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猫は寒さに弱いので、生活環境を整えてあげる必要があります。
飼い主としては、「どうすれば愛猫を寒さからを守ってあげられる?」「寒いと感じるサインはあるの?「快適に過ごしてもらうための温度はどれくらい?」という疑問があると思いますので、解説していきます。
猫が寒い時に出す5つサインとは
猫にとって寒いと感じるサインについて、お伝えします。
愛猫の普段との様子と見比べてそのサインを見つけてあげましょう。また、寒さだけでなく体調が優れない場合もありますので、しっかりと観察する必要があります。
活動性の低下
私たち人間もそうですが寒いと感じると、あまり動きたくなくなるのは猫でも同じです。
普段と比べて、活動範囲が狭まり寝ている時間が多くなるのも寒いことによるサインのひとつになります。
高齢猫ほど、寒い時期は活動性が低下することが多いので愛猫の様子をしっかりと観察してあげましょう。
からだを丸める
愛猫が常に体を丸めている際は、寒いと感じていることが多いです。遊んだり活動している時間にも体を丸めている様子があれば寒いと感じている可能性があります。
毛布の上または中にずっといる
生活環境が寒いと感じると、暖をとるために毛布の上や中で過ごすことが増えます。これは、愛猫だけでなく私たち人間も同様の行動をとりますので、寒いと感じているサインに早めに気づいてあげられると思います。
身体の震えや毛が逆立っている
猫は何らかに対しての恐怖や威嚇、興奮などで身体を震わすことがあります。しかしそれ以外に身体が震えていたり、毛が逆立っている場合は、寒いと感じている可能性が高いです。
猫の身体が震えているときは、筋肉を細かく収縮させて体温を少しでも上げようとしているサインなので、寒さを感じています。
毛を逆立てている場合は、被毛の間に空気を含ませて熱を閉じ込め断熱性を高めることができるので、寒いと感じているサインになります。
また、体温を調節する機能が子猫の場合は若齢であるほど発達段階なので自分で調整することが難しく、高齢猫の場合は筋肉量の低下もあるので、こまめに様子をみてあげましょう。
水をあまり飲まない
冷たい水は、猫にとって体温を下げてしまうので普段と比べて飲水量が減る傾向にあります。
飲水量の低下に伴い、尿の回数・量の減少や濃い色の尿をしたり脱水症状になる可能性もありますので、毎日飲水量や尿の確認を行いましょう。
快適に過ごせる室温とは
寒さが苦手な愛猫だからこそ、冬に快適に過ごしてもらうために猫の平熱や室温について解説します。
まず、猫の平熱についてご存知でしょうか?
一般的に猫の平熱は、直腸温で38℃前後になります。(直腸温とは、肛門に体温計を挿入して直腸の温度を計測した温度のことです。)
私たち人間に比べると、猫の平熱は少し高めですね。
高齢猫の場合はー1℃前後ほど低くなります。
子猫の場合は平熱より+1℃前後ほど高くなりますが、体温調節機能や生体機能は発達段階なので生活環境の温度や体調によっても変化します。なので高齢猫と同様に寒さ対策をしっかりと行う必要性があります。
また、猫の年齢に関わらず栄養状態や病気、体調が優れない場合も体温が低くなる可能性はあります。
成猫の場合、快適な室温は冬場の外気温にも左右されますが22〜26℃程度に設定してあげましょう。
私たち人間が心地よく感じる室温であれば、問題はありませんが愛猫の寒さサインや子猫や高齢猫の場合は、体温調節が上手に維持できなかったり、筋肉量が減少し体温を保持することが難しいこともあります。
愛猫に合わせてこまめに室温を調整してあげましょう。
暑い時の猫の発汗箇所は肉球と鼻だけ。体温を下げる能力は低いので、部屋の暖めすぎには注意しましょう。
体温が高くなってしまうと、熱中症や脱水症状の危険性があります。
快適な室温を維持するための防寒対策とは
愛猫に快適に過ごしてもらうために、暖かさを維持できるような工夫や暖房器具の活用方法についてご紹介します。
毛布やラグの活用
すぐにできる防寒対策として、まずは毛布やラグを準備してあげましょう。
愛猫が普段過ごすことが多い場所や寝るスペースに毛布を置いてあげることにより、自分自身で暖をとることができます。
また、日常生活でよく過ごす場所や移動する廊下、寝るスペースにもラグを設置してあげることにより活動範囲も広がり、寒い冬でも運動量の低下を防げます。
愛猫専用のハウスを用意してあげる
猫は狭い場所を好むので、寒い冬は特に愛猫専用のハウスを準備してあげることをおすすめします。
空いている段ボールを活用しその中に毛布をいれてあげれば、もこもこ空間の出来上がりです。ぜひ、試してあげてみてください。
子猫・高齢猫や病気で体温を維持するのが難しい場合
愛猫の年齢や体調によって、自分で体温を維持するのが難しい場合は、ペット用のホットマットや洋服着用して防寒対策をしてあげてください。
ペット用のホットマットを使用する際は、そのままではなく必ず毛布やベットの下などに入れて直接皮膚と接触しないように設置しましょう。
低温やけどになってしまう可能性があります。
特に子猫に使用する際は、暖めすぎてしまうとすぐに体温が上昇してしまうので、使用時はこまめに身体を触り確認しましょう。
また、体温が上昇すると呼吸が早くなったり、口を開けて呼吸をしたり、ぐったりする場合もあり非常に危険ですので、使用時には注意が必要です。
日当たりの良い場所を有効活用
自然の力で身体を暖める方法として、日中に日当たりが良い場所があるのであれば、愛猫の日光浴スペースとして確保してあげましょう。
冬は日照時間は少ないですが、多少でも日光浴をしましょう。体内でビタミンDを生成し骨を丈夫にしてくれたり、紫外線を浴びることにより被毛を清潔に維持することもできる効果があります。
また、愛猫がリラックスできる時間にもなります。
ごはん・水飲み場やトイレスペースも暖かい環境にしてあげる
寒さが苦手なので、寒い場所には愛猫もなかなか行きたがらないので暖かい場所に設置してあげることをおすすめします。
水は、ぬるま湯や常温にしたものを置いてあげる冬場でも飲みやすくなります。
トイレも、寒い場所に設置することにより我慢したりストレスになることもあるので暖かい場所に設置してあげましょう。
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まとめ
寒い冬の時期、愛猫を少しでも暖かい環境で快適に過ごしてもらえるように、ほんの少しの工夫でも防寒対策ができますので、ぜひ試してあげてください。
寒いからといって、生活環境を過度に暖めすぎてしまうのは危険ですので、愛猫の年齢や体調にあった室温をしっかりと管理してあげましょう。
少しでもこの記事がお役に立てたら幸いです。
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この記事を書いたペットとの暮らしの専門家