「愛犬のための環境をしっかり整えてあげたい」大型犬と一緒に安心して暮らす、快適リフォーム

近年、日本でも大型犬を室内で飼われるご家庭が増えてきました。

欧米など海外のご家族では、大型犬と一緒に室内で暮らすことが一般的なため、海外ドラマなどの普及で、そういった光景を目にする機会が多くなり、「素敵だなぁ」と憧れる方が増えてきたのかもしれません。しかし、欧米などは「庭が広い」「家そのものが広い」から可能であり、日本のような限られた敷地、間取りでは大型犬の室内飼育は現実的に難しいと思われる方が、まだまだ大半を占めるのではないでしょうか。

 体が大きい大型犬は、広いスペースを必要とするという先入観から、室内飼育するのは難しい、愛犬が可哀そうと思われがちですが、実際は、大型犬の方が「しつけ」がしやすく、賢い犬種が多いため、環境さえ整えてあげることが出来れば、室内飼育にはピッタリの犬種と言えます。とはいっても、飼育方法、注意するポイントなども小型犬とは異なることも多いため、室内環境もしっかり整えてあげることで、人も愛犬も快適な暮らしを送ることが出来るようにしてあげてほしいと思います。今回ご紹介する、「二世帯住宅を大型な愛犬のためにリフォームしたお家」では、エリア分けをして大型犬と一緒に室内で暮らすライフスタイルを目的として考えたリフォーム事例です。

 屋外で飼育することも選択肢に入れていたお施主様ですが、愛犬との「コミュニケーション不足」などを心配され、庭に面したリビングの一角を愛犬のためのスペースにすることで、人と愛犬が快適に暮らすことのできる空間をを実現。その詳しい内容を参考にしていただければ幸いです。

この記事の担当AJC:松川 晶子様
 

ゴールデンレトリーバーと安心して一緒に暮らす工夫。



愛犬のゴールデンレトリーバーのために考えた間取りは、お散歩から帰ったときに足を洗って部屋に入れるように、庭から直接専用扉を開けて土間に入り設置してある水栓で足を洗いウッドデッキに上がって足をふき部屋に入る動線を作りました。

ウッドデッキには屋根を作り雨の日でも濡れずに外を感じる空間とし、柵は幼年期の歯のかゆみからくる噛み癖を出来るだけ防止できるように鼻先が入りにくい間隔に配置しました。留守番の愛犬が落ち着いて過ごせるよう室内は高窓にしました。


お互いのプライベートな空間を確保

大型犬と一緒に暮らすためには、しつけのポイントがあります。それは、「居場所をしっかり作ってあげること」です。家中をいつでもどこでも歩いて回れるようにしてしまうと、ワンチャンはその空間すべてを自分のテリトリー(居場所)だと勘違いしてしまいます。そうなってしまうと、好奇心旺盛なワンちゃんはいたずらをしてしまうことも。そうならないために、最初の段階で愛犬の居場所をしっかり提供することが大切です。写真は、ウッドデッキから続くリビングの一角を愛犬のスペースにリフォーム。上部はつながっているので、お互いの気配はしっかり感じられるようにしました。

間取りの変更だけじゃない、素材選びや造作で、より暮らしやすい空間を演出


室内は愛犬が足を滑らさないように床材をフローリングから「クッションフロア」に変更し足への負担を軽減しました。ビニール製品なのでお掃除も簡単です。また、愛犬と人のプライベート空間を分けるために設置した壁は、成犬になった時を想定し、愛犬の口先がかからない程度の高さに設定、素材には、キッチンで使用するために開発された「キッチンパネル素材」を採用することでキズに強く、掃除も簡単にできるように工夫しました。そして、仕切り壁の裏面(人が寛ぐリビング側)には、グルーミング用品、お散歩のための道具、掃除具など、愛犬のために必要なグッズをスッキリ収納できるような棚を壁一面に設置し、使い勝手はもちろん、リビングの見た目も綺麗になるよう工夫を施しました。

 大型犬と一緒に暮らすためには、大型犬の特徴や習性を事前に知り、家族の生活スタイルに重ねておくことが大切です。しっかりと把握することで快適で楽しい暮らしを手にすることが可能です。今回は昼間の留守を高齢のお母様と6か月の愛犬で過ごすという事でしたので安全を第一に考えエリア分けを行いました。数年後愛犬の成長に合わせて一部屋になるように収納棚は強固だけれど移動可動な造りとしました。

「破れない網戸」で空気の入れ替えも安心。「あったらいいな!」な設備が暮らしをサポート

室内飼育をされている愛犬家の方の悩みの1つに「空気の入れ替え」があると思います。虫が入ってこないように網戸にして風通しを良くしようとしても、ヤンチャな愛犬が網戸を引っ掻き回してしまうため、いつの間にか網戸を使うことが無くなったという声を耳にします。そこで誕生したのが「破れない網戸」。なんとステンレス製なので、ナイフやドライバーを使っても破れず、さらに網戸だけで施錠もできるから開けたまま留守にしても大丈夫というもの。お施主様はもちろん、愛犬のコリーちゃんも快適になってうれしそうです。

この記事を書いた愛犬家住宅コーディネーター

愛犬家住宅編集部

愛犬は大切な家族の一員として、私たちと同じ住環境で暮らしています。ほんの少し愛犬の目線になることで人も愛犬も、ともに安心・安全・快適に暮らせる新しい住まいが見えてくるかもしれません。私たちの心をいつも豊かにしてくれる愛犬のためにも、家族みんなの笑顔があふれる住まいについて考えていくこと。それが、「愛犬家住宅」。

愛犬と幸せに暮らす住まい工夫事例をお届けします。

>愛犬家住宅のInstagram