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猫と飼い主の「きもち」にこたえる家づくり

目次
    猫と人が一緒に暮らす家は「猫も暮らしやすく」「人も暮らしやすい」ことが大切。
    「猫の特性に合わせた工夫」「飼い主さんの負担を減らす工夫」「猫を危険から守る工夫」。両方の気持ちにこたえる家づくりを目指しましょう。

    「愛猫家住宅」を叶える

    秘訣① 十分な遊びスペースの確保
    秘訣② 移動しやすく、居場所も多い
    秘訣③ 滑りにくい床材
    秘訣④ 傷つけられにくい環境づくり
    秘訣⑤ 消臭床と消臭壁を採用
    秘訣⑥ 台所は飼い主専用スペース

    Q&Aでわかる理想の「愛猫家住宅」

    Q.猫と人が「互いに暮らしやすい家」とは?

    A.「猫に適した環境づくり」と「お世話をしやすい工夫」

    「高い場所が好き」という猫の特性に合わせ、キャットステップなどを取り入れるご家庭も多いはず。愛猫のための工夫は施しても、一方で飼い主さん自身がもっと「楽にお世話をするための工夫」を取り入れているご家庭は少ないかもしれません。「傷」「臭い」「人の快適性」も考えて、「互いに暮らしやすい家」を目指しましょう。

    秘訣① 愛猫に十分な運動スペースを

    完全室内飼育が一般的になった今、猫たちにとってただ家にいさせるだけでなく「猫に適した生活環境を用意すること」が大切。
    縦の運動を得意とする愛猫のために、壁面や天井を使った遊びの場所を取り入れることは、運動不足の解消や肥満防止、ストレス対策にもつながります。

    リノベーションで、壁一面を猫のために活用


    天井からつるしたキャットウォークが部屋のアクセントに

    秘訣② 愛猫が自由に移動できる工夫を

    猫の健康のためには「室温管理」が重要。夏の熱中症リスクと冬の寒さのストレスから守るために、ドアを締め切った状態でエアコンをつけっぱなしにするご家庭も多いはず。部屋と部屋を移動できる「猫ドア」や「猫通路」を設置すれば、気温の変化に敏感な愛猫が自身で好む温度を探して移動ができ、猫自身の快適性がグンとUPします。

    猫通路


    猫ドア


    日当たり・高さによって変わる体感温度。複数の居場所を作ることで猫に配慮

    秘訣③ 滑りにくい床材を使いましょう

    歩行時は爪を収納することができる猫は、犬に比べると滑る心配が少ないと考えられていますが、遊んで駆け回った時などはフローリングを滑ることも。高所が得意の猫ですが、意外と落下による骨折もあるため、クッション性の高い床材はけが防止にもつながります。また飛び降りるときに出る音も、軽減されます。

    サンゲツ「H FLOOR消臭快適フロア」は、傷がつきにくく、消臭機能付き

    秘訣④ 爪とぎで予防、傷つきにくい素材を採用

    猫は爪のメンテナンス・マーキング・リフレッシュを目的として爪とぎを行います。市販の爪とぎを設置することもできますが、住宅の一部を爪とぎ場にする方法も。「爪とぎをしても良い場所」をあらかじめ用意してあげることで、飼い主さんを悩ませる住宅の損傷を予防。また傷がつきにくい床材を取り入れるのもおすすめです。

    畳も傷がつきにくいものを使用


    壁面に備え付けられた、麻縄を巻き付けた愛猫のための爪とぎ場

    +αの猫point

    ステンレスネットで、網戸も破れにくく

    「ペットの爪によって破れる」という声に応え、強度を高め開発された、北友の「ペットディフェンスα」。愛猫家、愛犬家におすすめ。

    秘訣⑤ 消臭床・消臭壁にしましょう

    猫にとってトイレの環境は健康と精神面を左右する重要な場所。また飼い主さんにとっても頻繁に掃除や健康チェックを行う場所になるため、臭いや汚れへの対策が必要となります。トイレを設置する壁や床にあらかじめ消臭効果のある床材・壁紙を取り入れることが効果的です。

    床材の表面に消臭剤を加工し、臭い成分を吸着

    壁材も消臭効果のあるものを採用し、飼い主さんの負担を軽減

    秘訣⑥ クローズドな空間にしましょう

    高熱なコンロ、ゴミ箱へのいたずら、刃物に触れてしまう…など、調理中だけに限らず、高所へのジャンプが可能な猫にとってキッチンへの立ち入りは危険がいっぱい。立ち入りができないようなドアで遮断できるクローズドタイプが愛猫家には理想的です。


    立ち入れない空間にすれば、飼い主さんの家事効率もUP


    ガラス面を通して、飼い主さんと愛猫が互いの存在を確認できる引き戸

    +αの猫point

    立ち入りNG場所のドアノブは「握り玉」を

    前足を器用に使うことができる猫でも、「握ってひねる」という動作はできないため、「握り玉」であれば開けられる心配はありません。

    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家

    AMILIE編集部

    ペットは大切な家族の一員として、私たちと同じ住環境で暮らしています。ほんの少しペットの目線になることで人もわんちゃん・ねこちゃんも、ともに安心・安全・快適に暮らせる新しい住まいが見えてくるかもしれません。私たちの心をいつも豊かにしてくれるペットのためにも、家族みんなの笑顔があふれる住まいについて考えていくこと。それが、「愛犬家住宅・愛猫家住宅」。

    愛犬・愛猫と幸せに暮らす住まい工夫事例をお届けします。

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