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災害時に愛犬の命を守る!災害時の犬用キャリーバッグの選び方と注意点

目次

    日本は地震や台風などの自然災害が多い国です。

    災害が起こったときには、愛犬も一緒に、安全に避難したいと思いますよね。

     

    しかし、愛犬を避難させるには普段のお出かけとは違う準備や注意が必要です。

    特に、犬用キャリーバッグは災害時に犬の命を守るための重要なアイテムです。

     

    犬用キャリーとは、犬を入れて持ち運べるバッグやケースのことで、犬用品の中でも多種多様なものがあります。

     

    この記事では、災害時に適した犬用キャリーバッグの選び方や注意点、役割や効果などを紹介します。

    災害に備えて、愛犬の安全を守りましょう。

    災害時に適した犬用キャリーバッグの選び方

    災害時には愛犬を安全に避難させるために、キャリーバッグが必要です。

    犬用キャリーバッグは、種類や素材、機能などによって、特徴やメリット・デメリットが異なります。

     

    災害時に適した犬用キャリーバッグを選ぶためには、以下のポイントに注意しましょう。

    キャリーバッグの種類と特徴で選ぶ

    犬用キャリーバッグは、大きく分けてソフトタイプとハードタイプの2種類があります。

     

    ソフトタイプは、布やナイロンなどの柔らかい素材でできているものです。

    リュックタイプやトートバッグタイプ、スリングタイプなど、さまざまな形状があります。

     

    ソフトタイプのメリットは、以下のとおりです。

     
    • 軽くてコンパクトで持ち運びやすい
    • 柔らかい素材で犬に優しい
    • デザインの幅が広い
     

    一方、ハードタイプは、プラスチックや金属などの硬い素材でできているものです。

    クレートタイプやケージタイプなど、箱型の形状が主流です。

     

    ハードタイプのメリットは、以下のとおりです。

     
    • 丈夫で安定感があり犬に負担がかかりにくい
    • 外部からの衝撃や汚れに強い
    • 水洗いができて清潔に保てる
    • ハウスやゲージ代わりにも使える

    キャリーバッグの素材と機能で選ぶ

    キャリーバッグの素材には、布・ナイロン・メッシュ・プラスチック・金属などがありますが、素材によって耐久性や防水性、通気性などの機能が異なります。

     

    たとえば、体重が軽い場合や噛み癖がない場合は、布やナイロンなどのソフトタイプでも問題ありませんが、体重が重い場合や噛み癖がある場合、プラスチックや金属などのハードタイプがおすすめです。

     

    また、暑がりで通気性を重視する場合はメッシュ素材の多いもの、寒がりで防寒性を重視する場合は布やナイロン素材の厚いものを選ぶとよいでしょう。

     

    さらに、拡張できる機能があると災害時に愛犬の居住空間を広げたり、収納時にはコンパクトにしたりすることができます。

     

    愛犬の性格を考慮した上で、素材や機能を比較してみましょう。

    おすすめはリュックタイプ

    災害時に備えておきたい犬用キャリーバッグとして、リュックタイプがおすすめです。

    リュックタイプのキャリーバッグには、以下のメリットがあります。

     
    • 両手が自由になり、避難時の移動や荷物の持ち運びが楽になる
    • 体にフィットし、移動時にも安定感がある
    • 犬が顔を出せるものが多く、見通しや安心感を与えることができる
     

    リュックタイプは、以下のアイテムがおすすめです。

    リオニマル リュック型ペットキャリー GRAMP

    リオニマル リュック型ペットキャリー GRAM」は、災害時を想定して設計されたキャリーバッグです。

    普段はキャリーバッグとして使え、災害時には避難用ケージに変身します。

    コムペット バックパック Paena クール ブラック

    コムペット バックパック Paena クール ブラック」は、アイスバッテリーが付属しているクールタイプのキャリーバッグです。

    夏場の災害時に心配な犬の熱中症防止にも役立ちます。

    災害時用キャリーバッグを選ぶときの注意点

    災害時にキャリーバッグを使用するためには、事前に準備しておくことが重要です。

    災害はいつ起こるかわからないので、早めにキャリーバッグを用意しておきましょう。

     

    キャリーバッグを準備するときには、以下の点に注意しましょう。

     
    • 愛犬の大きさや体重に合ったサイズを選ぶ
    • 愛犬の性格や好みに合わせた種類や素材を選ぶ
    • 災害時に必要な機能やデザインを選ぶ
    • 愛犬に慣れさせるために、普段から使用する
     

    また、災害が起こったときに、すぐにキャリーバッグを使用できるように、常に手の届く場所に置いておくことも大切です。

     

    キャリーバッグを置く場所は、以下の点に注意しましょう。

     
    • 災害が起こったときに、すぐに持ち出せる場所に置く
    • 愛犬がすぐに入れるように、開けた状態にしておく
    • 愛犬が入りやすいように、毛布やおもちゃなどを入れておく
     

    避難時は愛犬に必要なものを探す時間がないかもしれないので、キャリーバックを置く場所の近くに必需品をまとめておくと安心でしょう。

    なぜ災害時に犬のキャリーバッグが必要なのか

    キャリーバッグは避難時に愛犬と同行するためだけのものではありません。

    災害で遭遇するあらゆる危険から愛犬の身を守る役割や、避難先での生活における愛犬のストレスを軽減する役割などがあります。

    災害時の危険やリスクから愛犬を守る

    災害時には、建物の倒壊や火災、津波など、犬の命に関わる危険が多くあります。

    また、道路や歩道はガラスや瓦礫などで埋め尽くされ、犬の足を傷つける可能性が高くなります。

    さらに、大きな音に対して犬は敏感で、パニックに陥って逃げ出したり、暴れたりすることもあるかもしれません。

     

    これらのリスクから愛犬を守るためには、キャリーバッグに入れて安全を確保することが必要です。

    避難生活を共にすることで、犬の生存を確保することができます。

     

    災害時に備えて犬用のキャリーバッグを用意し、愛犬と一緒に避難できる体制を整えておきましょう。

    災害時に愛犬が感じるストレスや不安を軽減する

    災害時には、犬も人間と同様に、環境の変化や音・振動などの刺激によってストレスや不安を感じます。

    犬は突然の変化に対応できない場合も多く、避難所や仮設住宅などの狭い空間での生活は大きなストレスとなることも。

     

    災害時や避難生活のストレスや不安を軽減するためには、キャリーバッグに入れることが有効です。

    キャリーバッグに入れることで、愛犬に安心感を与えることができます。

     

    キャリーバッグは犬にとって自分のテリトリーであり、安全な場所です。

    キャリーバッグに入っていると、犬は外部の刺激に対して落ち着いた態度をとることができます。

     

    また、キャリーバッグにおもちゃや毛布などのお気に入りのものを入れるなど、慣れ親しんだニオイや感触を与えることで、ストレスを緩和する効果があります。

    避難生活での周りの人への配慮

    災害時には、避難所や仮設住宅などの共同生活が長期化することがあります。

    そのため、災害時に愛犬と一緒に避難することで、周りの人に迷惑や不快感を与える可能性があります。

    犬の鳴き声やニオイが苦手と感じる人も少なくありませんし、中には「犬が逃走したり、噛みついたりするのではないか」と不安になる人もいるかもしれません。

     

    犬は避難場所でのトラブルの原因になることから、避難に同行させることを禁止している場合も多いです。

    しかし、地域や災害の規模にもよりますが、キャリーバッグやクレートがあれば一緒に避難することを認めてくれる場合もあります。

     

    愛犬と一緒に避難する場合には、周りの人への配慮も不可欠です。

    キャリーバッグに入れることで、鳴き声やニオイを抑えることや、犬の排泄物や毛などで床や空間を汚すことを防げます。

    災害時のキャリーバッグの役割と効果

    災害時にキャリーバッグがどのような役割や効果を果たすかをイメージしておくことで、より愛犬に適したキャリーを選ぶことができるでしょう。

    避難時の移動

    災害が起きた際、安全な場所まで速やかに避難しなければなりません。

    キャリーバッグがあれば、愛犬の移動速度や体力を気にせずに、素早く安全な場所に移動できます。

    また、愛犬の身体を保護しながら、狭い場所や階段などの難所を通過できます。

     

    キャリーバッグが避難時の移動に及ぼす効果として、以下の3つが挙げられます。

     
    • 犬の安全性や快適性を高める
    • 犬のストレスや不安を軽減する
    • 犬の体力や健康を温存する

    避難先での居住空間

    キャリーバッグは、避難先での居住空間としても使用できます。

    たとえば、以下のようなシーンで役立つでしょう。

     
    • 犬のベッドやケージとして使用できる
    • 拡張すれば、犬の遊び場やトイレとして使用できる
    • 水や食料などの必需品を収納して、犬の生活を支えることができる

    災害時の犬のストレスを軽減する

    災害への恐怖や不安、日常とは違う避難生活を強いられることは、人間だけでなく、犬にとっても過酷なものです。

    避難生活が長引けば、知らない人とすぐ近くで過ごさなければいけないため、縄張り意識が強い犬にとって大きなストレスとなります。

     

    しかし、キャリーバッグを用意することによって、愛犬にプライバシーや安心感を与えられます。

    また、犬に慣れ親しんだ環境やニオイを与え、安心させる効果も期待できます。

    普段時のキャリーバッグへの慣れさせ方

    災害時にキャリーバッグに入れてスムーズに避難できるよう、普段から愛犬をキャリーバッグへ慣れさせておくことが重要です。

     

    キャリーバッグへの慣れさせるには、以下の方法が有効です。

     
    1. キャリーバッグでおやつをあげる
    2. キャリーバッグの扉を閉めて30秒ほど様子をみる
    3. 吠えずに入っていられたら、出して褒めるを繰り返し、時間を少しずつ延ばしていく
    4. 10分以上入っていられるようになったら、キャリーバッグを持ち上げたり動かしたりしてみる
    5. 持ち上げたり動かしたりしても平気な様子になったら、キャリーバッグに入れたまま外出してみる
     

    災害時用のキャリーバッグを備えていても、愛犬がスムーズに入ってくれるとは限りません。

    避難時に愛犬がキャリーバッグを警戒しないよう、普段から慣れさせてあげましょう。

    キャリーバッグと合わせて用意しておきたいもの

    キャリーバッグと合わせて、災害時に愛犬に必要なものを備えておくことも大切です。

    たとえば、以下のアイテムを用意しておくとよいでしょう。

     
    • ごはんやおやつ、飲み水
    • おもちゃや毛布
    • リードやハーネス
    • ペットシーツ
    • ビニール袋
    • 予防接種証明書
     

    これらが一式になっている「ペット防災セット」などもおすすめです。

     

    また、避難場所での受け入れに、犬の健康証明書や予防接種証明書のコピーが必要となる場合があります。

    万が一、愛犬と離ればなれになった場合を想定して、容姿や特徴を伝えられるよう、愛犬の写真や飼い主さんの連絡先を用意しておきましょう。

    災害に備えて愛犬の安全を守ろう

    災害はいつ起こるかわかりません。

    いざという時に愛犬と素早く避難するためには、キャリーバッグが必要です。

    キャリーバッグは、避難時だけでなく避難生活でも役に立ちます。

     

    大切な愛犬を守れるのは、飼い主さんだけです。

    災害が起こる前に、愛犬に最適なキャリーバッグを用意しておきましょう。

    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家

    AMILIEライター

    エリア:東京都

    愛犬家住宅コーディネーター