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ボストン・テリアの性格と特徴|飼いやすさから暮らしの注意点まで解説

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目次
    この記事を書いた人
    さかもと はるか
    愛玩動物飼養管理士2級、JKC 公認トリマーライセンスC級を取得。

    穏やかで愛情深く、家庭犬として根強い人気がある「ボストン・テリア」。

    タキシードのような毛色や大きな瞳も魅力的で、見た目のかわいさにひかれる方が多い犬種です。

    一方で、ボストン・テリアを飼育する際には、頑固な性格や暑さに弱いことなど、注意すべき点もあります。

    本記事では、ボストン・テリアの性格や特徴、飼いやすさや注意点までをわかりやすく解説します。

    ボストン・テリアの基本情報

    ボストン・テリアの基本情報

    ボストン・テリアの性格を知る前に、まずは見た目や歴史などの基本情報を見ていきましょう。

    大きさ・見た目の特徴

    ボストン・テリアは体高約38~43cm、体重4.5~11kgの小型犬です。

    小型犬に分類されていますが、大きさには個体差があり、やや大きめに成長する場合もあります。

    筋肉質で引き締まった体型をしており、小柄ながらも力強さを感じさせます。

    大きな丸い目と短い鼻、そしてタキシードを着ているような独特の毛色の模様が特徴的で、気品と可愛らしさを持つ犬種です。

    被毛と毛色の種類

    ボストン・テリアの被毛は、短くてなめらかなスムースコートです。

    見た目はお手入れが簡単そうに見えますが、ダブルコートのため換毛期には抜け毛が多くなる傾向があります。

    毛色は、ブリンドル・シール(赤茶色)・ブラックの被毛にホワイトのマーキングが入っているのが一般的です。

    ホワイトのマーキングはマズルや目の間、前胸部分に入るのが理想とされています。

    寿命と気を付けるべき病気・ケガ

    ボストン・テリアの平均寿命は13~15歳とされています。

    小型犬の寿命が12~14歳なのと比べると、長寿な犬種といえます。

    ただし、短頭種特有の病気や小型犬に多い関節疾患に注意が必要です。

    ボストン・テリアが気を付けたい病気・ケガは以下のとおりです。

    • 白内障
    • 皮膚炎
    • 膝蓋骨脱臼
    • 短頭種気道症候群

    膝蓋骨脱臼は、室内の床材を滑りにくくするなどの対策で、膝関節への負担軽減が予防につながります。

    ボストン・テリアのための滑り止め対策には、「リフェイスタイル」がおすすめです。

    リフェイスタイル

    接着剤不要でフローリングに貼れる床材で、濡れた素足で歩いても滑りにくくなっており、愛犬の滑り止め対策にぴったりです。

    クッション性もあり、転倒時のケガも予防できます。

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    ボストン・テリアの歴史

    ボストン・テリアは、19世紀後半のアメリカ・ボストンで生まれた犬種です。

    テリア系とブルドッグの交配によって誕生し、当初は闘犬用として繁殖されていました。

    しかし闘犬が禁止されると、家庭犬・愛玩犬として改良が進められ、穏やかな性格へと変化していきました。

    1927年にはイギリスやフランスにも紹介され、上品な見た目と人懐っこい性格で人気を集め、現在では世界中で愛される犬種となっています。

    ボストン・テリアの基本的な性格

    ボストン・テリアの基本的な性格

    ボストン・テリアは穏やかで愛情深い性格です。一方で、テリアやブルドッグの血を引くため、頑固さやマイペースな一面も見られます。

    ここからは、ボストン・テリアの性格をより詳しく解説します。

    穏やかで甘えん坊な性格

    ボストン・テリアは穏やかで誰にでもフレンドリーに接することができます。

    相手の様子をうかがいながらコミュニケーションがとれるほど社交的で、「アメリカ犬界の紳士」と呼ばれることもあります。

    家族に対してとても愛情深く、子どもやほかの犬とも仲良く暮らせるでしょう。

    頑固でマイペースな一面も

    ボストン・テリアは穏やかな性格である一方で、テリア特有の頑固な一面も持ち合わせています。

    自分の欲求を最優先して、飼い主さんの指示を無視して行動にうつすケースも少なくありません。

    また、ブルドッグ由来と思われるマイペースな性格の犬も多く、納得しないと指示を受け入れにくい場合もあります。

    「ボストン・テリアは吠えにくい」は本当?

    一般的に、ボストン・テリアは吠えにくい犬種といえます。

    その理由は、穏やかで忍耐強い性格をしており、攻撃的になりにくいからと考えられます。

    ただし、すべての個体が吠えないわけではありません。中には、警戒吠えや要求吠えをする犬もいます。

    吠えにくさはあくまで傾向であり、個体差があることを理解しておきましょう。

    オスとメスの性格の違い

    ボストン・テリアのオスは、一般的に活発で甘えん坊な傾向です。

    飼い主さんやほかの犬と一緒に遊ぶことを好みます。そのため、愛犬とアクティブに遊びたいと考えている方に向いています。

    一方、メスはオスよりも落ち着きがあり、自立心が高いのが特徴です。

    小さな子どもにも優しく接することができ、愛犬と穏やかに過ごしたい家庭に適しています。

    ボストン・テリアの性格から考える飼いやすさ

    ボストン・テリアの性格から考える飼いやすさ

    ボストン・テリアはフレンドリーで愛情深く、家庭犬として人気の高い犬種です。しかし、頑固でマイペースな一面から、飼育が難しいと感じるケースもあります。

    ここでは、ボストン・テリアの性格を踏まえて「どんな人に向いているのか」「どんな場合に飼育が難しいのか」を解説します。

    飼育に向いている人の特徴

    ボストン・テリアの飼育に向いている人の特徴は、以下のとおりです。

    • 一緒に過ごす時間を十分に確保できる
    • 根気強くしつけに向き合える
    • 室内での温度管理を徹底できる

    ボストン・テリアは人懐っこく、家族と過ごす時間を何よりも大切にする犬です。

    そのため、一緒に過ごす時間を十分に確保できる人に向いています。

    また、頑固な一面を持つため、叱るよりも褒めて伸ばすしつけを根気強く続ける必要があります。

    暑さに弱い短頭種なので、エアコンによる温度管理を徹底できる家庭であれば、快適に暮らせるでしょう。

    飼うのが大変・後悔しやすいケース

    次にボストン・テリアの飼育が大変と感じやすい家庭の特徴を見ていきましょう。

    • 長時間の留守番が多い
    • 根気よく愛犬に向き合えない
    • 犬の運動やお手入れなどの時間がとれない

    長時間の留守番が多い家庭では、ボストン・テリアがストレスを感じやすく、問題行動につながる可能性があります。

    また、ボストン・テリアの頑固な一面を理解し、根気強く向き合う時間や、毎日の運動・ケアの時間を確保できない場合、飼い主さんにとって大きな負担となりかねません。

    ボストン・テリアの性格に合わせたしつけのポイント

    ボストン・テリアの性格に合わせたしつけのポイント

    ボストン・テリアのしつけをするときには、「性格に合った方法」を意識することが大切です。

    ここでは、実際に取り入れやすいしつけの工夫を紹介します。

    褒めて伸ばすしつけを意識する

    ボストン・テリアは頑固な気質があるため、叱るしつけは逆効果になるケースがあります。

    大切なのは、できたことを積極的に褒めて伸ばすことです。

    たとえば、散歩に行きたいと要求吠えをした場合は吠えている間は無視し、吠えるのをやめたらすぐに褒めます。

    こうした積み重ねで「吠えなければ褒められる」と学習し、徐々に吠え癖が改善されます。

    信頼関係を築くためにも、褒めるしつけを実践してみてください。

    社会性を育てる

    フレンドリーな性格を持つボストン・テリアですが、社会化が不足すると知らない人や犬に警戒心を持つ場合があります。

    社会化とは、人間社会で安心して暮らせるように、さまざまな人・犬・場所・音に慣れさせることです。

    子犬のころから家族以外の人や犬と接する機会を作り、さまざまな場所や音に慣れさせましょう。

    社会性を身につけると、無駄吠えや不安行動が減り、持ち前のフレンドリーな性格を活かせます。

    過剰に興奮させないように接する

    ボストン・テリアは、遊び好きでもあり、遊びに夢中になると興奮しやすくなります。

    興奮すると、飼い主さんの指示が聞こえなくなり、飛びつきや噛みつきなどの思わぬ事故につながる可能性もあります。

    そのため、日頃から興奮する前にクールダウンする練習をしておくことが大切です。

    たとえば、引っ張りっこで遊んでいるときに、愛犬がうなったり、おもちゃをひきちぎろうとしたりしている場合は、一度おもちゃから手を放します。

    愛犬が少し落ち着いたタイミングでお座りやマテなどの指示を出して、少し休ませます。

    日頃から練習しておくと、興奮しても自分を落ち着かせられる習慣が身につき、安全に遊べるようになるでしょう。

    ボストン・テリアの健康管理と暮らしの注意点

    ボストン・テリアの健康管理と暮らしの注意点

    ボストン・テリアは短頭種ならではの体質や皮膚トラブルのリスクがあります。

    健康で快適に過ごしてもらうためには、日々の暮らしの中で注意すべきポイントをおさえておきましょう。

    ここでは、特に気をつけたい健康管理のポイントを紹介します。

    暑さ対策をする

    ボストン・テリアは鼻が短い短頭種のため、体温調節が苦手で暑さに弱いのが特徴です。

    そのため、夏の暑さ対策は必須です。室内ではエアコンを使い、室温を25度前後に保つようにしましょう。

    特に夏場の昼間は熱中症のリスクが高いため、散歩は早朝や日没後、あるいは深夜に行うのがおすすめです。

    室内の暑さ対策には、以下のような建材を使用して、部屋の断熱性能を高めるのも効果的です。

    マンション断熱工法(AIB工法)

    「マンション断熱工法(AIB工法)」は、低コストで部屋の断熱性能を上げられる断熱工法です。

    既存の断熱材を解体せず、新たな断熱材を貼り付けて断熱性能を高めるのがポイント。

    断熱性能が高まると外気の影響を受けづらくエアコンの効きもよくなり、低コストで愛犬に快適な環境を用意できます。

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    プラマードU

    「プラマードU」は、既存の窓の内側に取り付けられる内窓です。外からの熱をある程度抑えられるため、熱中症対策に効果的。

    ほかにも防音対策、結露対策などさまざまな効果を期待できます。

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    こまめに皮膚のお手入れをする

    ボストン・テリアは皮膚が弱く、アレルギー性皮膚炎や真菌(カビ)が原因の皮膚炎にかかりやすい犬種です。

    特に顔のしわは汚れや皮脂がたまりやすいため、2~3日に1回は濡れタオルやウェットティッシュでやさしく拭き取ることを習慣にしましょう。

    また、被毛はダブルコートで抜け毛が多く、とくに換毛期は毛が大量に抜けます。

    ブラッシングは2、3日に1回行うと、皮膚トラブル予防につながります。

    約1ヶ月に1回の定期的なシャンプーとあわせてお手入れすれば、清潔で健康な皮膚を保てるでしょう。

    ボストン・テリアのブラッシングには、ラバーブラシの使用がおすすめです。

    グルッテ

    「グルッテ」は、シリコーンラバーとボール形状ヘッドのブラシを採用し、肌への負担を軽減できるブラシです。

    ブラシにはリブが付いており、ペットの抜け毛を絡めとります。水洗いできるので、いつでも清潔な状態を保てます。

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    毎日運動させる

    ボストン・テリアは活発で運動が大好きな犬種です。

    十分に体を動かさないとストレスがたまりやすく、無駄吠えや噛み癖などの問題行動につながる可能性があります。

    散歩は1日2回、1回30分を目安に行いましょう。

    さらに、散歩だけでは運動不足になる場合もあるため、ボール遊びやドッグランでの自由運動も取り入れると理想的です。

    ボストン・テリアの性格を理解してよいパートナーになろう

    ボストン・テリアの性格を理解してよいパートナーになろう

    ボストン・テリアは、穏やかで甘えん坊な性格と、頑固でマイペースな一面を併せ持つ犬種です。

    しつけでは褒めるしつけを意識して、信頼関係を築くことが大切です。

    しつけや健康管理には工夫が必要ですが、その分、愛情深く家族に寄り添う最高のパートナーとなります。

    これから迎える方もすでに飼っている方も、ボストン・テリアの性格を理解したうえで、共に暮らしていきましょう。

    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家
    さかもと はるか
    愛玩動物飼養管理士2級、JKC 公認トリマーライセンスC級を取得。