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愛犬が畳の部屋でくつろいでいる姿は、ほほえましいものです。
イグサには温度や湿度を保つ効果もあるため、犬にとって畳の上は快適な場所といえるでしょう。
しかし、愛犬が畳を食べたり掘ったりすることに頭を悩ませている飼い主さんも多いのではないでしょうか?
畳を傷つけてしまうだけでなく、愛犬の健康状態も気になりますよね。
今回は、犬が畳を食べたり掘ったりする理由や対策、トラブルを防ぐおすすめのアイテムについてご紹介します。
犬が畳を食べる・掘る理由や心理
ここでは、犬が畳を食べたり掘ったりする5つの理由をご紹介します。
- 栄養不足や水分不足
- 運動不足やストレス
- 歯の違和感
- 本能
- 遊んでいるつもり
まずは、栄養不足や水分不足によるものです。犬は本能的に自分の体に必要なものを求めて、畳を食べることがあります。畳はイグサでできているので、草を食べる習性と似ています。
次に、運動不足やストレスによるものです。犬は元気で活発な動物なので、十分な運動をしないと、エネルギーを発散できずに不満や退屈を感じます。そうすると、畳を掘ることで、自分の気持ちを表現したり、遊びを求めたりすることがあります。
さらに、歯の違和感や痛みによるものもあります。犬は歯が汚れたり歯石がたまったりすると、歯を磨こうとして畳を噛むことがあります。また、歯が痛いときや歯茎が炎症を起こしたときに、畳を噛むことで、その感覚を忘れようとすることもあります。
最後に、犬は単に遊んでいるつもりで、畳を食べたり掘ったりすることもあります。犬は本能的に何かを噛むことが好きな動物なので、畳をおもちゃとして扱うことがあります。
このように、犬が畳を食べる・掘る行動にはさまざまな理由や心理があります。
理由や心理を知ることで、どのような対策をすればいいのかが見えてくるでしょう。
犬が畳を食べる・掘るのを止めさせる方法
犬が畳を食べたり掘ったりするのは、飼い主さんにとって困った問題ですよね。
どうすればそれを止めさせられるのでしょうか。
ここでは、犬が畳を食べる・掘るのを止めさせる方法についてご紹介します。
犬に十分な栄養と水分を与える
犬が畳を食べる理由の一つは、栄養不足や水分不足によるものです。
犬は本能的に自分の体に必要な栄養素や水分を求めて、異物を食べることがあります。
畳はイグサでできています。犬は草を食べる習性と同じように、畳のイグサを食べることで栄養や水分を補おうとする場合があります。
そのため、犬に十分な栄養と水分を与えることが大切です。
水は犬の体の約60%を占める重要な要素です。
犬に与えるフードは、犬の年齢や体重、活動量などに合わせて選びましょう。
また、常に新鮮な水を飲めるようにしておきましょう。
犬に十分な運動をさせる
犬は本来、走ったり跳んだりすることが大好きな動物です。
しかし、室内で飼われている犬は、十分な運動をする機会が少ない場合があります。
その結果、犬はエネルギーを発散できずにストレスや退屈を感じるようになります。
そうすると、犬は畳を掘ることで自分の気持ちを表現したり、遊びを求めたりする場合があります。
犬が運動不足によって畳を掘ってしまう場合は、犬に十分な運動をさせることが大切です。
犬に適した運動量は犬種や年齢、体調などによって異なりますが、一般的には一日に20〜40分程度の散歩や遊びをさせることが推奨されます。
運動をすることでストレスや退屈を解消し、気分をリフレッシュできます。
犬の歯の健康をチェックする
犬は歯が汚れているときや歯石がたまっているときに畳を食べることで、歯を磨こうとする場合があります。
また、歯が痛いときや歯茎が炎症を起こしたときに畳を食べることで、その感覚を忘れようとすることも。
そのため、犬の歯の健康をチェックすることが大切です。
動物病院で定期的に、犬の歯の検査や歯石除去をしてもらいましょう。
また、犬の歯磨きは1日1回行いましょう。
犬用の歯ブラシや歯磨き粉を使って、犬の歯を優しく磨きましょう。
おすすめは「柔らかい天然毛歯ブラシ」です。
柔らかいヤギ植毛で柔らかく刺激が少ないため、歯磨きが苦手な子も嫌がりにくいですよ。
犬に噛むおもちゃを与える
犬は本能的に何かを噛むことが好きな動物です。
特に子犬や若い犬は、歯が生え変わる時期や成長期に「何かを噛みたい」という欲求を感じることがあります。
そのときに畳が目に入ると、それで歯の痒みやストレスを解消しようとする場合があります。
そのため、犬に適切な噛むおもちゃを与えることが大切です。
犬に与えるおもちゃは、犬の大きさや噛む力に合わせて選びましょう。
また、犬が噛んでも安全なものであることを確認することも大切です。
「ガッシガシリング」はとにかく硬い、ガチガチな噛み心地が魅力のおもちゃです。
やみつきになってしまう犬も多く噛みすぎに要注意(笑)
噛み物やおもちゃを与えることで、犬は噛む欲求を満たすだけでなく、遊びや学習の機会にもなります。
畳から注意をそらす・畳から離す
犬が畳を食べたり掘ったりするときに飼い主さんが怒ったり叱ったりすると、犬はそれを遊びやコミュニケーションの一つと捉えることがあります。
そうすると、犬は畳を食べたり掘ったりすることで飼い主さんの反応を楽しんだり、飼い主さんに構ってもらおうとする場合があります。
そのため、犬が畳を食べたり掘ったりするのを見つけたら、無視するか、静かに犬を畳から離すことがおすすめです。
無視することで、犬は畳を食べたり掘ったりしても飼い主さんの注意を引けないと学習します。
また、犬を畳から離すことで、畳を食べたり掘ったりすることが物理的にできない状況になります。
犬を畳から離すときは、優しく声をかけたり、おやつやおもちゃで誘導したりしましょう。
犬が畳を食べたりかじったりすることの健康や衛生面への影響
犬が畳を食べたりかじったりすることは、犬の健康や畳の衛生に悪影響を及ぼすことがあります。
胃や腸への影響
イグサは犬にとって消化できないものなので、畳のイグサが胃や腸に刺激を与え、吐き気や下痢、腹痛、血便などの症状を起こす場合があります。
食べ過ぎてしまうと腸閉塞といった重大な病気になることも。重症の場合は、手術が必要になることもあり、犬が畳を食べることは危険です。
中毒やアレルギー
畳には防虫剤や防腐剤などの化学物質が含まれていることも多くあります。
また、畳は温度や湿度が高い環境に弱く、カビの繁殖に適した条件になりやすいです。
また、犬が畳を食べたりかじったりすることで畳の表面が傷ついたり繊維が飛び散ったりすると、畳が汚れたり、ダニが繁殖したりすることがあります。
そのため、犬が畳を食べると、畳に含まれる化学物質やカビ、ダニなどによって、呼吸器や皮膚の異常、中毒、アレルギーなど、犬や人の健康にも悪影響を及ぼしかねません。
カビやニオイ
犬が畳を食べたりかじったりすることで、畳に犬の唾液や食べ物の匂いが付着したり、畳が湿ったりすることがあります。
それにより畳が臭くなったり、カビが発生したりすることがあります。
畳のニオイやカビは、犬のストレスや不快感を高める原因にもなり、噛み癖が悪化するなど、悪循環に陥る場合も考えられます。
犬が畳を食べる・掘るときの対策グッズや工夫
犬が畳を食べる・掘るのを防ぐためには、以下のような対策グッズや工夫があります。
畳の表面にマットなどを敷く
畳の表面にマットやカバーを敷くことで犬が畳を食べる・掘るのを防げます。
畳の上に敷くものは、通気性の良い素材を選び、畳のサイズに合わせましょう。
置くだけで簡単に設置できるマットもおすすめで、犬が畳に直接触れないようにできます。
ただし、マットやカバーが犬にとって滑りやすかったり、噛みやすかったりしないよう、注意する必要があります。
犬が畳で滑らない対策について詳しく知りたい方は、以下の関連記事もチェックしてみてください。
畳の上に音の出るものや愛犬の好きなものを置く
畳の上に音の出るものや犬の好きなものを置くことも効果的です。
おもちゃに鈴やベルなどが付いていれば、犬が畳に触れると音が鳴る状態にできます。
音の出るものを置くことで、畳に対する興味や好奇心を減らせるでしょう。
カシャカシャ、キュッキュと音の鳴るおもちゃもおすすめです。
ぬいぐるみやおもちゃなどで、犬が畳よりも興味を持つように誘導します。
愛犬の好きなものを置くことで、畳に対する執着や依存を軽減できます。
畳の部屋に犬の居場所や寝床にベッドなどを用意する
畳の部屋に犬の居場所や寝床にベッドやクッションなどを用意してみるのもよいでしょう。
ベッドを用意することで、畳の部屋でも落ち着ける場所を提供してあげられます。
また、ベッドに自分のニオイを付けることで、犬に安心感や居心地の良さを与え、ストレスを軽減できるでしょう。
おすすめのベッドはこちらです。
ペット用畳ならキズがつきにくい
犬が畳を食べる・掘るのを防ぐためには、ペット用畳もおすすめです。
摩耗に強い抗菌塩ビレザー生地でできており、ひっかきキズがつきにくいことが特徴です。
ペット用畳は通常の畳よりも耐久性が高く、撥水加工によってお手入れも簡単です。
ペット用畳を使うことで犬が畳を傷つけることを防ぐことができ、食べたり舐めたりしても衛生的な状態を保てます。
ペット用畳は、色や柄などのデザインが豊富なため、部屋の雰囲気に合わせて楽しむことも良い点です。
「わんにゃんスマイル畳」は、摩耗に強い抗菌塩ビレザー生地なので、爪の跡などがつきにくく、きれいに使い続けられるので、おすすめのペット用畳です。
ペット用畳であれば、優れた撥水加工がされているため、愛犬が畳におしっこをしてしまってもお手入れが簡単。清潔さを保つことができますよ。
詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
犬が畳で粗相をしない対策とは?畳についた犬の尿のシミやニオイを取り除く方法!
犬が畳を食べたり掘ったりしないためにできること
今回は犬が畳を食べたり掘ったりする理由や、犬と畳のトラブルを防ぐ対策をご紹介しました。
愛犬に合わせた方法を試してみて、畳のトラブルを防げると幸いです。
犬と畳の相性は、愛犬の性格や習慣、畳の種類や状態などによっても異なります。
愛犬と畳の関係を観察し、愛犬にとっても畳にとっても最適な方法を見つけることが大切です。
飼い主さんと愛犬が、畳のあるおうちでも快適な暮らしを楽しめますように。
この記事を書いたペットとの暮らしの専門家