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ペットラバー建築家が実際に”やってみた” 家づくりのアイデア【差】

目次


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    段差を活かした家づくりの魅力


    敷地に段差があると、単に平坦な土地では得られない多様な空間が創出できます。
    この段差を効果的に活用することで、ペットにとっても楽しく快適な住環境を提供することが可能です。

    特に、スキップフロアの設計を取り入れることで、さらに魅力的なペットスペースを作ることができます。

    今回は、段差とスキップフロアを利用した具体的なペットスペースのアイデアをわかりやすくご紹介します。


     

    1. スキップフロアを活かしたペットの遊び場


    スキップフロアを取り入れることで、ペットにとって楽しい遊び場を作ることができます。
    スキップフロアとは、異なる高さのフロアを段差でつなげる設計で、視覚的にも面白い空間を作り出します。



    例えば、リビングルームの一部をスキップフロアとして段差をつけ、そこに程よいサイズの階段やスロープを設けることで、ペットが自由に動き回れる変化のあるスペースが生まれます。

    また、スキップフロアの下部を利用して、ペット用の隠れ家や休憩スペースを作るのも良いアイデアです。
    段差の隙間によって、視覚的に区切られた空間ができるため、ペットが安心してくつろげるエリアを提供できます。
     

    2. ペットの安全を考慮したスキップフロア設計


    スキップフロアを取り入れる際には、ペットの安全性も考慮する必要があります。
    特に高低差がある場合、ペットが段差から落ちたりしないように、適切なサイズの階段を用意し、滑り止めの素材を使うことが大切です。

    段差の下部分にクッション材を敷いたり、ソファーをおいたりすることで、もしもペットが落ちた場合でも安全な配慮が欠かせません。


     

    3. 実際にやってみた工夫:スキップフロアを活用したペットスペース


    スキップフロアを活用して、ペットスペースを作るのも効果的です。

    例えば、リビングとダイニングエリアの間にスキップフロアを設け、その段差に生じる隙間と上手に活用することで、ペットが家族と同じ空間でリラックスできるスペースが提供され、家全体のデザインにもアクセントを加えることができます。

    スキップフロアは連続したオープンが空間が魅力的ですが、そこに繋がる階段はペットにとっては危険な空間になりますので、可動式の柵を用意しています。



    また、併せて、ペット用のフードやおもちゃを整理できる収納スペースを設けることで、実用的かつスタイリッシュな環境が整います。
    ここでは、ペットが快適に昇降できる家具階段を収納スペースとして活用しています。


     

    まとめ


    段差やスキップフロアを活用することで、ペットにとって楽しく、安全な空間を作り出すことができます。これらのアイデアを取り入れることで、ペット専用の遊び場やリラックススペースを提供し、家全体のデザインにも独自の魅力を加えることができます。ぜひ、スキップフロアと段差を取り入れて、ペットと共に快適で楽しい生活空間を作り上げてみてください。

    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家

    前田 敦

    一級建築士事務所・前田敦計画工房合同会社代表。「ペットラバー建築家」としてペッ ト共生住宅の設計監理に積極的に取り組み、 雑誌・TV などメディアでの紹介も多数。

    エリア:東京都