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【犬も猫もうれしい素敵な住まい探訪】愛犬・愛猫がストレスなく過ごせて飼い主も楽しく快適に暮らせる理想の家とは?

目次

    くつろぎと機能性を兼ね揃えた人と愛犬の快適な暮らしのかたち


    株式会社新和建設(https://pet-lifestyle.com/companies/view/1600)

     リビングをふんわりと包む、優しい木の香り。床と天井にふんだんに用いられた無垢のヒノキが、人と愛犬を心地よいリラックスタイムへといざないます。

     この家は、平屋と二階建てが連結した「完全分離型二世帯住宅」。親世帯と子世帯、それぞれ異なるライフスタイルやデザインの好みを反映した住空間になっています。親世帯が暮らす平屋部分は自然素材を活かした「愛犬家住宅」。愛犬との暮らしで気がかりなことや、あったらいいなと思うものは何か。そんな視点から設計されました。

     悩みとして多く聞かれるのが「床の滑り」。滑りやすいフローリングを歩いていると足腰への負担が蓄積し、ヘルニアなどを発症する場合もあります。そこで、フローリングに特殊なコーティングを施して滑りにくい仕様に。傷がつきにくいのは人にとってもうれしいポイントです。

     キッチンの入口に設置した木製のゲートは、大工棟梁が犬の体格に合わせて制作。愛犬にのびのび過ごしてもらいたいからこそ、安全対策は欠かせません。

     水回りでは、洗面台に注目を。愛犬のシャンプーをしたり、散歩の後に足を洗ったりするときに、両手がふさがっていても足元のスイッチで、水を出したり止めたりできるようになっています。毎日使うものだからこそ、便利さを実感できる機能です。


    子世帯のキッチンは、使い勝手の良いセパレートタイプのオーダーキッチン。また、こちらからもウッドデッキに出ることができる。愛犬が親世帯と子世帯をつなぐ役目も果たしている。


    ウッドデッキと人工芝のある庭は、愛犬が走り回れるドッグランとして使うことができる。


    書斎や勉強部屋として使えるスキップフロア。リモートワークでも活躍しそう。




    玄関には愛犬が出入りできる扉やベンチ、お庭には足洗い場があり、毎日のお散歩もラク。


    足元のスイッチで止水と吐水のコントロールができる洗面台。側面には水はね防止のガードもついている。


    愛犬の体格に合わせたオーダーメイドのキッチンゲートは木製で丈夫なつくり。香りも良く、室内の雰囲気に自然に溶け込む。


    「愛犬家住宅」として設計された平屋とスキップフロアのある二階建てという、デザインテイストや生活スタイルの違う完全分離型の二世帯住宅。実物は新和建設の春日井展示場(愛知県春日井市)で体感できる。

    猫の動線を考え抜いて自ら設計した開放感あふれる住まい


    延床面積 85.49㎡(25.8坪)
    敷地面積 109.07㎡(32.9坪)
    3LDK
    家族構成 施主・愛猫
    竣工 2021年6月

    株式会社アッシュホーム(https://pet-lifestyle.com/companies/view/1564)

     「いつかは自分の家を、自分で設計したい」。そう願っていた二級建築士のMさんが実現したのは、愛猫とふたりで暮らす理想の住まい。「愛猫家住宅コーディネーター」の知識を生かした工夫が随所にちりばめられています。

     白を基調にした明るいリビングは2階にあり、ダイニングとの間を階段でつなぐステップフロアにすることで、天井高が3メートル以上ある開放的な空間に。壁一面に設けた飾り棚はキャットウォークを兼ねていて、猫は棚を伝って天井付近の梁までのぼることができます。高いところを好む猫の習性や、健康のための上下運動を考えて設計したもので、ソファでくつろぎながら愛猫の様子がいつでも目に入るのは、飼い主にとっても幸せを感じるひとときです。

     そして、猫の動線を考えたもう一つの技ありの空間が、テレワークスペースにもなる階下の畳コーナー。リビングの階段のちょうど裏側に近い位置に、既製品のキャットタワーを置けるようあらかじめ設計。猫はリビングから階段の隙間を通り抜けてキャットタワーへと移動することができます。

     猫の爪でも傷がつきにくいモダンな黒の畳や、空間のアクセントにもなる消臭。調湿効果の高い壁材など、デザイン性と機能性を両立する素材選びも重視しました。


    1階の畳コーナー。リビングの階段(写真右上)の隙間を通り抜けて、愛猫が行き来できるように設計した。


    この先年を重ねていく愛猫のことを考え、床材には足や股関節を痛めないよう滑りにくい素材を選択。



    飾り棚は愛猫が寝そべることもできる奥行きを確保。梁は格好の遊び場になっている。


    キッチンも木目と白でコーディネート。料理をしながらリビングの様子が見渡せる。

    文/谷口絵美

     

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    愛猫と快適に暮らすためのさまざまな工夫を、読者の皆さんが投稿してくれました。その一部をご紹介します。




    本記事はAMILIE MAGAZINE 3号で掲載されました。 詳しくは本誌でもご覧ください。
    https://pet-lifestyle.com/property/magazine3
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    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家

    AMILIE編集部

    ペットは大切な家族の一員として、私たちと同じ住環境で暮らしています。ほんの少しペットの目線になることで人もわんちゃん・ねこちゃんも、ともに安心・安全・快適に暮らせる新しい住まいが見えてくるかもしれません。私たちの心をいつも豊かにしてくれるペットのためにも、家族みんなの笑顔があふれる住まいについて考えていくこと。それが、「愛犬家住宅・愛猫家住宅」。

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