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犬の問題行動の直し方を解説!正しい叱り方とは?

犬は問題行動を起こすことがあります。

何らかの原因で、吠えたり、噛んだり、いたずらをしたり、物を壊したりといった問題行動を起こすのです。こういった問題行動は、現状分析をしたうえで効果的なしつけをすることで抑えることができます。

私たち愛犬家住宅では、愛犬家住宅コーディネーターの育成を行っており、ペットに関する様々な情報を収集しています。愛犬家の願いに共鳴していただいた住宅関連事業者の皆さまと共に蓄積してきたノウハウを、ペットを愛する皆さまにご提供させていただいています。

愛犬家住宅だからこそわかる、犬の問題行動を改善するための方法を解説します。

間違った叱り方

間違った叱り方

犬の問題行動をやめさせるためのしつけをするときには、相互に信頼関係構築をしたうえで、叱るなどの措置をとる必要があります。飼い主が意思表示として叱ることで、やってはいけないことを伝えることができるのです。

ただし、犬を叱るときには正しい方法で叱らないと犬に伝わりませんし、さらに問題行動を助長する可能性があります。

怒鳴る、叩く

無駄吠えする愛犬に、大きな声でどなりつける人がいますが、これは逆効果なのでやめましょう。大きな声に対して、犬は構ってくれると認識して更に興奮状態にしてしまい、余計に吠える可能性があります。

また、叩くという叱り方もただ恐怖心を植え付けるだけで効果がありません。逆に恐怖心から人を威嚇したり、常におどおどしたりする犬になってしまう危険性があります。

顔が見えない

顔を見ずにお尻を叩くというのも、飼い主の表情がわからず不快感が伝わらないので効果がありません。

物を投げつけて叱る方法も、叩くのと同様、恐怖心を与えてしまいます。犬との距離が離れている場合には、しっかり犬の目を見つめて叱ることもできませんので、伝わりません。

うるさいからといって、お仕置きの意味で外に出したり、無視したりするのも、犬は何が悪いのか理解できないので意味がありません。

食べ物を与える

無駄吠えをする犬の気を逸らそうとして、食べ物を与えるのも逆効果です。

頭のよい犬の場合、吠えればおやつがもらえると勘違いして、余計に吠えてしまいます。

さらに、しつけでおやつを多用すると、興味が食べ物にしか向かなくなり、おやつの入れ物の音に反応するようになる、誰に与えられたものでも食べてしまうという可能性があります。

体重のコントロールも難しくなるのでやめましょう。

愛情が伝わる叱り方

愛情が伝わる叱り方

上手な叱り方のポイントは、いけないことをしたらその瞬間に叱り、行動が止まったらすぐに褒めてあげることです。

「叱り上手は褒め上手」であり、叱ることと褒めることは一緒に行うのがよいです。叱るタイミングとしては、問題行動を起こした時だけにしましょう。

叱る時には名前を呼ばず、褒める時に名前を呼ぶようにすると、名前を呼ばれることは嬉しいことと理解させることができます。

これを愛犬にインプットするように、短期集中での練習を心掛けるのがよいです。家族や友人にも協力してもらい、この叱り方をマスターしましょう。

問題行動の直し方

問題行動の直し方

甘噛み

人間社会で生きる犬にとって、「噛む」という行為は日常で必要ありません。犬は生後2~3か月になると甘噛みを始めるので、この時期にやめさせておくのが大事。

犬が噛むために口をあけてきたら、口を下あごから押さえ、目をにらんで怖い顔と声で叱りましょう。犬の攻撃の行動を押さえることで、飼い主には噛む行為は効かないと認識させます。

しっかりと押さえ、叱ったあとにおとなしくなったら、ゆっくりと褒めてあげます。これを数回繰り返しましょう。

甘噛みを止めることを教えると同時に、噛んで遊べる玩具なども与えるといいでしょう。ロープなどの玩具で引っ張りっこしながら遊んであげるのも効果的です。

飛びつき

帰宅した時に、愛犬が飛びついてくるというお家も多いのではないでしょうか。この姿はとてもかわいらしく、飼い主にとっては嬉しいものですよね。

しかし、散歩中に通りかかった人に飛びついたり、大型犬が子供に飛びついたりすると、迷惑なだけでなく危険でもあります。このような飛びつきの直し方を学んでおきましょう。

犬が飛びついてきたら両手で止めます。膝を犬の胸あたりに上げると、体から引き離すのに効果的です。その時には目をにらんで怖い顔と声で叱り、やめさせたら優しい声で褒めてあげましょう。

これを数度繰り返し、誘っても飛びつくのをためらう素振りをみせたら褒めてあげましょう。

他人に飛びつかないようにするためには、相手を変えて家族や友人にも愛犬を呼んでもらいましょう。飛びつきそうになったら押さえ、同じように飛びついてはいけないことを教えます。

拾い食い

拾い食いは、健康を害することもあるので要注意です。

散歩する道路や公園には、色々なものが落ちています。なかには腐っているもの、中毒症状を起こすもの、本来食べられないものなどもあります。道に落ちているものを拾い食いしないようにしつけましょう。その方法は以下です。

散歩コースにあらかじめ愛犬の好物を落としておきます。そして、散歩中に拾い食いをしようとしたら、しっかりと止めて目をにらみ、恐い顔と声で叱ります。

まだ寄っていくようなら止めて叱り、やめたら褒めます。これを数回繰り返すと、食べ物に気づいているのに近寄ろうとしなかったり、目を背けて避けるようになったりします。

そうなったら優しく褒めてあげましょう。

いたずら

犬はいたずらで色んなものを口に入れたり、噛んだりすることがあります。

口に入れてほしくないものは、屋内・屋外問わずたくさんありますよね。自宅ならともかく、外や他の家でそういったいたずら行為が出たら大変です。

汚されたくないもの、口にすると危険なもの、遊んでいいものやいけないものを区別させいたずら行動を未然に防ぎましょう。

いけないものをくわえたら、しっかりと顔を持って口から取り出し、恐い顔と声で叱ります。やめさせたらゆっくりと褒めてあげます。

早くいたずらをやめさせるには、もう一度口にくわえたものを顔の前に置き、何度か同じことを繰り返します。ポイントは、口から取り出して叱ったら、その後必ず褒めることです。叱りっぱなしではなく、口にくわえると叱られ、くわえなければ褒められることを教えます。

無駄吠え

犬の無駄吠えは、集合住宅など近所との距離が近い生活をしている場合には大きな悩みになります。

人間にとっては無駄吠えでも、犬にとっては無駄に吠えているわけではありません。必ず何かしら理由があって吠えているのです。

だからこそ、何に対してどんな気持ちで吠えているのかを理解することが大切です。外敵を警戒している、外に行きたい、散歩がしたい、外の音に反応しているなど、なぜ吠えているのか、どんな時に吠えているかを観察しましょう。

さらに、吠えたら素早く口を下あごから押さえて吠えられないようにしましょう。そして、目をにらんで怖い顔をして叱ります。

吠えるのをやめたら優しく褒めてあげましょう。これによって、吠えないことがいいことであると教えるのです。

これを何回か繰り返すと、「ワンワン」から「グフグフ」という我慢した声に変わってきます。このように我慢したり、これまで吠えていた状況なのに我慢をした場合には、すぐに褒めてあげるようにしましょう。

愛犬がどのような状況で吠えるのかを理解し、あえてその状況を作って集中して練習することが、短期間で無駄吠えを直すコツです。

オシッコ

犬が街中や人の家の前でオシッコするのをやめさせなくてはなりません。

犬のオシッコのなかでも、特に朝のオシッコは止められないと思うかもしれません。ですが、犬は朝のオシッコも我慢して、公園など目的の場所ですることができます。

一般的には、犬は走っているときとおすわりしている時は、オシッコをしにくいので、散歩のときにはオシッコをしていい場所まで走り、途中、信号などで止まる所では座って待たせましょう。

そして、公園など目的の場所に来たら、「オシッコしていいよ」と声をかけてあげ、上手にできたら褒めてあげましょう。これを繰り返せば、走らなくても公園までオシッコを我慢できるようになります。

どこでもオシッコをするという問題行動は、しつけによって直してあげましょう。

まとめ

犬の問題行動には、甘噛み・飛びつき・拾い食い・いたずら・無駄吠え・オシッコなどがあります。

こういった問題行動は、相互の信頼関係を築いた上で、しつけをすることで改善することができます。

問題行動をしたときには、しっかりと叱り、その後我慢が出来たらに大袈裟に褒めてあげることが大事です。間違った叱り方をせず、愛情が伝わる叱り方をするようにしましょう。

効果的なしつけをして問題行動を改善することで、愛犬も飼い主のどちらにもストレスが軽減され、より豊かなペットライフを送ることができるでしょう。

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この記事を書いたペット愛好家の住まいの専門家

勝部 千尋

毛玉ライター・犬猫相談員 静岡県沼津市出身/京都芸術大学卒 大学卒業後、オーストラリアに1年間滞在。 現地ではドッグトリミングサロンで助手のアルバイトを経験。 サロンでの...

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