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子猫のための部屋作り|安全で快適な暮らしに必要な6つの基本とは

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    この記事を書いた人
    安美 サヨリ
    猫2匹と暮らす二級建築士。
    (キジトラ/男の子)(キジシロ/女の子)
    ふわふわの毛並みと愛らしい仕草で、私たちを魅了する子猫。
    とても可愛らしいですよね。

    新しく子猫を迎えるのは、大きな喜びであると同時に、責任を伴います。

    子猫が新しい環境にスムーズになじみ、健康で快適に過ごすためには、子猫の特性に合わせた部屋作りが必要です。

    本記事では、子猫が安全で快適に暮らすための部屋作りのポイントを解説します。

    これから子猫を迎えられる方は、ぜひ参考にしてくださいね!

    【はじめに】子猫を迎える前に知っておきたいこと

    子猫は好奇心旺盛で、遊ぶことが大好き!

    何でもおもちゃにしてしまう姿は見ていて微笑ましいですが、その好奇心ゆえに、思わぬ事故やケガを引き起こすおそれがあります。

    小さなおもちゃや紐など、誤飲しそうなアイテムは子猫の手が届かない場所に隠したり、電源コードにいたずらをして感電しないよう保護材を設置したりといった配慮が求められます。

    また、子猫は身体能力が未熟なので、成猫と同じような環境をそのまま用意するのはNGです。

    成長段階に合わせて、環境を変えていくのがポイントです。

    特に生後2~3ヶ月までの子猫を迎え入れる場合は、シンプルで安全な部屋作りから始めましょう。

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    【6つの基本】子猫用の部屋作りのポイント

    子猫が安心して過ごせる部屋を作るための、6つのポイントをご紹介します。

    食事

    キャットウォーターディッシュ S ボトル付
    画像引用:キャットウォーターディッシュ S ボトル付 | リッチェル公式ウェブショップ

    子猫の食器選びは、子猫が動き回ってぶつかることを想定し、重量のある安定したものを選びましょう。

    食べたり飲んだりしやすいよう、低めのサイズが最適です。

    猫の習性に合わせ、エサと水はそれぞれ離して配置します。

    ケージがある場合は、ケージ本体に取り付けられるタイプを選ぶと、器の転倒防止になります。

    トイレ

    ニャンとも清潔トイレ
    ニャンとも清潔トイレ/あにまるキャンパスオンラインストア

    体が小さな子猫は、成猫用のトイレだと使いづらく、トイレ以外の場所で粗相をしてしまうおそれがあります。

    トイレは、出入りがしやすいよう、子猫用の入口が低くなっているタイプがおすすめです。

    ケージ内に設置する際は、食事の場所とトイレの場所ができるだけ離れるように配慮してあげましょう。

    猫は少しでもトイレに不満があると、排泄を我慢してしまう生き物です。

    排泄を我慢し続けると、膀胱炎などの病気を引き起こすおそれがあるため、トイレのこまめな掃除は欠かせません。

    ニオイが気になる場合は、脱臭機の導入も検討してみましょう。

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    寝床

    子猫は、多くの時間を寝て過ごします(人間の赤ちゃんと一緒ですね)。

    子猫が安心してくつろげるよう、安全で快適な寝床の準備が大切です。

    猫用ベッドや毛布など、さまざまなアイテムがありますが、子猫の様子を見ながら気に入るものを探してあげましょう。

    迎え入れた最初のうちは、不安でいっぱいなので、ダンボールなど隠れられる場所があると、子猫もリラックスして眠りにつけます。

    ケージがあれば、より安心です。

    ケージに布をかぶせるなど、一人(一匹)になれる空間を作ってあげましょう。

    爪とぎ

    【楽天市場】爪とぎ ケージ取り付け : リコメン堂インテリア館
    画像引用:【楽天市場】爪とぎ ケージ取り付け : リコメン堂インテリア館

    爪とぎは猫の本能的な習慣です。

    ストレス発散が目的となっているケースもあり、無理にやめさせることはできません。

    家具や壁などを保護するためにも、猫用の爪とぎは最初の段階から用意しましょう。

    ケージで過ごす時間が多い子猫には、ケージに取り付けられるタイプがおすすめです。

    爪とぎ器は消耗品ですので、さまざまなアイテムを試してみて、子猫に合うタイプを見つけてくださいね。

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    室温

    子猫は寒さや暑さに弱く、健康維持のために室温調整が重要です。

    子猫が快適に過ごせる室温は、次のとおりです。
    月齢 室温の目安
    生まれたて~生後5週間ほどの赤ちゃん 30℃前後
    生後2~12ヶ月 夏は27℃前後
    冬は23℃前後

    自力で動き回れない赤ちゃん猫は、体温調整がうまくできません。

    部屋全体を暖める必要はなく、ダンボールで囲んだりタイルで包んだ湯たんぽを用意したり、赤ちゃん猫の居場所周辺が保温できるように調整しましょう。

    冬場に暖房器具を使用する際は、子猫がヤケドをしないよう温度管理を徹底してください。

    夏場は、冷却マットなどのアイテムを活用しながら、涼める環境作りが大切です。

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    安全性

    子猫の好奇心は、ときに危険を招いてしまうおそれがあります。

    電源コードや薬、小さなおもちゃなど、子猫が誤って触れたり飲み込んだりしないよう、安全対策を徹底しましょう。

    また、玄関やベランダなどには柵や安全ネットを取り付け、脱走防止対策を施すことも重要です。

    子猫が小さく、十分なジャンプ力がないうちは、階段で遊ばせるのは控えましょう。

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    はじめては不安がいっぱい!狭くて隠れられる場所を準備

    子猫に限らず、猫は環境の変化に敏感で、ストレスを感じやすい生き物です。

    子猫を迎え入れる際は、新しい場所に慣れるまでの避難場所として、隠れ家になる空間が必要です。

    ダンボールやキャリーケースなど、一人で落ち着いて過ごせる場所を用意してあげましょう。

    ケージがある場合は、布をかぶせてあげると、子猫も安心できます。

    キャットタワーやキャットウォークは成長に合わせて導入する

    キャットタワーやキャットウォークは成長に合わせて導入する
    「猫は高いところが好き」とはいえ、子猫の時期からいきなり高い場所に上るのは危険です。

    ジャンプ力が未熟なので、足を踏み外して落下し、ケガをするおそれがあります。

    まずは低い位置での生活に慣れさせましょう。

    生後3~4ヶ月頃を目安に、徐々に高さのあるアイテムを導入します。
    (筆者宅でも、猫たちが生後3ヶ月になった頃に、初めてキャットタワーを購入しました)

    にゃんボールMAG」や「フリーハンギングシェルフ」「猫壁(にゃんぺき)」は、手軽に位置を調整できるキャットステップです。

    取り付け位置を固定しないアイテムであれば、子猫から成猫、シニア猫まで長く愛用できます。

    運動能力や性格を考慮しながら、段階的に遊び場を広げていくことで、安全に遊びまわれる環境が整います。

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    まとめ:6つの基本を押さえて、子猫が安心できる環境づくりを

    子猫のための部屋作りは、基本となる「食事」「トイレ」「寝床」「爪とぎ」「室温」「安全性」をしっかり整えるところから始まります。

    最初のうちは、必要最低限のアイテムで十分です。

    成長に合わせてキャットタワーやキャットウォークなどを導入し、少しずつ遊び場を広げていきましょう。

    快適な環境を整えて、準備万端で子猫を迎えてくださいね!
     
    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家
    安美 サヨリ
    猫2匹と暮らす二級建築士。
    (キジトラ/男の子)(キジシロ/女の子)