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お買い物が動物たちへの支援になる 「+イイコト」から生まれる、 さまざまな寄付のカタチ

目次
    ペットと暮らしていると「うちの子だけじゃなく、保護犬や保護猫たちにも幸せに暮らしてほしい」という思いが強くなりませんか。
    買い物が動物の支援につながる「+イイコト」の取り組みを紹介します。
    取材・文/三浦香代子

    買い物が支援につながる「+イイコト」の取り組み

    大切なペットと暮らしていると「この子だけではなく、家族のいない動物にも幸せに暮らしてほしい」と思うことはないでしょうか。支援の一環として寄附をしようにも動物支援団体がどんな活動をしているのか、本当に信頼できるのかを自分で調べるのは大変な場合も。そんなときに味方となるのがアニマル・ドネーション(以下、アニドネ)です。

    「アニドネは動物専門の寄附サイトを運営する中間支援組織で、『動物福祉向上のために頑張っている人(団体)』と『応援したい気持ち(寄附)』をつないでいます。支援団体を決める際は、私たちスタッフが必ず2人1組で現地に赴き確認しています」(山本さん)。

    さらにアニドネの取り組み「+イイコト」では商品を購入すると、その売り上げの一部がアニドネを通じて支援団体に寄附されます。商品はペット用品だけではなく、人間用のアクセサリーやメモリアル商品、LINEのスタンプなどバラエティー豊か。しかも寄付額が商品価格に上乗せされるのではなく、購入者が支払う代金はそのままで、協賛企業から売り上げの一部が寄附されます。
     

    コロナ禍以降に広がってきた寄付文化と企業の取り組み

    アニドネが「+イイコト」の取り組みをはじめた背景には「寄附を身近なものとして感じてほしい」という思いがありました。
    「寄附したい気持ちはあっても自分で支援団体を調べて、銀行口座から手続きをするとなると大変ですよね。普段の買い物を通じて寄附できる仕組みを考えました」。

    欧米では、寄附は当然のこととして捉えられています。日本ではまだ一般的とはいえませんが、新型コロナウイルスの感染拡大以降は状況が変わってきたそうです。
    「それまで協賛してくださる企業はペット関連が多かったのですが、コロナ禍以降は他業種の企業や有名メーカーなどからの問い合わせが増えました。他社の協賛を知り、続いて参加してくれる企業も増えています」。

    その理由としてはコロナ禍で在宅時間が長くなりペットを迎える人が増えたこと、消費が内向きとなったこと、死生観や精神的な豊かさについて考える人が増えたことなどが考えられます。

    多様な寄付の形を提案して共感の輪を広げていきたい

     「+イイコト」以外の寄附も含めると、コロナ禍以前は企業の寄附が89企業、個人の寄附が594名だったのに対し、コロナ禍以降は企業の寄附は165企業、個人の寄付は1,643名に増えています。
    「もちろん動物の支援は寄附だけではなく、例えば保護犬・猫を迎えたり、保護団体に行ってボランティア活動をしたりとさまざまなスタイルがあります。アニドネは+イイコトを通じて、多様な寄附の形があると示せればと考えています」

    お話をお聞きしたのは


    山本和子(やまもと・かずこ)さん
    リクルートコミュニケーションズ(現リクルート)で結婚情報誌「ゼクシィ」「海外ウエディング」などを手がけた後、独立。動物福祉に興味を持ち、アニマル・ドネーションの運営メンバーに。現在は2匹のパグ(1匹は保護犬)と生活中。
     

    アニマル・ドネーションとは


    動物福祉向上のために頑張っている人(認定団体)と思いのある人や企業を結ぶ公益社団法人。日本初の動物専門寄付サイト「アニドネ」を運営。

    AMILIEはアニマル・ドネーションの活動を応援し、収益の一部を寄付しております。

    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家

    AMILIEライター

    エリア:東京都

    愛犬家住宅コーディネーター