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人間と同様、犬にとっても肥満は万病のもと。家族同然の愛犬に長生きしてもらうためにも、適正な体重管理が重要です。
近年の研究では、飼い主さんと犬が一緒にトレーニングをすると、飼い主さんと犬が共に健康的になるという研究結果も出ているそうです。
それでも「毎日散歩しているけれど、なかなか体重が落ちない」など、なかなかダイエットがうまくいかないこともあるでしょう。
適正体重を維持するためには、生活習慣の見直しが必要です。だからこそ、飼い主さんも愛犬も共に楽しんで取り組めるといいですよね。
この記事では、無理なく楽しくダイエットに取り組むためのおすすめグッズを紹介します。
愛犬にとって効果的なダイエット方法とは
犬のダイエット方法は大きく分けて「運動量を増やすこと」と「食事量を調整すること」に分けられます。
運動面では、日々のお散歩の回数や時間を増やしたり、お散歩コースに階段や坂道を組み込んだりして負荷を大きくすることも効果的ですが、雨や雪はもちろん、近年の夏は外にいるだけでも危険なほどの猛暑が報告されることもあり、お散歩はお天気に左右されてしまいがちです。そんなときに室内で手軽に取り組める運動方法があると、継続的なダイエットができるほか、飼い主さんとのコミュニケーションにもつながり、おすすめです。
食事面では、急に食事量を減らすなどの無理なダイエットはせず、ダイエット用のフードに置き換えたり、1回の食事量を減らして食事の回数を増やしたりするなどの工夫ができると良いです。ただし、普段は不調な様子を見せなくても先天性な持病を持っている場合もあります。その場合は栄養面での注意が必要になるので、新しいフードやおやつを与える前に動物病院で相談できると安心でしょう。
ここからは、愛犬のダイエットにおすすめなグッズを運動編と食事編に分けて紹介します。
おすすめのダイエットグッズ〈運動編〉
室内は屋外と違って広さや音の振動への配慮などが必要になりますので、住環境にあわせて運動器具やおもちゃを取り入れるようにしてください。
特におもちゃは愛犬にとってはただの運動器具ではなく、楽しい遊び道具。愛犬も飼い主さんもストレスなく楽しみながら運動ができるよう、おもちゃは常に手に届くところには置かず、使うときに取り出すようにするのがおすすめです。
それではここからは、楽しみながらダイエットができる運動グッズをご紹介していきます。
電動ボール
電池式で自動で転がるボールです。不規則な動きをするので、犬の好奇心を刺激しやすく、愛犬だけでも楽しく遊ぶことができます。
カバーは取り外して洗濯ができるので、たくさん噛んでよだれまみれになっても安心。衛生的に使えます。ボールを追いかけることで自然と運動量が増え、楽しみながら体を動かせます。
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アジリティグッズ
アジリティとは、飼い主さんが犬に指示を出しながら障害物があるコースをクリアしていくスポーツのこと。一般的には屋外に作られたコースで行うことが多く、タイムを競う大会も世界中で開催されています。中~大型犬が取り組むイメージも多いかもしれませんが、アジリティは犬種や体の大きさを問わないスポーツです。近年では、初心者でも挑戦できる室内用のグッズも販売されています。
アジリティは、上達すればするほど運動量も必要になる競技が多くあります。まずは遊び感覚で取り入れてみてはいかがでしょうか。
スロラームは、等間隔に並べた障害物を左右交互にすり抜けながら進む競技です。犬の俊敏性が最も発揮されるスロラーム。愛犬にあわせて難易度を変えることができ、追加購入することで置き方のバリエーションを増やせるのも魅力です。
この商品は柔らかいウレタン素材なので、愛犬がぶつかってもケガをすることもなく、倒してしまっても音が響いたり床を傷つけてしまうこともないので安心です。
こちらは設置した壁を飛び越える競技でウォールと呼ばれます。同じように飛び越える競技としてハードルもありますが、飛び越える向こう側が見えない分、難易度が高くなります。壁の赤と黄色の部分が2つに分割されるので、愛犬にあわせて難易度を変えることができます。
高さの違うパーツを飛び越える競技です。個数を増やしたりや設置距離を長くしたりすることで、徐々に難易度が上がります。素材が柔らかいので万が一失敗してしまっても安心。重ねてコンパクトに収納できるのも嬉しいポイントです。
猫じゃらし
猫じゃらしというと猫用のおもちゃだと思われがちですが、ゆらゆらとした不規則な動きは犬の狩猟本能を掻き立て、夢中になって遊んでくれます。
猫は手を使ってじゃれることが多いのですが、犬は先に付いているおもちゃを咥えようと必死になります。がぶりと力強く咥えることもあるので、先に付いているおもちゃの大きさや素材を吟味して購入しましょう。大きさは口の中にすっぽり収まってしまうものではなく、比較的大きめなものを、素材は羽やセロハンのようなものではなく、布製の方が安心です。愛犬がおもちゃを咥えたら無理に引っ張ると壊れやすいので、引っ張り合いっこは別のおもちゃで行いましょう。
おもちゃの振り幅を広くすると、愛犬が「あっち?次はこっちだ!」と動き回るので、かなりの運動量になります。垂直方向にジャンプさせると膝関節に悪影響がある場合があるので注意してください。
引っ張りあいっこ
わんちゃんの大好きな遊び、引っ張り合いっこ。全身の力を使って引っ張るので運動はもちろんストレスの解消にもぴったりです。比較的省スペースでできるのも嬉しいポイント。
犬の噛む力は、小型犬で人間の4~5倍、大型犬では人間の10倍ともいわれているので、引っ張り合いに使うおもちゃは、丈夫なもの且つロープなど歯にも優しい素材で作られているものを選ぶようにすると良いでしょう。
バランスマット
人間も動物も、不安定な場所でバランスをとろうとするのにはインナーマッスルを使います。体幹トレーニングは基礎代謝を上げる効果が期待できるので、動き回るのが苦手な愛犬でも手軽に取り入れやすいダイエット方法と言えるでしょう。
重ねたクッションの上に毛布をかけて、簡易的なバランスマットを作ってあげるのも入門としておすすめです。
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ランニングマシン
人間のダイエットというとジムでの運動を連想される方も多いのではないでしょうか?ジムでよく見かけるランニングマシン。実は自宅に設置できる犬用のランニングマシンもあるんです。
お外が苦手な愛犬のために長期的に取り入れてみたいという方は、検討してみるのも良いでしょう。
犬用ランニングマシンってどんなもの?使うシーンや注意点を紹介
おすすめのダイエットグッズ〈食事編〉
「運動は十分にしているのに、なかなか体型に変化がない」「うちの子はとにかく食べるのが大好き」という場合は、普段の食事の内容や与え方を見直すことが必要です。人間と同じく、食事やおやつで摂取するカロリーと消費するエネルギーのバランスを保つことは健康維持の基本。愛犬は自分でそのバランスを管理するのは難しいからこそ、飼い主さんがしっかりコントロールすることが必要になります。
ここからは食事やおやつをあげる場面で活躍するグッズを紹介していきます。
フード計量スプーン
1日に必要なカロリーは犬種や体重により違いますし、何をどのくらい食べれば良いのかはその子によって異なります。ダイエットのためはもちろん、健康維持のためにもフードの計量は重要です。
フードにより栄養成分やカロリーが違うので、フードを変える際は動物病院で相談するのがおすすめです。
LCDディスプレイ付きで、フードの量が正確に計測できる計量スプーンです。持ち手が長くフードの袋やコンテナからすくいやすいのも魅力です。
1杯あたり約100グラムの計量ができる計量カップです。25グラム、50グラム、75グラムの目盛りがあるので、愛犬に合わせて計量の調整ができます。取っ手が付いているので持ちやすく、器にも移しやすい形状です。
ノーズワーク
ノーズワークとは、犬が嗅覚を使って食べ物やおやつを探し当てるゲームのこと。子犬からシニア犬まで年齢や犬種を問わずに楽しめます。狩猟本能に基づいた集中力を使うので、エネルギー消費にも効果的です。
カラフルなブロックやスライドの下にフードやおやつを設置し、それらを愛犬に探してもらいます。手や鼻を使ってスライドを動かしたりブロックを外したりすることでフードにありつけるので、食べるのに時間がかかり「おやつをあげてもあっという間に食べ終わってしまう」という愛犬にもおすすめです。
にんじんのおもちゃの下にフードやおやつを置き、にんじんを抜くとフードが食べられるというおもちゃ。抜いてフードを食べた後もにんじんのおもちゃにフードの匂いが付くので、飽きることなく楽しく遊べます。
裏に滑り止めが付いているので、遊んでいる間に畑があちこちに移動してしまう心配もありません。
コング
ゴム製でできた噛み応えがある玩具です。貝殻のような形状で中が空洞になっており、そこにフードを詰め込みます。中身は段差がある形状なので、フードが一気に出てくることなく、早食いの防止につながります。
犬種に合わせてサイズが選べるので、愛犬に合わせてサイズを検討しましょう。
早食い防止食器
器のそこが凸凹と副雑な形状になっているため、食べる速度が自然と遅くなります。ゆっくり食べることで満足感がアップするので、食いしん坊の愛犬におすすめです。形状は商品によりさまざまですが、突起がある形状のものの場合、ノズルが長い犬種であれば突起が高い深めの食器を、ノズルが短い犬種であれば突起が低い浅めの食器を選ぶと良いでしょう。
愛犬も飼い主さんも楽しめるダイエットを
愛犬のダイエットは飼い主さんの細かな配慮やコントロールが必要になりますが、人間と同じく犬も楽しくない、苦しいだけのダイエットは長続きしません。
特に運動は、飼い主さんと愛犬が一緒に取り組むことでコミュニケーションを深めるきっかけにもなりますし「大変なこと」と捉えずに楽しんで継続できるよう、気持ちも上がるグッズを取り入れてみてはいかがでしょうか?
この記事を書いたペットとの暮らしの専門家