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目次
(パピヨン/男の子)
猫の目やにが増える原因には、感染症や目の傷、ホコリなどの刺激があります。
少量なら生理的な目やにである場合がほとんどですが、量が多い状態が続く・目を痛がる・粘り気やニオイがあるといった場合は受診が必要です。
また、住環境を整えることも、猫の目やにの対策につながります。
この記事では、認定動物看護師の資格を持つ筆者が、「猫の目やにが増える原因」や「受診の目安」「自宅でのケア方法」「目への刺激を減らすための住環境づくり」などについて解説します。
猫の目やにが増える原因

猫の目やにが増える主な原因は、感染症や傷による炎症、異物、環境中の刺激などです。
ここでは、大きく3つの原因に分けて解説します。
猫風邪などの感染症や、結膜・角膜の炎症
猫風邪などの感染症によって目に炎症が起こると、目やにが増えることがあります。
くしゃみや鼻水、食欲の低下を伴う場合もあるため、全身の様子も確認し、早めに受診をしましょう。
結膜炎はまぶたの裏側や白目の表面を覆う「結膜」の炎症、角膜炎は目の表面にある透明な「角膜」の炎症です。
感染症のほか、傷や異物などでも起こり、充血や涙、目を細める様子が症状として見られます。
片目だけの目やには、異物や傷が関係することも
片目だけに目やにが出る場合は、目に入ったゴミや、けんかなどによる傷が関係している可能性が高いです。
しかし、感染症の場合でも片目だけに症状が出ることがあります。
また、涙が鼻へ流れる通り道である「鼻涙管」が狭い・詰まっているなどの異常があると、涙があふれて目の周りが汚れることもあります。
片目だけに目やにが出続けるという場合も動物病院で早めに診てもらうのがおすすめです。
ホコリなどの刺激やアレルギー
ホコリなどの刺激やアレルギーが、目の炎症や目やにの増加に関係する場合も多いです。
猫砂を替えた、掃除中にホコリが舞ったなど、目やにが増えた時期と生活の変化を振り返ることが原因を探る手がかりになります。
多い状態が続く場合は動物病院で原因を確認し、あわせて室内のホコリや空気環境を見直しましょう。
猫の目やにが多い・治らないときは?正常な目やにと受診の目安

受診の判断では、目やにの色だけでなく、量・粘り気・目の様子を確認することが大切です。
ここでは、目やにの状態と受診の目安について解説します。
少量の茶色い目やには正常な場合もある
寝起きに茶色や赤茶色の目やにが目頭へ少し付く程度なら、正常な目やにの場合も多いです。目やにには、古くなった細胞などの老廃物が含まれています。
しかし「いつもより明らかに多い」「拭いてもすぐにたまる」という場合は注意が必要です。
色だけで安心せず、目の赤みや涙の増加がないかも確認しましょう
黄色・緑色、ネバネバする目やにや長引く場合は受診を
黄色や緑色で膿のような目やには、細菌感染が関係している可能性があります。
細菌感染を起こしていると、きついニオイを感じることが多いです。
目やにの粘り気が強い、急に増えた、異様なニオイを感じるなど、いつもと明らかに違う様子が見られたら早めに動物病院へ相談しましょう。
目を開けにくい・痛がるときは早めに動物病院へ
目を閉じたままにする、しきりにこする、目の表面が白く濁るなどは早急な受診が必要です。角膜の傷など、治療を急ぐ病気が隠れていることがあります。
受診時には、次の情報を伝えると役立ちます。
- いつから、どちらの目に出ているか
- 色・量・粘り気がどう変わったか
- 痛がる様子や、目以外の症状があるか
目やにを拭く前の写真も残しておくと良いでしょう。
猫の目やにを自宅でケアする方法

自宅でのケアは、目の周りに付いた目やにを優しく取り除くことが基本です。
目の異常がある場合は受診を優先しましょう。
ここでは目やにの自宅ケア時の方法や注意点をまとめました。
湿らせた清潔なコットンやティッシュでそっと拭き取る
目の周りの目やには、水やぬるま湯で湿らせた清潔なコットンで拭き取ります。
先に手を洗い、眼球に触れないようこすらずそっと取り除きましょう。
固まっている場合は無理に剥がさないように。目やにを湿らせてふやかし、取れる範囲だけにとどめてください。
また、左右の目で同じコットンを使い回さず、汚れたら新しいものに替えましょう。
嫌がるときは無理をせず、人用の目薬も自己判断で使わない
猫が嫌がる場合はケアを中断しましょう。強く押さえたり、開かない目をこじ開けたりすると、目を傷つけるおそれがあります。
目の中の異物を自分で取ろうとすることも避けてください。
人用の目薬や、過去に処方された目薬は自己判断で使わず、獣医師へ相談するようにしましょう。
猫の目やにが気になるときに見直したい室内環境

室内環境の改善が目やにの症状改善につながることもあります。
ここでは、猫の目やにが気になるときの室内環境の見直し方についてまとめました。
床や寝床など、猫がよく過ごす場所のこまめな掃除
猫がよく過ごす場所は、ホコリを溜めないようにこまめに掃除しましょう。
床や家具の下だけでなく、ベッドやキャットタワーにも毛やホコリが溜まりやすいです。
硬い面は固く絞った布などで拭くと、ホコリの舞い上がりを抑えられます。
寝具やカバーは表示に従って洗い、十分に乾かしてください。
また、掃除機をかける場合は別の部屋に猫を移すなど、落ち着いて過ごせるための配慮もしてあげましょう。
猫砂の粉じんや、トイレ周りの汚れを見直す
猫砂は、砂をかくときに粉が舞わないかを確認しましょう。トイレ周りに細かな粉がたまる場合は、舞いにくい猫砂を検討するのもおすすめです。

ニャンとも清潔トイレの「猫砂 脱臭・抗菌チップ」は、木質の猫砂です。
大きめの粒タイプは粉が舞い散らないのも特徴で、トイレの周りを猫砂で汚したくない人におすすめです。
しかし、猫砂は猫の好みにも配慮して選ぶことが大切です。
すべての砂を急に替えるとトイレを使わなくなる場合があります。
「猫砂を少しずつ変えていく」「いつも使っている猫砂のトイレと、新しい猫砂のトイレの2パターン用意しておく」などの工夫をして、様子を見ながら切り替えましょう。
花粉を持ち込みにくくし、換気やフィルター掃除を行う
花粉を室内に持ち込まないようにすることも、目やに対策につながります。
帰宅時は衣服の花粉を玄関の外で軽く払い、花粉の飛散が多い日は寝具や洗濯物の室内干しを検討しましょう。
また、部屋の換気の仕方も注意してください。窓を大きく開けすぎないように注意し、あわせて空気清浄機を活用するのがおすすめです。

おすすめは、SHARPのプラズマクラスター技術を搭載した空気清浄機「スタンダードモデルKC-S50W-W」です。
花粉の他にも0.3μmの細かな粒子もしっかり集じんし、空気を清潔に保ち続けてくれます。
ペットのいる家庭におすすめされている商品です。
なお、空気清浄機を使う際は定期的にフィルター掃除をしましょう。
たばこの煙やスプレーなど、目を刺激するものを避ける
たばこの煙やスプレーなどの刺激から愛猫を守ってあげることも大切です。
猫のいる室内では喫煙を避け、消臭剤やヘアスプレーなどは猫の近くで噴霧しないようにしましょう。
使用時は猫を別の場所へ移し、製品の注意事項を守ってください。
猫が触れたりなめたりする場所に使える製品かどうかも、事前に確認しておくと安心です。
猫の目やにに関するよくある質問(FAQ)

ここでは、猫の目やにに関するよくある質問をまとめました。
Q. 猫の目やにが多いときは、何日くらい様子を見てもよいですか?
猫の目やにが多い場合「何日までは大丈夫」と一律には判断できません。
急に増えた・黄色や緑色で粘り気がある・多い状態が続くなどの場合は早めに動物病院へ相談してください。
目を開けられない、痛がる、目が白く濁る場合は、様子を見ずに早急な受診が必要です。
Q. 部屋を掃除すると猫の目やには治りますか?
部屋の掃除だけで猫の目やにが治るとは限りません。
掃除はホコリなどの刺激を減らす工夫になりますが、感染症や傷などが原因であればその原因に応じた治療が必要です。
目やにが多い状態が続く場合は受診し、住環境の対策は治療とあわせて取り組むことが大切です。
Q. 猫の目やにを予防することはできますか?
生理的な目やにを含め、猫の目やにをすべて防ぐことはできません。しかし、目への刺激を減らす環境づくりや、感染症への備えはできます。
猫風邪への備えとしては、獣医師と相談してワクチン接種を行いましょう。ワクチンは感染を完全に防ぐものではありませんが、重症化のリスクを減らすために役立ちます。
また、目やにを毎回取り除くだけで終わらせず、量・色・目の開け方などを確認する習慣をつけましょう。
愛猫の目やにの変化に気づいたら、早めの受診と環境の見直しを
猫の目やには、色だけでなく、量や粘り気、目の様子をあわせて確認することが大切です。
多い状態が続く場合や目を開けにくい・痛がるなどの様子があれば受診を急ぎましょう。
自宅では目の周りを優しくケアするとともに、寝床や床の掃除、猫砂の粉じん対策などに取り組んでみてください。
「いつもと違う」という飼い主さんの気づきが、愛猫の健康を守る手掛かりになります。普段から様子をよく観察し、愛猫の目の健康を支えていきましょう。
(パピヨン/男の子)

