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猫のクレートトレーニングは必要?嫌がる場合の慣らし方とおすすめキャリーを紹介

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    この記事を書いた人
    永楽陽子
    愛玩動物飼養管理士2級・行政書士・宅建士の資格保有者で、ペットと法律の知識が強み。(ミックス/男の子)

    通院や引っ越し、そして災害時の避難など、愛猫を外へ連れ出す場面は突然やってきます。

    その時、クレート(キャリーケース)が「怖い箱」だと、捕まえるところから大騒動になり、愛猫も飼い主さんも消耗しがちです。

    日常の中で少しずつ「安心できる隠れ家」に変えておけば、いざという時の移動が安全でスムーズになり、愛猫の心身の負担も軽くできます。

    この記事では、クレートトレーニングが必要な理由やおすすめの手順について解説します。

    猫にクレートトレーニングが必要な理由

    猫にクレートトレーニングが必要な理由

    クレートをうまく使うコツは、「必要な時にだけ入れる」のではなく、「普段から落ち着ける居場所」にしておくことです。

    移動の安全確保だけでなく、愛猫の不安や抵抗を減らし、災害時の生活を守る備えにもつながります。

    通院・避難時の安全確保のため

    通院や避難で猫を連れ出す時、抱っこや段ボール箱、手提げバッグでは脱走のリスクが高く、パニックになった猫を抑えきれないこともあります。

    扉が閉まるクレートなら、飛び出しを防ぎながら安全に移動できます。

    車内や人混み、避難所の受付など落ち着かない環境でも、猫の居場所を確保しやすく、周囲への配慮という面でも欠かせない道具です。

    ストレス・パニック防止のため

    猫にとって「知らない場所・音・揺れ」は大きなストレスです。

    クレートに慣れていないと、入れる瞬間から抵抗し、鳴き続けたり呼吸が速くなったりして負担が増えます。

    反対に、普段から出入りして安心できるニオイが付いていると、入ること自体への抵抗感が減り、移動中も落ち着きやすくなるでしょう。

    結果として、通院や避難の時の心身のストレスダメージを小さくできます。

    「移動手段」だけではなく「安心できる居場所」だから

    クレートは「運ぶための道具」だけでなく、災害時には愛猫の「臨時の家」として大きな役割を担います。

    避難所や車中泊では放し飼いが難しく、落ち着ける場所がないと猫は強い不安を感じます。

    慣れない場所であっても、クレートが寝床・食事場所・隠れ家として機能すれば、環境変化のストレスを軽減できます。

    普段から「ここにいれば安全」と覚えてもらうことが重要です。

    猫のクレートを選ぶ時のポイント

    猫のクレートを選ぶ時のポイント

    クレートの選び方は、「猫が落ち着けること」と「非常時に扱いやすいこと」が軸となります。

    サイズ・素材・衛生面・扉の開き方・運びやすさのポイントを押さえると、通院にも避難にも使い回せるクレートを選びやすくなります。

    大きさ|十分なゆとりがあるか

    クレートが大きすぎると、中で愛猫の体が不安定になり、揺れた時に踏ん張れず怖がることがあります。

    逆に小さすぎると圧迫感で入りたがらず、体温もこもりやすくなります。

    目安は「中で立てる・方向転換できる」程度です。

    伏せて落ち着けるほどの余裕が欲しいですが、必要以上に広くなくて大丈夫です。

    冬用の厚めの敷物を入れる前提で、成猫時の体格を基準にして選ぶと使いやすいでしょう。

    素材|ハード・ソフトタイプの違い

    丈夫さと安定感を重視するなら、ハードタイプ(プラスチック製)が定番です。

    形が崩れにくく、扉のロックも頑丈で、車移動や避難時の衝撃にも強くなります。

    水で丸洗いができ、ゴミを取り除きやすいのも利点です。

    一方、ソフトタイプ(布製)は軽くて肩掛けしやすく、収納もしやすい反面、噛み癖がある子やパニック時に大暴れする子の場合は破れやすい点に注意が必要です。

    用途と猫の体格・性格で選び分けましょう。

    衛生面|洗いやすさ・汚れにくさ

    移動中は吐き戻しや粗相が起きることもあるため、衛生面は重要です。

    ハードタイプなら丸洗いしやすく、消毒も簡単にできます。

    布製の場合はカバーが洗えるか、底板が防水か、取り外して拭けるかを確認しましょう。

    災害時は清潔を保ちにくいので、汚れても短時間で手入れできる構造だと安心です。

    ニオイが残りにくい素材かどうかも、猫のストレス軽減に影響します。

    機能性|扉の向き・運びやすさ

    横開きは猫が出入りしやすく、上開きがあると抱き上げて入れるなどの扱いができます。

    上・横の両開きなら状況に応じて使い分けでき、片手で開閉しやすいロックや大きく開く扉だと緊急時に便利です。

    持ち手は食い込みにくく握りやすい形が理想で、肩掛けできると両手が空きます。

    多頭飼いや大型猫はキャスター付きも検討し、段差や人混みでの運びやすさを想像して選びましょう。

    通院・避難におすすめのクレート3選

    「日常で使える・掃除しやすい・非常時に運びやすい」を基準に、タイプの違う3つをピックアップしました。

    愛猫の体格・移動手段(徒歩/車/公共交通)に合わせて選ぶと、トレーニングも災害対策も進めやすくなります。

    【アイリスオーヤマ】ペットキャリー

    【アイリスオーヤマ】ペットキャリー

    ハードタイプで丈夫なので、通院から避難まで幅広く使いやすい定番キャリーです。

    扉の開閉がしっかりしているため、移動中の飛び出しを防止できます。

    プラスチック素材は汚れても拭き取りやすく、粗相や吐き戻しがあった時の手入れが簡単です。

    色やデザインがシンプルなので、リビングに出しっぱなしにしても気にならず、「安心の場所」にしやすいのもメリットです。

    サイズ展開を確認し、愛猫が中で方向転換できる程度を目安に選びましょう。

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    【PETSFIT】中・大型猫用キャリー

    【PETSFIT】中・大型猫用キャリー

    中・大型猫でもゆとりを確保しやすいサイズ設計のキャリーで、体格が大きい子の長時間移動の負担を減らしたい場合に向きます。

    折りたたみ可能なタイプは、使わない時に省スペースで収納できるのが便利です。

    また、通気性のあるメッシュ窓なので、車内や待合室でも熱がこもりにくくなります。

    布製は軽くて持ち運びやすいですが、噛み癖や引っかき癖の強い子は、耐久性やファスナーの強度を確認しましょう。

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    【Pecute】リュック型ペットキャリーキャスター付き

    【Pecute】リュック型ペットキャリーキャスター付き

    「背負える・引ける」の両方に対応し、徒歩避難や長距離移動の負担を減らしたい人におすすめのキャリーです。

    混雑した場所や段差ではリュックとして背負い、平坦な道ではキャスターで転がすなど状況に応じて切り替えられるのが強み。

    両手が空くため、非常持ち出し袋やドアの開閉もしやすくなります。

    キャスター付きは本体重量が増えがちなので、猫の体重と合わせた総重量を想定して選ぶのがポイントです。

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    猫のクレートトレーニング:やさしい5ステップ

    猫のクレートトレーニング:やさしい5ステップ

    合言葉は「出しっぱなし」「いいことが起きる場所」「短く・無理しない」の3つです。

    押し込むほど嫌いになりやすいので、猫が自分で選んで入る流れを作りましょう。

    小さな成功を積み重ねるのが、慣れるまでの最短ルートです。

    ステップ1:クレートを出しっぱなしにする

    いきなり「通院の時だけ登場」だと、猫は見た瞬間に警戒して逃げてしまいます。

    リビングなどの生活空間にクレートを出しっぱなしにし、存在に慣れさせましょう。

    扉は開けたまま固定して、出入り自由にしておくのがポイントです。

    最初は近くを通るだけでもOKです。クレートを「見慣れた家具」の一部にしておくと、入るハードルが下がり、次のステップが進めやすくなります。

    ステップ2:安心できるニオイをつける

    猫はニオイで安心する動物です。

    お気に入りのタオルやブランケット、よく抱えているぬいぐるみなどを入れて「いつものニオイ」を移しましょう。

    新品のクレートの素材臭が気になる場合は、風通しのよい場所で数日置く、拭き掃除して乾かすなどの方法も有効です。

    中が明るいと落ち着かない子は、薄手の布を上からかけて暗めにすると安心しやすいこともあります。

    まずは、「居心地のよさ」を作るのが近道です。

    ステップ3:美味しいおやつで中に導く

    自分から入らない場合は、おやつを使って「入ると良いことがある」を学んでもらいます。

    最初は「入口付近→少し奥→一番奥」の順に置き、無理なく入る距離を伸ばしましょう。

    入れたら褒めて、すぐ出ても追いかけないことが大切です。

    むりやり押し込むのは逆効果で、クレートが嫌いになってしまいます。

    短時間を毎日続けるほうが効果的なので、1回数分の「楽しい練習」として習慣化するのがおすすめです。

    ステップ4:中でくつろげるようにする

    目標は「クレート=安心して過ごせる場所」にすることです。

    クレート内でお昼寝ができたら大成功。ごはんやおやつを中で与えたり、入口付近でオモチャ遊びをして「嬉しい場所」にしていきましょう。

    扉を閉める練習は、もっと後で大丈夫です。

    まずは「中にいる時間が自然に長くなる」状態を作ります。

    猫が落ち着いている時だけ軽く扉を触る、閉めてすぐ開けるなど、段階的に刺激を足していくと失敗しにくいです。

    ステップ5:短時間のお出かけをしてみる

    いきなり通院で長距離移動をすると、クレートや移動自体が「嫌な体験」になりやすいです。

    まずは玄関先まで、エレベーターに乗るだけ、外を数分歩くだけ、車に数分乗るだけなど、短時間から始めましょう。

    帰宅したらおやつや遊びをセットにして「帰ってきたら良いことがある」を作るのがコツです。

    移動の揺れや音に少しずつ慣れることで、いざという時のパニックを減らせます。

    飼い主さんも外出の手順に慣れるので、非常時の行動がスムーズになります。

    猫のクレートトレーニングと一緒にしておきたい災害対策

    猫のクレートトレーニングと一緒にしておきたい災害対策

    避難は「行ける場所・続けられる生活・情報」の3点が重要です。

    クレート慣れに加えて、避難先の確認・備蓄・書類や個体情報の持ち出し準備まで整えると、家族としての安心度が一段上がります。

    同行避難場所を調べておく

    近所の避難所がペット同行OKか、受け入れ条件は何か(ケージ必須・ワクチン証明の提示・飼育スペースの場所など)を事前に確認しましょう。

    自治体や避難所によって運用やルールが異なり、「敷地内は可だが建物内はペット不可」など細かなルールがあることもあります。

    徒歩や車といった避難手段によっても、避難先の候補を複数持っておくと安心です。

    また、災害対応は更新されるため、情報は定期的に見直し、家族内でも共有しておきましょう。

    ペット用の備蓄をする

    緊急事態にはどうしてもペットよりも人が優先されがちで、避難所にはペット用の備蓄が十分でない場合もあります。

    最低でも5日分を目安に、水・フード(療法食含む)・常備薬・トイレ砂やシートを用意しましょう。

    環境の変化で食欲が落ちる子もいるので、食べ慣れたフードや好みのおやつを複数用意しておくと安心です。

    使い捨ての食器、ウェットティッシュ、消臭袋、予備のタオルがあると衛生管理がしやすく、猫も落ち着きやすくなります。

    食べ物は、ローリングストックで期限切れも防ぎましょう。

    情報を持ち出せるようにする

    ワクチン接種証明書や通院歴、投薬内容のメモは、すぐ持ち出せる場所にまとめておきましょう。

    紙の控えに加えてスマホで撮影し、クラウドや家族の端末にも共有しておくと安心です。

    迷子対策として、全身の写真・毛色や模様の特徴・性格・名前への反応・かかりつけ病院の連絡先もメモしておくと役立ちます。

    マイクロチップを入れている場合は、もしもの時に登録情報が効果を発揮します。

    緊急時ほど「情報」が命綱になるでしょう。

    【まとめ】災害・通院に備えて愛猫のクレートトレーニングをしましょう

    クレートトレーニングは、日常の通院を楽にするだけでなく、もしもの災害時に愛猫の命と心を守る大切な備えです。

    ポイントは、クレートを出しっぱなしにして見慣れた存在にし、安心できるニオイを付け、「入ると良いことがある」と学んでもらうこと。

    無理に押し込まず、短時間の成功体験を積み重ねれば、愛猫は少しずつ落ち着いて入れるようになります。

    同行避難先の確認・備蓄・証明書や写真などの情報の持ち出し準備もセットで進めて、いざという時に慌てない環境を整えましょう。

    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家
    永楽陽子
    愛玩動物飼養管理士2級・行政書士・宅建士の資格保有者で、ペットと法律の知識が強み。(ミックス/男の子)