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犬と暮らす家のアイデア集6選【豊富な事例で紹介】

目次

    犬は家のなかで長い時間を過ごします。留守番の時間もいれると、人間よりも長い時間家にいるかもしれません。だからこそ、愛犬と暮らす家にはこだわってあげたいですよね。

    でもあなたが犬と暮らす家を作りたいと思っても、実際どんなポイントに気をつければいいか、どんな家にすればいいかがわからないかもしれません。

    犬と暮らす家のために、どんな選択肢やアイデアがあるかを知らなければ、犬にとっても人間にとっても快適な家を作ることはできません。

    ここでは、犬と暮らすための家のプロである、愛犬家住宅コーディネーターが取り組んだ事例を紹介します。これらの事例のなかには愛犬と暮らす家のアイデアがたくさんあるので、ぜひ参考にしてくださいね!

    犬と暮らす家の事例1.愛犬のストレスを最大限減らした家

    ペットスペースに工夫した例

    アイデア1.ペットスペースに工夫

    ペットスペースに工夫した例

    犬には、人間と同じように、みんなでいたい時と一人でいたい時があります。みんなでいたい時はリビングで家族がくつろいでいる近くにいたいですし、一人になりたい時にはちょっと離れたところでゆっくりしたいのです。

    犬は、ずっと人がいたり、ずっとひとりだけの空間ではストレスを感じてしまいます。

    そんな犬のために、ペットスペースを複数設置するのはよい方法です。この例では、キッチン奥にプライベートな空間を作るだけでなく、リビングの脇にもペットスペースを設置しています。

    ケージの壁や扉はプラスチックの窓によって、家族を見られるようになっているので寂しさを感じることもありません。2つの居場所を作ることで、愛犬にとってストレスのない暮らしを実現できました。

    アイデア2.床や壁、庭にも工夫

    犬の家の事例

    さらに愛犬が歩くため、走るために最適な家にしています。

    家のなかの床は滑りにくいようにコーティング。フローリングなどで、犬が足を滑らせて怪我をすることを防いでいます。愛犬スペースはクッションフロアにしているので、ペットが生活しやすいだけでなく、掃除もしやすいです。

    お家の壁には消臭効果のある壁紙を使用しているので、ペットの臭いが染みつくこともありません。

    リビングの先にはウッドデッキを設置しており、庭にすぐに出れる設計です。庭にはドッグランを設置し、犬が自由に走り回れるスペースを作っています。庭のフェンス、柵も大型犬でも脱走できない高さにしているので安心です。

    犬と暮らす家の事例2.設計士がデザインした犬のための家

    設計士がデザインした犬のための家

    アイデア1.デザインと機能を両立

    デザインと機能を両立した家

    設計士がデザインするからこそ、愛犬へのリスクを最小限に減らしながらも、愛犬が暮らしやすい細かな機能的な工夫がいっぱいです。

    ペットスペースにはこだわり、階段下に設置したペットスペースは中を二分割しており、入口も2つ作成。ひとつは愛犬がくつろぐベッドで、もうひとつはトイレにしています。これによってトイレをわざわざ作らなくていいですし、ベッドからのトイレの移動も楽々です。

    フローリングはガラスコーティングをしているので、滑りにくく愛犬の体に負担がかかることもありませんし、傷がつかないのでずっときれいな状態です。

    キッチン周りは危険がいっぱいですが、キッチンの入り口にスライド式の扉を設置し、犬が中に入れないようにしています。愛犬を眺めながら料理ができるキッチンです。

    玄関横には小さな窓を設置しているので、来客や物音など、気になったときに外を見られるようにしています。断熱材にはセルロース断熱を使用しているので防音性が高く、外に鳴き声が漏れるのを防ぐとともに、外の音に反応してしまうことを防いでいます。

    アイデア2.犬が走り回るための工夫

    犬が走り回るための工夫の家

    走ることが大好きな犬だからこそ、庭にはドッグランを設置。丘にはトンネルも作り、中で涼めるようにしています。

    リビングからドッグランに飛び出せるように、庭に盛り土をしてリビングとの高低差を小さくしています。リビングから飛び出して走り回る愛犬を眺めることができますし、ドッグランには高めの柵を設置しているのでずっと外で遊ばせても安心です。

    ドッグランの脇のテラスには足洗い場を設置。シャワーを設置しているので、庭で遊んだあとの足洗いも楽な動線になっています。

    さらには、シューズクロークの脇には愛犬用洗面化粧台も設置。マイクロバブルが出るので、小型犬であればグルーミングやシャンプーまでできてしまいます。走り回る犬をケアするのにぴったりな設備が用意されています。

    犬と暮らす家の事例3.愛犬専用の部屋があるお家

    愛犬専用の部屋があるお家

    アイデア1.人間も愛犬も暮らしやすい工夫

    人間も愛犬も暮らしやすい工夫の家

    家中を犬が移動できると、犬はキッチンなどの危険な所にも入ってしまうことがあります。だからこそ、この事例の家では、愛犬専用のお部屋を設置。

    犬の様子を見たいときに扉を開くと、その隙間から犬たちが飛び出してしまうこともあります。それを防ぐために、「上下に別々に開く扉」を採用。上下に別々に開くので、室温の調節もできますし、愛犬の様子だけをみることもできます。

    さらに、リビングの一角には和室を作って人間がこたつでくつろげるコーナーを設置。ここは18㎝の段差を持たせており、愛犬に入ってはいけないことを認識させています。和室に犬が入らないので畳が汚れることもなく、こたつで低温やけどすることも防げます。

    小さな工夫で人間と愛犬双方が暮らしやすい環境を作っている、よい例ですね。

    アイデア2.暖房に工夫

    暖房に工夫した家

    寒い冬は犬にとってもつらいものです。暖かい環境を作ってあげることで、愛犬もストレスなく快適にすごすことができます。

    珪藻土のクロスを利用するだけでなく、無垢の天然木などの自然素材を採用しながらも断熱性を高めています。

    また、薪ストーブもおすすめです。しっかりと躾をしておき、注意すべきポイントを抑えることで、危険性を抑えることができますし、家全体をしっかりと暖めることができますよ。

    こちらのお家では、一度暖めれば外気がマイナスの日でも朝の室温が16℃を維持した状態できたとのことです。

    犬と暮らす家の事例4.中古住宅を愛犬仕様にリフォームした家

    中古住宅を愛犬仕様にリフォームした家

    アイデア1.愛犬がストレスなく動き回れる動線

    愛犬がストレスなく動き回れる動線

    新築で住宅を建てなくても、愛犬と快適に暮らす家にすることはできます。愛犬家住宅の知識を持ったプロが中古住宅をリフォームすることで、人にも愛犬にも快適な住宅に変えることができるのです。

    通常の住宅では、愛犬が自由に活動できるスペースがありません。リビングの一角にケージを置いたり、犬用の部屋を作る程度です。これでは犬はストレスが溜まってしまいます。

    この例の家では、ドアにペットドアを付け、犬が自由に部屋を移動できるようにしました。愛犬が家中を自由に回れるようになり、ストレスを抑えることができています。床材を滑りにくいものにすることで、愛犬が走り回っても怪我をすることがありません。

    さらに、中古住宅では小さな段差が多いものです。そこで、床の段差を解消することで、愛犬の怪我を減らしています。これらは人が暮らす上でも快適にしてくれます。

    アイデア2.愛犬のお手入れがしやすいようにリフォーム

    愛犬のお手入れがしやすいようにリフォーム

    愛犬と暮らすときに、日々のお手入れはとても大切です。犬のお風呂や散歩帰りに足を流す作業、床の掃除など、愛犬やお部屋の手入れがしやすくなければ、負担が大きくなってしまうのです。

    玄関ポーチの横には立水栓を設置することで、泥や汚れを簡単に落とせるようにし、日々の散歩における手間を減らしています。マイクロバブルで毛穴の汚れまで落とせる機能がある愛犬専用の洗面台「Bonito」を設置することで、犬の臭いを抑えることに成功。

    以前キッチンがあった場所を愛犬用スペースにして、床をタイルにしたり、傷に強い壁にすることで、日々の掃除や手入れを楽にしています。

    犬と暮らす家の事例5.大型犬と暮らすための家

    大型犬と暮らすための家

    アイデア1.大型犬ならではのレイアウト

    大型犬ならではのレイアウト

    大型犬は賢い犬種が多くてしつけがしやすいので、最適なレイアウトにリフォームすれば、室内でも飼いやすいです。

    大型犬と暮らす時にまず大事なのは、大型犬の居場所をしっかりと作ってあげること。家全体をテリトリーと認識させると、家中でいたずらをすることがあるからです。それを防ぐためにも、ドッグスペースを設置しましょう。

    ドッグスペースとの仕切りは、成犬になった時の高さに合わせています。壁の素材にはキッチンで使用するために作られたキッチンパネル素材を利用。傷に強く、掃除も簡単にできます。

    アイデア2.大型犬のストレスにも配慮

    大型犬のストレスにも配慮

    大型犬は体が大きいので、外を感じれる空間があったほうがストレスを感じにくいです。屋根付きのウッドデッキを設置することで、愛犬のストレスに配慮しています。

    また、成長するごとに空間の必要な広さは変わってきます。そのためにも、仕切りの壁が固定にするのでなく、移動ができる作りにしています。

    ウッドデッキの柵も、幼年期の歯のかゆみからくる噛み癖をできるだけ防止できるように、鼻先が入りにくい間隔に配置しています。また、窓は留守番の愛犬が落ち着いて過ごせるように、大型犬でも届かない高窓にしています。

    犬と暮らす家の事例6.犬のための機能が満載のスキップフロアの家

    犬のための機能が満載のスキップフロアの家

    アイデア1.人と愛犬のエリアを分ける

    充実のペットスペース

    愛犬と暮らすLDKは吹き抜けのある広々としたお家です。リビングの階段を上ると半二階に和室があり、さらにあがると2階へと続くスキップフロアがあります。

    和室への階段からペットが入ってはいけないエリアにして、階段を利用して人と愛犬が暮らすエリアをわけることで、和室を汚されることがありませんし、愛犬も階段による体への負担をなくすことができます。

    これによって、1階の床だけを傷や汚れに強い犬対応のフロアタイルにするだけですんでいます。日頃のお手入れも簡単にできているようです。

    アイデア2.充実のペットスペース

    人と愛犬のエリアを分ける

    愛犬専用のスペースを階段脇に作っていますが、高さを140cmほどにすることで愛犬が落ち着く空間にしています。

    このペットスペースには扉を設置するだけでなく、エアコンも設置。さらにナノイー発生機を埋め込み、壁や天井に消臭・抗菌効果のあるホタテの貝殻を原料にした壁材を塗ることで、万全の臭い対策を行っています。

    壁の下部はキッチンパネルになっており、壁を傷つけられることもありません。

    さらにおもしろいのが、愛犬専用スペースは玄関と勝手口を結ぶ土間につながっていること。愛犬は飼い主がかえってきたら、すぐに迎えにいけますし、土間のひんやりとしたタイルの上でくつろぐことができます。

    犬と暮らす家のアイデア

    ここまで、犬と暮らすための家の事例を見てきました。これらの例によって、犬と暮らす家において気を付けることや、犬のための工夫のアイデアがわかったと思います。

    ここでは、犬と暮らす家で利用できるアイデアのエッセンスをまとめておきます。

    臭い対策をする

    愛犬の粗相や体臭というのは壁や天井に染み込み、家全体に臭ってしまうことがあります。犬というのは、鼻がとてもよく、この臭いを不快に感じることがあるのですね。

    壁や天井、床材に消臭効果のあるものを利用する、お風呂が簡単にできるようにするというアイデアで、これらの臭いを防げるので、取り入れるのがおすすめです。簡単な工夫によって、犬の臭いを防ぐことができます。

    また、害のない消臭剤を利用するのもよいですね。

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    滑りにくい床に

    犬は通常のフローリングでは足を滑らせてしまい、股関節や腰を痛めてしまいます。ひどいときには椎間板ヘルニアや関節炎、脱臼などになってしまいます。

    フローリングはガラスコーティングなどの滑りにくいコーティングをしたり、マットを敷いたり、床材自体を滑りにくいものにリフォームするというアイデアが考えられます。

    また、床に傷がつきやすかったり、水分が染み込みやすいものもあります。傷で愛犬が怪我をしたり、ニオイが染み込んでしまうということも起こります。

    愛犬がいつまでも健康に歩けるように滑りにくい床にするとともに、傷に強く汚れがつきにくい床材を利用するようにしましょう。

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    犬が安心できるような窓

    犬は音に敏感なので、外の物音や外を通る人が気になってストレスになることがあります。

    それを防ぐために、窓に工夫をするのもひとつの手です。窓を防音仕様にする、窓の位置を高くして犬が外を気にしなくするなどによって、ストレスを防ぐことができるのです。

    また玄関の窓などは、犬が外を見える位置にすることで、来訪者や飼い主を見ることができるので愛犬を安心させることができます。

    走り回れるように

    犬は走るのが好きですので、走ることができないとストレスを感じてしまいますし、運動不足になってしまいます。

    家のなかは愛犬が自由に移動できるようにしたり、走ることができる広さのスペースを作るなどするのがよいです。

    また、庭にドッグランを設置することで、犬が自由に庭で走りまわれ、遊べるようにするのがおすすめです。

    生活エリアを分ける

    犬は人の近くにいるのも好きですが、離れたところでくつろぐのも好きです。だからこそ、犬が落ち着ける場所を複数準備するのがよいでしょう。

    例えば、ドッグスペースはリビングに設置するけれども、玄関の近くや階段下などに狭いスペースを作るなどのアイデアも考えられます。

    このようにすることで、愛犬は気分によっている場所を変えることができ、ストレスを感じずに済むのです。

    マンションのリフォームも

    一軒家じゃないから犬と暮らす家にできないかというと、そんなことはありません。

    マンションなどでもリフォームをすることで、犬と暮らすための家にすることができます。複数の部屋をつなげたり、犬が回遊できる動線にしたりといったアイデアが考えられます。

    マンション専門のリフォーム会社もあるので、そういった会社に依頼をすることで、プランニングから行ってもらえますよ。

    愛犬のお手入れを簡単に

    愛犬のお手入れが簡単にできる動線や設備を取り入れることで、飼い主は楽ですし、愛犬をいつもきれいな状態で保つことができます。

    玄関やお庭の近くに足洗い場やシャワーを設置することで愛犬を簡単に洗うことができますし、ペット用の洗面台を設置することでより犬の肌や毛をケアすることができます。

    また、ドッグスペースの床をタイルにするなど、毛の掃除がしやすいものにする、汚れを拭き取りやすくすることでも、愛犬の環境をきれいに保つことができます。

    まとめ

    いかがでしたでしょうか?犬と暮らす家の事例を紹介するとともに、その家で使われているアイデアを厳選して紹介してみました。

    愛犬のために家に工夫をしている人はたくさんいらっしゃいます。他にも事例はたくさんあるので、調べてみてくださいね!

    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家

    勝部 千尋

    「書く・聴く・伝える」
    執筆&犬猫お悩み相談『毛玉生活』運営
    ライター/犬猫相談員

    経歴

    静岡県沼津市出身/京都芸術大学卒

    大学卒業後、オーストラリアにワーキングホリデーと...

    エリア:東京都

    愛犬家住宅コーディネーター