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「ペットを飼いたい」からはじまった、これから愛犬家になる家族が考えた平屋。

目次
    平屋

    今回、お宅をご紹介させていただくS様ご夫妻が家づくりをスタートされたきっかけは「ペット飼いたいねぇ」というご夫妻のちょっとした会話からでした。

    当時お住まいだった賃貸住宅は、「ペット禁止」だった為、ペットを飼うためには、ペット可の賃貸住宅か、自分たちでマイホームを手にするしか方法が無く、S様ご夫婦は、これを機にマイホームを建てようという選択をされました。

    実際、S様ご夫婦と同じように、「ペットを飼いたいから」「今の住まいはペットを飼うことができないから」という理由で家づくりを始められる方は多いのですが、実際に家づくりをされる際、「愛犬にとって暮らしやすい家」ということは考えず、「一戸建てを建てる=ペットが飼える」という思考になりがちです。そのため、実際に暮らしてみると、愛犬にとっても、家族にとっても暮らしづらい家だったということも多いようです。

    そうならないためにも、これからの家づくりをご検討される方は、愛犬家住宅ライフを楽しんでいただきたいと思います。

    この記事の事例を担当した加盟店:株式会社木組

    ミニチュアダックスと暮らす、小屋裏のある平屋のお家。

    ミニチュアダックスと暮らす、小屋裏のある平屋のお家

    「飼うなら絶対にミニチュアダックス」と決めていたS様は、家づくりの相談時から愛犬家住宅コーディネーターのいる住宅会社を選択し、アドバイスを聞きながら1つ1つカタチにしていきました。

    平家写真

    ミニチュアダックスは、犬の中でも特に「椎間板ヘルニア」になりやすいということもあり、階段の昇り降りがない平屋にし、玄関へのアプローチにはスロープを設け、室内の床材は滑りにくい素材を使用するなど、愛犬の安全な暮らしを考えた設計になっています。その他にも、愛犬の世話をしやすいように玄関土間を広くする工夫や愛犬専用の洗面化粧台を設置しました。

    室内では、愛犬の安らげる居場所の確保、ニオイ対策、床の傷や汚れ対策、キッチン周辺の安全確保など、家を建てた後では難しい対策も、打ち合わせ段階から相談することで、より快適な空間を実現することができました。

    室内写真
     

    愛犬のために考えた広い土間と専用洗面化粧台

    洗面化粧台

    S様のお宅を拝見して、まず目に飛び込んでくるのが「広い土間」です。
    広々とした土間は、散歩帰りに愛犬の足や体を拭いたり、汚れを落としてあげる時に使いやすいというメリットがあります。

    洗面化粧台2

    また、土間は「便利」というだけのものではなく、夏の暑い日などには、コンクリートがひんやりしているため、愛犬にとっては心地よい安らぎの場所になります。また、S様宅の土間には、奥の方に愛犬専用の洗面化粧台「ボニート」を設置して、愛犬のお手入れもしやすいように工夫しています。

    土間

    さらにその奥には、様々なグッズを収納できるように柵やクローゼットを作ることで、土間1つで色々なお世話を出来るように設計しました。

    この他にも、土間でのんびりくつろぎながら、外の景色を眺められるように低いところに窓を設置するなど、細部まで愛犬にとって居心地のいい空間を作り込んでいきました。

    愛犬と暮らすためにこだわった設計のポイント

    スロープ

    家の外部も愛犬のためにこだわりました

    愛犬にとって「段差」は足腰への負担が掛かってしまうため、玄関の数段の階段でも蓄積していくと大きな負担になります。

    そのため、緩やかなスロープを設け、少しでも愛犬が上り下りしやすく、負担を軽減できるようにと工夫しました。

    また、玄関ポーチの柱と庭に面したウッドデッキのある壁面に「リードフック」を設置しました。
    買物やお出かけの帰りなど荷物の多い時にリードを掛けられると便利ですし、庭面の壁に設置したリードフックは、ウッドデッキで家族がのんびりしたい時にも、リードを掛けておくことで安心できるのでおすすめの工夫です。

    リードフック画像
     

    キッチン廻りの安全と愛犬の居場所

    キッチン画像

    お家の中はワンちゃんにとって危険がいっぱい。

    例えば、キッチンには食べてはいけないモノがたくさんありますし、生ゴミの誤飲事故は常に動物病院での治療の上位に入っています。

    どこでも自由に動き回れるようにするのではなく、入っていい場所と入っていけない場所をコントロールできるよう工夫することも愛犬のためです。

    またワンちゃんを迎えて感じることの一つに「家が狭くなった」ということもよくあります。ケージやトイレ、ゴハンの場所、ワンちゃん用のスペースが必要になりますからね。S様のお家のようにワンちゃんの居場所を上手く工夫して設けるだけでお部屋を広く使うことができます。

    愛犬のスペース
     

    ニオイやキズもしっかり対策しましょう

    寝室画像

    ペットを飼う多くの方が対策して欲しいものの1つに、「ニオイやキズ」の対策も挙げられます。

    飼い主にとっては愛犬のニオイはあまり気にならないという方も多いのですが、家を訪れるお客様にとっては気になる場合も多々あります。

    今回のケースでは、自然素材でできた抗菌消臭効果のある材料を壁の仕上げ材に採用し、常にニオイを分解してくれる快適な室内空間をつくりました。

    床のキズ、汚れの対策としてはAJパーフェクトコートを施すことで軽減され、さらに、愛犬の滑り防止にもなるので、足腰への負担軽減にも役立ってくれています。

    床の事例

    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家

    AMILIE編集部

    ペットは大切な家族の一員として、私たちと同じ住環境で暮らしています。ほんの少しペットの目線になることで人もわんちゃん・ねこちゃんも、ともに安心・安全・快適に暮らせる新しい住まいが見えてくるかもしれません。私たちの心をいつも豊かにしてくれるペットのためにも、家族みんなの笑顔があふれる住まいについて考えていくこと。それが、「愛犬家住宅・愛猫家住宅」。

    愛犬・愛猫と幸せに暮らす住まい工夫事例をお届けします。

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