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猫と飛行機や新幹線で長距離移動する時の注意点とおすすめのキャリー

目次

    猫は、縄張りの外に出るのがとても苦手です。しかし、飼い主さんのご都合で、どうしても長距離移動をしなければいけないこともあるでしょう。

    そんな時は、少しでもストレスや緊張をなくしてあげたいですね。

     

    この記事では、猫と一緒に飛行機や新幹線に乗る時の注意点について解説し、おすすめのキャリーをご紹介します。

    猫と長距離移動をする時は、乗り物のルールを守るだけでなく、他のお客さんへの配慮も忘れないようにしましょう。

     

    猫と長距離移動する時の注意点は?

    大きな音や慣れないニオイがするので、長距離移動中にはずっとストレスがかかります。

    少しでも不安を和らげるため、事前にキャリーに慣れさせておきましょう。お気に入りのタオルなどを入れてあげると、気持ちが落ち着きやすくなります。

     

    お腹いっぱいだと乗り物で嘔吐する可能性があります。出かける直前には食べさせないようにしましょう。移動中は、少量の水や液体オヤツを与え、脱水症状を防ぐようにしてください。

    手が汚れない!キャリーでチュールをあげるのにおすすめのスプーン

     

    また、トイレを済ませてから出かけられるように計画するのがおすすめです。キャリーには多めのペットシーツを敷いておくと安心です。

     

    猫と一緒に飛行機に乗れる?

    猫と飛行機に乗ることは可能です。しかし、日本の国内線では、ほぼ全て手荷物扱いになります。つまり、飼い主さんと離れて貨物室に乗せられるということです。

     

    また、「猫の体調に異常が発生しても、航空会社側は責任を取らない」という内容の契約書を交わします。子猫やシニア猫で不安のある方は、他の移動手段を検討してみてもよいでしょう。

     

    2024年1月から、スターフライヤーでは猫の機内持ち込みができるようになりました。飼い主さんの搭乗料金とは別で、1匹あたり50,000円がかかります。

    事前予約が必要で、ワクチン証明書などを確認されます。機内では指定された座席にキャリーを固定し、猫を出すことはできません。

    <参考>

    スターフライヤー公式HP:ペットとの旅が全路線・全便対象に!

    猫と一緒に新幹線に乗れる?

    猫と新幹線に乗ることは可能です。飼い主さんの乗車券とは別に、290円の手回り品きっぷが必要になります。新幹線だけでなく、電車に乗る時にも必要です。

     

    手回り品きっぷは、当日のみ有効です。駅の有人改札口で、駅員さんにキャリーを見せて発行してもらいます。自動券売機では購入できないので注意しましょう。支払いは現金のみで、Suicaなどの交通系ICは使えません。

    <参考>

    JR東日本公式HP:手回り品

    猫と新幹線に乗る時のルール

    新幹線に手回り品として持ち込めるキャリーのサイズは、縦・横・高さの合計が120センチ以内です。重量は、猫とキャリーの合計が10キロ以内になります。

     

    制限を超えるサイズのペットカートは持ち込めません。リードやハーネスを着用して抱っこするのは禁止されており、スリングや手提げバッグで顔が出るのもNGです。

     

    座席にキャリーは置けないので、膝の上か床に置きます。新幹線の中で、キャリーから顔を出すのもルール違反なので注意しましょう。

    新幹線で猫の負担を減らす方法

    新幹線での移動は猫にストレスがかかりますが、工夫次第で負担を軽減することができます。

    お気に入りのタオルなどをキャリーに入れておき、温度に合わせて暖めたり冷やしたりしてください。

     

    ゴハンは出発の数時間前までにして、嘔吐を防ぎましょう。必要であれば、動物病院で乗り物酔いを処方してもらうこともできます。

     

    トイレは自宅で済ませ、念のため多めにペットシーツを敷いておくのがおすすめです。移動の途中で少量の水分補給をすると、気分転換にもなり脱水症状を防げます。

     

    また、最前列の座席は足元が少し広めで、デッキにも移動しやすくおすすめです。

    愛猫が落ち着かない時は、キャリーを大きめのタオルで包み、視界を遮ってみましょう。

    長距離移動におすすめのキャリーの選び方

    長距離移動におすすめなのは、持ち運びがしやすく、安定感のあるキャリーです。サイズや重量が飛行機や新幹線の基準を満たす製品を選びましょう。

     

    猫を連れて長距離移動するキャリーを選ぶ時のポイントは、「種類・サイズ・通気性・脱走防止対策・出し入れのしやすさ」です。

    種類

    猫のキャリーには、ハードタイプとソフトタイプがあります。それぞれの特徴を知り、目的に合わせて選びましょう。

     

    ハードタイプは、プラスチック製で頑丈です。猫がキャリー内で動き回っても安定感があります。肩掛けはできず手だけで持つので、重く感じやすいです。

    比較的重いため、猫との合計が重量の基準を超えないか注意しましょう。

     

    ソフトタイプは軽くて折りたためるので、使わない時にはすっきりと収納できます。しかし、柔らかいので、ハードタイプよりも耐久性は劣ります。

    肩掛けして運ぶことができるので、たくさん歩く場合におすすめです。

    サイズ

    キャリーのサイズは、猫の体格や持ち込み基準を参考にして選びましょう。

    猫は狭いところが好きですが、小さすぎるスペースに長時間閉じ込めるとストレスになります。

    キャリーの長辺が「猫の体長×1.2」センチ以上だと、中でくるっと方向転換ができます。

     

    飛行機に持ち込めるサイズやルールは、航空会社によって異なります。個別にHPを参照し、必要に応じて問い合わせる必要があります。

     

    新幹線に持ち込めるサイズは、縦・横・高さの合計が120センチ以内です。猫と合わせて10キロ以内にしましょう。

    通気性

    キャリーは構造上、空気がこもりやすいです。猫は体温が高いので、長時間キャリー内にいると中の温度が上がります。

    暑くなると体調を崩す可能性があるので、通気性が良い製品がおすすめです。

     

    メッシュ部分や通気口が多めで、しっかりと換気できるキャリーを選びましょう。風が通り抜けるデザインだと快適に過ごしやすいです。

    脱走防止対策

    出入り口のロックや飛び出し防止リードなどの脱走防止対策があるキャリーがおすすめです。

    キャリーの扉が簡単に開いたり、ファスナーがきっちり閉まらなかったりすると、猫が飛び出してしまい危険です。

     

    ほとんどの猫は、慣れない場所を警戒します。怖い時に体が固まってしまうタイプもいれば、ダーっと遠くに走っていくタイプもいて、脱走されると捕まえるのが大変です。

     

    基本的に、長距離移動中にはキャリーの扉やファスナーを開けないようにしましょう。常にハーネスとリードを着けておくと、もしもの時に安心です。

    出し入れのしやすさ

    キャリーへ入れるのに苦労すると、愛猫だけでなく飼い主さんにとってもストレスになります。出発前に疲れ果ててしまったり、時間がギリギリになって焦ったりするかもしれません。

     

    開口部が大きく、出し入れがスムーズにできるキャリーを選びましょう。扉やファスナーを簡単に閉められるタイプがおすすめです。

     

    病院に連れて行かれた時の記憶が残っていて、キャリーを嫌がる猫も多いです。使う日だけでなく、日頃からキャリーを部屋に置いておくと警戒心が薄れます。

    長距離移動におすすめのキャリー6選

    猫のキャリーには、ハードタイプとソフトタイプがあります。移動手段や猫の体型に合わせて、使いやすい方を選びましょう。

     

    ここでは、長距離移動におすすめのハードタイプとソフトタイプを3つずつご紹介します。

    アイリスオーヤマ ペットキャリー

    画像出典:Amazon公式HP

    この商品は、両開きの扉が便利なキャリーです。利き手に合わせて、つまみの位置を変えられます。市販の南京錠を取り付ければ、意図しない開閉の防止が可能です。

     

    商品サイズ(幅×奥行×高さ)は、29×46×28.5センチです。商品重量は約1.7キロで、耐荷重は約5キロです。

     

    頑丈な造りなので、中で猫が動いても安定しています。使わない時には、折りたたんでコンパクトに収納できます。

    Tetra ファーストラックス

    画像出典:Amazon公式HP

    この商品は、国際貨物輸送協会の基準を満たしたキャリーです。ただし、航空会社によって規定が異なる場合がありますので、予約する際にご確認ください。

     

    商品サイズ(幅×奥行×高さ)は、32.0×49.0×26.0センチです。商品重量は約1.6キロで、耐荷重は4.5キロです。

     

    軽くて丈夫で、持ち運びがしやすくなっています。正面だけでなく天面にも両開きのドアがあるので、出し入れが簡単です。

    Amazonベーシック ペット用キャリーケース

    画像出典:Amazon公式HP

    この商品は、付属のネジで補強できるキャリーです。上下の連結部は4つのラッチで固定されるので、もちろんネジなしでも安全に使用できます。

     

    商品サイズ(幅×奥行×高さ)は、32×48.3×25.4センチです。商品重量は約1.3キロで、耐荷重は約5キロです。

     

    正面と天面のドアは両開きで、出し入れがしやすくなっています。側面・背面・上部に換気口があり、通気性が良いです。

    アイリスオーヤマ 折りたたみソフトキャリー

    画像出典:Amazon公式HP

    この商品は、折りたたみ可能な2wayキャリーです。手で持つだけでなく、肩に掛けることもできます。

     

    商品サイズ(幅×奥行×高さ)は、25×41.5×28.5センチです。商品重量は約1.1キロで、耐荷重は約5キロです。

     

    中にはフワフワのマットが敷いてあります。使わない時にはコンパクトに収納可能です。

    Morpilot ペットキャリー4ways

    画像出典:Amazon公式HP

    この商品は、便利な機能が豊富なキャリーです。柔らかいマットは快適で、3つのドアと4つの窓があります。

     

    商品サイズ(幅×奥行×高さ)は、30×43×35センチです。商品重量は約1.3キロで、耐荷重は約7キロです。

     

    高品質なメッシュ素材は通気性が良く、本体には丈夫な布が使われています。ロック式のダブルファスナーと飛び出し防止リードで、安全性も確保されます。

    福猫物語 猫専用キャリーバッグ

    画像出典:Amazon公式HP

    この商品は、快適性にこだわったキャリーです。厚さ4センチの低反発クッションが敷いてあり、移動中の揺れが緩和されます。

     

    商品サイズ(幅×奥行×高さ)は、30×45×30センチです。商品重量は約1.3キロで、耐荷重は約8キロです。

     

    上部と両サイドから出し入れができます。脱走防止ひもが付属していて安全です。通気性も良く、ポケット多めで便利です。

    【まとめ】慣れたキャリーと周囲への配慮が大切!

    飛行機や新幹線で長距離移動をする時、飼い主さんは愛猫のことで頭がいっぱいになると思います。しかし、乗り物のルールを守るだけでなく、周囲への配慮も忘れないようにしましょう。

    他のお客さんの中には、猫アレルギーや動物が苦手な人もいらっしゃいます。

     

    キャリーの中で騒いだり、嘔吐や下痢をしないように、事前にできる準備を万全に行いましょう。日頃からキャリーを部屋に置き、慣れさせておくことも大切です。

    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家

    AMILIEライター

    エリア:東京都

    愛犬家住宅コーディネーター