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猫を飼うなら秋がベスト!理由と注意点、迎える前に準備すべきことを解説

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    この記事を書いた人
    永楽陽子
    大学院卒業後、予防医学に関する研究や環境分析に取り組む。元動物病院勤務。行政書士資格保有。(ミックス/男の子)

    猫との暮らしを始めたいと思った時、「いつ迎えるのがベストなの?」と迷う方は少なくありません。

    猫を飼い始める季節としておすすめなのは、気温と湿度が安定し、猫にとって快適な環境を整えやすい「秋」です。

    特に子猫や高齢猫の場合、過ごしやすい気候が体調管理の負担を大きく減らしてくれます。

    本記事では、秋が猫を迎えるのに適している理由や迎える時の注意点、迎える前に揃えておきたいアイテムについて、初めて猫を飼う方にも分かりやすく解説します。

    猫を飼う季節に秋が適している理由

    猫を飼う季節に秋が適している理由

    猫を飼い始める季節に迷う人は多いですが、結論として「秋」が最もおすすめです。

    理由は、気候が安定しており猫の体調管理がしやすいこと、春から夏生まれの子猫がちょうど迎えやすい月齢になること、そして年末年始前に生活リズムを整えられることです。

    気温と湿度が安定しているから

    夏は暑さと高い湿度がつらく、冬は厳しい寒さと乾燥によって体調を崩しがちです。

    しかし、気温と湿度が安定している秋は、快適な生活環境づくりや健康維持がしやすくなります。

    猫は人間以上に温度や湿度の変化に敏感で、特に子猫や高齢猫は体温調節が苦手です。

    また、秋であれば冷暖房の使用頻度も減り、光熱費の負担や温度管理の手間を軽減できます。

    乾燥も本格化していないため、被毛や皮膚のコンディションが保ちやすく、静電気によるストレスや皮膚トラブルの心配も少なめです。

    秋の快適な環境は、猫を迎えて間もない不安定な時期において、大きな安心材料となります。

    子猫の月齢的に迎えやすいから

    春から夏にかけて生まれた子猫は、秋になると4〜5か月齢を迎えます。

    この時期の子猫は体力や免疫力が安定し、離乳も完全に終わっているため、環境の変化に適応しやすいです。

    また、社会性が身につき、人間やほかの動物との接し方を自然に学びやすい時期でもあります。

    保護猫の譲渡会やシェルターでは、ちょうど譲渡対象となる月齢の子猫が多く集まり、選択肢が広がるでしょう。

    秋に子猫を迎えることで、健康面・性格面ともにスムーズに新生活をスタートできる可能性が高まります。

    年末年始に向けて生活リズムを整えられるから

    秋に猫を迎えると、慌ただしい年末年始に入る前に生活リズムを整えることができます。

    猫は環境の変化に敏感で、引っ越しや来客の多い時期に迎えるとストレスが大きくなりがちです。

    秋のうちに新しい家や飼い主さんとの暮らしに慣れておくことで、寒さが本格化する冬を安心して過ごす準備が整います。

    また、寒くなる前に猫の健康状態や好みの寝床を把握できるため、暖房や防寒対策も計画的に行えます。

    結果的に、飼い主さんも余裕をもって年末年始を迎えられ、新年からの生活がスムーズに始められるでしょう。

    秋に猫を迎える時の注意点

    秋に猫を迎える時の注意点

    秋は過ごしやすい季節ですが、朝夕の寒暖差や換毛期など、猫の健康や生活環境に影響を与える要素が多い時期です。

    気温管理や食事量、抜け毛のケア、安全対策など、秋特有の注意点を押さえて準備しましょう。

    秋から冬への急激な気温の変化

    秋は昼間と朝夕の気温差が大きく、急な冷え込みが猫の体調に影響します。

    特に子猫や高齢猫は寒さに弱く、免疫力が低下し体調を崩しやすいです。

    寒い日には室内の温度を一定に保つためにエアコンを使用し、自分で暖をとれるように毛布やベッドを用意しましょう。

    また、窓際や床付近は冷えやすいため、寝床は暖かい場所に配置するのがおすすめです。

    冬本番になる前に暖房器具の安全点検を行い、安心して快適に過ごせる環境を整えておきましょう。

    食欲の増加と体重管理

    涼しくなる秋は、夏に落ちていた猫の食欲が戻り、必要以上に食べるようになることも珍しくありません。

    冬に備えて自然と食欲が増すこともありますが、与えすぎは肥満の原因となります。

    肥満は関節への負担や糖尿病、心臓病などのリスクを高めるため、日々の食事量を計測し、適正体重を維持することが大切です。

    カロリーの高いおやつや間食は控えめにし、遊びや運動を取り入れて消費エネルギーを増やしましょう。

    キャットタワーやおもちゃを活用して運動量を確保すれば、健康的な体型維持につながります。

    換毛期のブラッシングや抜け毛管理

    秋(11月頃)は猫の換毛期で、夏毛から冬毛へと生え変わる大切な時期です。

    特に長毛猫は抜け毛がとても多く、毛玉や腸閉塞の原因となる毛球症を防ぐためにも、毎日のブラッシングが欠かせません。

    短毛猫でもグルーミングだけでは不十分なことが多く、週数回のブラッシングを習慣にするのがおすすめです。

    ブラッシングで抜け毛を取り除き、部屋に舞った抜け毛はこまめに掃除して、室内を清潔に保ちましょう。

    掃除機やコロコロローラーに加え、空気清浄機を使うことで快適な住環境を維持できます。

    安全な環境を整える

    秋は気候が良く、窓を開けて過ごす機会が増えますが、網戸だけでは猫が押し破ったり隙間から脱走したりする危険があります。

    窓や玄関にはペット用の網戸脱走防止フェンスを設置しましょう。

    また、寒さ対策として秋口から早めに暖房器具を使い始める地域では、電気コードやコンセントをかじられないよう保護カバーをつけることが重要です。

    灯油ストーブやヒーターはやけど防止のため、安全ガードの使用をおすすめします。

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    猫を飼い始める前に用意するもの

    猫を飼い始める前に用意するもの

    猫を迎える前に必要なグッズは以下の通りです。

    • 猫用トイレや猫砂
    • キャットフード
    • 食器や水用容器
    • キャリーケース
    • 爪とぎ
    • ベッドや毛布
    • おもちゃ
    • キャットステップやキャットタワー

    猫用トイレと猫砂は必需品です。サイズや素材は猫の体形や好みに合わせて選びましょう。

    キャットフードは月齢や健康状態に合ったものを用意し、食器や水用容器は安定性のあるものがおすすめです。

    キャリーケースは通院や移動に必須で、安全性と通気性を重視して選びましょう。

    爪とぎは、家具のキズ防止とストレス解消に役立ちます。

    ベッドや毛布は、秋冬に向けて保温性の高い素材を選びましょう。

    また、おもちゃは運動不足やストレス予防に効果的です。

    キャットステップやキャットタワーは高い場所を好む猫の習性に合わせ、快適な生活空間を作るのに役立ちます。

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    【まとめ】猫のお迎えは秋がおすすめ!

    【まとめ】猫のお迎えは秋がおすすめ!

    秋は気候が安定し、猫の体調管理や新生活への順応がしやすい季節です。

    春〜夏に生まれた子猫を健康面でも社会性の面でも迎えやすい時期であり、年末年始に向けた生活リズムの調整もしやすくなります。

    ただし、季節だけでなく、家族全員の同意・飼育環境の準備・猫の健康状態の確認・必要なグッズの購入など、迎える前にすべきことは多くあります。

    秋という好条件を活かし、準備万端で猫との新しい暮らしを始めましょう。
     

    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家
    永楽陽子
    大学院卒業後、予防医学に関する研究や環境分析に取り組む。元動物病院勤務。行政書士資格保有。(ミックス/男の子)