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愛犬にフローリングワックスが必要な理由は?おすすめ商品4選も紹介

目次

    室内で犬を飼うときに気になるのが、フローリングの床滑りです。犬はフローリングの上を走り回ると、足が滑って股関節や腰を傷めてしまう可能性があります。

    愛犬と快適な空間で過ごしたいなら、ペット対応可のフローリングワックスがおすすめです。床に塗るだけで滑り止めやキズ防止効果が得られます。

    この記事では、フローリングワックスを選ぶポイントとフロアコーティングとの違い、おすすめ商品5つを紹介します。

    愛犬にフローリングワックスが必要な理由とは?

    ペット用フローリングワックスには、愛犬にやさしい機能が備わっています。フローリングワックスを塗ると、具体的にどのような効果があるのか解説します。

    床滑り防止

    愛犬が飼い主の帰宅を喜び、家中駆け回って脚を空回りさせている姿は、一見可愛らしく見えるかもしれません。しかし、床滑りするたびに膝や腰の関節に負荷がかかっているので、最悪の場合脱臼や骨折、はたまた腰の重大疾患につながる可能性があります。

    愛犬に以下のような行動がないか確認してみてください。

    • 踏ん張りがきかずに脚を空回りさせている
    • 足が滑って腰を捻るときがある
    • ソファや階段から飛び降りるときバランスを崩す

    興奮のスイッチが入りやすい子犬の時期や、老化現象が気になるシニア犬は、リスク行動による関節疾患に注意が必要です。犬種によりリスクの高い症例は異なります。

    脱臼・骨折 チワワ、トイプードル、ポメラニアン、ヨークシャーテリア、など
    椎間板ヘルニア ミニチュアダックス、ヨークシャテリア、コーギー、ビーグル、など
    股関節形成不全 バーニーズ、ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバー、など

    これらの関節疾患から愛犬を守るために、ペット用ワックスを使って滑りにくいフローリングに変えてあげましょう。

    キズ防止

    室内で犬を飼う以上、多少のキズや汚れは諦めるしかありません。しかし、新築や賃貸の場合、できる限りキズや汚れは防ぎたいもの。賃貸は原則として、入居者が原状回復の義務を負います。フローリングなら、引っかき傷や落ちない汚れが修繕対象です。

    フローリングワックスを塗っておけば、キズ防止効果はもちろん、長期にわたり美観が保てます。また、汚れが落ちやすくなるので、掃除の負担も軽減できます。

    飼い主の健康状態

    ペットの床滑りやキズ防止を優先させるなら、フローリングの上にカーペットや絨毯を敷いた方が良いでしょう。しかし、廊下や階段にまで予防策を講じるのは現実的ではありません。

    清潔に保つには毎日の掃除機がけは必須で、定期的に丸洗いや陰干しをしないと、ホコリやダニが発生してしまいます。

    愛犬と長く過ごすためには、飼い主の健康も大切です。アレルギーや呼吸器疾患のリスクを減らすためにも、フローリングワックスの使用をおすすめします。

    愛犬用のワックスとフロアコーティングの違いとは?

    フローリングに機能を持たせる製品には、ワックスのほかにフロアコーティングがあります。どちらも皮膜により光沢やツヤを出し、床を保護する商品です。

    具体的にどういった点が異なるのか解説します。

    配合成分

    ワックスはアクリルなど合成樹脂が主成分のため、皮膜に柔軟性があります。フロアコーティングは、ガラスやシリコンが含まれているため、硬い皮膜が特徴的です。

    施工・メンテナンス頻度

    ワックスは掃除やツヤ出しを目的とした「床のお手入れ」であり、定期的に塗りなおしが必要です。対してフロアコーティングは「内装工事」に近く、一度施工したら、特別な補修を除きその後のメンテナンスは必要ありません。

    どちらもDIYできますが、フロアコーティングは一度施工すると剥離が難しいため、床との相性や仕上げにこだわるなら、業者さんに依頼した方が良いでしょう。

    耐久性

    ワックスよりもフロアコーティングの方がキズに耐性があります。ワックスの耐用年数は半年から1年、フロアコーティングは半永久的に効果が持続します。

    費用

    初期費用はワックスの方が安くなります。ただ、ワックスは定期的に塗りなおす必要があるため、時間が経つほどフロアコーティングがお得です。

    愛犬に適したフローリングワックス・フロアコーティングを選ぶポイント

    フローリングにワックス、またはフロアコーティングを塗布する際に、注目したいポイントを紹介します。

    適度な滑り止め効果

    グリップ力が強すぎると、犬も人間も歩きにくくなります。適度な滑り止め効果のあるペット対応可の商品を選ぶようにしましょう。

    キズや尿、汚れに耐性があるかどうか

    愛犬の尿や引っかき傷、しつこい汚れを防ぐため、耐薬品性・耐熱性・紫外線防止などの機能が備わっているかチェックしてみてください。掃除のしやすさにも直結します。

    舐めても安全な成分が使われているか

    食事の食べこぼしや毛づくろいのときに、床を一緒に舐めてしまう場合があります。購入した商品が無害であるかどうか、以下のような項目を確認してみてください。

    • ホルムアルデヒド除去剤を配合している
    • 石油系の化学物質を使用していない
    • 植物由来で小さな赤ちゃんでも安心 など

    初めての人でも簡単に塗布できるか

    ワックス、フロアコーティングに限らず、付属のワイパーやシートを使い、簡単に塗布できるように工夫されている商品を選びましょう。経費節減するならDIYがお得です。

    愛犬対応フローリングワックス・フロアコーティングおすすめ4選

    市販されているペット対応可のフローリングワックス・フロアワックスの中で、特におすすめしたい商品4つを紹介します。

    1.床コーティング剤 AJパーフェクトコートセット プレミアム

    ナノコンポジット技術による「ガラスの薄膜」で、フローリングはもちろん、壁や家具などの表面をキズや汚れから守ります。床滑りを防ぎ、愛犬の足腰の負担を軽減します。お子さんやお年寄りにも安全です。

    透明に近い塗膜なので、フローリングの風合いをそのままに施工できます。付属のモップで薄く伸ばし、約3時間(気温25℃、湿度50%時)待てば施工完了です。一度の施工で、半永久的に効果が持続します。

    種類 ガラスコーティング
    容量 500ml
    使用の目安 18〜20畳
    その他
    施工用モップと施工DVD+説明書が付属されています。

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    2.リンレイ「リビングわん&にゃんスリップ軽減ワックス」

    ペットの床滑りや、人の歩行を妨げないよう、アクリルとウレタン樹脂を絶妙なバランスで配合したフローリングワックスです。また、引っかき傷に強いアクリル樹脂を採用しています。乾燥後は愛犬が舐めても問題ありません。

    初回は2度塗りが必要で、乾燥に30分程度要します。オイルステインやロウ仕上げ、油性ワックス、無塗装白木、石床、ウルシ加工の床には使用できません。

    種類 水性樹脂ワックス
    容量 500ml
    使用の目安 約30畳
    耐久性 約6ヶ月

    ▶リンレイ「リビングわん&にゃんスリップ軽減ワックス」はこちら

    3.アサヒペン「ペットと暮らす床用高級樹脂ワックス」

    アルカリ樹脂に抗菌剤が配合されており、尿や洗剤がかかっても白くなりにくいワックスです。愛犬の爪キズや引っかき傷から床を守ります。フローリング、クッションフロア、化学タイル床に対応しており、愛犬の爪キズや引っかき傷から床を守ります。

    付属のスポンジに適量を含ませてから、なでるように薄く広げてください。ツヤを出したい場合は、60分以上乾燥させてから2度目を塗ります。

    種類 水性樹脂ワックス
    容量 500ml
    使用の目安 約30畳
    耐久性 約6ヶ月

    ▶アサヒペン「ペットと暮らす床用高級樹脂ワックス」はこちら

    4.マキシマム「ワンにゃんワックス 2kg (光沢タイプ)」

    滑り止め効果の高いペット用フローリングワックスです。有効成分を高配合しているので、ツヤと弾力性のある塗膜を形成します。

    環境ホルモン疑義物質、化学物質管理促進法(PRTR法)物質、揮発性有機化合物(VOC)不使用のため、塗膜形成後は愛犬が舐めても無害です。塗布してから30分で乾きますが、2度塗りする場合は、成分が硬化する60分以降にしてください。塗り重ねるうちに本来の性能を十分に発揮します。

    種類 水性樹脂ワックス
    容量 2,000ml
    使用の目安 1度塗り60畳、2度塗り30畳
    耐久性 6カ月~1年

    ▶マキシマム「ワンにゃんワックス 2kg (光沢タイプ)」はこちら

    まとめ:フローリングワックスで愛犬の足腰を守る

    愛犬が関節疾患を一度患ってしまうと、その後のサポートは大変です。手術で完治しなければ、一生痛みと付き合っていかなければならないケースもあります。愛犬の足腰を守るためにも、フローリングワックスやフロアコーティングにはこだわりたいものです。

    こまめにメンテナンスできるならワックス、毎日のお掃除をラクにしたいならフロアコーティングを選んでみてください。フローリングがしっかり守られていれば、愛犬が粗相してしまってもシミにならないので安心です。

    ▶︎愛犬・愛猫、ペットのための住まいの建材設備はこちらにまとめてご紹介しています

    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家

    勝部 千尋

    「書く・聴く・伝える」 執筆&犬猫お悩み相談『毛玉生活』運営 ライター/犬猫相談員 経歴 静岡県沼津市出身/京都芸術大学卒 大学卒業後、オーストラリアにワーキングホリデーと...

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    愛犬家住宅コーディネーター