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【専門家監修】イタリアン・グレーハウンドの骨折予防|安全な住環境づくりのポイント

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目次
    この記事を書いた人
    舘 明奈
    動物看護師統一認定機構認定 動物看護師・ペットケアアドバイザー等多数資格保有
    (パピヨン/男の子)

    イタリアン・グレーハウンド(以下、イタグレ)は、細く長い脚とスリムな体型が魅力的な犬種ですが、骨折しやすい犬種としても知られています。

    ソファやベッドからの飛び降り・フローリングでの転倒・抱っこ中の落下・階段や段差でのつまずきなど、室内での何気ない行動でケガをすることが多いです。

    本記事では、認定動物看護師の資格をもつ筆者が「イタグレが骨折しやすい理由」「骨折が起こりやすい場面」「床・段差・レイアウトなど住環境でできる骨折予防」などについて解説します。

    イタリアン・グレーハウンドはなぜ骨折しやすい?

    イタリアン・グレーハウンドはなぜ骨折しやすい?

    イタグレは、細く長い手足と活発な動きが特徴です。

    軽やかで俊敏に動く犬種のため、室内でも走る・跳ぶ・急に方向転換するといった動きを見せることが多くあります。

    その際、着地や転倒の衝撃が脚にかかりケガにつながりやすいです。

    しかし、骨折しやすいからといって「弱い犬種」というわけではありません。

    危険な行動をただ制限するのではなく、体の特徴に合った住環境を整えておくことが大切です。

    次の項では、イタグレが骨折しやすい主な原因について、室内で起こりやすい場面を中心に解説します。

    イタリアン・グレーハウンドが骨折しやすい室内の危険な場面

    イタリアン・グレーハウンドが骨折しやすい室内の危険な場面

    ここでは、イタグレが骨折しやすい室内の場面について解説します。

    ソファやベッドから飛び降りる

    ソファやベッドからの飛び降りは、イタグレの前脚に大きな衝撃がかかりやすいです。

    勢いよく飛び降りたり、着地の際に足を滑らせたりすると骨折捻挫などのケガにつながるおそれがあります。

    マットを敷くステップやスロープを設置する家具の高さを見直すなどの対策をしておきましょう。

    フローリングなど滑りやすい床材

    フローリングなどの滑りやすい床材は、イタグレの足腰に負担をかけやすい環境です。

    床が滑りやすいとしっかり踏ん張れず、急に走り出したときや方向転換をしたときに転倒しやすくなります

    また、フローリングだけでなく表面がつるつるしたラグやズレやすいカーペットにも注意が必要です。

    よく歩く場所には滑りにくくズレにくいマットやカーペットを敷いてあげましょう。

    抱っこ中の落下

    抱っこ中の落下も室内で起こりやすい事故のひとつ。

    イタグレはスリムな体型のため、抱っこしている腕の中で体が安定しにくいです。

    音や来客に驚いて急に動いたり、腕の中から飛び降りようとしたりすると、落下してケガにつながります。

    抱き上げるときは、胸やお腹まわりだけでなく腰や後ろ足も支えるようにして体を安定させましょう

    抱っこ中に暴れそうになった場合は、すぐにしゃがみ、落下してしまった場合の高さを低くしてください

    階段や段差でつまずく

    階段の上り下りや、玄関・掃き出し窓・室内の小さな段差も、イタグレにとって注意したい場所です。

    段差につまずいたり階段で足を踏み外したりすると、体を強く打ちつけて骨折につながります。

    とくに勢いよく走っているときは、わずかな段差でも足を取られやすいです。

    階段にはゲートを設置する段差にはスロープや滑り止めマットを使うなど、愛犬が安全に移動できる工夫を取り入れましょう。

    また、日常的に階段を自由に上り下りさせる習慣はできるだけ避けた方が安心です

    急なダッシュや室内での追いかけっこ

    イタグレは、突然スイッチが入って部屋の中を走り回る、いわゆる「イタグレダッシュ」をする子も少なくありません。

    しかし、滑りやすい床の上で急に方向転換をしたり、家具の角にぶつかったりすると、転倒・打撲・骨折などのリスクが高まります。

    室内で安全に過ごすためには、走る動線に家具や荷物を置きすぎないことが大切です。

    家具の角にはクッション材をつけ、滑りやすい場所では激しい遊びを避けましょう

    イタリアン・グレーハウンドの骨折予防は「住環境づくり」が大切

    イタリアン・グレーハウンドの骨折予防は「住環境づくり」が大切

    ここでは、イタグレが安全に暮らすための住環境づくりについて解説します。

    床は滑りにくい素材にする

    床が滑りやすい素材だと、イタグレの足腰に負担をかけることがあります。

    ペット用マットやタイルカーペット、コルクマットなどを活用し、肉球でしっかり床をとらえられる環境を整えましょう。

    【おすすめのマット・床材】

    床材 特徴 注意点
    ペット用マット
    (例:RK ペットマット
    滑りにくく、衝撃をやわらげやすい ズレにくいものを選ぶ
    タイルカーペット
    (例:日本絨氈株式会社 ホームタイル
    汚れた部分だけ交換しやすい 端のめくれや段差に注意
    コルクマット
    (例:アイリスプラザ コルクマット
    クッション性があり足腰にやさしい 噛み癖がある子は誤飲に注意
    ラグ・カーペット
    (例:HDMOD 廊下用ロングカーペット
    段差前や廊下など、滑り・転倒が気になる場所に部分的に取り入れやすい 滑り止め付きのものを選ぶ
    滑りにくい床材
    (例:朝日ウッドテック ライブナチュラルfor Dog
    既存の床の上から施工できるタイプもあり、床全体の滑り対策がしやすい 施工費用や工期がかかるため、住まいや予算に合わせて検討する

    ソファやベッド周りに飛び降り対策をする

    ソファやベッドからの飛び降りを防ぐためには、以下のような対策がおすすめです。

    • ステップやスロープを設置
    • ベッドの高さを下げる
    • ソファ前に厚手のマットを敷く
    • 留守番中はソファやベッドに上がれないようにする

    ステップやスロープを設置する際には、ただ置くだけではなく、愛犬が無理なく使える高さや幅・角度になっているか表面が滑りにくいかを確認しましょう。

    ペットスロープが一緒になったソファFLUFFIRU(フラッフィル)

    ペットステップを取り入れるなら、ペットスロープが一緒になったソファFLUFFIRU(フラッフィル)がおすすめです。

    ペットステップだけを用意するのもいいですが「ズレやすい」という声もよく見られます。

    その点FLUFFIRUなら、ペットスロープとソファが一体となっているため、ステップがズレる心配がありません。

    また、カバーは取り外し可能でお手入れも簡単です。

    階段にはゲートや滑り止めを設置する

    階段は、踏み外しや転落によるケガが起こりやすい場所です。

    イタグレの骨折予防を考えるなら、階段の入り口にゲートを設置し、できるだけ上り下りさせない環境を整えましょう

    また、玄関の段差や掃き出し窓など室内の小さな段差にも注意が必要です。

    よく通る場所には滑り止めマットやスロープを設置し、つまずきや踏み外しを防ぎましょう。

    走り回るスペースは家具の角や障害物を減らす

    イタグレが室内で走るスペースには、家具や荷物を置きすぎないようにしましょう。

    リビングの中央や廊下などに障害物があると、急なダッシュや方向転換の際にぶつかるおそれがあります。

    家具の角にはクッション材をつけ、ぶつかったときの衝撃をやわらげておくと安心です。

    ケージや休憩場所は安全な位置に置く

    ケージや休憩場所を安全な場所に置くなど、室内のレイアウトも重要なポイントです。

    • ケージや休憩場所は、玄関や階段近くを避ける
    • テレビや来客動線から少し離す
    • 静かに休めるよう、興奮しにくい場所に配置

    上記のように、愛犬が安心して過ごせるような配置を心がけましょう。

    また、留守番中のケガを防ぐためには、行動範囲をある程度制限しておくことも大切です。

    ケージやサークルも活用しながら安全に過ごせる空間をつくりましょう。

    住環境以外でできるイタリアン・グレーハウンドの骨折予防

    住環境以外でできるイタリアン・グレーハウンドの骨折予防

    ここでは、住環境以外の所でできるイタグレの骨折予防について紹介します。

    適正体重・体型を維持する

    成犬のイタグレは3~5kgが適正体重といわれています。

    ただし、個体差があるためあくまで参考程度に。体重と併せて体型を見ることを意識しましょう

    体型チェックにはBCS(ボディ・コンディション・スコア)を活用するのがおすすめです。

    BCS(ボディ・コンディション・スコア)

    出典元:「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」(環境省)

    BCSとは、犬の体型を見た目や触った感覚で確認するための指標です。

    動物病院で身体検査するときにもよく使われています。

    BCSを見ながら、できる限りおうちでも愛犬の体型チェックをしてみましょう。

    無理のない運動で筋力を保つ

    運動不足は良くないですが、激しすぎる運動はかえって危険です。

    運動は日頃の散歩を中心にし、適度に公園やドッグランで走らせるなどにしましょう。

    ドッグランでは、他の犬との体格差に注意してください。ケガをする・させてしまうなどの危険があるため、飼い主さんがしっかり配慮してあげましょう。

    爪や足裏の毛をこまめにケアする

    犬は爪が長いと滑りやすくなります

    また、足裏の毛で肉球が隠れると踏ん張りにくく、転倒や足腰への負担にもなります。

    爪や足裏の毛はこまめにカットしてケアしてあげましょう

    イタリアン・グレーハウンドの骨折予防に関するよくある質問(FAQ)

    イタリアン・グレーハウンドの骨折予防に関するよくある質問(FAQ)

    ここでは、イタグレに関するよくある質問を紹介します。

    イタグレにソファやベッドを使わせない方がいい?

    必ずしも禁止する必要はありませんが、飛び降りを防ぐ工夫が必要です。

    スロープやステップ、低めの家具、マットなどで衝撃を減らしてあげましょう。

    賃貸でもできるイタグレの骨折予防の住環境対策はある?

    あります。

    敷くだけのペット用マット・タイルカーペット・階段用滑り止め・置き型ゲートなど、原状回復しやすい対策をしましょう。

    また、家具配置の見直しも賃貸のおうちで取り組みやすい対策です。

    イタグレが骨折したかもしれないときは様子を見てもいい?

    少しでもおかしいと感じたら、早めに動物病院で診てもらうのがおすすめです。

    足をかばう、痛がる、歩かない、震えるなどがある場合は、自己判断せず動物病院へ相談しましょう。

    イタリアン・グレーハウンドの骨折予防は安全な住環境づくりから始めよう

    イタグレは、細く長い手足と活発な動きが特徴のため、室内での骨折に注意が必要な犬種です。

    ソファやベッドからの飛び降り、滑りやすい床、階段や段差、抱っこ中の落下など、日常の何気ない場面がケガにつながることもあります。

    愛犬の行動を制限するだけでなく、床材や家具の配置、段差対策などを見直し、安全に動ける住環境を整えてあげましょう。

    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家
    舘 明奈
    動物看護師統一認定機構認定 動物看護師・ペットケアアドバイザー等多数資格保有
    (パピヨン/男の子)