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畳の部屋があるおうちも多いかと思いますが、犬は畳の上で滑ってしまうことがあります。
畳で滑ると、犬にとってはケガやストレスの原因になり、畳にとっても傷や汚れの原因になってしまいます。
では、愛犬が畳で滑らないためには、どうすればいいのでしょうか?
この記事では、愛犬が畳で滑ることの危険性とその対策についてご紹介します!
また、愛犬が畳で滑らないためのおすすめアイテムもご紹介します。
愛犬が畳の上でも快適に過ごせるように、ぜひ参考にしてみてください!
犬が畳で過ごすメリット・デメリット
犬が畳で過ごすことには、犬にとってメリットもあればデメリットもあります。犬にとっても、畳にとっても、それぞれの利点と欠点を知っておくことが大切です。
犬が畳で過ごすメリット
自然素材で安全
畳は天然のイグサでできているので、犬が畳を噛んだりしても、人工的な化学物質を摂取する心配がありません。
また、イグサに含まれるフィトンチッドという成分は、空気中の有害物質を分解したり、菌やダニの増殖を抑えたりする効果もあることから、犬の皮膚や毛にも優しい素材といえます。
畳はやわらかくて温かい素材で、犬が畳の上で寝転んだりくつろいだりするのに適しています。
温度調節や湿度調節の効果
天然のイグサは、湿気を吸収・放出することで、温度調節や湿度調節の効果があります。
犬は暑さに弱い動物ですが、夏は畳の上で涼しく、冬は犬の体温を保ってくれるでしょう。
また、イグサには空気清浄の効果もあることから、犬の皮膚や呼吸器の健康にも良いとされています。
犬の足腰に優しい
硬い床の上で歩くと、犬の関節や筋肉に負担がかかります。
一般的なフローリング(滑り対策がなされていないフローリング)と比較すると、畳は柔らかく弾力があるので、犬の足腰を守ることができます。
犬が畳の上で歩いたり走ったりすると、畳が犬の体重を分散させて、衝撃を和らげてくれます。
犬が畳で過ごすデメリット
犬の皮脂、ノミやダニなどの汚れや臭いを吸収しやすい
畳の表面はザラザラしていて、犬の皮脂、ノミやダニなどの汚れを吸収しやすく、カビやダニが繁殖したりすることも。
畳の掃除には手間がかかりますが、愛犬の健康のためにも、定期的に掃除機をかけたり、畳表を替えたりする必要があります。
犬の爪に引っかかりやすい
犬が畳の上で走ったりジャンプしたりすると、犬の爪に畳が引っかかり、畳表が傷ついたり剥がれたりすることがあります。
畳表が傷ついたり剥がれたりすると、畳の中に犬の爪が刺さったり、犬の足が引っかかったりすることもあり、犬にとって大変危険です。
犬のアレルギーの原因になることも
犬が畳に対してアレルギーを持っている場合、皮膚や呼吸器の炎症を起こすことがあります。
疑わしい場合は、犬が畳にアレルギーを持っているかどうか、動物病院に相談しましょう。
もし、愛犬が畳にアレルギーを持っている場合は、畳の上で過ごさせないようにするか、アレルギーの症状を軽減するための薬やサプリメントを与える必要があります。
犬が畳で滑ることへの危険性
犬が畳で滑ってしまうと、ケガやストレスの原因になるなど、犬にとってさまざまな危険があります。犬が畳で滑るリスクについて、詳しく見ていきましょう。
滑ることで起こるケガ
犬が畳の上で滑ると、足や腰、首などの部位にケガをすることがあります。
滑って転んだり、壁や家具にぶつかったりすると、骨折や脱臼、打撲などの重傷を負う可能性も。
犬のケガは、痛みや出血だけでなく、感染症や慢性的な痛みや不具合の原因にもなります。
また、畳の上で滑って、爪が割れたり折れたりすることがあります。
犬の爪は血管や神経が通っていて、爪が割れたり折れたりすると出血や痛みを伴います。
爪のケガは感染症のリスクも高く、早めに獣医師に診てもらうことが大切です。
滑ることで起こるストレス
犬が畳の上で滑ると、恐怖や不安を感じることがあります。
滑ることを予測できず、滑るたびに驚いたりパニックになったりするのです。
それを繰り返すと、畳に対して嫌悪感や恐怖心を持つようになります。
その結果、遊びや運動が楽しめなくなることも。
犬は遊びや運動が大好きな動物なので、滑ることでそれらが制限されるとストレスを感じます。
犬がストレスを感じると、食欲不振や吠え癖、攻撃性や引きこもりなどの行動変化や、免疫力の低下や病気の発症などの健康問題につながることも考えられます。
犬が畳で滑らないようにできる対策
犬の爪を切る
犬の爪が長いと、畳の上で滑りやすくなります。
定期的に犬の爪を切ることで、犬が畳の上でしっかりと立つことができます。
犬の足裏の毛をカットする
犬の足裏の毛が伸びすぎると、肉球の滑り止めの機能が低下し、畳の上で滑りやすくなります。
愛犬の安全や健康のために、必要に応じてカットしてあげることが大切です。
足裏の毛の長さを定期的にチェックし、犬が畳で快適に過ごせるようにしましょう。
犬の体重を管理する
犬の体重が増えすぎると、犬のバランス感覚や運動能力が低下し、畳の上で滑りやすくなります。
犬の体重を管理することは、畳で滑らないため以前に重要な問題ですが、食事や運動に気を付けてあげましょう。
犬が畳で滑りにくくするためのおすすめアイテム
犬が畳で滑りにくくするために、ペット用の畳や敷物で対策する方法もあります。
ペット用の畳であれば、特殊な加工が施されているため、愛犬が畳で滑りにくく、安心できます。
賃貸住宅など、畳を張り替えたりするのが難しい場合も、置くタイプの畳や敷物で対策することも効果的です。
ここからは、愛犬が畳で滑りにくくするためのおすすめアイテムをご紹介します!
ペット用畳
通常の畳や敷物とは異なる素材や構造で作られており、ペットの引っ掻きや汚れに強く、滑りにくいことが特徴です。
抗菌・防臭・防ダニなどの機能を備えているものもあります。
ペット用の畳や敷物には、敷き込みタイプと置き畳タイプがあります。
- 敷き込みタイプ:通常の畳と同じように部屋に敷き込むタイプで、畳のサイズや形に合わせてカットできます。
- 置き畳タイプ:部屋の一部に置くタイプで、移動や交換が容易です。賃貸住宅など、畳を張り替えるのが難しい場合にもおすすめです。
ペット用の畳や敷物には、カラーや柄も豊富にあるので、お部屋の雰囲気に合わせて楽しむこともできます。
ペット用畳には、さまざまな種類があります。たとえば、以下のようなアイテムがおすすめです!
わんにゃんスマイル畳
レザー生地でできた畳で、ペットの身体にやさしく、お手入れも簡単で長持ちしてくれます。
肉球をモチーフにした畳縁デザインもキュートですよ。
撥水天然イグサ畳
天然イグサに撥水加工を施した畳で、ペットのおしっこや食べこぼしにも強いのが特徴です。
畳を清潔に保てるため、愛犬の皮膚にも優しいです。
スーパーハイブリット畳
和紙畳と熊本産撥水天然いぐさで織ってあり、ペットの爪に優しく、耐久性にも優れています。
特殊加工により、「超撥水」が実現したそうです!
スーパーハイブリット畳 | Dog&Cat Pad犬猫対応畳
滑り止め効果のあるマット・敷物
滑り止め効果のあるマットや敷物は、畳の上に敷くだけで簡単に設置できるアイテムです。
犬の足の裏に吸着することで、犬が滑るのを防いでくれます。
滑り止め効果のあるマットや敷物には、さまざまな種類やサイズがあります。
愛犬の身体の大きさや好みに合わせて、適切なものを選びましょう。
色や柄も豊富にあるので、畳とのコーディネートも楽しめますよ。
畳に傷がつかないマット・敷物
畳表を保護することで、犬の爪による傷や剥がれを防ぐアイテムもあります。畳に傷がつきにくく、畳の寿命を延ばすことにもつながります。
畳のサイズや形に合わせてカットできるものもあり、畳の隙間や段差をなくすことで、犬が滑るのを防いでくれる効果もあります。オーダーメイドで注文できるものもありますので、チェックしてみてください。
畳で滑ることを防いで、愛犬と快適に過ごそう
畳で滑ってしまうことは、犬にとって危険でストレスになることもあります。犬が畳で滑らないためには、ペット用畳や滑り止め効果のあるマットや敷物を敷くことがおすすめです。愛犬の爪や足裏の毛のお手入れ、体重の管理も合わせて行いましょう。
愛犬が畳で快適に過ごせるように、愛犬に合った対策をしてみてくださいね。
この記事を書いたペットとの暮らしの専門家