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猫のおしっこ臭を消す方法|猫にとって安心・安全な「消臭と除菌ができるアイテム」をご紹介

目次


    猫のおしっこには、独特なニオイがありますよね。

     

    猫がトイレ以外で粗相をしてしまったとき、なかなかニオイが取れず困った経験がある方も多いのではないでしょうか?

     

    今回は、猫のおしっこのニオイを消す方法や、必要なアイテムについてご紹介します。

     

    また「猫がトイレ以外でおしっこをしないための予防策」についても解説していきます。

    猫のおしっこ臭が強烈な理由

    猫のおしっこは、どうしてあんなにきついニオイがするのでしょうか?

     

    その主な原因は3つあります。

    ニオイの原因は「アンモニア」と「猫特有の物質」と「濃度」

    ニオイの原因①:アンモニア

    猫の尿には、さまざまな物質が含まれています。

     

    そのうちのひとつが、窒素を含む有機化合物である「尿素」です。

    (人間の尿にも含まれています)

     

    この尿素が「ウレアーゼ」という細菌によって分解され、窒素と水素の化合物である「アンモニア」となり、強いニオイを発するようになります。

    ニオイの原因②:猫特有の物質「フェリニン」と「コーキン」

    猫の尿が臭うのは、アンモニア以外にも「フェリニン」と「コーキン」と呼ばれる2つの物質が原因となっています。

     

    「フェリニン」とは硫黄を含むアミノ酸の一種で、フェロモンとしても機能しており、空気に触れることで「チオール」という物質に変化し、独特のニオイを発するようになります。

     

    そして岩手大学の研究により、「コーキン」というタンパク質が、ニオイのもとであるフェリニンの生成に関わっていることが明らかになりました。

     

    「フェリニン」と「コーキン」は猫特有の物質で、生後3か月頃から分泌されるようなり、月齢とともに徐々に増加していきます。

     

    フェリニンとコーキンの2つの物質は、去勢していないオス猫のおしっこに特に多く含まれています。

     

    出典:ネコの尿臭の原因となる化合物を生産するメカニズムを解明

    ニオイの原因③:濃いおしっこ

    おしっこのニオイの原因は、猫の尿の含有物質だけでなく「おしっこの濃度」にもあります。

     

    猫の祖先は砂漠地域の水が乏しい環境に生息していたため、少ない水分で生きられるよう身体が適応してきました。

     

    そのため身体に対して腎臓が小さく、濃縮されたおしっこを生成・排出するため、ニオイがキツイのです。

    「いつもと違うニオイがする」「逆にニオイがしなくなった」ときは要注意

    猫のおしっこのニオイが、いつもと違うときには注意が必要です。

     

    細菌性の膀胱(ぼうこう)炎にかかってしまうと、いつもよりニオイが強くなります。

     

    反対に、あまり臭わなくなった場合は「慢性腎臓病」や「糖尿病」などの病気の可能性があります。

    猫の尿は複雑……ニオイを取るためにいろいろな方法を試してみよう

    ニオイを消すためには「中和」することが大切

    ニオイのもととなる分子には「酸性」と「アルカリ性」があり、これらを混ぜて「中和」させることで、ニオイを抑えることができます。

    猫の尿は、タイミングによって「アルカリ性」や「酸性」に変わる

    水の性質を示す「pH値」によって、酸性かアルカリ性かを判断することができます。

    (pH7が中性。数字が低いほど酸性、高いほどアルカリ性を示します)

     

    猫の尿のpH値は、pH6~6.5が正常値の範囲といわれていますが、食後すぐのタイミングだと胃酸の影響で「アルカリ性」に傾き、時間が経つにつれて「酸性」に変わっていくという性質があります。

    猫のおしっこのニオイには、いろんな方法を試してみよう

    上記で解説した通り、猫のおしっこのニオイには、含まれている“物質”や“健康状態”などさまざまな要因があるため、ニオイの成分を単純に「アルカリ性」や「酸性」でくくることができません。

     

    猫のおしっこのニオイを消すためには、ひとつのやり方にこだわらず、次にご紹介するアイテムを使っていろいろ試してみることをおすすめします。

    猫のおしっこのニオイを取るために必要なアイテム

    消臭というと「アルコール除菌」を思い浮かべる方も多いかと思いますが、アンモニアのニオイはアルコールでは消すことが出来ません。

     

    そこで次の3つのアイテムを常備しておき、用途に応じて使い分けましょう。

    ①クエン酸スプレー

    画像引用:Amazon | 暮らしのクエン酸 330g | ミヨシ石鹸

     

    アンモニアは「アルカリ性」なので、酸性である「クエン酸」と混ぜることで中和され、消臭できます。

     

    クエン酸には尿石を落とす効果もあるため、猫のトイレを掃除する際には「クエン酸スプレー」をシュッと吹きかけて、仕上げ拭きしてあげると良いでしょう。

    (人間のトイレにも使えますよ)

     

    壁や床材を痛める心配もなく、猫や犬がいるご家庭でも安心して使用できるのが利点ですが、一部の素材(大理石などの石材や金属、コンクリート)には使えないので注意しましょう。

     

    クエン酸スプレーは、「クエン酸」の粉末を水(またはお湯)で40倍に薄めて作ります。

     

    クエン酸の粉末は、ドラッグストアや100円ショップで購入できます。

    クエン酸スプレーの作り方(200gのスプレー溶液)

    準備するもの

    クエン酸:5g

    水:195g

    スプレー容器

     

    スプレー容器に、クエン酸の粉末と水を入れて溶かすだけです。

    (お湯の方が溶けやすいです)

     

    クエン酸がない場合は、食用の「お酢」でも代用できます。

     

    【混ぜるな危険!】

    クエン酸(酸性のもの)と塩素系洗剤は、混ぜると有毒ガスが発生してしまい大変危険です。絶対にやめましょう。

    ②酵素系漂白剤

    洗濯できるものには「酵素系漂白剤」を使用します。

     

    塩素系漂白剤と比べて、色落ちの心配が少ないのが特徴です。

     

    酵素系漂白剤には、「粉末」と「液体」の2つのタイプがあり、液体タイプよりも粉末タイプの方が消臭効果は高めです。

    粉末タイプ

    画像引用:ワイドハイター PRO <強力分解パウダー>|花王

     

    「弱アルカリ性(過炭酸ナトリウム)」で、ウール(毛)や絹が含まれていない素材に向いています。

     

    液体タイプ

    画像引用:ワイドハイター EXパワー <液体タイプ>|花王

     

    「酸性(過酸化水素)」で、ウール(毛)や絹が含まれている素材にも使用できます。

     

    参考:尿や便によるシミの落とし方|衣料用漂白剤 ワイドハイター|花王

    ③市販のペット用消臭剤

    市販の消臭剤を使う場合は「ペット用」と表記されているものを選び、「芳香剤」と表記のあるものは避けるようにしましょう。

     

    芳香剤は、根本からニオイを消してくれるものではありません。

     

    香りの強いものは猫の健康に害を及ぼす可能性があるため、猫にとって安全な成分であるか確認してから購入しましょう。

    【おすすめの消臭スプレー】除菌が出来る消臭スプレー AQ200 猫用250ml

    原料は、厚生労働省認可の食品添加物である「次亜塩素酸ナトリウム」なので、猫が舐めても安心です。

     

    分子レベルでニオイを破壊する高い消臭効果があります。

     

    弱酸性で飼い主の肌にもやさしく、手荒れの心配がないのも嬉しいポイントです。

     

    日本食品分析センターで除菌試験に合格しており、犬・猫の感染症や皮膚病対策でも利用されています。

     

    除菌が出来る消臭スプレー AQ200 猫用250ml

    価格

    946円(税込)

    メーカー

    日本醗酵飼料

     

    ▶購入はこちらから

    【場所別】猫のおしっこのニオイを消す方法

    ここからは、おしっこをかけられてしまった場所ごとにニオイを消す方法について解説します。

     

    基本的におしっこのニオイは、時間が経つと壁や床、布に染みついてしまうため早めの対処が重要です。

     

    アンモニア臭は熱を加えることで分解される性質がありますが、熱湯で対処できない場合は下記の方法を試してみましょう。

    洗濯できるもの(毛布やカーテンなど)におしっこがかかった場合

    ①おしっこがかかった部分を、乾いた雑巾で叩いて拭き取る

    こすってしまうとニオイがしみ込んでしまうため、ポンポンと叩くように拭き取りましょう。

    ②おしっこがかかった部分に「酵素系漂白剤」の原液を染み込ませる

    やりすぎると色落ちしてしまう可能性があるため、様子を見ながら塗りこみましょう。

    ③ぬるま湯に「酵素系漂白剤」を溶かして、つけ置きする

    40℃ほどのぬるま湯に、酵素系漂白剤を溶かして約30分程度つけておきます。

     

    長時間浸けすぎると色落ちの原因になるため要注意です。

    ④洗濯機で洗う

    つけ置きした水(漂白剤)と一緒に洗濯機に入れて、いつも使っている洗剤を投入して洗濯します。

    洗濯できないもの(壁やソファなど)におしっこがかかった場合

    ①おしっこがかかった部分を、乾いた雑巾で叩いて拭き取る

    こすってしまうとニオイがしみ込んでしまうため、ポンポンと叩くように拭き取りましょう。

    ②おしっこがかかった部分にクエン酸スプレーを吹きかける

    高濃度のクエン酸は、猫にとって害を及ぼす可能性があります。

     

    必ず「40倍」に薄めたものを使用しましょう。

    ③自然乾燥させる

    早く乾かしたい場合はドライヤーを使用すると良いでしょう。

    猫のトイレ自体が臭う場合

    ①トイレを丸洗いする(クエン酸スプレーで仕上げ拭き)

    猫のトイレはプラスチック製のものがほとんどですが、細かな傷が付きやすく、その傷に汚れが入り込んでニオイの原因になります。

     

    まずはトイレを丸洗いして、仕上げにクエン酸スプレーを吹きかけて拭き取りましょう。

     

    消臭しながら尿石を除去できます。

    ②猫砂やおしっこシートをこまめに取り換える

    トイレからニオイを出さないためには、日常的にトイレを清潔な状態に保つことが大切です。

     

    猫砂やおしっこシートはこまめに取り換えて、ニオイの根源を断ち切りましょう。

    ③消臭効果の高い猫砂(チップ)を使う

    使用している猫砂(チップ)を、消臭性の高いものに変えてみましょう。

     

    特に筆者がおすすめしたいのが「木質ペレット」です。

     

    システムトイレで使用でき、コスパも良く、高い消臭効果が期待できます。

     

    画像引用:【楽天市場】猫砂 としても! 木質ペレット

     

    木質ペレットについては、下記の記事で詳しく解説しています。

     

    《関連記事》猫のシステムトイレ節約法。木質ペレットでコストもニオイも削減!

    空間が臭う場合

     

    部屋自体が臭うのは、猫のトイレからのニオイ以外に、布や壁に染みついたニオイが原因となっていることが多いです。

     

    その場合、ニオイの元を絶つのはもちろんですが、次の方法も試してみるとさらに効果的です。

    方法①:こまめに換気をする

    基本的なことですが、換気をして部屋の中に風を通し、空気を入れ替えることが大切です。

    方法②:緑茶や紅茶、コーヒーの出がらしを置いておく

    緑茶や紅茶、コーヒーの出がらしは、置いておくだけで消臭してくれる効果があります。

     

    よく乾燥させてから、お皿などの器や不織布の袋に入れて置いておきましょう。

     

    置いておく際には、猫が食べてしまわないように注意してくださいね。

    方法③:市販のペット用消臭スプレーを使う

    壁やカーペット、ソファなど気になる箇所にペット用の消臭スプレーを吹きかけて対策します。

     

    ぜひ上記でご紹介したアイテムを活用してみてください。

    【予防策】猫がトイレ以外でおしっこをしないために

     

    猫はトイレのしつけが比較的簡単で、あまり粗相をしない動物です。

     

    そんな猫がトイレ以外でおしっこをしてしまうのには、必ず何らかの原因が隠されています。

     

    猫の普段の様子を注意深く観察し、粗相してしまう原因を探ってみましょう。

     

    予防策として、次の3つのポイントをご紹介します。

    予防①:トイレを見直す

    猫がトイレでおしっこをしないのは、トイレが気に入らないせいかもしれません。

     

    常に清潔な状態を保つことはもちろんですが、

    • トイレの数
    • 設置場所
    • 猫砂の種類

    などを見直してみましょう。

     

    トイレの数は、猫の「頭数プラス1台」が理想的です。

     

    また、老猫で足腰が不自由になり、トイレまで間に合わずに粗相をしてしまうケースも考えられます。

     

    猫の行きやすい場所にトイレを移動したり、設置場所を増やしたりして、猫が安心してトイレで用が足せる環境を整えてあげましょう。

    予防②:去勢する

    壁などにおしっこをしてしまう場合、「スプレー」というマーキング行為でおしっこを吹きかけている可能性があります。

     

    「スプレー」は去勢前のオス猫に見られる行為なので、多くは去勢手術をすることで解決されます。

     

    猫の去勢手術については、下記の記事で詳しく解説しています。

     

    ≪関連記事≫【体験談】猫の避妊・去勢手術の時期や費用、病院の選び方や術後のケア

     

    予防③:精神不安や病気を疑う

    「分離不安症」という精神不安によって粗相をしてしまったり、膀胱(ぼうこう)炎などの病気が理由だったりする可能性もあります。

     

    いずれの場合も、獣医師に診てもらい判断を仰ぎましょう。

    まとめ:おしっこ対策を万全にして、猫も飼い主も快適な生活を

    強いニオイを放つ猫のおしっこは、放置するとニオイが取りにくくなってしまう厄介なものです。

     

    だからこそ、日常的にちゃんとトイレでおしっこをさせられる工夫が大切です。

     

    万が一粗相をされてしまった場合は、今回ご紹介したニオイ消しの方法を試してみてください。

     

    愛猫と飼い主が、お互いにおしっこ臭に悩まされることなく、快適に過ごせる環境づくりをしていきましょう。

    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家

    安美 サヨリ

    猫2匹と暮らす二級建築士。
    (キジトラ/男の子)(キジシロ/女の子)

    エリア:東京都

    愛猫家住宅コーディネーター