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画像引用:トンボ公式オンラインモール
愛犬は何歳になっても我が子のようにかわいいもの。見た目では年齢による大きな変化がないからこそ、愛犬の老化にあまり気が付かない飼い主さんも多いかもしれません。
大型犬は比較的若い年齢からシニア期とされていることから「もうシニア対応?」と困惑してしまう飼い主さんもいるかもしれません。
今回は大型犬の老化現象として顕著とされる足腰の衰えをサポートする、大型犬におすすめの介護用ハーネスの紹介をしていきます。
商品の選び方やおすすめ商品の紹介もあるので、参考にしてみてくださいね。
犬の老化も足腰から
そもそも「シニア期」とは何歳以降のことを指すのでしょう?
一般的に犬は7歳以降をシニア期とすることが多いのですが、大型犬の場合はもう少し早い年齢からシニアならではの身体の変化が出てくることもあります。
シニア期に入った犬の老化現象として顕著なのが足腰の衰え。
室内はもちろんお散歩の際に足のふらつきやつまづきが見られたら、愛犬の足腰の弱りに配慮してあげるサインかもしれません。お散歩コースに坂道や階段などがある場合は、上り下りを少し躊躇するようになったり、慎重になる様子が伺えたりしたら、愛犬が足腰に少し違和感を感じている可能性があります。
そのようなサインを見かけたら、なるべく放置せずに動物病院に相談し、適切な対応をしてあげましょう。
介護用ハーネスを使うことで筋肉への過度な負荷が抑えられ、自分の足でしっかり歩ける期間を伸ばすことも可能です。愛犬の状態に応じたものを選んであげたいですね。
うちの子は大型犬?
次に「うちの子は中型犬?大型犬?」と悩む飼い主さんに向けて、大型犬のそもそもの考え方を説明します。
ゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバー、シベリアンハスキーなど一般的に大型犬とされる犬種は多くあるものの、実は「ジャパンケネルクラブ(JKC)」では犬の大きさ別に小型犬、中型犬、大型犬と明確な定義はしていないのです。
便宜上、成犬体重が10kg未満を「小型犬」、25kg未満を「中型犬」、25kg以上を「大型犬」とすることが多いのが現状。一般的に中型犬とされているわんちゃんを飼っている場合でも、身体が大きい場合は大型犬用のアイテムが身体にフィットすることもあります。
介護用ハーネスを選ぶ際は実際の体重を参考に検討してみてください。
介護用ハーネスの種類
一言に「介護用ハーネス」といっても、いくつか種類があり、それぞれ使用する部位、使い方が異なります。
一般的には大きく
・後ろ足用
・前足用
・全身を支える四肢用
と分けられており、愛犬の今の状態や使う場面に応じて最適なものを選びます。
それぞれの介護用ハーネスの詳しい説明はこちらの記事で紹介しているので、本記事とあわせてお読みください。
介護用ハーネスとは? 愛犬に合った介護用ハーネスの選び方を解説
大型犬の介護用ハーネスの選び方
大型犬には四肢用(全身用)ハーネスを
画像引用:トンボ公式オンラインモール
介護用ハーネスの使用有無にかかわらず、歩行や立ち上がりが不自由になった大型犬と暮らす飼い主さんにとって「愛犬をしっかり支えてあげられるかどうか」は心配の種ではないでしょうか?
大人と同じくらいの体重があるわんちゃんともなると、持ち上げるのも一苦労です。
大型犬に介護用ハーネスを使用する際は、その子の状態にもよりますが一般的には全身をまんべんなく支えることのできる四肢用(全身用)を選ぶのがおすすめです。
理由としては、
・重い体重を支える点が一カ所に集中しない
・抱っこや立ち上がりの際に安定して支えられ、愛犬も飼い主も楽
の2点。
以下で詳しく説明していきます。
重い体重を支える点が一カ所に集中しない
前足用あるいは後ろ足用のハーネスを使って全身を支えようとすると、体重を支える点がどちらか一方に集中してしまいます。体重が軽ければそこまで負担にならないのですが、20キロ以上の体重が一カ所に集中すると、ハーネスが身体に食い込んでしまい、痛みや皮膚の擦れなどが出てしまう原因にもなります。
とはいえ「まだまだ歩けるけれども、少しつまづくことが増えたかな?」程度であれば支える力もさほど必要ないので、部分的なハーネスが合うこともあります。今の愛犬の状態に合わせて介護用ハーネスを選んであげてください。その場合も、身体を覆うハーネスの部分の幅が広いタイプを選ぶと食い込みにくいのでおすすめです。
抱っこや立ち上がりの際に安定して支えられ、愛犬も飼い主も楽
立ち上がりにも不自由を感じている場合は、食事や排泄、ちょっとした運動やマッサージ、床擦れ防止の寝返りなどで飼い主が愛犬を抱っこする場面も増えてきます。
そのような場面でも全身を支えるハーネスであれば、胴体をしっかり支えながら持ち上げることができるので、飼い主も力も入れやすく、愛犬も苦しくない状態で抱っこしてもらえます。
全身用のハーネスは、飼い主さんにも愛犬にも優しいハーネスです。
素材選びも大切 着脱しやすいデザインで通気性の良いものを
基本的にハーネスは皮膚へのトラブルや毛玉の原因になることから、長時間の着用は推奨されていません。とはいえ、特に寝たきりになった愛犬の場合はこまめな着脱が難しくなることもあるでしょう。
このような場合を見越して、寝ている体勢でも楽に着脱できるものを選ぶと安心です。また蒸れにくく、クッション性の高いものを選ぶと気持ちよく眠れるので尚GOODです。
持ち手の長さは使用シーンに合わせて
介護用ハーネスは持ち手の長さが決まっているものとアジャスターなどで調整できるものが売られています。
室内で使う場合は、持ち手の短いものがおすすめ。
持ち手が短いと力がハーネスに伝わりやすいので、階段やちょっとした段差の昇降のサポート、寝返りの補助などが長いものと比べてしやすいです。
持ち手が長すぎると、支える際に犬の身体が上下左右に揺れてしまい、逆に姿勢やバランスを崩してしまう原因にもなります。
一方お散歩など屋外で使う際は、長さを調節できるアジャスタータイプがおすすめ。飼い主の身長や犬の大きさによって丁度よい長さが違うので、調節できるものの方が安心です。
商品によっては、短い持ち手と取り外しができる長い持ち手が付いているものもあるので、愛犬にあったものを見つけてみてくださいね。
大型犬用のおすすめ介護用ハーネス
それではここからは、大型犬向け介護用ハーネスのおすすめ商品をいくつか紹介していきます。
着たままねんねのハニカムつなぎ
後ろ足用の取っ手がマジックテープで取り外しができる全身用の介護用ハーネスです。商品名の通り、着用したまま寝られる皮膚に優しい素材でできています。着たまま排泄もできるので、お散歩中も安心です。
後ろ足の部分は愛犬の体型や太腿の太さに合わせてサイズ調整も可能です。
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LaLaWalk 大型犬用 歩行補助ハーネス
画像引用:トンボ公式オンラインモール
学生服メーカーで知られるトンボの全身用の介護用ハーネスです。この商品は主に歩行を補助するものになるので、特にお散歩用に使用するのがおすすめです。
胴の部分にはしご状のフレームが入っており、体重を分散させることでハーネスの食い込みを防ぎます。
持ち手の長さは愛犬や飼い主さんの身長に合わせて調節でき、飼い主さんの肩にかけられる吊りベルトも付属しています。
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ウォームハートカンパニー メッシュアシストベスト
画像引用:楽天
ペット用アパレル商品を展開するウォームハートカンパニーは、素材選びからデザイン、縫製まですべての工程を国内で行っています。
マジックテープで留めるタイプで着脱も簡単で、通気性が良く柔らかいメッシュ素材を使った愛犬にも優しい介護用ハーネスです。
丸洗い可能なのも嬉しいポイントです。
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介護ハーネス 3WAYケアハーネス
画像引用:楽天
首の上と腰の位置に留め金が付いており、リード紐を取り付ける位置によって支え方を変えられる商品です。
首のあたりにつなげることで前方を補助、腰につなげることで後方を補助、首と腰につなげると全身を補助することができます。
留め金タイプなので寝るときは身体に当たって痛い可能性があるので、外出用として使うのがおすすめです。
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Lifedea 介護用ハーネス
画像引用:楽天
ポリエステル素材で耐久性のある全身用の介護用ハーネスです。後ろ足の部分はぷっくりと柔らかいソフトパッドが入っており、ハーネスが内股に食い込んでしまう心配がありません。
一つ前でご紹介した「介護ハーネス 3WAYケアハーネス」と同じく留め金タイプなので、お散歩用として使うのが良いでしょう。
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まとめ
足腰に少し不安が見られ始めた愛犬も適切なサポートをしてあげることで、自分の足でしっかり歩ける期間を伸ばすことができます。介護用ハーネスはその手段の一つ。まずはお散歩のときに使ってみる、など、愛犬の状態を見ながら取り入れられると良いですね。
この記事を書いたペットとの暮らしの専門家
安心・安全・快適なペットとの暮らしをサポートする"AMILIE 編集部"
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