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目次

ボストン・テリアは白と黒・茶など明るい色と暗い色がはっきりとわかれ、凛とした模様が大きな魅力の犬種です。
同じボストン・テリアでもカラーが異なるだけで雰囲気が大きく変わります。
本記事では、ボストン・テリアの代表的な毛色とその特徴、さらにお手入れのコツについて詳しく解説します。
毛色について知りたい方や、お手入れに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
ボストン・テリアの毛色の基本
まずは、ボストンカラーと呼ばれる模様の特徴と日本での公式な毛色基準を解説します。
ボストンカラーとは?特徴と由来
ボストンカラーとは、黒や茶の地色にホワイトマーキング(白い斑)の独特の模様が入っていることを指します。
具体的には、マズル(口周り)、目の間のブレーズ(白い線)、首回り、胸、前足、後ろ足の飛節から下などにホワイトマーキングが入っています。
この模様によって、まるでタキシードを着ているように見えることから「タキシード・カラー」とも呼ばれ、ボストン・テリアの大きな魅力のひとつです。
JKCで公認されている毛色の基準
ジャパンケネルクラブ(JKC)では、「ブリンドル」「シール」「ブラック」の3種類がボストン・テリアの毛色として公認されています。
どの色においても、前述した「ボストンカラー」のホワイトマーキングが必須であることが定められており、マズルと目の間、前胸のホワイトマーキングが欠かせません。
さらに頭部、首回りのカラー、前足の一部または全体、後足の下部分にホワイトマーキングが入っていると、より理想とされています。
ボストン・テリアの毛色の種類と特徴
ボストン・テリアには、いくつかの代表的な毛色パターンが存在します。
どの毛色も白いマーキングを含む「ボストンカラー」を基盤としていますが、地色の違いによって印象が大きく変わります。
ここでは、ボストン・テリアの代表的な毛色の特徴について見ていきましょう。
ブリンドル&ホワイト
ブリンドル&ホワイトは、ボストン・テリアを代表する毛色のひとつです。
ブリンドルとは、黒い地色にブラウンやゴールド、マホガニー(赤褐色)といった明るい毛が混ざり、虎毛のような模様を作り出すカラーです。そこに白い斑(ホワイト)が加わります。
差し毛の入り方や色の濃淡は犬によって異なるため、同じ模様は存在せず、世界に一頭だけの美しさを楽しめます。
さらに、光の当たり方によっても模様の見え方が変わるのも特徴的です。
ブラック&ホワイト
ブラック&ホワイトは、ボストン・テリアの「タキシード」というイメージを最も象徴する毛色です。
ブラックとホワイトのコントラストが鮮やかで、スタイリッシュで凛とした印象を与えます。
シンプルでありながらも力強さを感じさせ、時代問わず根強い人気があります。
シール(ダークブラウン)&ホワイト
シール&ホワイトは、一見するとブラック&ホワイトと似ていますが、光の当たり方によって印象が大きく変わる毛色です。
「シール」とは英語でアザラシを意味し、その毛色に似ていることが名前の由来とされています。
室内や暗い場所では黒に見えますが、太陽光や明るい照明の下では赤みがかったダークブラウンに輝きます。
ブラックよりもやわらかく、上品で温かみのある毛色です。
ボストン・テリアの毛色に合わせたお手入れ方法
ボストン・テリアの美しい被毛を保つためのお手入れ方法は、基本的にどの毛色でも共通です。
ここでは、実践したい具体的なケア方法をご紹介します。
ブラッシング
ボストン・テリアの被毛は短く滑らかなダブルコートなため、抜け毛が多い犬種といえます。
抜け毛を除去するためにも、定期的なブラッシングは不可欠です。
皮膚を傷つけにくいラバーブラシや獣毛ブラシを使い、2〜3日に1回を目安にブラッシングするとよいでしょう。
また、ブラッシングは抜け毛除去だけでなく、皮膚の血行促進、皮膚病の早期発見につながります。
ボストン・テリアのブラッシングにおすすめの用品を2つ紹介します。
「ソフトラバーブラシ」は、2種類のピンで抜け毛を絡みとれるブラシです。
地肌へのあたりが強くないため、ブラッシングが苦手な愛犬にもぴったり。
ブラッシングをすることで、マッサージ効果も期待できます。
小判型の豚毛でできたブラシです。豚毛はやわらかく、皮膚に優しいのが魅力です。
定期的に使用すると、被毛のつや出し効果も期待できます。
シャンプー
短毛のボストン・テリアは長毛種に比べて汚れが目立ちにくいものの、皮膚トラブルが起こりやすい犬種です。
皮膚トラブルを予防するためには、月1〜2回のシャンプーが理想的です。
ただし、洗いすぎは皮膚の保護に必要な油分を奪い、乾燥やかゆみの原因になるため注意が必要です。
必ず犬用の低刺激シャンプーを使用し、ぬるま湯でシャンプー剤をしっかりと洗い流しましょう。
ボストン・テリアにおすすめの皮膚トラブルを予防する用品を2つ紹介します。
「ノルバサンシャンプー」は敏感肌の愛犬にも使用しやすいシャンプーです。低刺激ながらも、殺菌消臭効果があります。
コンディショナー入りなので、シャンプー後にトリートメントを使用する必要がなく、しっとりとした仕上がりです。
「オレンジX」は、天然素材のオレンジオイルが主原料の多目的に使用できる洗剤です。
ペット用品の掃除だけでなく、ペットのお手入れにも使用できるのがポイント。
愛犬が舐めても体に害がなく、シャンプーやブラッシング、イヤークリーナーとしても使用できます。
注意したい換毛期のケア
ボストン・テリアは春と秋の年2回、被毛が生え変わる「換毛期」があります。
換毛期には特に抜け毛が多くなるため、普段よりもこまめなブラッシングが欠かせません。
こまめにブラッシングすると、抜け毛を取り除いて皮膚を清潔に保ち、室内に毛が散らばるのを防げます。
ボストン・テリアの抜け毛の浮遊に悩んでいる方には、「ホームタイル」の使用がおすすめです。
「ホームタイル」は、抜け毛の浮遊を防止するダストキャッチ効果のあるタイルカーペットです。
カーペットに付着した抜け毛は、掃除機や粘着クリーナーで掃除するだけで簡単に除去できます。
また、部分的に取り外して水洗いできるため、常に清潔な状態を保てるのも魅力です。
ボストン・テリアの毛色に関するよくある質問
ここからは、ボストン・テリアの毛色に関してよくある疑問にわかりやすく回答します。
Q. 子犬から成犬で毛色や模様は変わりますか?
ボストン・テリアは、子犬から成犬にかけて劇的に毛色が変わることはありません。
ただし、成長とともにぼんやりしていた模様がくっきりと見えるようになるケースはあります。
たとえば、子犬の頃は少し薄く見えたブリンドル模様が、成犬になるにつれて濃くはっきりしてくることがあります。
また、ブラックやシールの地色が深みを増していく場合もあります。
Q. 毛色と性格には関係がありますか?
現在のところ、犬の毛色と性格に直接的な因果関係があるという科学的根拠はありません。
ボストン・テリアは「陽気で賢い」「穏やかで愛情深い」といった性格が知られていますが、これは犬種としての気質によるものです。
毛色が違うからといって性格が変わるわけではなく、それぞれの犬の性格はしつけや生活環境によって大きく影響を受けるといえるでしょう。
Q. ミスカラーになることはありますか?
ボストン・テリアにも、JKCが定める犬種標準(スタンダード)から外れた毛色や模様、いわゆる「ミスカラー」が存在します。
具体的には、レバー(茶色)やグレー、全身が真っ白、ホワイトマーキングが全くないなどが該当します。
ミスカラーでも健康面で問題があるわけではないため、普通の犬と同じように一緒に暮らせます。
Q. 毛色と目の色には関連がありますか?
一般的なボストン・テリアの毛色であれば、目の色はほとんどが濃い茶色です。
ただし、レバーやブルーといった公認されていない毛色の場合、遺伝の影響で目の色が薄くなったり、ブルーアイになったりすることがあります。
ブリンドル・シール・ブラックの種類であれば、目の色に大きな差はないと考えてよいでしょう。
Q. トリミングは必要ですか?
ボストン・テリアは短毛でスムースコートのため、毛をカットするようなトリミングは基本的に必要ありません。
ただし、爪切りや耳掃除、肛門腺絞り、足裏の毛のカットなど日常的なケアは欠かせません。
自宅でケアが難しい場合は、トリミングサロンで部分的なケアを依頼すると安心です。
ボストン・テリアの毛色を理解して愛犬との暮らしを楽しもう
ボストン・テリアの毛色は、ブリンドル・ブラック・シールといった公認カラーを中心に、それぞれが個性的な魅力を持っています。
毛色によって性格が変わることはありませんが、見た目の印象が大きく異なります。
ボストン・テリアの美しい被毛を保つためには、日々のお手入れが不可欠です。
ブラッシングやシャンプーを定期的に行い、ボストン・テリアの一頭一頭異なる美しい被毛を楽しみましょう。
