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消臭効果が高く、排泄物の処理回数が少ない猫用のシステムトイレは猫飼いさんに人気があります。
しかしその消耗品を純正品でそろえると、意外とばかにならないお値段に……。
特に多頭飼いの場合は消耗品の減りもはやく、頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか?
そこでおすすめしたいのが「木質ペレット×犬用ペットシーツ」の組み合わせ。
筆者が実践している「消臭効果がアップするトイレの節約方法」についてご紹介します。
猫用システムトイレとは
猫のトイレは、大きく分けて「システムトイレ」と「猫砂タイプのトイレ」の2つに分類されます。システムトイレとは
すのこ式の2層構造になっており、上層にチップ(猫砂)を入れて、下層にシートを敷き排尿を吸収します。毎日の排泄物の処理は、チップの上の排便を取るだけ。
処理回数が少なく、留守のときも安心なトイレです。
猫砂トイレとは
トイレ容器に砂を敷き詰め、排泄物を吸収(もしくは凝固)する箱型タイプのトイレです。排便だけでなく、排尿も猫砂で固まる(もしくは吸収する)ので、排便と排尿の両方を取り除く作業が発生します。
猫砂のタイプは
・鉱物系
・木材系
・紙系
・おから(食物)系
・シリカゲル系
の5種類があります。
消臭効果は使用する猫砂のタイプにより異なります。
トイレの消耗品を純正品で揃えた場合の費用(1ヶ月換算)
システムトイレに必要な消耗品は
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今回は「花王:ニャンとも清潔トイレ」の純正品と、これに排便を捨てる袋「うんちが臭わない袋」を加えた費用を計算します。
※1ヶ月=4週間(28日)で換算
※記事内でご紹介しているアイテムは、2022年10月時点の価格
トイレチップ(猫砂)
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4.4L×4個入り=17.6Lで5,277円(税込み)
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純正チップの使用量の目安(公式サイトより)
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出典:脱臭・抗菌チップ│猫システムトイレ用砂│ニャンとも清潔トイレ│花王株式会社
1ヶ月あたりの純正チップの金額
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ペットシーツ
【楽天市場】花王 ニャンとも 清潔トイレ 脱臭・抗菌シート(8枚入*8コ入)【dl_2206sstwen】【ニャンとも】 : 楽天24 ペット館
8枚入り×8個入り=64枚で8,606円(税込み)
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純正シートの使用量の目安(公式サイトより)
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出典:脱臭・抗菌シート│ニャンとも清潔トイレ 猫用システムトイレ│花王株式会社
1ヶ月あたりの純正シートの金額
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排便袋「うんちが臭わない袋(SSサイズ)」
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SSサイズ 200枚入り×2個セット=400枚で2,650円(税込み)
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公式サイト:【ネコ】うんちが臭わない袋 | 驚異の防臭袋BOS(ボス)公式サイト
1ヶ月あたりの純正シートの金額
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【純正品】1ヶ月の合計金額
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年間のランニングコストは、それぞれ
猫1頭で約14,700円、2頭で約27,036円になる計算です。
節約に必要なアイテム
次に、節約品を使用した場合のご紹介です。必要なアイテムは次の4点です。
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システムトイレ
「花王:ニャンとも清潔トイレ」を使用します。【楽天市場】花王 ニャンとも清潔トイレセット オープンタイプ ライトベージュ(1セット)【ニャンとも】 : 楽天24
木質ペレット
純正チップの代わりに「木質ペレット」を使用します。【楽天市場】【5日限定!最大1,000円OFFクーポン】猫砂としても! 木質ペレット 20kg 1袋 ペレットストーブ燃料 猫砂 砂 ネコ砂 ねこ砂 システムトイレ トイレ ペレット 木質 猫砂 代用品 : ニッチ・リッチ・キャッチ
20kg=約33Lで1,863円(税込み)
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木質ペレットとは
「木質ペレット」とは、乾燥した木材を粉砕し、圧力をかけて円筒状に圧縮成形した木質燃料のことです。
主にストーブやボイラーの燃料として使われていますが、最近では猫のトイレ用に販売されています。
純正のチップと見た目はほぼ一緒ですが、違うのはその性能。
メリット・デメリットについて解説します。
木質ペレットのメリット
・水分を含むと粉状になる
<丸で囲っているところが、排尿で水分を含みホロホロになったチップです>
木質ペレットは、純正品のチップとは違い、水分を含むとホロホロと崩れて粉状になるのが大きな特徴です。
粉状になった木質ペレットはすのこを通過して、下層のペットシーツの上に溜まります。
・消臭効果が高い
木質ペレットは猫にも安心して使用できる自然素材で作られており、袋を開けると木材の自然な香りが広がります。
排尿の際に粉状になりすのこ下に落ちるのですが、粉状になったペレットがさらに尿を吸収し、消臭効果を高めてくれます。
・清潔
純正チップには一応目安の使用期間がありますが、排泄物が触れたチップがいつまでも残り続けるため、あまり衛生的とはいえません。
使用するたびに消臭効果も薄れてきます。
一方木質ペレットは、古いチップは尿を吸ってすのこ下に落ちていくため清潔な状態が保てます。
(使用量によっては都度チップの継ぎ足しが必要な場合もあります)
・安価
とにかくコスパが良いです。
ネットショップでも20kg前後で販売しているところがほとんどで、一度購入すれば半年はもちます。
・掃除がしやすい
純正チップだと水に溶けないため、すのこの目にチップが挟まりやすく、トイレを洗うときに手間がかかります。
その点、木質ペレットは粉状になるので目詰まりがしにくく掃除もしやすいです。
木質ペレットのデメリット
・ゴミが増える
<ゴミ出しの直前、4日間使用した状態です>
排尿のたびに粉状になったチップがペットシーツの上に落ちるので、多頭飼いの我が家は週2回のゴミの日でも結構な粉が排出されています。
しかし、猫砂のタイプによっては「燃えるゴミ」で出せない自治体もありますが、その点木質ペレットは基本的に可燃ごみとして出しても大丈夫なのが利点です。
※念のためお住まいの自治体へ確認しましょう。
・置き場所に困る
米袋で配送される木質ペレットは、約20kgもあるのでその存在感は結構なものです。
重くて袋も大きいため、収納場所をあらかじめ考慮して購入することをおすすめします。
・検尿できない
猫が体調不良の際、病院で尿を持ってくるよう指示されることもあるかと思います。
検尿にはシステムトイレはとても便利で、純正のチップを使用しシステムトイレの下層部にペットシーツを敷かないという方法で簡単に排尿を採取できます。
しかし木質ペレットの場合は尿でチップが崩れてしまい、尿を採取する際余計なものが混ざってしまうため検尿には向きません。
参考:自宅でできるオシッコチェック│ニャンとも清潔トイレ 猫用システムトイレ│花王株式会社
ペットシーツ
ホームセンターなどで販売している「犬用のペットシーツ」を使用します。ペットシーツはこまめに取り替えることになるため、大容量の業務用がおすすめです。
筆者宅で使用しているものは、コーナンの業務用ペットシーツ(レギュラーサイズ)です。
コーナン オリジナル 業務用ペットシーツ レギュラー 400枚(200枚×2袋)
200枚×2袋=400枚で2,618円(税込み)
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レギュラーサイズ(300㎜×450㎜)は「ニャンとも清潔トイレ」のサイズにピッタリ。
多頭飼いで排尿量が多いため、念のためトイレ1つにつきペットシーツ2枚ずつ敷いています。(でも、たいがい汚れるのは上に敷くシーツだけで、実質1枚の交換で済みます)
排便袋「うんちが臭わない袋(SSサイズ)」節約Ver.
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SSサイズ 200枚入り×2個セット=400枚で2,650円(税込み)
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純正品の項目でもご紹介しましたが、ニオイがきつい猫の排便を捨てるのにこの袋以外は考えられません!(筆者の個人的な見解です)
この袋を使うと、本当にニオイが分からなくなるのです。
しかし、猫の1回の排便はごく少量なので、SSサイズとはいえその都度袋1枚を使うのはもったいない……。
そこで筆者宅では(賛否はあると思うのですが)排便がいっぱいになるまで口をクリップ(洗濯ばさみ)で留めて、袋を使いまわしています。
<ニオイが漏れないように、口はしっかりとクリップで留めます>
この方法で、猫2頭だと1週間〜10日は使用できます。
(いっぱいになるまで使って、最後は口をガムテープで留めて捨てています。)
それでも全くニオイ漏れがないので、この袋は本当に優秀です!
【節約品】1ヶ月の合計金額
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年間約4,872円のランニングコストで「コスパの良いトイレ」を実現できます!
節約効果(純正品との比較)
純正品と節約品との1ヶ月の金額の比較です。※猫2頭で換算しています。
1ヶ月あたりの費用の比較
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その差額は、なんと約1,847円。
年間だと約22,164円もお得になる計算です。
猫の一生涯(平均寿命15年)だとなんと通算約33万円!!
これだけの差額があれば、猫にちょっと良いおやつや、おもちゃを買ってあげられますよね。
トイレの消耗品を節約するときの注意事項
ペレットや排便はトイレに流しては絶対ダメ
木質ペレットは水を含んで粉状になるため、「トイレに流せます」といううたい文句で販売されていることもあります。しかし現代のトイレは節水型が主流なので、トイレットペーパー以外のものを流すと詰まる可能性が高いです。
水分が少ない猫の排便は特に詰まりやすいため、絶対にトイレには流さないようにしましょう。
だからこそ「うんちが臭わない袋」は必需品なのです。
ペットシーツはこまめに取り替える
安価な犬用のペットシーツは、薄手なのでこまめに取り替えることが前提の商品です。筆者宅では、猫2頭につきトイレ3個を使用しており、週2回の燃えるゴミの日に合わせペットシーツを取り替えています。
「複数猫用」として販売されている厚手のシーツを推奨日数使用するよりも、薄手のシーツでこまめに交換した方が、ニオイが気にならない清潔なトイレを維持できます。
まとめ:工夫次第でトイレのランニングコストは抑えられる!
猫たちを飼い始めたとき、トイレの消耗品はすべて純正品を使用していましたが、メーカーが推奨する使用期間よりも早い段階でニオイや汚れが気になっていました。純正のものは消耗品にしては安くない品物だったため「どうにかして節約できないかな」と考え、調べて編み出したのがこの記事でご紹介した方法です。
コスパの良い消耗品を使い、ペットシーツをこまめに取り替えることで「コスパ」と「消臭効果」が格段にアップします。
特に多頭飼いの人にはおすすめの方法なので、ぜひ取り入れてみてくださいね!
この記事を書いたペットとの暮らしの専門家