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猫が台風を怖がる理由とは?ストレスを軽減する方法や注意点を解説

目次

    日本は、1年を通して地震や水害などの自然災害が多い国です。
    夏から秋にかけて被害が増えるのが「台風」で、上陸数は8月と9月に多くなります。

    猫は臆病で警戒心が強いため、吹き荒れる風や打ちつける雨の音に怯えてしまうことも
    あります。

    ストレスは体調不良の原因となるので、できるだけリラックスして台風をやり過ごせるように工夫しましょう。
    この記事では、猫が台風を怖がる理由と台風時のストレス軽減方法・注意点を解説します。
     

    猫が台風を怖がる理由


    台風が近づくと、猫が怯えたりソワソワしたりすることがあります。その主な理由は「大きな音」です。

    台風の接近や上陸によって、1日~数日間も強い雨風が続き、局地的に雷がひどくなる場合もあります。
    愛猫がストレスを感じすぎないように、音対策を行いましょう。


     

    風や雨の音が大きいから


    台風は、亜熱帯低気圧が発達して最大風速が17メートル以上になったものを指します。
    強風や大雨を伴い、雨風の大きな音が猫のストレスになることがあるので注意が必要です。

    強風によって、ビュービューと吹き荒れる音や窓などをガタガタ揺らす音が発生します。ザーザー、ボツボツと地面や建物に打ちつける雨の音を怖がる可能性もあります。

    雨戸やシャッターがなければ、カーテンだけでも閉めるようにしましょう。
    また、猫ちぐらやボックスにこもると、音が聞こえにくくなり安心するようです。


     

    雷が鳴るから


    台風の時は、局地的に雷がひどくなることがあります。
    雷の光や音に怯える猫もいるので、カーテンや雨戸などで対策をしましょう。

    雨風の音は継続的に続くため、次第に慣れてくることもあります。しかし、雷は単発で不意に落ちるので、非常に大きな音や空気の振動があった場合には恐怖感が強くなります。

    大好きなオヤツなどで気分転換をさせるのも、ストレス解消に効果的です。
    極度に怯えている愛猫を急に触ると、噛みつかれたり引っかかれたりする恐れがあるので注意しましょう。
    <関連記事>
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    飼い主さんが落ち着かないから


    台風が来ると、飼い主さんも落ち着かない様子になりがちです。
    しかし、いつもと違う雰囲気に愛猫がストレスを感じることがあります。

    飼い主さんの中には、台風や雷が苦手と感じる方もいらっしゃるでしょう。
    しかし、外の様子が気になって落ち着かなかったり、「怖い、怖い」と言い続けたりすると、愛猫も不安になってしまいます。

    できるだけ普段通りに家事や仕事に取り組み、愛猫に話しかけたり遊んだりしましょう。
    テレビやスマホで台風の動きを確認すると、冷静に過ごしやすくなるかもしれません。
     

    猫との暮らしにおける台風の注意点


    猫との暮らしにおいては、台風に対する備えがとても重要です。
    台風が接近・上陸するかもしれないという気象情報を確認したら、安全に過ごせるように対策をしましょう。

    お住いの地域によっては、水や電気などのインフラが遮断されたり、避難を余儀なくされたりすることもあります。
    猫用の備蓄品も、忘れずに用意しておきましょう。

     

    外に出さない


    近年は、猫の完全室内飼いが推奨されています。しかし、「家の中に閉じ込めるのはかわいそう」と、出入り自由で愛猫に外を散歩させている家庭もあります。

    外の世界は、交通事故に遭ったり野良猫とケンカしたりする恐れがあり、大変危険です。
    台風などの自然災害で、愛猫が命を落とす可能性も考えられます。

    どうしても完全室内飼いができない場合でも、台風の前後には絶対に外に出さないようにしましょう。脱走に対する注意も必要です。

     

    窓が割れないようにする


    風や雨が強い台風においては、割れた窓ガラスによるケガや愛猫の脱走に注意が必要です。
    台風の強さは最大風速によって決まり、風速33メートル以上44メートル未満を「強い台風」と呼びます。

    気象情報で「台風の進路・大きさ・強さ」をチェックし、雨風がないうちに早めに窓ガラス対策をしておきましょう。

    雨戸やシャッターがあれば閉めてください。なければ、窓が割れないように飛散防止フィルムで補強するなどの対策をするのがおすすめです。


     

    大きい音を出さない


    猫は聴覚がとても敏感で、大きい音に対して不安や恐怖を感じます。
    雷や花火のような突発的な大きい音だけでなく、台風の雨風や近所の工事などの連続的な騒音も強いストレスになりやすいです。

    台風で天気が荒れている時、繊細な性格の猫はナーバスになりがちです。
    できるだけ大きな音を出さないように気をつけましょう。ガシャンと物を落とす音や子どもの大きな声には注意が必要です。


     

    無理やり触らない


    猫は、怯えている時やパニック状態の時に攻撃的になることがあります。
    耳が横向きに倒れていたり、シッポをパタンパタンと床に叩きつけたりするのは興奮しているサインです。

    愛猫がボックスや猫ちぐらなどにビクビクして隠れている時、無理やり抱き上げたり撫でたりすると、噛みつかれることがあるので注意しましょう。
    危険なので、落ち着くまで待ってから触るようにしてください。

     

    体調管理をする


    猫も人と同じように、気圧の低下によって「気象病」になることがあります。気象病とは、気候や天気の変化が原因で引き起こされる体調不良の総称です。

    猫は気圧の変化や寒暖差が苦手で、台風の時には元気がなくなったり食欲が落ちたりします。
    症状を抑えるためには、十分な水分補給と室温管理が大切です。

    台風が過ぎたからといって、すぐに体調が良くなるわけではありません。
    しばらくは、食欲やトイレのチェックをしましょう。特に子猫・シニア猫・持病持ちの猫は要注意です。

     

    同行避難について調べる


    台風が接近・上陸した際には津波や土砂崩れなどの自然災害が発生する恐れがあり、自宅の立地や環境によっては避難する必要があります。

    災害時には、環境省はペットの同行避難を推奨しています。
    同行避難とは、ペットと一緒に安全な場所に移動することです。同行避難できる施設の場所や避難経路を事前に調べておきましょう。

    自治体からの支援物資は人用が優先されます。猫用の備蓄品(キャットフード・水・薬・トイレ砂など)は、飼い主さんの責任として準備しておきましょう。

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    台風時に猫のストレスを軽減させるコツ



    大きな音や気圧の変化などによって、台風の時には愛猫はストレスを感じがちです。ストレスの蓄積は体調不良の原因となります。

    飼い主さんは落ち着いて行動し、愛猫のお気に入りの隠れ家やオモチャを用意してあげましょう。

     

    近くで落ち着いて過ごす


    台風の時は、できるだけ留守番させないようにしましょう。台風は、地震と違って事前に情報が得られるので、気象予報を見て外出の予定を立てるのがおすすめです。

    台風や雷が怖かったり苦手だったりする飼い主さんもいらっしゃるでしょう。
    しかし、ソワソワと立ち歩いたり不安げな声で話したりすると、愛猫も落ち着きません。

    できるだけ飼い主さんのいつも通りの生活パターンで過ごすようにしましょう。家事や仕事をしたりテレビを見たりすると、愛猫も安心して台風を乗り切ることができます。

     

    隠れ家を用意する


    猫は不安や恐怖を感じると、狭くて暗い場所に隠れたがります。
    箱やカゴが好きなのは、猫の祖先が小さな洞穴に潜んで暮らしていた頃のなごりだと言われています。

    安心して過ごせるように、普段から猫ちぐらや段ボール箱などの狭い場所を用意しておくのがおすすめです。
    快適な昼寝は、ストレス解消に役立ちます。

    また、愛猫が押し入れやクローゼットなどに隠れた場合は、閉じ込めに注意しましょう。
    空調が効かない場所なので、熱中症の恐れがあります。

     

    気分転換をする


    猫は、不安になると毛づくろい(グルーミング)をすることがあります。
    心を落ち着かせる効果があるので、多少のグルーミングは問題ありませんが、執拗になめ続ける時には注意しましょう。

    同じ場所をなめ過ぎると、皮ふの炎症を起こしたりハゲたりします。不安による毛づくろいをやめさせるには、気分転換が有効です。

    もともと遊ぶのが好きな猫の場合は、お気に入りのオモチャで誘うと気分転換になります。大好きなオヤツをあげるのもおすすめです。
     

    【まとめ】台風の季節は猫の体調不良に注意!


    日本では、夏から秋にかけて台風の接近や上陸による自然災害が多くなります。
    場合によっては同行避難の必要も出てくるので、事前に避難場所や避難経路を確認し、猫用の備蓄品を用意しておきましょう。

    台風時には、強風や大雨に加えて局地的に雷がひどくなることもあり、猫は不安や恐怖を感じやすくなります。
    気圧の変化やストレスで、元気や食欲がなくなることがあるため注意しましょう。
     

    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家

    AMILIEライター

    エリア:東京都

    愛犬家住宅コーディネーター