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猫が電源コードをかじると感電する危険も!噛む理由と対策を解説

目次
    コードレス家電も増えていますが、部屋の中に電源コードが何本もあるというご家庭は多いでしょう。
    掃除の妨げになったり、足をひっかけて転びそうになったりすることもありますよね。

    飼い主さんには邪魔な電源コードも、ヒモが大好きな猫とっては遊ぶのにちょうどいいオモチャになります。かじると感電する恐れもあるので、注意が必要です。

    この記事では、猫が電源コードを噛む理由と対策を解説します。
    電化製品を安全に使用して、愛猫と快適に過ごしましょう。

    猫が電源コードを噛む理由


    猫の噛む力は強く、本気で噛むと約100キロの力がかかります。猫の歯は鋭く、甘噛みされるだけで出血したり痛みを感じたりします。

    猫が噛む理由は、甘えたい気持ち・狩猟本能・歯の違和感・ストレスなどです。
    甘噛みを放っておくとクセになるため、危険な行為は早めにやめさせましょう。

    じゃれて遊んでいるから

    猫は、ヒモやリボンが大好きです。オモチャで遊ぶ感覚で電源コードにじゃれることがあります。
    夏の扇風機や冬のこたつなど、いつもは無いものが新しく出てくると遊びたくなる猫もいるようです。

    狩りごっこが好きな猫は、市販のオモチャだけでなく、飼い主さんの手足や電源コードなどを獲物に見立てて、飛びついたり噛みついたりします。

    遊ぶ姿はかわいいですが、手や物に傷がつくこともあります。
    感電の恐れがあるので、電源コードには噛みつかせないようにしましょう。
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    歯がむずがゆいから

    猫は、生後3〜6ヵ月頃に乳歯が抜けて永久歯に生え変わります。歯の生え変わり期の子猫は、とがった歯が出てくる感覚がむずかゆいため、物をよく噛みます。

    わが家の愛猫も、子猫時代には甘噛みがあまりにもひどくて悩みました。
    人の手にはしつけ用スプレーを塗布し、電源コードにはカバーをつけて対処していました。

    固いオヤツを噛ませるのもおすすめです。わが家の場合、1歳頃まで歯磨きジャーキーを噛ませましたが、成長するに従って甘噛みはなくなりました。
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    ストレスが溜まっているから

    猫はストレスや不安を感じると、感情を発散させるために物を噛むことがあります。
    引っ越しや模様替えなどによる生活環境の変化や来客・通院などでストレスを抱えがちです。

    オモチャで遊んで気分転換をしたり、愛猫が寝ている時には触らないようにしたりしてストレスを解消させてあげましょう。
    キャットタワーや猫ちぐらなどのお気に入りの居場所を作ると、快適に過ごしやすくなります。

    噛んでも良いオモチャを与え、電源コードや飼い主さんの手を噛ませないように気をつけましょう。

    猫が電源コードを噛むリスク


    猫が電源コードを噛むと、さまざまな危険が考えられます。
    猫の歯はとても鋭いため、コードが傷つきやすく、感電や誤飲が心配です。

    また、電化製品の破損や火事の原因にもなるので、愛猫には電源コードを絶対に噛ませないようにしましょう。

    感電する

    さまざまな素材の電源コードがありますが、鋭い猫の歯は、太くて硬いコードも傷つけることが可能です。
    電源コードが破損すると、感電の恐れがあります。

    実際に電流が流れる「導体」は「絶縁体」に包まれ、その外側を「シース」という層で保護されています。
    猫の噛む力はとても強いため、コードを噛み切り、導体がむき出しになると危険です。

    もしも愛猫が感電して動けなくなっている場合には、まずブレーカーを落としましょう。
    飼い主さんが感電するのを防ぐため、素手ではなくゴム手袋で猫を触り、必ず動物病院に連れて行ってください。

    誤飲する

    コンセントから抜いた電源コードを噛みちぎった場合、かけらを飲み込んで窒息したり、お腹に詰まったりする恐れがあります。
    愛猫が飼い主さんの見ていない場所で遊ぶ時は、誤飲に注意が必要です。

    猫の舌はザラザラで、舐めているうちに喉の奥の方に飲み込んでしまうことがあります。
    特にヒモはどんどん飲み込んでしまうので、気をつけましょう。

    誤飲した物の大きさや種類によっては命に関わることもあるため、早めに動物病院に相談してください。
    症状がなくても、誤飲した可能性がある時には受診しましょう。

    電化製品が壊れる

    電源コードをかじられた場合、お気に入りの電化製品が壊れる可能性があります。
    せっかく選んだ電化製品が使えなくなるのは残念ですよね。

    空気清浄機や自動給餌器・給水器など、常に稼働している電化製品はコードを保護したり隠したりしましょう。
    扇風機・こたつ・ヒーターなどは、季節外にはクロ―ゼットや納戸に収納し、イタズラされないように気をつけてください。

    充電用の電源コードには高価なものもあります。
    使用時以外には、愛猫の手が届かないところに片づける方が良いでしょう。

    火事になる

    電源コードが断線してショートすると、発火して火災の原因になる可能性もあります。
    もしも飼い主さんの留守中に火事になると、愛猫は逃げることができません。

    少しだけ傷ついた状態でも、使い続けると異常発熱や発火を起こす恐れがあります。
    愛猫が噛んだ形跡のある電源コードには、傷がないかをチェックしましょう。

    もし出火した場合は、ブレーカーを落としてから水をかけてください
    電気を遮断せずにすぐ水をかけると、感電する恐れがあります。

    猫に電源コードを噛ませないための対策


    大切な愛猫はもちろん、お気に入りの電化製品を守るため、猫に電源コードを噛ませない対策をしっかりと行いましょう。

    コードカバーや猫用のしつけスプレーを使用すれば、次第に噛まれなくなります。
    また、手の届かないところに収納すれば、イタズラされる心配はありません。

    コードカバーをつける

    愛猫が電源コードを噛む場合は、コードカバーをつけるのがおすすめです。
    100均・ホームセンター・家電量販店・ネットショップなどで簡単に手に入ります。値段もリーズナブルです。

    グルグルと巻くタイプ被せるタイプがあります。
    電源コードを1本ずつカバーしたり、数本をまとめてカバーしたりできます。

    わが家の愛猫も子猫時代にはコードを噛んでいたので、空気清浄機にコードカバーをつけました。5年ほど経過した今でも劣化していません。
    おすすめのコードカバー!にがい味でしっかりガード

    コードケースに入れる

    ボックス状のコードケースには、複数の電源コードをまとめて収納できます。
    愛猫の手や目が届かないところに隠せるので、イタズラされる可能性が少なくなります。

    コードケースからはみ出す部分もありますが、見える電源コードが短くなるので、猫はじゃれにくくなるでしょう。
    ホコリや抜け毛からも守られるので、掃除が簡単です。

    嫌な味をつける

    電源コードにペット用のしつけスプレーなどで味をつけると、かじった時に苦さや辛さを感じて不快感を与えられます。
    嫌な味がすることを学習すると、次第に噛まなくなるはずです。

    噛み癖がつくと、だんだん噛む力も強くなるので、電源コードだけでなく飼い主さんの手などの噛んではいけないものも噛ませないようにしましょう。
    保湿剤配合のしつけ用スプレーは、飼い主さんの皮ふに優しいです。子猫の甘噛み対策にも使えます。

    飼い主さんの皮ふにもOK!おすすめのスプレー「噛みくせノン」

    嫌なニオイをつける

    電源コードやその周辺部に猫が嫌うニオイのスプレーをかけると近づかなくなります。
    猫はニオイに敏感なので、しつけ用スプレーが有効です。

    噛みつき防止だけでなく、爪とぎや粗相を防ぐ効果も期待できます。
    ソファやカーテンなどの布にもスプレー可能です。

    猫がイタズラをして困る場所に噴霧してください。換気をしながら使用しましょう。
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    使ったら収納する

    スマホの充電コードなどは、使わない時は隠すのがおすすめです。
    充電コードには、それ自体が高価なものもあります。愛猫に噛まれて破損すると残念ですよね。

    毎回、同じ場所に収納すれば、使うたびに探す手間がありません。
    ホコリや猫の抜け毛で汚れることもないので、長く使えるでしょう。

    コードレスにする

    そもそも電源コード無しの電化製品を使うのも良いでしょう。
    コードレス家電の種類も増えており、猫と暮らす家庭にはおすすめです。

    扇風機やコタツ・ホットカーペットなどの季節限定の電化製品は、使わない時期に収納場所をとります。
    ホコリをとったり、箱に入れたりする作業も手間ですね。

    その点、床冷暖房は電源コードがなく安全で、掃除も簡単です。
    床にぺったりくっついて寝るのが好きな猫も、季節を問わず快適に過ごすことができるでしょう。
    夏も冬も安全快適!床冷暖房「ユカリラ」

    ケージで留守番させる

    飼い主さんの目が届かない時間帯は、ケージで留守番させると安全です。
    特に、危険なものの判別ができない子猫は、日ごろからケージを活用するのがおすすめです。

    自分だけの居場所としてケージを認識しておくと、来客時や留守番に役立ちます。
    ハンモックやブランケットを入れておくと、のんびり寝て過ごせるでしょう。

    電源コードをかじって感電や誤飲をすると、最悪の場合には命を落とすことが考えられます。
    しつけができていない時は、ケージで愛猫の安全を守りましょう。
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    【まとめ】猫に電源コードを噛ませない工夫を!


    多くの猫はヒモが大好きです。電源コードにも、じゃれたり噛みついたりします。
    鋭い歯は簡単に電源コードを噛み切ってしまうため、感電や誤飲に注意しましょう。

    特に歯の生え変わり時期の子猫はいろいろなものに噛みつくので、要注意です。
    初めは甘噛みでも、だんだんと噛む力が強くなっていくため、噛ませない工夫をしましょう。

    コードカバーや猫用しつけスプレーなどで対策をすると、次第に噛まなくなります。
    大切な電化製品を破損から守り、愛猫と快適に暮らしましょう。
     

    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家

    AMILIEライター

    エリア:東京都

    愛犬家住宅コーディネーター