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猫のサイズ(大きさ)に合わせたキャリーの選び方とおすすめ7選!

目次

    動物病院の受診や帰省などで猫を外に連れ出す時は、キャリーがあると便利です。

    快適性や安全性に配慮した猫用キャリーがたくさん販売されていますが、どれを選べばよいのか迷ってしまいますね。

     

    この記事では、猫のサイズに合わせたキャリーの選び方を解説し、おすすめのキャリーを7つご紹介します。

    外出が苦手な愛猫のために、少しでもストレスを減らせるようなキャリーを用意してあげましょう。

     

    猫にキャリーは必要?

    猫は家から出るのが苦手で、犬のように散歩をさせる必要がありません。そのため、基本的には用事のない限り、愛猫と外出する機会はないでしょう。

     

    しかし、猫との暮らしにおいて、どうしても外に連れ出さなければいけないこともあります。例えば、動物病院の受診・帰省・引っ越し・災害時の避難などです。

     

    近場であっても、愛猫と外出する時にはキャリーが必要です。

    キャリーは、移動時の入れ物として役に立つだけではありません。緊急時の一時的な居住スペースにもなるので、1つは用意しておきましょう。

     

    猫用キャリーの種類

    猫用キャリーには、さまざまな種類があります。形状で分類すると、代表的なのはクレート・リュック・カートの3つです。

     

    移動手段や猫のサイズによって、使いやすいキャリーは異なります。

    愛猫が体調を崩した時や災害で避難する時にサッと入れて移動できるように、それぞれのキャリーの特徴を知りましょう。

    ハードタイプのクレート(バッグ)

    ハードタイプのクレートは、主にプラスチック製でとても頑丈です。

    耐久性が高く、汚れても拭き掃除や丸洗いができて衛生的というメリットがあります。

     

    デメリットは、重いという点です。肩に掛けることもできないため、長時間持ち歩くと疲れてしまうかもしれません。徒歩ではなく、新幹線や飛行機などで使用するのに最適です。

    ソフトタイプのクレート(バッグ)

    ソフトタイプのクレートは、主に布製でとても軽いです。使わない時には、たたんでコンパクトに収納できます。

    肩掛けもできて持ち運びやすいというメリットがあり、徒歩での移動に向いています。

     

    デメリットは、耐久性が低く、汚れを落としにくい点です。また、全体的に柔らかいので、しっかりした底板がないとグラグラしてしまうでしょう。

    リュック

    リュックタイプのキャリーは、プラスチック製と布製の2種類があります。

    両肩に重さが分散される点がメリットです。徒歩での移動に向いています。両手が空くので、自転車に乗ることも可能です。

     

    縦長の形状なので、大きめの猫は伏せの姿勢で入りづらい点がデメリットになります。中で過ごす猫にとっては、長時間の移動や待機にはクレートの方が快適です。

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    カート

    カートタイプのキャリーは、大型猫や多頭飼いにおすすめです。

    ベビーカーのような形状で、コロコロと押せるので楽に移動できます。重くても、力があまり必要ない点がメリットです。

     

    デメリットは、新幹線や飛行機で使用できない点です。多頭飼いの場合は、複数のクレートに分ける必要があります。

    カートは、舗装された道を徒歩で移動する際に使用しましょう。

    猫用キャリーの選び方

    猫用キャリーを選ぶ時のポイントは、「大きさ・耐荷重・素材・形・通気性・脱走防止対策・出し入れのしやすさ」です。

     

    移動手段や愛猫のサイズを考慮して、安全で使いやすいキャリーを選びましょう。

    大きさ

    キャリーの大きさは、愛猫のサイズを目安に選びましょう。大きすぎても小さすぎても、使い勝手が悪くなります。

     

    猫は狭い場所が好きですが、長時間まったく動けないとストレスを感じます。

    (猫の体長×1.2)cmあると、キャリーの中でクルっと回ることが可能です。

     

    新幹線や飛行機を利用する場合は、既定の大きさに合うキャリーを選ぶ必要があります。乗る前に、交通機関のホームページで確認しておきましょう。

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    猫と飛行機や新幹線で長距離移動する時の注意点とおすすめのキャリー

    耐荷重

    キャリーを選ぶ時には、耐荷重をチェックしましょう。特に大型猫の場合には、耐荷重だけでなく適正体重も確認できると安心です。

     

    中で暴れたり動き回ったりすると、キャリーには猫の体重以上の負荷がかかります。商品説明をよく読み、愛猫の体重ギリギリではなく、耐荷重には余裕をもたせて選びましょう。

    素材

    ラタン製のキャリーもありますが、プラスチック製と布製の2種類が主流です。耐久性や掃除のしやすさを考慮して、使用場面に適したキャリーを選びましょう。

     

    プラスチック製は、頑丈で丸洗いもできます。新幹線や飛行機を利用する時に最適です。

    重いので、力に自信がない飼い主さんの場合は、徒歩での長距離移動には向かないでしょう。

     

    布製は肩掛けができ、体にフィットするので運びやすいです。しかし、汚れが落としにくく、耐久性がプラスチック製に比べて劣ります。

    キャリーには、四角タイプと丸タイプの2種類があります。主流は、四角タイプです。

    丸タイプは、子猫や小柄な成猫向けのキャリーが多いです。

     

    四角タイプは体に沿うので、歩く時にガタガタ揺れにくくなります。また、壁が直角なため、空間が広く使えます。

     

    丸タイプは、かわいらしい見た目が特徴です。持ち運ぶ時にキャリーが飼い主さんの体に当たって斜めになりやすく、歩きにくく感じる方もいらっしゃいます。

    デザインに特にこだわりがなければ、四角タイプの方が使い勝手は良いでしょう。

    通気性

    キャリーは、風が通り抜けやすい製品がおすすめです。通気性への配慮がなされているキャリーを選びましょう。

     

    猫は体温が高いので、少しずつキャリー内の温度が高くなります。通気性が悪いと湿度も上がりやすく、不快な環境になりがちです。

     

    プラスチック製のハードタイプの場合は、換気できる通気口がたくさんあるキャリーがおすすめです。

    布製のソフトタイプの場合は、メッシュなど通気性の良い素材を使ったキャリーを選びましょう。

    脱走防止対策

    猫と外出する時は、脱走に対する配慮がとても重要です。

    キャリーを選ぶ時は、ロックやリードなどの脱走防止対策がなされているかをチェックしましょう。

     

    ドアやファスナーにロックがかかるキャリーなら、勝手に開くことがないので安全です。

    また、万が一、開口部が予期せぬタイミングで開いてしまった場合にも、リードなどがあると猫が外に飛び出すのを防げます。

     

    猫が狭い隙間や高所に隠れてしまうと、捕まえるのが非常に困難です。絶対に脱走されないように注意しましょう。

    出し入れのしやすさ

    キャリーに入るのを嫌がる猫も多いです。そのため、開口部が大きく、出し入れがしやすいキャリーをおすすめします。

     

    横向きの開口部の場合、出すのは簡単ですが、入れるのは難しいです。猫が自分で歩いてキャリーに入る必要があるからです。

    愛猫が怖がりなら、天面から出し入れできるキャリーの方が使いやすいでしょう。

     

    どうしてもキャリーに入りたがらない時は、洗濯ネットを活用しましょう。洗濯ネットに入れると、多くの猫は落ち着いて大人しくなります。

    動かなくなったところを洗濯ネットに入れたまま持ち上げて、キャリーに入れると簡単です。

    キャリーに入れやすい!猫が落ち着くネットはこちら

    平均的なサイズの猫におすすめのキャリー3選

    一般的な成猫の体重は、オスは4〜5キロで、メスは3〜4キロです。また、平均的な体長(鼻先からシッポの付け根まで)は45センチです。

    ここでは、平均的なサイズの猫におすすめのキャリーをご紹介します。

     

    子猫は成長が早く、約12ヵ月で成猫になります。猫種や性別を考慮して、成猫になった時のサイズを目安に購入すると良いでしょう。

    リッチェル キャンピングキャリー

    画像出典:アニマルキャンパス公式HP

    この商品は、開口部が広いハードタイプのクレートです。別売りのショルダーベルトを取り付ければ、肩掛けもできます。

     

    本体サイズ(幅×奥行×高さ)は、32.5×47.5×29.5センチです。本体重量は1.7キロで、耐荷重は8キロです。

     

    天面と正面のダブルドアで、左右どちらでも開けることができます。シートベルト固定機能があり、別売りの給水器を取り付けることも可能です。

    SunStaresPets ペットキャリー

    画像出典:Amazon公式HP

    この商品は、機能が豊富なソフトタイプのクレートです。オヤツやペットシーツを入れられるポケットや、洗えるマットが便利です。

     

    本体サイズ(幅×奥行×高さ)は、30×43×30センチです。本体重量は1.2キロで、耐荷重は7キロです。

     

    耐久性の高いメッシュで通気性が良く、ファスナーには高品質なフックが付いています。肩掛けで移動も楽々で、使わない時には折りたたんでコンパクトに収納可能です。

    Morpilot 2WAYリュック

    画像出典:Amazon公式HP

    この商品は、拡張できるリュック型キャリーです。避難時には、一時的な居住スペースとして利用できます。

     

    本体サイズ(幅×奥行×高さ)は、35×30×42センチです。本体重量は1.6キロで、適正体重は8キロまでです。

     

    爪とぎされても破れない丈夫なメッシュは通気性が良く、滑り止め付きの柔らかなマットで快適に過ごせます。幅広い肩ベルトと胸固定ベルトで、背負った時の重さが分散されます。

    小さなサイズの猫におすすめのキャリー2選

    体よりもキャリーが大きすぎると、猫が中で転がってしまったり、落ち着かなかったりします。キャリーは、猫のサイズに合わせて選びましょう。

    ここでは、子猫や小柄な成猫におすすめのキャリーを2つご紹介します。

     

    注意したいのは、子猫の成長が早い点です。小柄な成猫の場合は小さめのキャリーを購入するのがおすすめですが、子猫は一般的な成猫サイズを目安に選んだ方が長く使えます。

    リッチェル ピコキャリー

    画像出典:Amazon公式HP

    この商品は、上開き扉付きのハードタイプのクレートです。天面が大きく開くので、出し入れがしやすくなっています。

     

    本体サイズ(幅×奥行×高さ)は、30×49×29センチです。本体重量は1.1キロで、適正体重は5キロまでです。

     

    通気性が良く、快適に過ごせます。シートベルト固定機能付きなので、ドライブにも最適です。また、分解してお手入れできるため、衛生的です。

    RHINOCATS 3WAYキャリー

    画像出典:Amazon公式HP

    この商品は、軽くて丈夫なソフトタイプのクレートです。かわいいカラーも人気の理由です。

     

    ‎本体サイズ(幅×奥行×高さ)は、20×43×28センチです。本体重量は0.6キロで、耐荷重は5キロです。

     

    耐久性の高いマットが敷いてあり、快適に過ごせます。小物入れポケットや取付自由な肩ベルトが便利です。使わない時には、コンパクトに収納できます。

    大きなサイズの猫におすすめのキャリー2選

    中型の雑種猫の体重は3〜4キロほどで、大きくても約5キロです。

    しかし、メインクーンなどの大型の猫種は、8キロを超えることもあります。

     

    クレートやリュックに入れて徒歩で移動するのは大変なので、大型の猫種にはカートがおすすめです。カートは、多頭飼いにも役に立ちます。

    乗り物での移動に使用できるかは、各交通機関によるので、事前にご確認ください。

    GPR 3WAYキャリーカート

    画像出典:Amazon公式HP

    この商品は、細部にこだわったカート型キャリーです。安全性や快適性に対する配慮が優秀です。

     

    本体サイズ(幅×奥行×高さ)は、34×50×42センチです。本体重量は約3キロで、耐荷重は15キロです。

     

    通気性が良く、静音キャスター付きでスムーズに移動できます。カートとして使用する以外に、肩掛けしたり車のシートに固定できたりします。飛び出し防止リードも付属していて安心です。

    pidan ペットスーツケース

    画像出典:Amazon公式HP

    この商品は、換気システム付きのカート型キャリーです。おしゃれなデザインも魅力です。ケース内部のファンが、換気を補助してくれます。

     

    本体サイズ(幅×奥行×高さ)は、36×49×52センチです。本体重量は約4.1キロで、耐荷重は10キロです。

     

    防振デザインなので、凸凹の道でも振動やノイズを軽減できます。また、低照度のLEDライトで、いつでも内部の様子を確認できて安心です。

     

    【まとめ】猫に合うサイズ(大きさ)のキャリーを選ぼう!

    キャリーは、爪とぎやトイレのように毎日使うものではありません。そのため、本当に必要なのか疑問に思われる飼い主さんもいらっしゃるでしょう。

    しかし、キャリーは、いざという時に無いと困るものです。

     

    動物病院の受診や災害時の避難は、猫だけでなく飼い主さんも大きなストレスを抱えます。

    できるだけ落ち着いて行動できるように、日頃からキャリーに慣れさせておくことが大切です。

    愛猫のサイズに合ったキャリーを用意し、非常時に備えておきましょう。

    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家

    AMILIEライター

    エリア:東京都

    愛犬家住宅コーディネーター