるのではなく、愛犬が健康で気候の良い日には積極的に散歩に行き外気浴が大事になるのです。
ダニやカビの温床!犬の毛を放置すると危険
カーペットについた犬の毛を、毎日掃除するのは面倒で……と放置し続けたら、ダニやカビの温床になる場合があります。
ダニやカビは人間だけでなく、愛犬にも悪影響を及ぼします。
犬の皮膚はとてもデリケート。
皮膚疾患に発展する可能性もあるので、清潔を心がけましょう。
毎日のカーペット掃除の負担を軽くして人にも犬にも優しい環境を
この記事では、カーペットについた犬の毛の掃除方法から掃除が楽になる提案などをお伝えしました。
飼い主さんの掃除の負担が軽くなり、人にも愛犬にも優しい環境を目指してみてはいかがでしょうか。
この記事を書いたペットとの暮らしの専門家