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キャットフードやトイレグッズのストック、おもちゃ、お手入れグッズなど、猫を飼っていると何かと増えがちな「猫用品」。
どんどん増えていく猫用品を上手く片付けられず、悩んでいる飼い主さんも多いのではないでしょうか?
猫用品を出しっぱなしにしていると、愛猫がいたずらしたり、誤飲してしまったりする恐れがあります。
そこで今回の記事では、猫用品の収納のコツを解説!
猫用品以外にも使える収納のポイントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
猫用品を収納するときの3つのポイント
愛猫との暮らしの中で「猫にとって安全で、飼い主さんが片付けやすい収納」を叶えるために、押さえておきたいポイントを3つご紹介します。
ポイント①:使う場所の近くに収納する
猫のアイテムに限らず、片付けやすい収納では「使う場所の近くに収納する」のが基本です。
理想は「ワンアクション」で取り出したり、片付けたりできること。
アクションとは物の出し入れの動作を指します。
たとえば、引き出しに猫のおもちゃを収納する場合、次のようなアクションが考えられます。
1.引き出しを開ける 2.おもちゃをしまう 3.引き出しを閉める |
これだけで3(スリー)アクションです。
アクション数が多いほど手間が増えてしまい、だんだん面倒くさくなって、挙句には「そこら辺に置いておこう」とついラクな動作に逃げてしまうことに……。
アクション数は少なければ少ないほど片付けのハードルが下がり、キレイな部屋を維持しやすくなります。
アクション数を減らすためのポイントが「使う場所の近くに収納する」ことです。
リビングで愛猫と一緒に過ごす時間が多いのであれば、猫のおもちゃやお手入れグッズはリビングに収納するのが良いでしょう。
また、キャットフードは猫用の食器の近くに棚を設けて収納する……などの方法が考えられます。
ポイント②:モノの“住所”を決めて片付けやすくする
ポイント①と同様に、猫用品に限らず使える収納のコツは「住所(定位置)を決める」ことです。物の住所=定位置を決めておかないと、部屋が散らかりやすくなり、愛猫の誤飲にもつながってしまいます。
片付かない部屋では、必要なものがすぐに見つからなかったり、同じものを重複して買ってしまったりと、日常生活に支障をきたす恐れも……。
猫のアイテムを購入したら、まずは「どこにしまうのか」を決めましょう。
(もっと言えば、買う前に住所を決めておくのが理想です)
家族みんなが「使ったら元の場所に戻す」を習慣づけることも大切ですね。
箱やカゴ、引き出しにしまう際には、ラベリングしておくとどこに何があるか分かりやすくなります。
ポイント③:猫の手が届かない場所に収納する
収納には「見せる収納」と「隠す収納」があります。「見せる収納」とは、扉のないオープンな棚などを使い、収納したアイテムが見えるようにした収納方法です。
反対に「隠す収納」は、扉がある棚などを使い、収納したアイテムを見えなくした収納方法を指します。
猫用品の収納は、猫の安全のために、原則「隠す収納」で考えますが、猫の性格やアイテムによって「見せる収納」と使い分けてみましょう。
キャットフードやおやつ、おもちゃなど、愛猫が勝手に出して口に入れないように、蓋や扉、ロック(鍵)のついた収納アイテムを活用してみてください。
特に猫じゃらしなどのひも状のおもちゃは、誤飲すると腸閉塞などを引き起こす恐れがあるため、愛猫の手の届かないところに収納することが大切です。
柄(え)の長い釣り竿タイプの猫じゃらしは、クローゼットや納戸の扉の裏側を利用して、掛ける収納にすると使いやすいでしょう。
次の項目では、猫用品ごとのおすすめの収納方法を7つご紹介します。
猫用品①:「キャットフード」の収納方法
キャットフードは「毎日あげる用」と「ストック用」とで収納方法が異なります。毎日あげるものは保存容器に入れる
画像引用:Amazon|Meterga 保存容器 ペットフード 保存容器 専用ラベル 計量カップ付き 1.1L
毎食あげるドライフードは袋のまま保存してしまうと、使いづらいだけでなく、乾燥したり虫やゴミなどが入ったりする恐れがあり不衛生です。
毎日時間や量を決めて小分けにしてあげている場合は、密閉容器に保存するのがおすすめ。
多頭飼いしていて、猫それぞれのフードの種類を変えている場合は、容器にラベリングしておくと使い勝手がアップします。
ストックは猫が勝手に開けられない場所に保管
画像引用:Amazon.co.jp: ベビーガード マグネット式 チャイルドロック【2023 防災士監修】
キャットフードのストックは、愛猫の手の届かないところに収納しましょう。
猫によっては器用に扉や引き出しを開けてしまう子もいるので、保管場所には工夫が必要です。
場合によっては、チャイルドロックのようなアイテムを活用するのも良いでしょう。
猫用品②:「猫用トイレグッズ」の収納方法
猫のトイレにかかわるグッズはさまざまで、猫砂(トイレチップ)やうんちを回収する袋、ペットシートなどがあります。毎日使うトイレグッズは蓋つきの収納ボックスに入れる
画像引用:ニトリ
排便を入れる袋やペットシートなどは、サッと取り出せるように、猫トイレの近くに収納しましょう。
多頭飼いでトイレグッズを大量に消費するご家庭では、キャスターの付いたワゴンタイプの収納ボックスがおすすめです。
猫砂(トイレチップ)やペットシート、排便用の袋のストック
うんちが臭わない袋BOS ネコ用箱型 Sサイズ 200枚入り
猫砂やペットシートなどは、ビニール袋のまま保管しておくと、猫によっては噛んだり爪を引っ掛けたりして穴を開けてしまうことがあります。(筆者宅の猫がこのタイプです)
ストック類は、大きめの蓋付き収納ボックスに保管するのが良いでしょう。
クローゼットや納戸など、猫が開けられない扉が付いている場所なら、そのまま収納しても問題ありません。
猫用品③:「猫のおもちゃ」の収納方法
猫用おもちゃ けりぐるみ 大好きブルーのエビ
猫用のおもちゃは、アイテムによって「見せる収納」と「隠す収納」を使い分けることをおすすめします。
ひも状のおもちゃは、飼い主さんが不在のときに絡まってケガをしないように「隠す収納」で愛猫が勝手に取り出せない工夫が必要です。
他にも、誤飲の恐れがあるおもちゃやアイテムは、愛猫が簡単には開けられない扉や引き出しの中に収納し、徹底して隠しましょう。
愛猫が留守番中にひとり遊びするためのグッズは、カゴやボックスなどに入れて「見せる収納」にするのが最適です。
飼い主さんが外出する前にカゴから出しておけば、留守番中に自由に遊べますし、猫によっては、カゴやボックスから自分で取り出せる子もいるかもしれませんね。
筆者宅では、猫が気に入っているぬいぐるみやネズミのおもちゃなど、キャットタワーと一体化している猫ハウス内にまとめて入れています。
(記事後半の「実例」で写真付きでご紹介します)
猫用品④:「猫のお手入れグッズ」の収納方法
ストレスなく スパッと 切れる 猫用 爪切り 日本製
猫用の爪切りやブラシ、マッサージ器具などのお手入れグッズは、蓋つきのボックスに入れて収納したり、ケースに入れて引き出しに収納したりといった方法があります。
猫の性格によっては、ペン立てにさしておくなど、出しっぱなし(見せる収納)にしても大丈夫な場合もあるため、愛猫の様子を見ながら最適な収納方法を探してみましょう。
見せる収納の良いところは、使いたいときにすぐに取り出せること。
「愛猫がリラックスしている今この瞬間が、爪切りのチャンス!」といった場面で、すぐに爪切りを取り出せると便利ですよね。
ただし、猫が爪切りがある場所を覚えてしまうと、飼い主さんがその場所に触れたときに警戒して爪を切らせてくれなくなるので、注意が必要です。
猫用のシャンプーなどは、すぐに使えるように、洗面台の下や脱衣室など、お風呂場の近くに収納しましょう。
もちろん、愛猫がいたずらをしないように引き出しや蓋付きボックスに入れることもお忘れなく!
猫用品⑤:「猫用ベッド&毛布」などの収納方法
今すぐ使わないものは、クローゼットや押し入れに収納しておきましょう。たとえば、オフシーズンの猫用ベッドや毛布、冷感マットなどが挙げられます。
収納スペースに「猫用」のボックスや棚をつくってラベリングしておけば、取り出すときにも迷子になりません。
猫用品⑥:「キャリーバッグ」の収納方法
キャリーバッグは、病院へ連れていくときなど、いざ使う場面になったときに愛猫が抵抗しないための対策として、普段からベッドとして活用する方法もあります。インテリアの邪魔になりそうなときは、おしゃれな布をかぶせたり、ベッドの下を活用したり、クローゼットや押し入れに収納したりすると良いでしょう。
ただし、使いたいときにすぐに取り出せるような工夫が大切です。
猫用品⑦:「猫用の防災グッズ」の収納方法
画像引用:Amazon|無印良品 ポリプロピレン 頑丈 収納ボックス
猫用の防災グッズの収納には、「在宅避難用」と「自宅外避難用」に分けられます。
在宅避難用は、コンテナボックスなどの頑丈で容量の大きなケースを活用しましょう。
自宅外避難用は、持ち運びしやすいリュックやキャリーケースの使用をおすすめします。
実例!筆者が実践している収納方法3選
ここからは、筆者が自宅で実践している猫用品の収納方法を3つご紹介します。実例①:猫のトイレグッズの収納
(写真では、ペットシートがボックス容量の1/4入っている状態です)
筆者宅では、ペットシートの収納には「ニトリのNインボックス」にオプションの蓋とキャスターを組み合わせて活用しています。
2匹の多頭飼いで、普段は3つのトイレを使用しているため、ペットシートの消費も多め。
ペットシートは週に2回、ゴミの日に合わせて取り替えているので、たっぷりシートが入るキャスター付きのボックスはとても便利です。
実例②:猫のおもちゃの収納
(年季の入っているキャットタワーでちょっとお恥ずかしいですが……)
先述しましたが、我が家ではキャットタワーの猫ハウス内に「猫のひとり遊び用のおもちゃ」を収納……というより“置いて”います。
床に転がっているおもちゃも「とりあえずキャットタワーに戻す」のが我が家のルール。
未就学児の子どもも“猫のおもちゃはキャットタワー”というのを覚えているので「にゃんこのおもちゃ、お片付けして~」とお願いすると、ちゃんとキャットタワーに戻してくれます。
実例③:猫のお手入れアイテムの収納
(ケースは無印良品のものを使用しています)
我が家では、ブラシやマッサージ器具はケースに入れて「見せる収納」にしています。
猫たちも5歳になり、いたずらするものとしないものの区別がはっきりしてきたので、お手入れグッズに関しては、飼い主が使いやすいように棚の上にポンと置く方式を採用。
ずぼらな筆者にとっては、愛猫の安全確保の次に「面倒な工程を無くす」のは欠かせないポイントです。
「隠す収納」と「見せる収納」でメリハリをつけることが、無理なくキレイを維持する秘訣かなと感じています。
まとめ:原則「隠す収納」にしながら、取り出しやすい工夫をしよう!
猫用品の収納アイデアについてご紹介しました。収納の基本は「取り出しやすく片付けやすい」仕組みをつくることです。
それに加え、猫用品の場合は愛猫がいたずらしないための工夫も必要になります。
扉付きの収納や引き出し、蓋付きのボックスなどを活用しながら「飼い主さんが使いやすく、愛猫にとっても安全」な収納方法をぜひ見つけてくださいね!
この記事を書いたペットとの暮らしの専門家