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室内犬に散歩はいらない?散歩の必要性について解説!

目次

    いまや、室内で犬を飼育している家庭がほとんどですよね。
    室内で飼っている犬を「室内犬」といいますが、室内犬=散歩は不要という認識を持っている方も少なからずいるのではないでしょうか。
    犬と一緒に生活する上で、散歩は必要最低限のお世話のひとつになります。
    今回は、散歩をしないリスクと必要性について解説していきます。

    室内犬で散歩をしないリスクとは

    犬種や性格によっても、運動量の違いや外の世界を怖がる犬など様々ではありますが、基本的には室内犬であっても散歩は必要になります。
    病気や怪我で散歩ができない以外は、散歩をしないことによるリスクが多くありますので解説していきます。

    十分な運動ができないことにより、健康が維持できない

    愛犬の生活環境スペースだけだと、走り回れる環境をなかなか作ることが難しいので十分な運動ができない可能性があります。
    適度な運動ができないことにより、体重管理ができず肥満の原因になることも。また、筋肉を動かすことが少ないと関節などに支障が出る場合もあり、愛犬の健康を損なうことも考えられます。

    ストレス解消や心身のリフレッシュができない

    わたしたち人間でも、常に同じ空間で外出できない環境は心身ともにストレスがかかりますよね。
    それは愛犬も同様で、リフレッシュすることができないとストレスを感じます。。
    散歩に行かないことでのストレスで、物を壊したり普段はしないイタズラなど問題行動を起こす可能性も考えらえます。

    犬同士の交流や外の世界を知ることができない

    散歩に行かないことにより、愛犬にとっての社会的なコミュニケーションの場を奪ってしまうことになるので、ストレスが発散できないことが考えられます。
    多頭飼いのご家庭以外は、散歩に行くことで他の犬との交流ができる環境を作ることができます。
    愛犬の性格にもよりますが、犬好きな子であれば犬同士のコミュニケーションをとることができたり、室内では体験できない環境や音、匂いを経験させてあげることができます。

    散歩に行くことのメリット

    犬にとって散歩は、日常生活の一部で大切な役割があります。
    散歩に行くことで愛犬の健康管理ができるのはもちろん、他にもメリットがありますので解説していきます。

    体重管理や関節のケア

    体重コントロールの一貫のひとつとして、散歩は有効的です。
    散歩に行くことで消費カロリーが増えるので、肥満を予防でき体重管理をしてあげることができます。
    また、散歩時は平坦な道以外にも坂道や階段などもあるので、関節周りの筋肉を適度に使うことができ筋力低下にもつながります。

    年を重ねることで、関節の組織に炎症が起きて関節炎になるケースもあります。
    その差に、普段から散歩時の愛犬の歩き方をよくみてあげることで、早めに違和感や痛みに気づいてあげることができます。

    排泄管理

    犬によっては、室内で排泄をせず、外でしかしないケースもあります。
    長時間に渡り排泄を我慢してしまうことにより、膀胱炎や尿路内に石ができてしまう尿路結石ができる原因にもなります。

    その対策として、室内での排泄を我慢してしまう愛犬に対しては散歩に行った際に意識的に排泄を促してあげましょう。
    「散歩=排泄のため」だけではないので、室内で排泄できる愛犬の場合も同様です。

    心身の健康維持

    犬の性格にもよりますが、自宅でずっと過ごすことは刺激が少なくストレスを感じることも多いです。
    犬のストレスサインのひとつとして、身体の一部を舐め続けるという行動がありますが、それが続いてしまうと脱毛や皮膚に炎症を起こしてしまいます。
    お散歩に連れて行くことで愛犬のストレスを少しでも軽減してあげることは、飼い主の役目でもあります。し、散歩を通して、愛犬との楽しい時間が増え信頼関係も強くなります。
    また、散歩時に日光浴ができたり外の風や匂いなど五感を使うことで、愛犬の心身の健康維持にもつながります。

    散歩ができない場合の対策とは

    愛犬の病気や怪我で散歩ができない場合や散歩が苦手または悪天候で散歩ができない時、どうしたらいいの?と悩む飼い主さんもいるかと思います。
    その場合の対策をお伝えしますので、ぜひ試してみてください。

    病気やケガの場合

    自分の足で歩くことが出来ない場合には、抱っこ散歩やカートに乗せてあげて散歩に行ってあげましょう。
    自宅で過ごすことが多い愛犬も、、散歩で風や外の匂いを感じることで良い気分転換になります。 
    また、抱っこやカートでの散歩が難しい場合には、短時間ベランダに出て日光浴をしたり、外の空気を感じるだけでもストレス解消になります。

    散歩が苦手または悪天候の場合

    愛犬の性格によっては、散歩が苦手な場合や悪天候時は行けないこともありますよね。
    その場合、頭を使ったトレーニングをしてあげることで様々な刺激が得られて満足できます。
    頭を使うトレーニングのひとつとして、ノーズワークというものがあります。
    ノーズワークとは、知育トイのひとつで愛犬の臭覚を使いおやつを見つけるという楽しい遊びになります。

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    ノーズワークは、おやつを食べれるだけでなく嗅覚を使いながら脳を活性化し良い刺激になりストレス解消にも繋がりますので、ぜひ試してあげてください。

    まとめ

    今回は、犬の散歩についてのメリットとデメリットについて解説しました。
    散歩を通して、愛犬と四季を感じながらコミュニケーションを取ることができたり、心身の健康を維持してあげられます。
    愛犬とその飼い主にとって、少しでもこの記事がお役に立てたら幸いです。

    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家

    佐藤 綾香

    愛玩動物看護師・ペット栄養管理士・臨床栄養指導 認定動物看護師1級
    (オーストラリアン・シェパード/女の子)

    エリア:東京都