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老犬は、若いころとは違ってさまざまな変化が起こり、なかでも物にぶつかるということがあります。
物にぶつかると、愛犬は痛い思いをしたり、ケガをしたりするかもしれません。
それを見た飼い主さんも、心配になることでしょう。
愛犬が物にぶつかるのをなんとか防いであげたいと思いますよね。
なぜ老犬は物にぶつかるのでしょうか?
どうすればぶつかりを防いで、愛犬のケガを予防できるのでしょうか?
この記事では、老犬が物にぶつかる原因と、ぶつかり防止のためにできることを紹介します。
老犬の健康と安全のために、ぜひ参考にしてください。
老犬が物にぶつかるのを防ぐためにできること
老犬が物にぶつかるのは、ケガを防ぐためにも避けたいことですね。
ここでは、老犬が物にぶつかるのを防ぐためにできることを紹介します。
愛犬の健康と幸せのために、ぜひ参考にしてください。
動物病院で病気の有無をチェックする
老犬が物にぶつかるのは、視力や足腰の衰え、認知症や脳の病気などの可能性もあります。
そのため、定期的に動物病院で診察を受けることが大切です。
病気が発見された場合は、適切な治療やケアを受けることで症状の進行を遅らせたり、改善につながることがあります。
特に認知症や脳の病気は、早期発見・早期治療が重要です。
物にぶつかる以外にも、徘徊や食欲不振、排泄の失敗など異常な行動や症状があれば、すぐに動物病院に連れて行きましょう。
床を滑りにくくして歩きやすくする
老犬が物にぶつかるのは、足腰が弱くなってバランスを崩しやすくなることが原因である場合があります。
そのため、床を滑りにくくすることで、歩きやすさや安定感を高められます。
床を滑りにくくする方法としては、カーペット・ラグ・滑り止めのシート・マットなどを敷いたり、貼ったりすることがおすすめです。
愛犬の足にも優しく、冷たさや熱さからも守ってくれます。
おすすめは、床にピタッと吸着する「ピタペトモ ジョイントペット ラグ」で、汚れた場所だけサッとはずして洗濯機で丸洗いできるから、お洗濯もらくらくです。
階段や段差などの危険な場所には、柵・ゲートの設置や、飼い主さんの付き添いが必要です。
階段や段差は、老犬にとって大きな負担になりますし、転んだり落ちたりする危険もあります。
「ペット用 木製 ハンズフリーゲート」のような高さのあるゲートがあれば、愛犬が危険な場所へ侵入するのを防げます。
できるだけ避けるか、安全に移動できるようにサポートしましょう。
家具や壁に緩衝材をつけてケガを防ぐ
老犬が物にぶつかると、ケガをしたり、痛みを感じたりします。
そのため、家具や壁に緩衝材をつけることで、衝撃を和らげる必要性があります。
緩衝材としてクッション・タオル・スポンジなどを使ったり、市販のぶつかり防止用のシートやテープを貼ったりすることが有効です。
愛犬が物にぶつかったときに、痛みを軽減したり、ケガを防いだりする効果があります。
また、鋭利な角や突起物はできるだけ取り除いたり、隠したりすることも大切です。
愛犬がぶつかったときに、切ったり、突き刺さったりする危険があります。
愛犬の目線になって、部屋の中をチェックしてみましょう。
サークルやビニールプールで安全な空間を作る
サークルやビニールプールなどで、安全で快適な空間を作ることで、不安やストレスを減らすことも有効です。
サークルやビニールプールの中にはベッドやおもちゃ、水やごはんなどを入れて、愛犬がリラックスできるようにしましょう。
飼い主さんが目を離すときや、外出するときには、愛犬をサークルやビニールプールに入れておくことで、ケガや事故を防げます。
おすすめは、認知症による徘徊症状が出始めた犬や、足腰がふらつく犬のケガ防止に役立つ「くるくるウォーカーII」です。
サークルやビニールプールは、愛犬の大きさや性格なども考慮して選ぶことが重要です。
狭すぎると窮屈で苦しいかもしれませんし、広すぎても不安になるかもしれません。
愛犬が快適に過ごせるサイズや形を探してみましょう。
視力が低下した犬用のハーネスを使う
老犬が物にぶつかる要因のひとつは、視力が低下して周囲の状況が把握できなくなる(物の距離や大きさが分からなくなる)ことです。
その場合、視力が低下した犬用のハーネスを活用することをおすすめします。
首輪や胴輪に、前方に突き出た棒やリングがついたもので、物にぶつかる前に触れて知らせるという仕組みのものです。
このハーネスを着けることで、愛犬は物の位置や形を感じることができ、ぶつかるのを避けられます。
このハーネスは、散歩や遊びのときにも使えるので、愛犬の活動の幅を広げることにもつながります。
視力が低下した犬用のハーネスは、インターネットやペットショップなどで購入できます。
たとえば「アイ&フェイスガード メッシュブリムハット」などがあります。
愛犬の体格や好みに合わせて選ぶことが大切ですので、愛犬にとって快適で安全なハーネスを見つけてみましょう。
老犬が物にぶつかる原因とは
老犬が物にぶつかるのには、さまざまな原因があります。
その中でも主なものは、視力の低下、足腰の衰え、認知症や脳の病気と言われています。
これらの原因は、老犬の身体的な変化や精神的な変化によって引き起こされると考えられています。
老犬が物にぶつかる原因を知ることで、ぶつかり防止の対策へのヒントにつながります。
それでは、それぞれの原因について詳しくみていきましょう。
視力の低下による見えにくさ
老犬になると、目の老化や病気によって、視力が低下することがあります。
視力が低下すると、物の色や形がはっきりと見えなくなったり、暗いところや明るいところでの見分けがつきにくくなったりします。
これによって、物にぶつかる可能性が高くなります。
たとえば、床に落ちたものや家具の角など、見落としやすいものにぶつかることが多くなります。
また、窓や鏡など、反射するものにぶつかることもあります。
視力の低下が原因で物にぶつかる場合は、目の病気の治療や、視力を補助するハーネスの使用などが有効です。
目の病気の治療は、動物病院で診察を受けて、必要な薬や手術を行うことで、視力の回復や悪化の防止につながります。
前項でも紹介した視力を補助するハーネスは、前方に突き出た棒やリングがついたもので、物にぶつかる前に触れて知らせるという仕組みのものです。
このハーネスを着けることで、愛犬は物の位置や形を感じることができ、ぶつかるのを避けられます。
足腰の衰えによるふらつき
老犬になると、筋肉や骨の老化や病気によって、足腰が弱くなることがあります。
足腰が弱くなると、歩行が不安定になったり、立ち上がったり座ったりするのが困難になるため、物にぶつかる可能性が高くなります。
たとえば、床や敷物が滑ったり、段差や階段があったりすると、転んだりつまずいたりすることが多くなります。
足腰の衰えが原因で物にぶつかる場合は、適度な運動や栄養の摂取、滑りにくい床の整備などが有効です。
適度な運動は、筋肉や骨の強化や血行の促進に役立ちます。
散歩や遊びなど、愛犬の体力や気分に合わせて行いましょう。
栄養の摂取は、カルシウムやグルコサミンなど、足腰に必要な成分を含む食事やサプリメントを与えることで、老化や病気の予防や改善につながります。
滑りにくい床の整備は、カーペットやラグなどを敷いたり、滑り止めのシートやマットなどを貼ったりすることで、歩きやすさや安定感を高められます。
認知症や脳の病気による徘徊
老犬になると、脳の老化や病気によって、認知症や脳卒中などの症状が現れることがあるようです。
認知症や脳の病気があると、物事を忘れたり、判断力や理解力が低下したりするため、無意味に歩き回ったり、家の中で迷子になることも。
これらの状態では、物にぶつかる可能性も高くなります。
認知症や脳の病気が原因で物にぶつかる場合は、動物病院での診断や治療、サークルやビニールプールでの安全な空間の確保、散歩やマッサージでの刺激やリラックスなどが有効です。
動物病院での診断や治療は、脳の病気の種類や程度に応じて、薬や手術などを行うことで、症状の改善や悪化の防止につながります。
サークルやビニールプールを用いて安全な空間を確保することで、愛犬が自由に動ける範囲を限定し、物にぶつかる危険を減らすことができます。
サークルやビニールプールの中には、ベッドやおもちゃ、水や食べ物などを入れて、愛犬がリラックスできるようにしましょう。
散歩やマッサージでの刺激やリラックスは、愛犬の脳に刺激を与えたり、ストレスを解消したりすることで、認知症の予防や改善に役立ちます。
散歩やマッサージは、愛犬の体力や気分に合わせて行いましょう。
老犬の徘徊を減らすためには
老犬が物にぶつかるのは、病気のサインかもしれません。
認知症や脳の病気などが原因で、愛犬が家の中を歩き回ったり、出口を探したりすることがありますが、これを「徘徊」と呼びます。
徘徊は、愛犬にとっても飼い主さんにとっても、ストレスや危険を伴います。
徘徊を防ぐためには、愛犬の脳や心に刺激や安心を与えることが大切です。
では、具体的にどうすればいいのでしょうか?
ここでは、老犬の徘徊を減らすためにできることを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
散歩や遊びで刺激を与える
老犬が徘徊するのは、脳の活性化や刺激が不足していることが要因のひとつと言われています。
散歩や遊びを通して愛犬に新しい経験や楽しみを与えることが、徘徊を減らすことにつながります。
散歩や遊びの方法としては、以下のようなものがあります。
- いつもと違うコースや時間帯にする
- おやつやおもちゃを使って遊ぶ
- 他の犬や人と触れ合う
これらの方法は、愛犬の好奇心や遊び心を刺激し、脳の働きを活発にします。
また、散歩や遊びの際には、視力が低下した犬用のハーネスを着けることで、物にぶつかるのを防げます。
マッサージでストレスを解消する
老犬が徘徊するのは、ストレスや不安が溜まっている場合も考えられます。
その場合は、マッサージで愛犬の筋肉や血流をほぐし、リラックスさせることが、徘徊を減らすことにつながります。
首や背中、腰、足などの部位を優しく撫でたり、揉んだり、たたいたりすることが効果的です。
マッサージの際には愛犬の様子や反応に注意して、痛がったり嫌がったりする場合はやめましょう。
マッサージは、愛犬の緊張や痛みを和らげ、心身のバランスを整えます。
また、飼い主さんとのスキンシップも深まり、愛犬の安心感や信頼感も高まります。
愛情をたっぷりと伝える
愛情をたっぷりと伝えることで、愛犬の心を安定させ、徘徊を減らせることがあることもあります。
声かけやほめ言葉、スキンシップ、目を見て話すなどを意識的に行うとよいです。
また、愛犬が物にぶつかったり徘徊したりしても、怒ったり、がっかりしないことも大切です。
飼い主さんのマイナスな感情が伝わると、さらに徘徊をするようになる可能性もあります。
愛犬にとって、飼い主さんは最も大切な存在です。
飼い主さんの愛情を感じることで、愛犬は落ち着きや幸せを感じることができます。
老犬が物にぶつかるのは病気のサインかもしれない
この記事では、愛犬が物にぶつかる原因やその対策についてご紹介しました。
愛犬が物にぶつかるのを防ぐためにできることとしては、以下の4点です。
- 動物病院で病気の有無をチェックする
- 床を滑りにくくして歩きやすくする
- 家具や壁に緩衝材をつけてケガを防ぐ
- サークルやビニールプールで安全な空間を作る
老犬が物にぶつかるのは、視力の低下や足腰の衰え、認知症や脳の病気などの病気のサインかもしれません。
これらの病気は、愛犬の生活の質を下げてしまうことがありますので、定期的に動物病院で診察を受けることが重要です。
また、飼い主さんが愛犬の脳や心に刺激や安心を与えることで、徘徊を防ぐことができます。
老犬になっても、愛犬が安心して暮らせるように、飼い主さんのサポートが必要です。
この記事を参考にして、愛犬との時間を大切にしてください。
この記事を書いたペットとの暮らしの専門家
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AMILIEには愛犬家住宅コーディネーター・愛猫家住宅コーディネーターの資格を持った会員の皆様が多数加盟しています。
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