目次
行政やボランティアの活動により、猫の殺処分数は年々減少しています。
しかし、交通事故や病気などにより、人の生活の近くで命を落とす猫がたくさんいます。
猫の繁殖力はとても強いです。
不妊手術をせずにエサを与えると、どんどん増えてしまいます。
正しい知識を持ち、適切に猫と関わることが大切です。
この記事では、現在、保護猫ボランティアに携わっている元動物病院スタッフの筆者の経験から、猫を保護した時にすべきことや用意する物、注意するポイントについて解説します。
外で暮らす猫は病気やノミ・ダニの心配があるので、まずは動物病院を受診しましょう。
また、野良猫と思って保護しても、実は飼い猫や地域猫の可能性もあります。
その猫が外にいる背景を調べた上で保護し、最後まで責任を持つ覚悟が大切です。
野良猫を診ない動物病院もあるので、電話してから行くと安心です。
必要に応じて、治療してもらったりワクチン接種や投薬を行ったりします。
動物の医療費は全額自己負担なので、想像以上に高額になることも知っておきましょう。
猫を保護するには、お金が必要です。
飼い猫の場合はもちろん、地域猫が急にいなくなると心配をかけることになります。
飼い猫が脱走して捜索依頼が出されている時は、警察や自治体の愛護センターに問い合わせると確認できます。
マイクロチップがあれば、動物病院で飼い主情報を検索可能です。
また、耳がカットされている場合、地域猫としてお世話されている可能性が高いです。
近所に聞き込みを行い、保護しても構わないかを確認しましょう。
猫の寿命は15年以上で、最後までお世話をする覚悟が必要です。
また、ペット飼育不可の賃貸物件で、猫を飼育してはいけません。
大家さんや管理会社に許可をもらうか、ペット飼育可物件へ引っ越しましょう。
暮らしぶりや家族構成、性格などがわかっているので安心です。
友人や知人に保護猫を託す場合は、その方の年齢や先住猫との相性に配慮する必要があります。
猫は20歳を超えることもあるので、60歳以上の方に託す場合は、猫が天寿を全うするまで関わるつもりで託してください。
また、先住猫がいる場合にはトライアル期間を設け、どうしても相性が合わない時には他の家庭を探しましょう。
SNSは不特定多数の知らない人に繋がるので、注意して利用しましょう。
虐待目的の譲渡をしないように、細心の注意を払う必要があります。
利用者の身元の確認ができ、運営元がしっかりした里親募集サイトを選んでください。
利用規約をよく読み、トラブルに巻き込まれないための注意が必要です。
大切にお世話をしてくれる里親さんを慎重に探しましょう。
その動物病院の利用者と繋がりやすく、猫の飼育に慣れている方が里親になってくれる可能性が高いです。
以前、私が働いていた動物病院でも保護猫の里親募集をしていました。
子猫が多かったこともあり、すぐに決まっていた印象です。
健康な猫の場合、里親が決まるまでは保護主さんが自宅でお世話をすることになります。
ケガや病気の猫の場合、動物病院で治療しながら里親探しをすることもあります。
ほとんどの保護猫活動はボランティア精神によって無償で行われていますが、どの保護団体も人手やお金がギリギリの状態で運営されています。
譲渡会などに参加させてもらう際には、事前にワクチン接種や避妊・去勢手術を済ませておきましょう。
費用や人手の問題で保護猫の受け入れを断られることもありますが、諦めずに複数の団体に問い合わせることをおすすめします。
猫を保護したら、ゴハンと水以外にもさまざまな出費があります。
過酷な環境で生きてきた猫は、病気や障害を抱えていることも多いです。
通院や隔離のため、ケージやキャリーバッグも用意しましょう。
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野良猫をおうちに迎える準備は何が必要?室内飼いでのストレスは大丈夫?
ずっと外で暮らしてきた猫は脱走しやすいため、家の環境に慣れるまではケージで過ごさせるのがおすすめです。
夜鳴きをすることもありますが、ケージに布をかけて目隠しをすると落ち着きやすいです。
安心して過ごせる環境だと認識できるまで、半年以上かかることもあります。
先住猫がいる場合には、感染やケンカ防止のためにケージで隔離しましょう。
先住猫は自由にして、新入り猫をケージに入れて過ごすのがコツです。
ワクチン接種や避妊・去勢手術のために動物病院のお世話になることもあります。
猫は犬とは違い、首輪とリードではなく、キャリーバッグに入れて外出しましょう。
すぐに成長するので、子猫用ではなく一般的なサイズのものを買うと無駄が少ないです。
汚れても洗えるキャリーバッグだと、衛生的に使えます。
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おすすめの猫用キャリーバッグ(ケース)の選び方・外出の注意点・洗い方
猫が増えたら、トイレも増やすようにしましょう。
保護したばかりの頃は、ケージ内にトイレを置いて慣れさせる必要があります。
初めは失敗するかもしれませんが、猫は比較的すぐにトイレを覚えるので、焦らず待ちましょう。
先住猫がいる場合は、いずれはトイレを共用するかもしれません。
お互いストレスを感じないように、排泄後にはすぐ掃除するのがおすすめです。
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猫のシステムトイレのメリット・デメリットとは?おすすめ商品もご紹介
初めて猫と暮らす方は忘れがちですが、水飲み場も必要不可欠です。
ヒゲが当たらない浅くて広いものが推奨されています。
顎ニキビの原因となりますので、ステンレスやプラスチックよりも、陶器やガラスの方がおすすめです。
シニア猫は、首を下げずに食べたり飲んだりできる台座のついた器が使いやすいです。
離乳期前の子猫には、猫用ミルクが必要です。
猫用ミルクを販売しているコンビニも増えています。
生活に慣れるまでは、ケンカやストレスを避けるため、先住猫とは別々に食べさせましょう。
療法食(病気の治療用フード)など特別な配慮が必要な猫は、普通のフードを口にしないように注意してください。
アレルギーや病気の悪化の原因となります。
猫を保護する時には、猫の健康と安全に関する注意が必要です。
良かれと思って保護しても、何の知識もないと、その猫や先住猫にストレスを与えてしまいます。
母猫がいる場合には、人のニオイがついた子猫を育児放棄する可能性があるため、子猫に触れないようにしてください。
母猫が近くにいない場合もしくは子猫だけを保護する場合には、体を冷やさないようにします。
ホッカイロやお湯を入れたペットボトルをタオルで巻いて、子猫の近くに置きます。
子猫は体調が急変しやすいため、目を離さず24時間お世話するつもりで保護しましょう。
できれば、母猫も保護して不妊手術を行えるとベストです。
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【初心者向け】子猫を飼うときに必要なグッズ一覧。実際にかかる費用は?
消化にもエネルギーを使うので、一気に食べると命を落とすことがあると言われています。
下痢の心配もあるので、間隔を開けて少しずつ与えるようにしましょう。
保護した猫が痩せている場合は、成猫でも子猫用の柔らかくて高カロリーのフードを与えると、効率良く栄養を摂取できます。
少しのキズでも感染症を引き起こす可能性があります。
お世話の際に猫に触れる必要がある時は、革手袋をするのがおすすめです。
猫にタオルをかけて包み、視界を遮った上で、革手袋をつけた手で触りましょう。
細かい作業は難しいですが、慣れれば爪切りもできます。
外で暮らしてきた猫は、警戒心が強く臆病な子が多いです。
すぐには懐かないことがほとんどなので、気長にお世話をしましょう。
しかし、お風呂は体力を消耗したりストレスを与えたりしてしまうので、保護した後に急いでお風呂に入れない方が良いと言われています。
軽い汚れを落とすには、ペットタオルがおすすめです。
おしり周りなどの汚れが気になる場合は、水で洗わないシャンプーが役に立ちます。
そもそも猫は濡れるのが苦手なので、過度に汚れていない限り、保護してすぐの緊張状態ではお風呂に入れない方が無難です。
性格によってはすぐに仲良くなることもありますが、激しくケンカをする可能性もあります。
まずは保護猫をケージに入れ、布で目隠しをします。
先住猫には保護猫のニオイを自由にかがせ、その存在に慣れてもらいましょう。
動物病院での検査やワクチン接種が済み、健康上の問題がなければ隔離生活を終了できます。
どうしても相性が悪い場合は、部屋を分けるなどしてケンカを防ぎましょう。
生殖器系の病気を予防し、脱走のリスクも減らすことができます。
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【体験談】猫の避妊・去勢手術の時期や費用、病院の選び方や術後のケア
しかし、外は危険なので、窓や玄関からの脱走を防ぎ完全室内飼いをしましょう。
保護した直後は夜鳴きをすることもあり、飼い主さんと保護猫の根比べになります。
自由を奪ってしまったことを悔いるかもしれませんが、安全な家の中でゴハンを食べられるのは幸せなことです。
遊び場を用意すれば室内でも快適になるので、キャットタワーの設置をおすすめします。
<おすすめの建材>
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猫が大好きな人は、痩せて汚れた猫を見かけたら放っておけないでしょう。
しかし、厳しいようですが、ただゴハンをあげるだけでは優しさとは言えません。
避妊・去勢手術を受けさせ、一代限りの命を地域猫としてお世話するか、保護して終生飼養をしましょう。
猫の保護に関しては、ひとりで抱え込まないことがとても重要です。
経済的な負担などのマイナス面にも目を向けた上で保護し、ご自身で飼育できない場合には、保護団体に問い合わせをしてみましょう。
しかし、交通事故や病気などにより、人の生活の近くで命を落とす猫がたくさんいます。
猫の繁殖力はとても強いです。
不妊手術をせずにエサを与えると、どんどん増えてしまいます。
正しい知識を持ち、適切に猫と関わることが大切です。
この記事では、現在、保護猫ボランティアに携わっている元動物病院スタッフの筆者の経験から、猫を保護した時にすべきことや用意する物、注意するポイントについて解説します。
猫を保護したらすべきこと
外で暮らす猫は病気やノミ・ダニの心配があるので、まずは動物病院を受診しましょう。
また、野良猫と思って保護しても、実は飼い猫や地域猫の可能性もあります。
その猫が外にいる背景を調べた上で保護し、最後まで責任を持つ覚悟が大切です。
まずは動物病院を受診する
猫を保護したら、ケガ・病気・寄生虫などの検査をするため、まずは動物病院を受診しましょう。野良猫を診ない動物病院もあるので、電話してから行くと安心です。
必要に応じて、治療してもらったりワクチン接種や投薬を行ったりします。
動物の医療費は全額自己負担なので、想像以上に高額になることも知っておきましょう。
猫を保護するには、お金が必要です。
飼い主や世話主を確認する
野良猫と思って保護しても、飼い猫や地域猫の可能性があります。飼い猫の場合はもちろん、地域猫が急にいなくなると心配をかけることになります。
飼い猫が脱走して捜索依頼が出されている時は、警察や自治体の愛護センターに問い合わせると確認できます。
マイクロチップがあれば、動物病院で飼い主情報を検索可能です。
また、耳がカットされている場合、地域猫としてお世話されている可能性が高いです。
近所に聞き込みを行い、保護しても構わないかを確認しましょう。
基本は自分で飼育する
基本的には、最後まで責任を持ってご自身で飼育できるか検討した上で保護しましょう。猫の寿命は15年以上で、最後までお世話をする覚悟が必要です。
また、ペット飼育不可の賃貸物件で、猫を飼育してはいけません。
大家さんや管理会社に許可をもらうか、ペット飼育可物件へ引っ越しましょう。
友人・知人に声をかける
ご自身で飼えない場合、日頃から交流がある友人や知人に声をかけてみましょう。暮らしぶりや家族構成、性格などがわかっているので安心です。
友人や知人に保護猫を託す場合は、その方の年齢や先住猫との相性に配慮する必要があります。
猫は20歳を超えることもあるので、60歳以上の方に託す場合は、猫が天寿を全うするまで関わるつもりで託してください。
また、先住猫がいる場合にはトライアル期間を設け、どうしても相性が合わない時には他の家庭を探しましょう。
SNS・里親募集サイトを利用する
保護猫をご自身で飼えず知人にも託せない場合には、インターネットも利用できます。SNSは不特定多数の知らない人に繋がるので、注意して利用しましょう。
虐待目的の譲渡をしないように、細心の注意を払う必要があります。
利用者の身元の確認ができ、運営元がしっかりした里親募集サイトを選んでください。
利用規約をよく読み、トラブルに巻き込まれないための注意が必要です。
大切にお世話をしてくれる里親さんを慎重に探しましょう。
動物病院で里親探しをしてもらう
里親探しに協力的な動物病院の場合、SNS・ホームページ・ちらしなどで告知してくれます。その動物病院の利用者と繋がりやすく、猫の飼育に慣れている方が里親になってくれる可能性が高いです。
以前、私が働いていた動物病院でも保護猫の里親募集をしていました。
子猫が多かったこともあり、すぐに決まっていた印象です。
健康な猫の場合、里親が決まるまでは保護主さんが自宅でお世話をすることになります。
ケガや病気の猫の場合、動物病院で治療しながら里親探しをすることもあります。
保護団体に問い合わせる
保護した猫の里親探しのために譲渡会に参加させてもらえたり、保護猫カフェに入居させてもらえることがあります。ほとんどの保護猫活動はボランティア精神によって無償で行われていますが、どの保護団体も人手やお金がギリギリの状態で運営されています。
譲渡会などに参加させてもらう際には、事前にワクチン接種や避妊・去勢手術を済ませておきましょう。
費用や人手の問題で保護猫の受け入れを断られることもありますが、諦めずに複数の団体に問い合わせることをおすすめします。
猫を保護したら用意する物
猫を保護したら、ゴハンと水以外にもさまざまな出費があります。
過酷な環境で生きてきた猫は、病気や障害を抱えていることも多いです。
通院や隔離のため、ケージやキャリーバッグも用意しましょう。
<関連記事>
野良猫をおうちに迎える準備は何が必要?室内飼いでのストレスは大丈夫?
ケージ
先住猫がいてもいなくても、ケージがある方が良いでしょう。ずっと外で暮らしてきた猫は脱走しやすいため、家の環境に慣れるまではケージで過ごさせるのがおすすめです。
夜鳴きをすることもありますが、ケージに布をかけて目隠しをすると落ち着きやすいです。
安心して過ごせる環境だと認識できるまで、半年以上かかることもあります。
先住猫がいる場合には、感染やケンカ防止のためにケージで隔離しましょう。
先住猫は自由にして、新入り猫をケージに入れて過ごすのがコツです。
キャリーバッグ
保護してすぐは体調を崩しやすく、通院することが多いです。ワクチン接種や避妊・去勢手術のために動物病院のお世話になることもあります。
猫は犬とは違い、首輪とリードではなく、キャリーバッグに入れて外出しましょう。
すぐに成長するので、子猫用ではなく一般的なサイズのものを買うと無駄が少ないです。
汚れても洗えるキャリーバッグだと、衛生的に使えます。
<関連記事>
おすすめの猫用キャリーバッグ(ケース)の選び方・外出の注意点・洗い方
トイレ
猫のトイレは、「頭数+1個」が理想と言われています。猫が増えたら、トイレも増やすようにしましょう。
保護したばかりの頃は、ケージ内にトイレを置いて慣れさせる必要があります。
初めは失敗するかもしれませんが、猫は比較的すぐにトイレを覚えるので、焦らず待ちましょう。
先住猫がいる場合は、いずれはトイレを共用するかもしれません。
お互いストレスを感じないように、排泄後にはすぐ掃除するのがおすすめです。
<関連記事>
猫のシステムトイレのメリット・デメリットとは?おすすめ商品もご紹介
食器・水入れ
猫を飼育する際には、ゴハン用の食器と水を入れる器がそれぞれ必要です。初めて猫と暮らす方は忘れがちですが、水飲み場も必要不可欠です。
ヒゲが当たらない浅くて広いものが推奨されています。
顎ニキビの原因となりますので、ステンレスやプラスチックよりも、陶器やガラスの方がおすすめです。
シニア猫は、首を下げずに食べたり飲んだりできる台座のついた器が使いやすいです。
フード
保護した猫の年齢や体調に合わせてフードを用意しましょう。離乳期前の子猫には、猫用ミルクが必要です。
猫用ミルクを販売しているコンビニも増えています。
生活に慣れるまでは、ケンカやストレスを避けるため、先住猫とは別々に食べさせましょう。
療法食(病気の治療用フード)など特別な配慮が必要な猫は、普通のフードを口にしないように注意してください。
アレルギーや病気の悪化の原因となります。
猫を保護する時に注意するポイント
猫を保護する時には、猫の健康と安全に関する注意が必要です。
良かれと思って保護しても、何の知識もないと、その猫や先住猫にストレスを与えてしまいます。
母猫がいないか確認する
子猫を見つけたら、近くに母猫がいないかを確認しましょう。母猫がいる場合には、人のニオイがついた子猫を育児放棄する可能性があるため、子猫に触れないようにしてください。
母猫が近くにいない場合もしくは子猫だけを保護する場合には、体を冷やさないようにします。
ホッカイロやお湯を入れたペットボトルをタオルで巻いて、子猫の近くに置きます。
子猫は体調が急変しやすいため、目を離さず24時間お世話するつもりで保護しましょう。
できれば、母猫も保護して不妊手術を行えるとベストです。
<関連記事>
【初心者向け】子猫を飼うときに必要なグッズ一覧。実際にかかる費用は?
たくさんフードを与えない
お腹を空かせている猫も多いですが、たくさんのフードを与えないようにしましょう。消化にもエネルギーを使うので、一気に食べると命を落とすことがあると言われています。
下痢の心配もあるので、間隔を開けて少しずつ与えるようにしましょう。
保護した猫が痩せている場合は、成猫でも子猫用の柔らかくて高カロリーのフードを与えると、効率良く栄養を摂取できます。
無理やり触らない
警戒している猫に無理やり触ると、噛みついたり引っかいたりすることが多いです。少しのキズでも感染症を引き起こす可能性があります。
お世話の際に猫に触れる必要がある時は、革手袋をするのがおすすめです。
猫にタオルをかけて包み、視界を遮った上で、革手袋をつけた手で触りましょう。
細かい作業は難しいですが、慣れれば爪切りもできます。
外で暮らしてきた猫は、警戒心が強く臆病な子が多いです。
すぐには懐かないことがほとんどなので、気長にお世話をしましょう。
すぐお風呂に入れない
外で暮らしている猫は汚れていることも多く、お風呂できれいにしたい気持ちになるでしょう。しかし、お風呂は体力を消耗したりストレスを与えたりしてしまうので、保護した後に急いでお風呂に入れない方が良いと言われています。
軽い汚れを落とすには、ペットタオルがおすすめです。
おしり周りなどの汚れが気になる場合は、水で洗わないシャンプーが役に立ちます。
そもそも猫は濡れるのが苦手なので、過度に汚れていない限り、保護してすぐの緊張状態ではお風呂に入れない方が無難です。
先住猫と隔離する
感染症対策やケンカ防止のため、先住猫とはすぐに会わせない方が安全です。性格によってはすぐに仲良くなることもありますが、激しくケンカをする可能性もあります。
まずは保護猫をケージに入れ、布で目隠しをします。
先住猫には保護猫のニオイを自由にかがせ、その存在に慣れてもらいましょう。
動物病院での検査やワクチン接種が済み、健康上の問題がなければ隔離生活を終了できます。
どうしても相性が悪い場合は、部屋を分けるなどしてケンカを防ぎましょう。
避妊・去勢手術をする
保護猫が生後半年を過ぎていたら、獣医さんと相談をして、できる限り早く避妊・去勢手術をしましょう。生殖器系の病気を予防し、脱走のリスクも減らすことができます。
<関連記事>
【体験談】猫の避妊・去勢手術の時期や費用、病院の選び方や術後のケア
脱走を防止する
もともと外で暮らしていた猫は、保護した後に外に出たがることも多いです。しかし、外は危険なので、窓や玄関からの脱走を防ぎ完全室内飼いをしましょう。
保護した直後は夜鳴きをすることもあり、飼い主さんと保護猫の根比べになります。
自由を奪ってしまったことを悔いるかもしれませんが、安全な家の中でゴハンを食べられるのは幸せなことです。
遊び場を用意すれば室内でも快適になるので、キャットタワーの設置をおすすめします。
<おすすめの建材>
猫の遊び場を兼ねたシステム収納「ねこシェルフ」
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愛猫が玄関から脱走するのを防ぐには?注意ポイントやおすすめの脱走防止アイテムをご紹介!
猫の脱走防止に効果的!玄関・窓をおしゃれにリフォームする方法をご紹介
【まとめ】猫を保護したら最後まで責任を持とう!
猫が大好きな人は、痩せて汚れた猫を見かけたら放っておけないでしょう。
しかし、厳しいようですが、ただゴハンをあげるだけでは優しさとは言えません。
避妊・去勢手術を受けさせ、一代限りの命を地域猫としてお世話するか、保護して終生飼養をしましょう。
猫の保護に関しては、ひとりで抱え込まないことがとても重要です。
経済的な負担などのマイナス面にも目を向けた上で保護し、ご自身で飼育できない場合には、保護団体に問い合わせをしてみましょう。
この記事を書いたペットとの暮らしの専門家
AMILIE 愛犬・愛猫家とくらす住まいの専門家
愛犬・愛猫家とくらす住まいの専門家のAMILIE編集部です。
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