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猫のためのリフォーム実例7

目次

    「安全対策」と「程よい距離感」を考えたリフォーム

    家の中を見直し、リフォームを施すことで猫との暮らしはより快適に。 猫の居場所づくりや安全対策に工夫した実例をご紹介。

    秘訣① 自由な移動を叶える「通り穴」




    ケージへの出入りが自由にできる通り穴を設けることで、愛猫はいつでも自由に他の場所へ移動することができます。ケージに限らず、猫用通路・ドアの設置は、愛猫の暮らしの快適性がUPします。「暑い」「寒い」と感じた時に、快適な室温の場所へと移動ができることは、健康面でも◎。

    秘訣② 立体的活動の場“キャットステップ”



    高所に設置することで、猫用のプライベートスペースとなる「キャットステップ」。ステップの先には「キャットウォーク」を設置しています。設置の仕方にはポイントがあって、飼い猫の体格・運動能力に合わせたサイズ感に工夫することが必要です。また高所でも飼い主が踏み台を使えば「手が届く高さ」にすると安全です。

    秘訣③ 猫の爪でも破れにくい網戸



    網戸に爪が引っかかって破れたり、網戸自体が外れて猫が落下する事故や脱走への対策法としておすすめなのが「破れにくい網戸」。猫の爪でも破損しにくいステンレス製ネットの網戸を選ぶと安心です。ステンレス製の網戸のほか、ネットに強化コーティングが施されたペット用の網戸もあります。

    秘訣④ 玄関からの脱走を防止




    家の中で安全対策が必要なエリアの一つである「玄関」。ドアを開けた瞬間に愛猫が飛び出してしまうことを予防するために、玄関とつながる空間に扉を設置しました。格子状になっているので、室内に圧迫感もなく愛猫も帰宅する飼い主の様子を室内から見通すことができます。

    秘訣⑤ 外を眺められる、猫専用ルーム



    外の風景を眺めることは、猫の好奇心を刺激します。これは愛猫が活気ある日常を過ごすための大切な要素。窓の高さに合わせたキャットステップの上段にのぼれば、屋外を広く見渡すことができます。好きなときに専用ルームに来て外を眺め、天気の良い日は陽の光を浴びることができます。

    秘訣⑥ 事故を未然に防ぐ「キッチンの柵」



    愛猫の火傷ゴミ箱をいたずらしてご印刃物への接触など、調理中でなくてもキッチンへ愛猫が立ち入れないようにすることが安心だと考えられています。安全対策の1つとして、格子状の柵をキッチンに設置する事は、飼い主さんにとっても使い勝手が良くなるほか、人と猫が互いの存在を感じながら生活することができて快適です。

    秘訣⑦ 猫への配慮「床暖房」



    一部の猫種を除き、砂漠地帯にルーツを持つ猫は寒さに弱い傾向があるため、冬の快適性を上げることも重要です。そこで、冬の室内を快適に過ごすために、床暖房を設置しました。ただ、被毛で覆われた猫は人よりも熱に気付きにくいので、低温やけどへの十分な注意が必要です。やけどを防ぐため、表面温度は「40度以下」にすると安心です。

    Q&Aでわかる理想の「愛猫家住宅」

    Q.猫のためのリフォーム、どんな方法がありますか?

    A.ドア・窓の交換から、半屋外スペース設置まで大小さまざま。

    猫リフォームの規模もさまざまですが、その目的もさまざま。「暮らしを快適にするリフォーム」もあれば、猫のひっかき傷やニオイにお困りの方には「修繕リフォーム」という形もあります。猫用の通り道がついたドアへの交換は、交換・設置自体は1日あれば可能ですが、テラスを猫用スペースにするリフォームは施工に一定期間を必要とします。



    ※リフォーム詳細については、ぜひお住まいの地域の愛猫家住宅コーディネーターへお問い合わせください。

    Q.どの家にもキャットウォークやステップは必要ですか?

    A.必ずしも設置しなければいけないわけではありません。

    猫と暮らす住環境で最も重要な事は安全性です。戸建てで猫1匹の場合は、のびのび過ごせるので必須ではありません。先天的特徴で骨が弱い猫種、必要な運動量が少ない猫種、老猫はけがの原因となる可能性もあります。設置の際は飼い猫の状態に合わせることが大切です。
    〈参考/愛猫家住宅コーディネーターテキストP77〉

    Q.猫との暮らしで気をつけるポイントは?

    A.「危険から守る」×「快適さを守る」ことが大切です。

    ポイントとなるのは2つの「距離感」。それは、「危険から守る距離感」と「快適さを守る距離感」です。台所や浴室など猫に立ち入らせない方が良いエリアは「危険から守る距離感」への工夫が必要です。それに加え、一人になりたい時間が多いと考えられる猫の性質を踏まえ、逃げられる場所を用意してあげる「快適さを守る距離感」も見直しましょう。高さを用いた立体的な活動の場を用意し、自然と距離感を保てるようにすることが理想的です。
    〈参考/愛猫家住宅コーディネーターテキストP62〉

    Q.リフォーム工事中に気をつけることはありますか?

    A.愛猫の「ストレス」と「脱走」に注意しましょう。

    いざリフォームが始まると、工事の騒音で愛猫がビックリしてしまう恐れがあります。愛猫は工事場所から離れた部屋に居てもらう、繊細な猫ちゃんの場合は業者さんの姿が見えないようにする、などの工夫が必要です。業者さんの出入りがあり、ドアを開け放つこともありますので、愛猫の脱走にも注意。ストレスと脱走を防止するため、飼い猫をフリーにせず、工事場所と遮断された場所にいてもらう方が安心です。

    Q.猫との暮らしは、今と昔で変わってきていますか?

    A.「完全室内飼育」が推奨され、屋内で暮らす猫が圧倒的に増えました。

    昔は「野良猫」がいても普通でしたが、現在は「飼い主のいない猫を減らそう」という意識が高まっています。野良猫の平均寿命は3年程度。家の外に出ない猫の平均寿命16.22歳(※)と比べると雲泥の差です。一方、現代の猫に不足しがちなのが「ワクワク」。外には音、風、匂い、虫や鳥、木や段差、草むらなど、本能を刺激するものがたくさんあります。転落や脱走を予防しつつ、家の中にも「ワクワク」を用意してあげるとよいでしょう。
    ※一般社団法人ペットフード協会 令和3年全国犬猫飼育実態調査より
    〈参考/愛猫家住宅コーディネーターテキストP10〉

    この施工事例を担当した企業

    松川建設株式会社

    所在地
    〒736-0022
    広島県安芸郡海田町蟹原2-1-16
    対応エリア
    目安の金額
     

    ハウス・ザ・ガーデン

    所在地
    〒476-0011
    愛知県東海市富木島町池下10-3
    対応エリア
    目安の金額
     

    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家

    AMILIE編集部

    ペットは大切な家族の一員として、私たちと同じ住環境で暮らしています。ほんの少しペットの目線になることで人もわんちゃん・ねこちゃんも、ともに安心・安全・快適に暮らせる新しい住まいが見えてくるかもしれません。私たちの心をいつも豊かにしてくれるペットのためにも、家族みんなの笑顔があふれる住まいについて考えていくこと。それが、「愛犬家住宅・愛猫家住宅」。

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